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    かけはし2019年6月17日号

米軍Xバンドレーダー基地撤去


6.2

東アジアの平和を!辺野古埋立て許すな!

京丹後総決起集会

 【大阪】米軍Xバンドレーダー基地反対近畿連絡会主催・米軍基地建設を憂う宇川有志の会協賛の総決起集会が六月二日、京丹後宇川地区公民館で開かれた、二五〇人が参加した。

基地前で抗議
の行動を実現
大湾宗則さん(近畿連絡会代表世話人)が主催者あいさつをした。
「この六年間、レーダー基地建設に反対し米軍基地撤去の闘いを続けてきた。日本政府が国策として本腰を入れたミサイル防衛網は着実に強化されている。一言でいえば、日米両政府が戦略的に進める国策を、私たちの現在の力量では簡単に廃止できるはずがない。辺野古もそうであるように、基地建設反対を掲げて闘っていても、工事は進んでいるが、しかしそのこと自体は敗北ではない。闘いの中で勝利の確信をいかに得るかが課題だ」。
こう述べた大湾さんは、直接民主主義による現地闘争を重視し、韓国や東アジアの民衆との国際連帯を強め、地元住民の主権者としての立ち上がりと団結、民主主義に基づく広範な共闘を強調した。
最後に、地元京丹後でも今年二月から、米軍・防衛省の約束違反に抗議して、地元住民によるゲート前抗議行動が取り組まれたこと。野党五党が五月二八日、夏の参院選公約として「辺野古埋め立て阻止・日米地位協定の抜本改正」を掲げて闘うことを市民団体に約束したことを報告した。
続いて、宇川有志の会の代表であった三野さんの死去に伴い新たに代表になった増田さんがあいさつし、自分たちに欠けていたことを話し合い、基地前の行動になったことを報告した。

米軍事故隠し
を許さないぞ
「米軍が好きな応援団の方がまたたくさん来ている。何とも奇妙な“民族派”だ。それにもまして警察が多い。大きなバスが一四台も来ている。この国の今のやばさを示している。防衛省らが最初約束したことや自らがこうやると言って、ある程度守ってきたことを去年二月以降自ら破り出した。防衛省の初期の企画部長松田正弘は、『沖縄と違って、ここは小さなところだから、私の責任で必ず安全・安心を実現して見せる、米軍によく言って問題の起こらないようにさせる』と言ったが、その言葉はなにも継承されていない。典型的なのは事故情報の件だ」。
「去年の四月大きなワゴン車が電柱に衝突して、へし折った。その情報を府が要求しても、市が要求しても、われわれが要求しても『照会中』と言って出さなかった。その実態が分かったのは今年三月。府議会の総務警察委員会で、府が答えないのなら京都府警が知っているはずだと聞いたら、情報が出てきた。一年間で一四件の交通事故が起きていた。三月一九日の安全安心連絡会で一四件が報告されたが、今後は重大事故(人身事故・飲酒事故)を除いて件数しか報告しない、重大かどうかは米軍が一意的に判断するとの報告があった。そのことを米軍基地問題の責任者である副市長は一定評価。彼ら米軍人・軍属は、我々と違って特権を持っており、免許証が要らない。件数だけで処理すれば、今後どんな事故が起きるかもわからない。松田の時代は、細かいことまで全部報告するとなっていたが、去年の二月五日から何も出していないことが分かった」。
「先日近畿防衛局に申し入れに行ったとき、米軍の方から、事故の細かいことまで情報提供するのは適切ではないから、もう止めたいと言ってきて(照会中の中身)、日米合同委員会の合意により、前述の処理になったという。松田が言ったことを忠実にやることが仕事ではないか、と言っても黙るだけ。京丹後市も何も説明しない、会うのを拒否している。京丹後市も米軍のてば(手下)やんけ!」
「基地に通いだして一八一二回目だが、最近また発電機を夜中も常時動かしている。防衛局を通して抗議をすると、重要なメンテ作業をやっていて止められない、ご理解くださいと。事前の説明も何もなく、理解できるわけがない。問題を解決するには、国の在り方を変えなければいけない。安倍晋三を降ろさないことにはどうしようもない。これからも宇川の報告は続けるので、よろしく」。

