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    かけはし2019年2月11日号

新基地NO!県民の総意を示そう


沖縄報告 2月3日

2・24辺野古県民投票の成功へ

沖縄 K・S

県議会、県民投票条例

圧倒的多数で修正可決

自己決定権行使へ県民の意志が力発揮

 沖縄県議会は一月二九日の臨時会で、当初の「賛成」「反対」に「どちらでもない」を加えた三択での辺野古埋め立ての賛否を問う県民投票条例改正案を賛成多数で可決した。二四日の県議会各派代表者会議で確認された全会一致での採択はならなかった。
 なぜか。沖縄自民党の一部が反対に固執したからだ。沖縄自民党は、県民投票条例をめぐって、県民投票の実施そのものをあくまで妨害しようとするグループと三択での県民投票の全市町村での実施を行おうとするグループに分裂した。二人は退席、五人は反対したが、照屋守之県連会長はじめ四人の県議は県民投票条例に賛成した。その結果、県議会全会派によるほぼ全会一致に近い形が出来上がり、二択での県民投票実施を拒んでいた宜野湾、沖縄、うるま、宮古島、石垣の五市長は参加表明し、二月二四日の県民投票は県下の全市町村で実施される運びとなった。
 「賛成」「反対」の二択に比べて「どちらでもない」を加えた三択は、賛否を明確に示すという県民投票の趣旨からいって後退であることは明らかだが、二月二四日に間に合わせて全市町村実施をできることになったのはかけがえのない成果だ。県民投票で辺野古埋め立てに対する県民の意思を明らかにしようという考えは、埋め立てに賛成・反対のレベルを超えた全県民の共通認識である。「社民・社大・結連合」「共産」「おきなわ」「維新」に加えて、土壇場で、「公明」と「自民」の一部が加わりほぼ全会一致に至らせた原動力は、自己決定権を行使しようとする沖縄県民の強い意志だ。
 県民投票で沖縄の民意が明らかになる二月二四日まで三週間。辺野古新基地建設と大浦湾・辺野古の海の埋め立てについて全県民が議論し考え態度を表明する歴史的に大変意義深い期間になるだろう。新基地NO! 沖縄の民意を明確に全県、全国、全世界に明らかにし、安倍政権に突き付けよう。

防衛局見解「大浦湾に砂杭6万本」

新基地建設はできないし、
工事を進めてはいけない!


