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    かけはし2019年3月18日号

スーダン革命に連帯を


スーダン

革命的プロセスへの移行が進行中

2019年3月     第四インターナショナル国際委員会

 二〇一八年一二月一三日以来、スーダンにおいて感動的な民衆蜂起が登場し、それ以後も「タスグト・バス」(打倒せよ、それがすべてだ!)という主要スローガンの下で広がり続けている。
 アルダマジン市(青ナイル州の州都)に続き一二月一九日には北東部アルバラに広がった運動は、パン価格の三倍化に抗する初めての運動であり、急激な緊縮措置、インフレ、政府による大規模な汚職に反対する闘いである。その後、デモは他の地域や首都のハルツームにも広がり、政権の打倒を訴えている。すでに数十人が殺され、数千人が負傷し拷問を受けるという弾圧にもかかわらず、決起は大規模なものとなり、自主的組織化が深く進み、平和的イニシアチブを日常的基盤で提示する、通例では見られないような想像力が発展している。
 この運動はオマル・アル・バシル大統領による権力独占に対する闘いである。軍人である彼は誰にも手をつけさせないという意思を持って、自らの側近、腐敗した様々な治安機構、そして彼の党である国民会議(旧イスラム国民戦線)を従えてきた。この徒党は繰り返し国家の資産を盗み、民主的自由や、女性や抑圧された少数派の権利を切り縮めてきたのである
 
 アル・バシルは、ダルフールにおける弾圧に関し、戦争犯罪、人道に対する罪とジェノサイドによって、ハーグの国際司法裁判所によって訴追されている(訳注:ダルフール紛争はスーダン南西部の黒人系住民が二〇〇三年二月にスーダン政府に反対して蜂起し、政府軍とアラブ系民兵の「ダンジャウイード」に残虐に弾圧され、二〇万人以上が殺害されたという事件)。この事件は二〇一一年の南スーダンの分離に帰結した。南スーダンは石油資源に富み、スーダンはそれ以来、経済危機に陥っている。
 最近、アル・バシルはサウジアラビア王政や、エジプトの独裁者アル・シシ、プーチンのロシア、バシャール・アル・アサド(シリア大統領)、さらにはイスラエルの極右政権に接近して彼の政権を救い出そうとしている。特務機関の長であるサラハ・ゴシュは昨年秋にフランスに飛び、マクロンの党の公的人物と会うことができた。
 同時にスーダンの政権は、熱心にIMFの「反草の根」経済プログラムを実施し、公共サービスを切り捨て、民営化を推進し、物価を上昇させている。
 
 権力はすでに数年前から街頭で、とりわけ学生による挑戦を受けていた。現在われわれは二〇一一年にアラブ地域で登場したような、この国における革命的プロセスへの移行を目撃している。決起の組織はまず何よりも、医師、教師、その他の公務員、職業人たちが構成するネットワークであるスーダン職業人協会(SPA)によって担われている。かれらは階級闘争的労働組合運動が生きていた当時の原則と記憶を維持しているが、他方では労働組合は政権の完全な支配下にあり、進歩的戦闘性は長期間にわたり厳しく抑圧されてきた。(われわれはスーダン共産党がアラブ世界で最も大衆的な党であったことを記憶すべきだ)。かれらはこの記憶を結び付け、青年だけでなく女性にも重要な場を提供することができた。それは今日の情勢において、強力な創意性と必要とされる規模と力を可能にする。

 こうした推進力の下で、革命は複数主義的な「自由と変革の力」と呼ばれる政治的・組織的指導部を採択し、政権とその政策とは民主主義的に決別する基礎を据えた同名の結成文書を提示した。この調整機関は毎週のプレスリリースを発行し、毎日の動員時間表を提出するが、それとともにこの時間表は、地域ごとに技術的側面と安全性に即したものである。「草の根の抵抗委員会」は、この集団的プロセスの一部として創設された。

この革命は、「平和的」手段を通じた「政治的」ゼネラルストライキの目標を設定する。それこそこの権力を打倒し、武装した反対派が宣言した停戦に導くものとなる。運動の目標は平和的手段による「政治的」ゼネストなのだ。一方、さまざまな労組や政党を含む多くの「枝」の広範な性格は、当面のところ綱領の社会的側面を限界づける。組織された労働運動の収斂が始まりであり、そのようにしてストライキ中のポルト・スーダンの港湾労働者のコンテナターミナル(このコンテナターミナルはフィリピンの企業に買われようとしている)の民営化反対の要求が取り上げられなければならない。

 第四インターナショナルはスーダン民衆の力強い決起に全面的な連帯を表明し、弾圧の停止と拘束者の解放を求める。われわれは、スーダン民衆の余りにも長期にわたる苦しみに責任がある専制政権の打倒という目標の成功を願う。われわれはこの闘いの力が、民衆闘争の力に貢献するものであると期待している。

アルジェリア

大統領選反対!
憲法制定会議の選挙を!

