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    かけはし2019年5月20日号

安倍改憲を絶対STOP!


5.3

憲法を活かす宮城県民集会

首相退陣に追い込もう

1000人が参加し講演集会

 五月三日「憲法記念日」、全国で「安倍改憲」「九条改憲」反対の集会やデモ行進などが実施された。
 仙台では「憲法を活かす宮城県民集会」が開催された。宮城憲法会議、憲法をまもる市民委員会、宮城県護憲平和センター、みやぎ九条懇話会(呼びかけ人会議)の四団体が主催、一〇〇〇人の人々が集まった。記念講演(要旨は下掲)が行われ、集会アピール(*)を採択した後、アピール行進を行った。
(*)「安倍首相は、二月の自民党大会で『いよいよ憲法改正に取り組む時が来た』として、二〇二〇年の改正憲法施行に執着しています」「……三〇〇〇万人署名運動など、改憲の危険性を訴える取り組みもあり、憲法審査会での改憲案提示を許してきませんでした。これまで以上に、市民との対話を通して、平和を願う民意をより大きなものにしていきましょう」(「日本国憲法の理念を活かした社会を作り上げていくアピール」より抜粋)
 安倍政権はこれまで何度か設定した「国会発議」に失敗、自民党は総裁任期を延長した。それでも足りないとばかり「四選」論まで出ているほどだ。
 「スキャンダル」や「政治不正」の数々が、そのたびに首相の「改憲日程」を挫折させてきた。しかも各種世論調査が示してきたように、国民多数は「安倍改憲」に賛成していない。さらに自民党支持者の中でも「安倍改憲」への支持は圧倒的ではなく、公明党支持者のなかには懸念や批判があると指摘されている。
 しかし、そうであっても安倍政権は国政選挙で連勝を重ね、「改憲派三分の二」の議席を確保した。とくに二〇一七年、「共謀罪」「モリカケ」「陸自日報」など政権運営への批判が高まり、内閣支持率は急落した。都議選では自民党が歴史的大敗を喫した。仙台では市長選で「市民・野党共闘」が勝利した。そのような状況の中、安倍首相がしかけた解散・総選挙を前にして起きた「希望の党」による共闘破壊と「民進党の分解」が安倍政権の延命につながった。
 その前年、二〇一六年参院選では東北は宮城をはじめ「市民・野党共闘」の五勝一敗だった。七月参院選挙(ダブル選挙の憶測も飛び交うが)で「改憲派三分の二」割れを実現し、安倍退陣に追い込む闘いが問われている。

石井暁さんが講演

 集会冒頭、伊藤真さんが語る「そもそも憲法は何のためにあるのか」と題するDVDが上映された。第一次安倍政権の時代であるが、原点に立ち返って考えようという内容は説得力があった。
石井暁さん(共同通信社編集局編集委員)が、「戦争法後の自衛隊の変質と安倍改憲の真の狙い」と題して記念講演。二〇一二年一二月の第二次安倍政権成立以降の動きについて、政治と「軍事」を関連づけて説明した。
安倍首相の政策は一年後、二〇一三年一一月、国家安全保障会議(米国にならって日本版NSCと称される)の成立によって公然化した。石井さんは、ここから具体的な話を進めた。
日本は、この時点から一貫して「戦争ができる国へ」の道を歩んできた。そのための「特定秘密保護法」であり「武器輸出三原則撤廃」であった。その極めつけが「安全保障関連法」(二〇一五年九月)だった。
防衛大綱と中期防衛力整備計画(二〇一八年一二月)は具体化に踏みんだ。「空母」「中距離巡航ミサイル」「イージス・アショア」「宇宙・サイバー・電磁波」。これらの対象はどこか。
北朝鮮情勢、朝鮮半島情勢が大きく変化する可能性がある中で、これらは「対中国包囲網」であることが眼目である。それは推進する側の「常識」だ。
このような軍事拡大と改憲案とが一体である、ということの意味についても語られた。
改憲案四項目のうちの三項目(緊急事態、合区、教育)は必要であれば立法を考えればよい。だから、これらは付け足であり、〈九条に自衛隊を明記〉こそが改憲の焦点である。しかも「必要最低限」という文言を消すなどの作為を行っていて、戦争のための軍隊であることを隠そうとしている。
〈首相は自衛隊員の誇りのためという理屈をこねて、自衛隊明記の必要性を強調する。しかし、自分たちが国民から尊敬されていることは、災害救助を通して自衛隊員は分かっている。首相の説明は的外れだ。そうではなくて、自衛隊員が恐れているのは、安倍改憲によって米国の戦争に参加させられることだ〉。
最後に、安保関連法案が成立した夜の思い出を語った。若者たちの〈前向き〉な姿勢に大きな感銘を受けたという。〈強行採決されても国会前で抗議活動が続いていた。「シールズ」など多くの人たちが残っていた。若い人たちは絶望的ではなくて、法案が通っても、これからも阻止するために頑張っていこうと訴えていた〉。
九条をなんとしても守っていこう!と訴えて講演を終えた。