沖縄の基地と
天皇制の関係
「菅官房長官は、辺野古問題の発端は、普天間で事故があったので、危険性を除去するためだったと言ったが、それは違う。一九九五年少女暴行事件が起こり、沖縄の人たちが大いに怒り、大きな集会があった。このままでは米軍基地は維持できないと恐れた橋本政権が、普天間基地はなくす、ただし代替基地として東海岸にもっていくと言った。これが辺野古問題だ」。
「最近北谷で米兵による女性刺殺事件、二〇一六年名護のホテルで米兵に観光客が強姦された事件、うるま市で島袋里奈さんが暴行受け殺害された事件が起きた。島袋さんは名護の人だったので、追悼集会は名護で執り行われた。祭壇は一度は撤去されたが最近また出来て、たくさんの献花でいっぱいだ」。
「米兵にとって沖縄は、一万四〇〇〇人の米兵の犠牲により獲得した戦利品なのだ。沖縄の戦後は、安保の行政協定から始まっている。明仁が一一回も沖縄に来てくれたとありがたがる人もいるが、去年明仁が最後に沖縄に行った三月二七日という日はどんな日だったか。一八七九年三月二七日、天皇の命令で軍隊を派遣し首里城から国王尚泰(しょうたい)を追放・東京に連行し、沖縄県の設置を宣言した日だ。天皇は、戦後初めて自衛隊が沖縄移駐した時の謁見にも行っている。沖縄問題を考えるとき、天皇問題は大きい。忘れるべきではない」。
「二〇〇四年から辺野古ではカヌーに乗っている。今の辺野古の闘いの現場は、二〇〇四年座り込み開始した闘いの原点である辺野古浜のテント、出撃拠点の第二テント、二〇一五年からのキャンプシュワブゲート前、本部半島の安和(琉球セメント前)、K9護岸。現在埋め立てているのは浅い海。大浦湾は現在の技術では埋め立てできないし、やっても膨大なお金がかかる。カヌーはすぐひっくり返されるが、また続ける。勝つことをあきらめない。これを合言葉にしたい」。

韓国から反米軍
基地闘争に連帯
「THAAD(高高度ミサイル防衛システム)が配備された星州から来た。経ヶ岬にXバンドレーダーが配備された三年後の二〇一七年に星州にもTHAADが配備された。そのため、韓国は被害を被っている。韓国の防衛には役に立たないTHAAD配備で、韓国の人々の生活が破壊される。米国は、軍事負担金の増額のみならず、THAADの運用費用まで韓国に求めている」。
「私たちは三つの闘争をすすめている。@朴槿恵政権は戦略環境影響調査(THAADの影響調査)を回避しようとした。文在寅政権は回避の違法性を認め、正しい調査を行う旨住民に約束した。しかし、今になってその約束を破って、朴槿恵と同じことをしようとしている。住民は、調査をきちんと実施するよう求めている」。
「A韓国の正規軍がTHAAD基地を防護している問題だ。このような例は今まで一度もなかった。どのような根拠で護っているのか国防部に質問したら、米韓の地位協定第三条によるものだと回答。しかし、三条には根拠になるようなものはない。住民を騙した。正しい根拠を示すよう要求しているが、今のところ回答がない。韓国の正規軍が護るということは、韓国の自主権がないことだと考え、防護を中止するよう要求している」。
「BTHAAD基地の拡張工事が、昨年の九月から五カ月間行われた。そのときの国防部の説明では韓国軍の便宜施設だと。実は米軍の施設であることがわかった。この六月から次の工事が始まる予定だ。それも国防部の説明とは違い米軍用の施設だ。この工事はやらせない」。     

