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                        ビューポイント電子版2005.1号

「インターナショナル・ビューポイント」(電子版)1月号

http://212.67.202.147/~ivnet05/index.php3

  「インターナショナル・ビューポイント」(IVP)は第四インターナショナルが刊行している月刊誌(英語)で、世界五十数カ国の通信員からの情報と分析・論争が満載されている。
 本年から電子版のみの刊行となり、それに伴ってウェブがパワーアップされた。まずは http://212.67.202.147/~ivnet05/index.php3 にアクセスされたい。
 一月号(第三六三号)は、最初にアップされた段階では、ウルグアイ、ウクライナ、ヨーロッパ、ブラジルに関する七本のレポートとスリランカからの津波に関する短信が掲載されていたが、その後、津波に関する緊急アピールと一月末に予定されているイラクの選挙をめぐる状況を分析したアシュカル論文(一月一日付)が追加されている。それぞれA四用紙に印刷して二-五ページ程度なので、興味のあるレポートに挑戦してみることをお奨めしたい。関連記事のリンクも付いており理解に役立つ。
 本稿では、最初の七本のレポートについて紹介する。
 ブラジルについては、前号(〇四年十二月号)に続いて四本のレポートが掲載されている。昨年十月に実施された統一地方選挙におけるPT(労働者党)の敗北について、その原因とそれが意味するものをさまざまな角度から分析している。
 『ジョルナル・デモクラシア・ソシアリスタ』(PT内の社会主義民主主義潮流が刊行している月刊誌)編集部による「選挙はPTの課題を指し示した」は、今回の地方選挙でPTは最大の得票数を獲得し、いくつかの大都市で勝利したが、サンパウロ、ポルトアレグレなどの州都で敗北したこと、これはルラ政権の二年間を通じて参加型民主主義が後退し、変革への期待が苛立ちに変っていること反映していることを指摘し、社会的基盤・戦闘的基盤との結合の再確立が根本的課題であると主張している。
 パラブラ・クルサダの「ニューPTの確立」は、選挙結果の詳細な分析にふまえて、PTが保守派との協調を通じて、本来の支持層の期待を裏切っていることを指摘し、「今回の選挙は連邦政府に対する警告とならなければならない」という観点から選挙結果についてのPT内の論争にも触れている。また、今回の選挙におけるPT左派の最大の成果としてフォルタレザの市長選挙でのルイシアニ・リンスの勝利を挙げている。
 「フォルタレサ―闘士たちに依拠したキャンペーン」はこのルイシアニさんとのインタビューである。ブラジル北東部セアラ州の州都フォルタレサは人口二百万人の大都市である。PTの全国指導部の多数が対立候補を支持した中で、ルイシアニさんは当初の世論調査でわずか三%の支持だったが、大衆運動に依存したキャンペーンを展開し、第二回投票で過半数の票を獲得した。現地の新聞は彼女を「ブラジル左翼の新しいスター」と評した。
 「ラウル・ポント、ルラ政府を批判する」はポルトアレグレの敗北について、PTの市長候補ラウル・ポント氏(九六年から八〇年の同市長)の記者会見での発言を要約している。彼はルラ政権の年金政策、最低賃金、銀行労働者のストライキに対する対応がPTの最も積極的な支持層の失望を招いたことを指摘している。
 ウルグアイのレポートはエルネスト・エレラ「〈対決なき変革〉か〈改革なき改革〉か」。昨年十月の選挙での左派政権の勝利についての分析であり、長文で多少の背景知識が必要とされるが、左派政権を生み出した政治力学とその中での左翼の後退について鋭く分析し、ラディカル左翼の発展の可能性について言及している。
 ウクライナについて、ウラジミール・ズレンコ「ウクライナの選挙-労働者階級の視点」は、ヤヌコビッチとヤシュチェンコの争いは二人のオリガーキー(寡頭制独裁者)の争いに過ぎず、労働者はどこにも登場していないと指摘している。西側と東側の対立の煽り立て、米国によるシナリオと資金提供を背景としつつ、どちらの勝利も人民の勝利ではない、次のステップはウクライナにおける連邦制度の導入であると提起している。
 「ヨーロッパ-ブルジョアジーの攻撃との対決」はフランスLCRのリーダーであるフランソワ・サバドがスペインとポルトガルの会議で発言した内容の要約で、ヨーロッパにおけるブルジョアジーの攻勢という局面の中で、それに対決する戦略をグローバル・ジャスティス運動、統一した行動、綱領的な対抗、政府(権力)の問題等の具体的・実践的な観点から提起している。

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