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    かけはし2019年4月15日号

朝鮮半島と沖縄を結ぶ平和を


3.24

とめよう!戦争への道 めざそう!アジアの平和 関西のつどい

安倍改憲NO!・辺野古埋め立て
やめろ! 朝鮮半島に平和を!



 【大阪】大阪平和人権センター・しないさせない戦争協力関西ネットワーク・戦争させない1000人委員会大阪の三団体主催の2019関西のつどいが三月二四日、おおさかエルシアターで開かれた。米田彰男さん(大阪平和人権センター理事長)が、「朝鮮半島非核化の動きは大きなうねりとなっている。日本でも非核化のうねりを! 沖縄県民投票の結果が出る前に政府は、辺野古の埋め立てを決めていた。沖縄ではその後政府の姿勢に対し大規模な抗議集会を開いた。大阪でもこれに連帯しよう! この度の統一地方選では維新を落選させ、そのことで安倍政権を退陣に追い込もう!」と開会のあいさつをした。
 最初に徐勝さん(韓国又石大学碩座教授・東アジア平和研究所長)が「朝鮮半島南北和解・協力と東アジアの平和」と題して講演をした(要旨別掲)。
 続いて、在日韓国青年同盟によるサムルノリの演奏。サムルノリは、ベトナム戦争時の日本のフォークや米国のホップのように、抵抗運動の音楽だとの説明があった。
 次に元山仁士郎さん(『辺野古』県民投票の会代表)の「『辺野古』県民投票を振り返って “沖縄の意思”にどうこたえるか」と題した講演が続いた。続いて、立憲民主党大阪府連(参議院選挙区立候補予定者)と社会民主党大阪府本部(参議院全国比例区立候補予定者)からあいさつがあり、辺野古に基地を絶対つくらせない大阪行動と関西地区生コン支部から連帯のアピールがあった。
 最後に、中北龍太郎さん(しないさせない戦争協力関西ネットワーク代表)が集会まとめをした。集会後、西梅田までデモを行った。(T・T)

徐勝さんの講演から


 昨年は幸せだった

 (初めに、2018年4月27日の板門店宣言、9月19日平壌宣言の要点を解説し、南北共同繁栄と自主統一・民族自主自決の原則・南北共同連絡事務所設置・民族共同行事・民族経済の均衡的発展・相互不可侵・核のない朝鮮半島・軍事分野履行合意書・開城工業団地と金剛山観光事業の正常化・離散家族常設面会所開設・北の寧辺核施設廃棄の用意などをあげ、昨年は幸せだったと述べた)。

主権が制限
された韓国
対北朝鮮制裁は国連レベル・米国独自・韓国独自(日本独自も)と三段階あるが、この解除には米国の了解が必要とされている。米朝首脳会談後韓国内では、米国の解除を待つのではなく、韓国独自のものは解除しようという世論が広がっている。
韓国には五・二四措置というのがある。二〇〇九年五月二四日、韓国軍艦が真二つに折れ沈没する事件が発生した。原因は北朝鮮の魚雷攻撃によるジェットバブルの発生のためだとして、韓国は北朝鮮への制裁を発動した。このような措置(制裁)は解除すべきだという世論だが、トランプが反対している。そのため、制裁解除に踏み切れない。韓国に主権がないことが明らかになった。
一九四五年朝鮮は分割占領され、朝鮮戦争が起きたが、米国・北朝鮮・中国の三者で平和条約について話し合いすべきだ。韓国は民主化されたが、主権が制限されている。南北和解の前提として、戦争終結のために韓国は仲裁者でありまた当事者としての位置を持っている。
文在寅大統領は、仲裁の役割を果たしたいと表明しているが、北朝鮮は「韓国は米国の側にいるのに仲裁者とはおこがましい」と言っている。米朝ハノイ会談の準備は、危ういものだった。米国内でトランプは不評を買っているが、彼は米国ファースト、自分の利益ファーストで、正直でもある。彼は、反エスタブリッシュメント・重商主義で、米韓軍事演習を停止した。無駄金を食うものには反対なのだ。
既存の支配層への反感と儲かるかどうかが判断の基準だ。彼の動きはイデオロギーとは別だから、今後の動きは予測不可能だ。この事情を利用し、今は、分断突破の可能性に向け結果を出せるかというところだろう。