星州の基地を
封鎖する住民
「最初は電磁波障害などから始まった住民たちの闘争だが、韓国の自主権・平和・南北統一に関わる問題に発展している。おばちゃんたちは、『死ぬときはそう遠くない。何を望んで闘っているのか。子ども・孫たちが平和な世界で暮らしてほしいと願うからだ』といつもいう。星州で最も先頭で闘っている人たち住民の人たちだ」。
「星州には、米軍による交通事故はない。というのは、基地のゲート前を私たちが封鎖しているので、米兵は、基地の外に出ることができないからだ。オイルなども、陸路を通って基地内に運ばれたことは一度もない。国を相手にする闘いより、米国を相手にする闘いはより困難だが、でも、さまざまな層の人たちが協力して闘うなら必ず勝利すると信じる」。
各団体からのアピール
連帯あいさつは勝島一博さん(平和フォーラム事務局長)。特別アピールは坂田冬樹さん(全日建連帯労組関生支部副委員長)、増野徹さん(NO BASE!沖縄とつながる京都の会)、木原壯林さん(若狭の原発を考える会)。参加団体アピールは、仁尾和彦さん(フォーラム平和関西ブロック事務局長)、山川さん(平和と民主主義をめざす全国交歓会)、中北龍太郎さん(しないさせない戦争協力関西ネットワーク共同代表)が行い、最後に、閉会のあいさつを服部良一さん(近畿連絡会代表世話人)が行い集会を終えた。
そして、地元宇川・袖志の集落を通り、Xバンドレーダー基地まで約一時間の行程でデモを行った。        (T・T)

6.7

朝鮮半島と日本に
非核・平和の確立を

韓国からの代表団と共に

 六月七日、小雨の降り続く東京の日比谷野外音楽堂で「朝鮮半島と日本に非核・平和の確立を!」集会が開催された。同集会は、朝鮮半島南北の分断を超えて東アジアでの戦争と核兵器の脅威を、民衆の力で取り除く気運を確固たるものにするために準備された。
 「朝鮮半島の非核化、日本の朝鮮に対する過去の植民地支配と侵略による加害の歴史を直視した上での真の友好の実現」がアピールの中で訴えられている。
 この集会は、政党間や労組ナショナルセンターなどの違いを超えた団体参加によって準備され、韓国からも「キャンドル革命」を担った人びが多数参加した。
 集会主催者を代表して「総がかり行動」実行委の高田健さんがあいさつ。韓国の「キャンドル革命」に励まされた日本の労働者・民衆が、朝鮮半島の分断の克服と非核化、平和への動きに呼応し、憲法改悪、戦争への道を止めるために、共に闘おうとする思いを訴えた。

各団体から連帯
のアピールが
次に、韓国からのゲストとしてキム・ヨンホさん(東北アジア平和センター理事長)、民主労総副委員長のオム・ミギョンさんがあいさつ。二〇一六年のキャンドル運動でパク・クネ政権を打倒した「市民革命」のうねりが、南北首脳会談に始まる非核・平和、分断の克服をつくり出した原動力である、ことを力強く訴えた。この日の集会に向けて、韓国から多くの代表団が参加し、朝鮮半島の「非核化と平和」そして南北の統一への歩みを大きく踏み出そうという思いを伝えようとしている。
東京朝鮮中高級学校生徒の楽器演奏と高校授業料無償化からの排除を批判するスピーチに続いて、日本側から湯浅一郎さん(ピースデポ代表)、北原みのりさん(作家)、中村元気さん(日朝国交正常化連絡会)が、韓国の人びとが体現している民主主義の実現、腐敗と独裁との闘い、そして平和へと統一への着実で決してあきらめることのない努力に学び、安倍政権による改憲・戦争国家への道を変えるために共に歩もう、と呼びかけた。
集会終了後、冷雨の中を、東京駅近くまでデモで朝鮮半島と東アジアへの平和を実現することを訴えた。翌六月八日には星陵会館でシンポジウム。イ・スンファンさん(東アジア平和会議)、パク・チョンウンさん(参与連帯)、ハン・チュンモクさん(韓国進歩連帯)、和田春樹さん(日朝国交正常化連絡会)、湯浅一郎さん(ピース・デポ)、リ・ビョンフィさん(朝鮮大学校)などがパネリストとなって論議が交わされた。       (K)



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