2019年2月28日 PST(社会主義労働者党)

 ブーテフリカ(長期に権力をふるってきた八〇歳をはるかに超える現大統領:訳者)の権威主義権力を揺さぶってきたこの一〇日間の巨大な民衆決起はまだ、彼の第五期目をあきらめさせるに十分とはなっていない。
 長く待たれた三月三日の彼の対応は、いわば苦みのある冗談だと分かった。ブーテフリカは次の任期を求めているだけではなく、新たな憲法と経済改革を強いるとも決定している。そして後者は、IMFと世界銀行が求めているように必然的にウルトラ自由主義の改革なのだ。それは明らかに、完全にひびが入り信用を失った「民主的な」外見を高めること、進行中の反乱によって全面的に非難されている体制を再組織し、ある種の「統制された移行」を確かなものにするために時間を稼ぐこと、という問題になっている。
 事実それは、選出を経ることもなく正統性もない国民会議という派手な離れ業を通して、見せかけの譲歩を提案している。しかもその譲歩は、この権威主義的かつ反社会的な体制の退陣を求めて今声を上げている民衆に対してではなく、他の部分に対する、元将軍の大統領候補、アリ・ラグディリを後援しているように見える寡頭支配者と自由主義者に対するものなのだ。
 PSTは、システムの継続に奉仕するこの大統領選挙に対する断固とした拒否を呼びかける。われわれの憲法、われわれの自由、われわれの経済的選択そしてわれわれの社会構想、これらについて決定するのは、ブーテフリカや彼の派閥でも、政治権力への再統合を求めているにすぎない何億も貯め込んだ一握りの経営者でも、ましてや帝国主義の外国の大国でもそれらの多国籍企業でもない!
 それは、何百万人にものぼる労働者、失業者、女性、若者、学生、貧しい農民、そしてあらゆる貧しい者たちの任務だ。彼らはまさに、闘争と勇気という形で、自らの未来を決めるために一つの教訓を示してきたのだ! まさに、彼らが正統性の唯一の根源であるがゆえに、主権を行使する決定は民衆の権限だ!
 それこそが、われわれの決起を維持し、さらに民衆の居住区域、職場、大学そして可能なところどこでも大衆の民主的な自己組織の確立を始めることが不可欠であり、そしてその自己組織が、自由と社会的公正を求めるわが民衆の多数の大望を表現する、主権をもつ憲法制定会議選挙の骨格に関する論争に取りかかることが、必要不可欠である理由だ。同時に、われわれが熱望するこれらの変革を構成するためのゼネストの利用も、排除されてはならないあり得る選択肢であり続けている。
 わが国は歴史的な転換点にある。PSTは、このあり得るものとなっている民主的な幕開けの裂け目を広げるために、また自由主義の諸政策とそれらが生み出している経済的自殺や惨事を止めるために、そしてその上でわれわれの主権と民族的独立の防衛を確実にする目的で帝国主義諸大国からの脅しや圧力すべてに立ち向かうために、あらゆる政治、社会勢力の統一と結集を求める、さらに行動力を求める首尾一貫した訴えを繰り返す。
第五期目ノー! システムの継続とその正統性を失った諸制度ノー!
四月一八日の大統領選反対、われわれの民主的かつ社会的大望を表す主権をもつ憲法制定会議選挙を!
決起と民衆的デモの継続を!
わが主権と民族的独立防衛!
(「インターナショナルビューポイント」二〇一九年三月号)

(訳注)PSTは第四インターナショナルアルジェリア支部

ベネズエラ

ボルソナロは手を出すな

外国の主権への攻撃・介入反対

2019年2月28日 PSOL(社会主義と自由党)

1.隣国への直接介入に向け道を清めるための、トランプに導かれたクーデターの形での、右翼のフアン・グアイドによる勝手なベネズエラ大統領宣言は、ラテンアメリカを世界情勢における緊張の中心に置いた。米帝国主義はこの政策を直接操作することによって、あらためてその言うところの「裏庭」で行動している。米国の政策におけるこの変化は、ブラジルにおけるボルソナロやコロンビアのドゥケの成功によって可能になった。これらのなくてはならない支持がなければ、情勢は異なっていたと思われる。