 一月三一日の衆院代表質問で安倍首相は、軟弱地盤が存在する大浦湾の埋め立て予定海域で地盤改良工事を行う必要性を認め、沖縄県に埋立承認の設計変更の申請を行うことを明らかにした。これまで軟弱地盤の存在を認めてこなかった政府防衛局は最近になって認めたが、県に対する設計概要の変更を言明したのは初めてだ。
 当初数カ月で終わるとされたボーリング調査は四年以上続いたが、その内容がここにきて相次いで明らかにされ始めた。沖縄タイムス、琉球新報の両紙によると、日本政府が検討している地盤改良工事は、大浦湾の海域約五七ヘクタールにわたって砂杭六万本を水深七〇〜八〇mにわたって打ち込むというとてつもなく膨大なものである。
 地盤改良工事は、砂杭を打ち固めながら地中に打ち込んでいくサンドコンパクションパイル工法を使う護岸・岸壁部分で四万本、砂杭を打ち込んで地盤の水分を抜くサンドドレーン工法を使う埋立部で二万本が計画されているという。沖縄防衛局は砂杭に使用する砂を全国から調達するとともに、砂に混ぜて金属の精製過程で出る鉄くず、通称スラグの使用を検討しているという。大浦湾は産廃の捨て場ではない。この地盤改良工事の面積は大浦湾側の埋め立て予定地の実に半分以上に及ぶ。
 埋め立てと新基地建設に、一体どれだけの時間と金がかかるのか。沖縄県は昨年、工期一三年、総費用二兆五五〇〇億円との試算を発表したが、今回の地盤改良工事の計画により、工期も工費もさらに際限なく膨れ上がる。日本政府は打出の小づちを持っているとでもいうのか? 言うまでもなく、出どころはすべて国の税金だ。消費税、出国税などあの手この手の増税を行い、辺野古新基地と米国から購入する超が付く高額軍需品に投入し、福祉関係予算は先細りという日本の国の仕組みで、恩恵を受けると考えるのは国家権力を掌握する政治家、官僚、大企業だけだ。
 最初に着手する計画だった大浦湾側の埋め立てが全く見通しが立たないことから、沖縄防衛局は全体の工事計画が不明なまま、辺野古崎の南側の浅い海域から護岸造成を進め土砂の投入を始めた。辺野古・大浦湾の自然環境と県民ぐるみの反対に直面したまま、新基地建設が本当に可能か?
 国家権力を掌握する政治家や官僚は真剣に考えない。強力な軍事国家のため新基地を造りたいという政治家の願望と命じられたことをひたすら遂行しようとする官僚の忠実さ、金儲けのためなら何でもやるという企業の強欲が一体となって、先の見通しのない辺野古埋め立てに邁進しているのだ。
 昨年亡くなった翁長知事は、立地の問題、県民大多数の反対という政治の面、アジア情勢の変化をあげて、「辺野古埋め立ては途中で頓挫する。そうなれば無残なコンクリートの残骸が残ることになる。それゆえ着工するという愚を犯すべきではない」と繰り返し警告していた。知事の憂慮が現実のものとなりつつある。戦前の天皇制国家の政治家・官僚・軍部・企業が、米国との経済力の比較などから日米戦争に反対した経済学者の提言を顧みず、願望と幻想に導かれて日本を破滅へと導いた無責任と同じだ。
 辺野古新基地建設のための埋め立てを全力で止めよう。戦後七三年間続いた基地の島に終止符を打つ第一歩を切りひらこう。われわれの最大の力は、知事を先頭にした県民ぐるみの闘い、県民の圧倒的多数の考えに基づく運動だという点にある。世界のウチナーンチュと全国、全世界の支援を広げ、日本政府との力関係を逆転させよう。

2.2

第1土曜日県民集会に1200人

辺野古埋め立て阻止!
県民投票の成功へ!


 二月二日第一土曜日の辺野古県民行動は、早朝からの座り込みに続き、午前一一時から全体集会が開かれた。オープニングは川口真由美さんの歌。元気のいい歌に合わせ、テント前はダンスの輪ができた。はじめにあいさつに立った山城博治平和運動センター議長は「自民党県連の照屋会長、お疲れさま。勇気と英断に感謝。新基地NO! の民意を示そう」と訴えた。
 主催者を代表してオール沖縄会議共同代表の高良鉄美琉大教授と稲嶺進前名護市長が発言した。高良さんは「オール沖縄は沖縄の心だ。もっと広げて私たちの心を示そう」、稲嶺さんは「県民大多数の参加で新基地建設はできないということを示そう。みんなの力が一つになればできる」と述べた。
 国会議員は照屋寛徳衆院議員と伊波洋一参院議員が発言した。照屋さんは「辺野古新基地は憲法違反との声明が全国の憲法学者一三一人によって出された。県民の自信になる。県民投票の二択から三択への変更は様々な意見がある所だろうが、全県で圧倒的な県民の意見を示そう。負けてはナランドー。チバラナヤーサイ」と呼びかけた。伊波さんは「六万本の砂杭。一日に三〇本打ったとしても一年で一万本。できるわけがない。辺野古に新基地ができなくても米軍は支障がない。なぜなら、沖縄海兵隊は撤退しグアム、ハワイ、米本国に分散することが決まっているからだ。辺野古が普天間固定化の理由とされるのを許してはならない。フェイクに負けてはならない。辺野古・大浦湾を守ろう」と訴えた。
 衆院三区予定候補の屋良朝博さんは「沖縄県議会で二度、海兵隊撤退決議をしている。沖縄から海兵隊は撤退と言いながら、辺野古はごまかす。おかしくないか。沖縄の未来を見すえて辺野古埋め立てNO! を突き付けよう。私はきちんと議論する政治をめざしたい」と述べた。
 与党会派の「社民・社大・結連合」に続いてマイクをとった会派「おきなわ」の平良昭一県議は「二択から三択になった経緯を説明したい。一月二三日の朝六時半、玉城デニー知事から電話が入った。私は知事の国会議員時代に公設秘書をしていた。知事は私なりの確証があるから三択に賛成してほしいと熱意を込めて語った。知事の真剣さを強く感じた。われわれは国会へ向かう途中空港で急きょ会派会議を開き知事に従う決議をした」と報告した。
 沖縄市の諸見里宏美市議は「有権者一一万人の沖縄市が不参加になればどうなるのかと大変心配した。謝花副知事から三択の打診を受けた桑江市長は即OKした。市長は内心ハラハラしていた。昨日臨時市議会があり議決した。議会の尊重を言うが市民は二の次。不参加表明の沖縄市に、市内、県内、全国から、抗議の電話、ファックス、投書が一〇〇〇件以上寄せられた。告示日に胡屋十字路で一〇〇〇人の総決起集会を持つ」と経過と決意を表明した。
 うるま市島ぐるみの伊芸佑得事務局長は「毎週木土の二回大型バスで辺野古に来ている。今日で二五七回目だ。昨年一二月二〇日の市議会を六〇人で傍聴した。誰も反対討論に立たないが、数の力で否決。大義がない。再議も朝から晩まで傍聴した。県民投票に反対する理由が税金の無駄遣いだという。辺野古基地にかかる二兆五〇〇〇億円こそが無駄遣いだ。うるま市では知事選のデニー票より九〇〇〇票上乗せした票を目標に決めた」と経緯と決意を語った。
 続いてキリスト教学院大と沖国大の学生二人が前に立ち、「辺野古に基地がつくられたら、この先いつまでも基地で苦しむ。若い人たちがもっとやらなければいけない」と述べた。ヘリ基地反対協から東恩納琢磨名護市議が「地域の住民一六人に絞って行政不服審査申し立ての違法性を問う裁判を起こした。沖縄から声をあげる。安倍は国会の所信表明で“沖縄に寄り添う”との言葉も言わなかった。沖縄に寄り添うポーズさえも捨てたのだ。全国のみなさんもそれぞれの地域で、声をあげ裁判に訴えて欲しい。そうした運動の高まりが新基地を止める力になる」と述べた。