韓国の若者
たちの意識
韓国の若者は、分断状態をなくすことにそれほどこだわらず、就職や最低賃金など目先のことに関心がある。しかし、朝鮮戦争のことや分断のことを考えてみよう。
徴兵制は時間のロスだ。最近台湾に行ったが、徴兵制が廃止されかけていたのに、若者の反対で実現できなかった。
朝鮮戦争のもたらした離散家族の問題は大きい。携帯や電話をかけられず(こっそりやったりはしているが)手紙も出せないで七〇年が過ぎる。韓国の国家保安法は自由・思想・信教を制限しており、先進国とは言えない。三・一運動から一〇〇年が過ぎたが、日本の植民地支配に協力した親日派の清算はされないままだ。
東アジアにおける帝国主義の支配は一八四〇年アヘン戦争から始まる。日本の帝国支配に協力していた親日派の清算が出来て初めて独立できるが、それができないまま冷戦に入った。日本も、戦前戦中の旧勢力が温存された。朝鮮戦争から平和条約への移行にはこの問題がある。
キャンドルデモの決定的に重要な意味は、朴槿恵たちの法を超えた振る舞いに対して、決定するのは朴ではなく市民だと言ったこと、自己決定権の主張だ。主権はあるが、主人になれない南北。
一方、若者は分断を感じていない。大きな重圧を課している帝国主義と反帝国主義の間の矛盾は今も変わっていない。中国ですら、アヘン戦争のくびきから解放されていない。中国はしっかりヘゲモニーをとれていない。このヘゲモニーを地域概念に変えていくことが重要だ。

沖縄の人びとと
北朝鮮との交流
最近沖縄に行って感心したことがある。沖縄は毎年一〇〇人近い代表団を平壌に派遣してきた。戦争になったら真っ先に基地のある沖縄にミサイルが飛んでくる。しかし沖縄は北朝鮮を敵視していないことを伝えている。
人権の根本には、銃を持って起ち上がる権利がある。光州市民の偉大なのは、暴力に対し抵抗権を表明したこと。沖縄の闘いは、抵抗できる手段で抵抗している優れた闘いだ。そこに、アイデンティティが形成される。
共産主義といっても中味は帝国主義に対する抵抗が本質。毛沢東もホーチミンも金日成もその点は同じだ。韓国と沖縄は主権連帯をつくり平和連帯にする。はっきりとした抵抗の連帯をつくっていく。光州人権賞に山城博治さんを推薦する。(文責編集部、講演要旨)

元山さんの講演から


 県民投票の会ができたのは、二〇一八年四月一八日、四〇人ほどでスタートした。五月二三日〜七月二三日の二カ月間で、県民投票を実施する条例制定請願署名一〇万九五〇筆(有効署名数9万2848)を集めた。法定必要数は、二万三一七一筆だったので、四倍の数が集まったことになる。
 参考までに、地位協定の見直し・基地の整理縮小を問うた一九九六年県民投票実施の請願署名は有効署名数が三万二九九四筆だ。
 多くの県民が県民投票で自らの意思を表明するために、「話そう、基地のこと。決めよう、沖縄の未来」をメインスローガンにした。基地をめぐる利害があるから言いにくいのではないかとの予想を超えて、話してみるといろいろな意見があった。
 二〇一八年一〇月二六日県民投票条例成立。一月二九日、賛成・反対に「どちらでもない」を加え条例が改正された。投票の結果は、六〇万五三八五票(投票率52・48%)。反対、四三万四二七三票(投票総数の72%)。賛成、一一万四九三三票(同19%)。どちらでもない、五万二六八二票(同8・7%)、だった。

署名活動への
私の思いとは
私にとって署名の目的は、世代間の対話(戦争体験者の高齢化・世代間の“断絶”の修復)と島々の対話(沖縄には大小160もの島がある。島の課題を知る・共通体験の創出)により、感覚の違いを知り、埋めることだった。本島と周辺の抱える問題を知り、伝えることだった。
米軍基地は本島に集中している。周辺には別の問題がある。埋め立て承認の取り消し訴訟の最高裁判決は、沖縄の選挙結果は民意ではないと述べている。このことも意識した。戦争体験者からは、貴重な話が聞けた。私の祖父母は、基地がつくられていく経過を知っていた。

意見の相違
成果・課題
県民請願署名については、キャンプシュワブのゲート前で闘っている人々から、翁長知事の埋め立て承認撤回を遅らせるということ、ゲート前等の闘いの現場から人を削ぐことになるとの理由で反対意見があった。でも、翁長知事の「撤回判断を縛らない」という表明と現地に足を運べない人が署名に動いたことで、乗り越えることができた。
沖縄政治史上初めて、市民・若者主導の運動として、市民と若者に運動参加の機会を創出でき、名護市長選後の落胆ムードを打破し、沖縄全体の議論を促進させることができたし、日本政府、日本に住む人々への明確な問題提起をすることができた。
今後の課題としては、県民投票で盛り上がった意識を継続させること、デマやフェイクニュースの精査、県民投票の署名収集のノウハウの引き継ぎ、日本政府・日本に住む人々の意識変革があげられる。ヤマト本土に望むことは、県民投票のことをネットで拡散すること、辺野古の問題について、自分たちが住む市町村議会での意見書採択を働きかけたり、請願をしてほしい。
(文責編集部、講演要旨)

