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世界社会フォーラムへ

アルゼンチンの経済危機の中のポルト・アレグレ

ピエール・ルッセ


 二回目になる世界社会フォーラムが来るべき一月三一日から二月五日までポルト・アレグレで開かれる。アルゼンチンが危機に陥っているときに、自由主義的グローバリゼーションに対する抵抗運動の有効性を示すことになるだろう。
 ダヴォスの世界経済フォーラムは、昨年のデモの後スイスから追われて、ニューヨークにまで退いて開催されることになっている。そこには「世界を決定する連中」が最もぜいたくで最も保護されたホテルのひとつに集まるのである。われわれの側は、ポルト・アレグレに再び結集する。ここは、ブラジルのリオ・グランデ・ド・スル州の州都が提供してくれる開かれた自由な広大な空間である。この世界社会フォーラムの第二版は、かつてないほどより戦闘的なものになる。
 主催者発表によれば、われわれの方は、もうひとつの世界が可能であると同時に必要である−−決定的に必要とされている−−と主張する五万人が集まる予定だという。われわれは、ウルグアイとアルゼンチンの両方に近いブラジル南部のこのガウチョの地で、われわれの連帯を表明するだろう。アルゼンチンは、全世界から来る外国人の中で最大の隊列を提供することだろう。この国は、自由主義的経済政策の災難に遭遇し、かつてないほど貪欲な資本主義的グローバリゼーションによって崩壊させられ、債務に押しつぶされ、IMFによって死を宣告され、内外のブルジョアジーによって略奪された。
 ポルト・アレグレのフォーラムは、アルゼンチンで大衆蜂起が起こっているときに開かれるだろう。また同時に、自由主義的グローバリゼーションに対する抵抗が自らの行動を持続的にそして将来に刻みつけているときに、開かれるのである。イエテボリやバルセロナでの弾圧、ジェノバでの告訴、九月一一日のテロ襲撃後のテロ襲撃と反グローバリゼーションの大衆運動との恥知らずな同一視ならびに声高に叫ばれる威嚇は何ら効果を与えることができていない。闘いは挫折することなく続いている。運動は根を張り、国際化している。資本主義的な商品秩序に対する拒否、その秩序にオールターナティブおよび」他の価値観を対置しようとする意欲が、認められる。「政治的階級」はそのことを認めざるを得ない。とりわけフランスの「政治的階級」は何人かの社会党閣僚を派遣して世界社会フォーラムのロビーに登場させた。他方、ニューヨークに急いで派遣される財務大臣のローラン・ファビウスは、大物の右腕を代表するだろう。たとえ、このファビウスがIMF(国際通貨基金)総裁になることを夢見ていたとしてもである。IMFこそ、世界の多くの社会的苦悶、多くの緩慢な死に責任ある国際機関であり、新自由主義の独裁に抵抗する大衆の運動からもっぱら標的とされている対象なのである。
 マスコミは相変わらずで、政治権力は力を十分に持っているし、(準)政府の大物の登場にフラッシュを炊く。しかも、やって来るこうした大物は、予想どおりにブラジル労働者党−−この党自身が選挙戦の真っ最中である−−の指導者によって受け入れられるだろう。だが、世界社会フォーラムは昨年に比べてさらに社会運動のイニシアティブとしての性格を明確にしている。その中で展開される論争は、戦闘的なネットワークの直接の責任のもとで組織される。ポルト・アレグレの市長の招待によって評判になっている地方機関の大部分が集まる「地区機関のフォーラム」が世界社会フォーラムの前に開かれるだろうが、それは世界社会フォーラムとは似ても似つかないものである。そうした混同がいかに起ころうとも、それはメディアの世界でのことであろう。

連帯の場

 このように、世界社会フォーラムは、決議を採択すること、決定を下すことをその任務とするものではない。その任務は、多くの論争を契機にあるいはまた多数の分科会を通じて闘争経験とオールターナティブに関する考察が集団化される出会いと接近の国際的な連帯の場を切り開くことである。さらに、その中では、行動と会議と統一的なキャンペーンの日程がそれを支持するすべての社会運動によって作成される。戦闘的な労働組合、ATTACの諸委員会、団体、ネットワークが、二〇〇二〜二〇〇三年の共同の目的を定めるために世界社会フォーラムの間、共同作業を行なうだろう。それこそまさに世界社会フォーラムの現実である。
 世界社会フォーラムは同時に世界議会フォーラムをも受け入れる。ポルト・アレグレとブリュッセル(欧州議会)の共同で準備されるこの議会フォーラムは、二月一日と二日に開かれる。それは特に、九月一一日から始まった情勢および国際議会ネットワークの今後の活動について討論する必要があるだろう。この国際議会ネットワークは、社会運動によって展開される闘いとの連帯を確認するとともに、このような選択の上に立って自らの立法活動を調整することを目指す議員のためのものである。
 一九九七年以来、自由主義的モデルの危機は明らかになっている。タイからロシアを経てアルゼンチンまで、この危機の結果は一貫してよりいっそう激化し続けていると感じられてきた。第二回世界社会フォーラムは、政治を覆すことが緊急に必要であることを示すだろう。『ルージュ』(一九五四号、二〇〇二年一月二四日)


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