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空港はいらない県民の会11回総会開く          かけはし2006.2.27号

静岡空港の土地収用をやめろ

天下分け目のいくさの年だ手をたずさえて全力で闘う

 土地収用攻撃といかに闘うかで活発な論議

 【静岡】二月十二日、空港はいらない静岡県民の会総会は島野共同代表が開会のあいさつを行った。続いて関西新空港と神戸空港の開港と闘う泉州沖に空港をつくらせない住民連絡会の根本事務局長がわざわざ静岡ににかけつけてあいさつした。昨年十一月、ルポライターの鎌田慧さんを現地行動に引き会わせ「週刊金曜日」に大きな記事を掲載する機会を作ってくれた「横浜事件」静岡ネットの塚本さん、そして「合併」によって牧之原市となった地元榛原の空港と闘う市議大石和央さん、県の空港推進キャンペーンに同行して鹿児島に飛んで地元の「冷めた空気」と川辺川ダムの勝利した闘いの教訓について松谷県議がそれぞれ報告、連帯のあいさつをした。地元静岡でともに闘う、静岡空港建設・中止の会と社民党県連、沖縄石垣島の空港建設に反対する白保の海を守る会からメッセージが寄せられた。
 次に、昨年九月以降、県の立ち入り調査、測量に身をていして闘った反対地権者が発言した。大井さん、「県のこんなやり方、こんなやつらのやりたい放題は何としても許せない。結果的には止められなかったが精一杯の行動はできたつもりだ。これからもできる限り闘っていく」。村田さん、「みなさんと一緒に闘う中で気持ちが強くなり意思も同じくしっかり持つようになった。土地収用には腹をすえて立ち向かう」。檜林さん、「私たちは十八年間、がんばってきた。県のウソにダマされず、農業を続けてきた気持ちはいまもかわりがない。これからも力を合わせて闘う」――とそれぞれ固い決意表明があり、会場の大きな拍手を受けた。松本さんは遅れて出席し、決意を述べた。
 続いて、桜井事務局長が〇五年の活動報告と〇六年の活動方針を提起した(別掲)。西は浜松から東は伊東から参加した会員が「行動と情報のあいだのギャップを埋めていく工夫」、「川辺川ダムでは収用委員会が二年四カ月かかったというがその理由と闘い方をしっかり学ぶべきではないか」など活発な意見が出された。大枠の活動方針を確認し、さらに今後つめていくことを確認した。

「日の出の森の闘い」
の教訓をいかして

 続いて、渡辺弁護団長の特別報告が行われた。「取消訴訟の前二回の弁論を要約し、この訴訟の核心をなす「確約書」問題と事実の決定的な誤り(例えば需要予測と環境アセスの事例)を取りあげ、次回以降、しっかり準備書面を用意して、被告国土交通省を追いつめていく」。
 東京多摩の「日の出の森」の闘いの現場から吉田事務局長が特別報告を行った。
 吉田さんは「日の出の闘いの広がりと盛りあがりの要因として、収用委員会に対する広範な取り組みを通して大衆的な学習と集会の機会となったこと」を指摘した。さらに、吉田さんは、「繰り返し都と事業組合の攻撃(ダンプ搬入など)に大衆的な反撃を行いつつ、相手方を交渉の場に引き込んだ。この日の出の闘いは全国的にもよく知られ、著名人の少なくない応援があったこともあり、ゴミ問題という身近さが人々を引きつけながら、抵抗をやり抜いた」と報告した。この「日の出」の闘いの成果と教訓から学ぶことは多い。その後、総会宣言を採択して総会を終えた。
 翌二月十三日、県は土地収用にむけて県収用委員会に収用裁決申請と明渡裁決の申立てを行った。なんという恥しらずの強権発動であるか!直ちに反対地権者、トラストの会、共有地権者の会はこれを弾劾する声明(別掲)を発表した。〇六年、闘いは始まった。天下分け目のいくさだ。仲間を募り、手をたずさえて、力を尽くして闘う!(S)


第11回県民の会総会議案
当面の情勢と行動方針

(1)情勢の特徴

 事業認定―強制代執行を選択せざるをえなかった静岡県。その背景には三度にわたる需要予測の下方修正、二度の開港予定の延期、そして空港最大の目玉だった新幹線新駅設置の絶望などの経過をたどり、もはや絶体絶命、「後には引けず、前に進む展望もない、しかし突っ込む以外にない」局面がある。さらに、「何がなんでも工事完成にこぎつけなければ、減額され続けている補助金の打ち切りと、自身ののたれ死にだけが待っている,これだけは避けなければならない」というのが知事石川の本音である。そして、世論に対しては、二兆一千億を超える莫大な借金を抱え、なお空港が赤字垂れ流し必至とあっては、何ひとつ説得力を持ちようがない。そこで出てきた切り札が「公設民営」の丸投げ方式、「空港運営会社」の設立なのであり、まさに責任逃れの官僚県政の発想でしかない。しかし、この会社には何の展望もなく莫大な不良債権をかかえて行き詰まることは必至だ。
 こうした背景と現実が、動員された県職員の、引きつった顔で「35条調査」と怒鳴り続け、無法・脱法お構いなしの強制立入調査となって現れたのである。
 これは、形相険しく振る舞う県職員の頂点に立つ知事石川の断末魔の悲鳴とも聞こえる。情勢は決して知事石川に有利になってはいないし、また県を後押しするような世論は形成されていないだろう。われわれは、「民営化」に代表される空港計画の変更―迷走の事実をさらに県民にしっかりと伝え、〇九年開港の幻想を打ち砕くべく闘いの陣形を構築していかなくてはならない。