2.トランプ政権は、ベネズエラへの帝国主義的介入に向けた昨年の数え切れないもくろみの破綻を受けて、犯罪的な経済ボイコットを強化した。そしてそれは、何年もの間経済的、政治的そして社会的危機を生き延び続けてきたベネズエラ民衆を、たださらに麻痺させたにすぎない。移住の動きの高まり、二〇一六―二〇一七年に起きたもののような暴力的な街頭デモ(「グアリムバス」)、南米における極右諸政権の選出は、米国をこの国に敵対する新たな攻勢に向かわせることになった。

3.ブラジリアでボルソナロが権力に就いてから二、三日後の、二〇一九年一月一〇日におけるニコラス・マドゥロの大統領就任が、メサ・デ・ウニダード・デモクラティカ(MUD、統一民主主義円卓会議)のようなベネズエラの右翼グループを支援し、選出された大統領を認めない、という米国の計画を強めた。
このような背景の中で、ベネズエラ国会議長のフアン・グアイド(人民の意志党)が、一月二三日自らをベネズエラ大統領と宣言したのだった。ドナルド・トランプ(米国)、イバン・ドゥケ(コロンビア)、ジャイル・ボルソナロ(ブラジル)の政権によって、さらにパラグアイ、ペルー、カナダ、エクアドル、チリ、アルゼンチンそしてEUの諸政権によって、彼は即座に認められた。

4.軍事介入の恫喝は、進行中のものが、米国や「リマグループ」の諸政権がわれわれを信じさせることができると思っているような、「民主主義の防衛」のための作戦でも、国連安全保障理事会の承認を受けた「人道主義的」軍事行動でもない、ということをはっきりさせている。「民主主義の防衛」は、選出を経ていない大統領の押しつけや「軍の反乱」の呼びかけとは矛盾し、さらにベネズエラに加えられている諸々の経済制裁も「人道援助」とは矛盾している。
米国政権の操り人形としてコロンビアとブラジルの部隊が、二月二三日ベネズエラ国境に向かっている。「人道援助物資」とされているものを運ぶためだが、そこにはある種の紛争を引き起こすという、明確な目的が付随している。つまり本当に進行中のものは、この国に対する支配の再獲得という目的に基づいた、内部からのクーデターと組になった外国からの軍事介入に向けた策動なのだ。

5.右翼野党と同調した米国の真の目的は、自身の運命を決めると主張しているベネズエラ民衆の闘争に厳しい、必要とあれば流血の敗北を加えて、ベネズエラの富を着服すること、そしてこの国に新自由主義を回復することだ。人は、ベネズエラが地球上最大の原油資源埋蔵国であり、その点ではサウジアラビアをもしのいでいることを忘れてはならない。サウジアラビアは二六七〇億バレルの埋蔵原油(全世界合計の一五・七%)を抱えているが、ベネズエラが抱えている量は、二九八三億バレル(同一七・五%)なのだ。
ベネズエラにおける介入の勝利は疑いなく、ラテンアメリカいたるところでの新たな後退に、われわれの大陸を米国の利害に直接かつ決定的に従属させることに道を開くだろう。同時にそれは、諸々の社会運動や社会でもっとも搾取され抑圧されている者たちに対する攻撃に専心している、反動的で権威主義的な諸政権が強化されることも意味するだろう。

6.これを前にPSOLは、ベネズエラ問題に対するすべての外国の介入に反対する。われわれは、ベネズエラ問題にたいするボルソナロ政権の介入に、またベネズエラの主権に対するあらゆる政治的、軍事的攻撃に絶対的に反対する。
同時にわれわれは、あり得る外国の軍事介入や軍事クーデターに加えて、米国およびそのパートナーが兄弟国に加えている経済制裁、を拒絶する。

7.ベネズエラのこの極めて深刻な情勢を前に、緊急を要することは、ラテンアメリカ民衆がベネズエラ民衆との連帯で統一し、「人道援助」キャンペーンあるいは「民主主義防衛」のレトリックといった道化芝居の拒絶であろうが、ベネズエラに敵対する軍事的手段を意味するものの拒絶、つまり軍事作戦領域や軍事基地の引き渡しまた軍事作戦の拒絶であろうが、地域の諸政権がトランプとのあらゆる合意を拒否するよう求めることだ。われわれは、平和に対する脅威をもたらす、あるいはベネズエラの民主的で憲法にかなった枠組みの外部にある、そのような危機の解決策あるいは克服策すべてを拒絶する。

8.最後にわれわれは、この地域のあらゆる民主主義組織、左翼組織、そして社会運動に、ベネズエラの主権防衛と「解放者」シモン・ボリバールの民衆との連帯に向けた委員会の形成を訴える。

▼PSOLは、ルラ政権への参加を拒否したブラジル労働者党内諸潮流により結成された。ブラジルの第四インターナショナルメンバーはPSOLメンバーでもある。(「インターナショナルビューポイント」二〇一九年三月号)


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