コラム

八四歳の叔母

 「これから救急車を呼ぶから」。先月中旬の日曜の朝、叔母からの突然の電話だった。左胸がチクチクと痛いのだと言う。叔母が運ばれたのはK運動公園に隣接するT医療センターだった。私の自宅からは自転車で一〇数分の所だ。
 ひとり暮らしの叔母さん宅には、私の娘と二人で月に一度のペースで訪問してきた。私は赤ワインを娘は花と果物を持参して、私の手料理を食べながら雑談するのである。叔母は包丁の刃先が台形状になっていることにも気づかなかったほど、ほとんど自炊をしない人だ。娘も私の手伝いをする域を出ていない。「今日は何を作ってくれるのかな」といった具合なのである。
 しかし料理をするにあたっての大きな問題がある。それは叔母の台所では魚や肉などを焼いたり炒めたり揚げたりすることが禁止されていることだ。部屋が臭くなる、汚れるからというのが理由である。卵料理はゆで卵以外は禁止ということになる。だからそういうたぐいの料理は私が自宅で作って持ち込むか、フライドチキンなどを買っていくということになる。おまけに「生ものは避けたい」と、刺身もほとんど口にしないのである。
 そうした制約のなかでは煮炊きする料理やサラダなどしか作れない。寒い時期は魚介類と野菜などをたっぷりと入れた鍋料理でこと足りるのだが、それもマンネリ化させるわけにはいかず、イベリコ豚のしゃぶしゃぶやすき焼き、合鴨の雑煮やキノコ汁など、それなりに考えなければならないのである。炊き込みご飯も鶏、タコなど工夫が必要になる。
 病院で検査を受けた叔母はこれといった疾病は見つからず、駆け付けた私の娘の同伴で帰宅することになった。しかし、もともと細身であった叔母だったが、ひと月前と比較すると更にげっそりとやつれてしまっているのである。私は自転車で自宅に戻り、肉と野菜がたっぷり入ったクリームシチューを作ってから、それを鍋ごと自転車に積んで叔母さん宅に向かった。
 私は翌日も叔母を訪問した。叔母はプライドが高い人なので「人に頼りたくない」という心情が強い。心配されてちょくちょく訪問されることも嫌っていた。それで最近の生活状況などを尋ねながら「歳には勝てない」ことを悟ってもらい、週に一度、二日分ほどの食事を作り持って行き、夕食を共にすることになった。また「最近は何をするにもやる気が出てこない」と言うので、タッパを多用するなどして叔母が洗う食器を極力出さないように努めることにした。「洗いますよ」と言っても断るからだ。
 叔母は思っていたよりもよく食べてくれるのでひと安心している。特に肉、魚、卵などたんぱく質が豊富な食材はしっかりと取ってもらおうと思っている。叔母に食べてもらおうと、ぬか漬けも三年ぶりに始めた。(星)

朝鮮半島通信

▲ソウル東部地裁は3月25日、韓国環境省傘下機関の人事に不当に介入した疑いが持たれている金恩京前環境相に地裁への出頭を要請した。
▲朝鮮人民軍は3月25、26日の両日、平壌で中隊長・中隊政治指導員大会を開催した。大会では金正恩朝鮮労働党委員長が演説し、軍事力の強化などについて発言した。
▲2020年4月から日本の小学校で使われる5、6年用の社会科教科書で、教科書出版社の全社が新学習指導要領に沿って「竹島・独島」を「日本固有の領土」と明記した内容が教科書検定に通過したことに対し、韓国外務省は3月26日、それを糾弾する報道官声明を発表した。
▲昨年2018年9月の軍事分野での南北合意に基づき韓国軍当局は4月1日、江原道の非武装地帯内にある矢じり高地で、朝鮮戦争で戦死した人々の遺骨発掘作業を開始した。
▲朝鮮中央通信は4月4日、金正恩朝鮮労働党委員長が両江道三池淵郡の建設現場を視察したと報じた。
▲朝鮮中央通信は4月6日、金正恩朝鮮労働党委員長が元山葛麻海岸観光地区と平安南道陽徳郡の温泉観光地区の建設現場を視察したと報道した。
▲韓国の李洛淵首相は4月6日、江原道で4日から発生した大規模な山火事がほぼ鎮火したと発表した。山火事の消火には、消防車だけでなく韓国軍も投入された。

 



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