1・30

安和桟橋に150人
ゲート前と海上で
赤土土砂搬出に抗議

 一月三〇日水曜日、琉球セメント安和桟橋には本部町島ぐるみを始め各地の島ぐるみなど約一五〇人が集まった。ゲート入り口では山城博治さんのリードで赤土土砂を搬入するダンプに対してグルグルとデモをしながら抗議し、搬入を終えた空のダンプが出てくるもう一つの出入り口ではノボリとプラカードを手に抗議を続けた。道路上では、「安全運転でドライブしながら違法な土砂搬出に抗議しよう」との「GOGOドライブ」参加の車両がゲート前を行き来した。
 通常朝、昼、午後の一日三回の運搬船による土砂積み出しを行う桟橋は、ダンプの搬入が大きく減り、土砂が満杯にならない運搬船は埠頭にとどまり続けた。カヌーチームの一五艇とブルーの船はいつでも出航できる態勢を整えて待機した。運搬船への搬入が終わると今度はカヌーチームの必死の阻止行動が展開され、午後四時ごろになってやっと出航した。朝からのゲート前と海上での粘り強い行動の成果だ。

〈カヌーチームTさんの報告〉


晴れ、気温高く暑い。安和の海はナギ状態。

 今日のガット船(運搬船=第八藤進丸)はダンプカー二三〇台分(二三〇〇t)積むことができる。午前中一五〇台のダンプカーが土砂を供給した。昼休みを挟んで午後はダンプカー五〇〜六〇台分積み込むと思われる。それまではカヌーチームは待機となるが、その間、メンバーはゲート前の行動にも参加した。
午後二時。かなり喫水線が下がり、カヌーチームは浜から漕ぎ出す。三時前、出港となり、海上保安官はカヌーを拘束し始めた。輸送船を守る海上保安官はまるで防衛局の下請けだ。桟橋の下に逃げ込むと海保のGBは入って来れない。これはかなり有力だと思う。三〇分位の攻防で飛び込んだ隊員とGBに追われ全員が拘束された。
今日もゲート前とカヌーチームの連携で運搬船一台に抑えた。

 


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