宮城全労協ニュース三三一号(二〇一九年五月六日)より転載

5.3

渋谷で野宿者・失業者メーデー

「仕事」を守りぬくぞ

オリンピックやめろコール

 五月三日、渋谷・美竹公園で野宿者・失業者メーデーがおこなわれ、約七〇人の参加者は集会の後、渋谷を一周するデモを行った。美竹公園では一二時より共同炊事が行われ、親子丼で腹ごしらえをしてさっそく集会。まず初めに山谷労働者福祉会館の仲間が玉姫職安で東京都の出している輪番の仕事(公園や道路の清掃)について発言。昨年、BSのテレビ番組が盗撮を行い、労働密度の低さなどについてバッシングする番組を放送し、それ以降労働強化が行われてきており、これから夏にかけて屋外の作業、しかも高齢者がほとんどという中で、熱中症など安全対策について取り組むとともに、「何よりも、仕事そのものを仲間の力で守っていこう」と訴えた。
 続いて地元である渋谷・のじれんの仲間は再開発の進む渋谷の現状を報告。宮下公園がつぶされ、五階建てのショッピングモールと一三階建てのホテルに作り変えられる工事が進行している。宮下公園はショッピングモールの屋上に作られ、夜間施錠される予定であるとのこと。そして、メーデー集会の行われている美竹公園は毎週土曜日にのじれんの共同炊事の場所となっており、野宿をしている仲間もいるが、現在建っている渋谷区の仮庁舎の取り壊しが迫っており、その際に工事名目で封鎖・排除が行われる可能性があり、それを許さない闘いへの連帯が呼びかけられた。

釜ケ崎の仲間
からの報告も
次に大阪の仲間からの発言。釜ヶ崎の労働センターが、耐震問題での建て替えを理由に、三月末に封鎖されようとした際に多数の仲間がシャッターの下に寝転んで阻止し、それ以降センターの占拠が続いていたが、衆院補選で維新が圧勝した直後に多数の警官を動員して強制排除が行われた。センターの中の診療所はあと二年開業を続ける予定になっているが、多くの労働者の仕事と生活の拠点となっていたセンター一階部分は封鎖され、すぐそばの空き地にテントが建てられ、そこにセンターの機能が移されている。
駅の反対側には星野リゾートのホテルが五年後に開業予定であり、そうなれば労働者の街としての釜ヶ崎は完全に様変わりするだろう。センター建て替えも空手形になる可能性も否定できない。かつて橋本が語った「釜ヶ崎特区構想」が現実となりつつある。  大阪の仲間はかなり厳しい現実を率直に語りながらも、労働者とともに闘うことを表明し、連帯を訴えた。
続いて反五輪の会、宮下公園寝る会議、終わりにしよう天皇制!『代替わり』反対ネットワーク、争議団連絡会議、救援連絡センターと発言が続きデモに出発。途中、岸記念体育館に「オリンピックやめろ!」とシュプレヒコールをぶつけ、建て替えられたばかりの渋谷区役所前で二〇分の休憩をとり、宮下公園の側を通って美竹公園に戻って解散した。(板)


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