(2)行動方針

 @県のなりふり構わぬ強行突破路線が続く以上、一年ないし、一年半後に予想される強制代執行をめぐって現地における攻防は不可避である。これを迎え撃ち、反撃に転じるためには、きわめて計画的で意識的な準備が必要であり、これは別途具体的に計画、実行されなければならない。これについては県の出方、動向も予め想定しておかなければならない。抵抗拠点構築には相当の時間、人、カネを要する。
 A以上の点で、限られた時間内で世論を決定的に動員する「住民投票」についてはその実現可能性をしっかり見極めたうえで判断されるべきである。この「住民投票」は土地収用の是非を問うものであり、三月中には最終判断すべきである。
 したがって、住民投票が仮に実現しない場合においても、他の方法、手段で県民世論にはたらきかけていくべきだ。
 B県収用委員会に対しては、徹底的追及の最初に委員の適格性を問わなければならない。更迭に値する委員が含まれているからである(法61条)。また、裁決申請を却下できる規定(法47条)にも注目したい。
 われわれは既に土地・物件調書について異議を申し立てている。県が裁決申請を行おうとするとき、あるいは行ったときのそれぞれの場合に、利害関係人の意見書提出を行い、逐一異議の申し立てや釈明要求を行って追及していかなくてはならない。
 この追及は事業認定取消訴訟にも大きく影響するだろう。また、改正(悪)収用法の下で初めての適用、審査であり、旧法と異なる点などについて県収用委員会に説明を求める必要がある。
 もちろん旧法下での他の事例、「川辺川ダム」や「日の出の森」を含め、まず収用法について学習することが必要である。この学習については二月から三月にかけて県内三カ所(東・中・西)以上で開催する。この開催、呼びかけは共有地権者会と立木トラストの会とすべきだろう。
 以上の追及や釈明要求に県が回答を拒否したり、無視したりした場合は、仮処分の申請も検討するべきである。そして、これらは取消訴訟において明らかになっていく材料や事態とともに広く宣伝に活用していかなくてはならない。当然のことながらこれらは弁護団との協議が必要である。
 C県内外の各分野の共同とネットワークづくりの推進を一段と強化することが問われている。
 これは十一月大集会の成果を生かすことであり、抵抗拠点構築に計画的、組織的に動員参加を促すことにもつながるものである。そして、空港中止が県民の真の利益であるとともに、この土地の利用についてしっかりとした対案、オルタナティブを提案していかなくてはならない。
 〇五年、沼津鉄道高架事業反対運動が成功裏にスタートし、県・沼津市当局との全面的な対決に進もうとしている。これはわれわれに共通する課題であって、連携を強化しなければならない。
 さらに十二月には新石垣島空港に設置許可がおりた。静岡の場合と同様の「確約書」を一筆入れての許可であり、共同の闘いのあり方、つまり、静岡空港、土地収用問題の全国問題化が問われており、十一月反空港全国連絡会静岡集会の成功はその大きなステップとなるだろう。
 D空港反対の闘いの核心は、静岡県を破滅から救い、県民の利益と住民の自治と民主主義をこの手で守ることにある。まさにこれは正義と道理の主張である。静岡県に人として生きる農民がおり、人として闘う住民がいるかぎり、この闘いは必ず勝利する。
 二〇〇六年の闘いは天下分け目のいくさとなった。総力を、あらゆる工夫をもって、空港中止、土地収用阻止に注ごう!


土地収用法に基づく裁決申請及び明渡裁決申立を弾劾する

 静岡県は県収用委員会にたいして天下の悪法と言うべき土地収用法に基づく裁決申請及び明渡裁決申立を行った。
 われわれは満腔の怒りをこめて静岡県を弾劾する。そして、これ以後、違法かつ不当な土地及び物件調査によって作成された一切の調査書類について収用委員会審理において徹底的な追及を行い、裁決申請却下にむけて全力をあげるものである。
 また、静岡空港が県民の支持を得ることなく、仮に強制代執行に及ぶ場合、静岡県の強権発動は県の内外からごうごうたる批難をあび、この空港は完全に孤立無援に至るほかはないだろう。
 われわれ利害関係人は自らの権利を守るため、そして県民の利益を代表して、あくまでも空港建設中止にむけて闘い抜くものである。
 二〇〇六年二月十三日

空港に反対する地権者・住民の会
空港に反対するオオタカの森トラストの会
空港に反対する共有地権者の会


静岡県収用委員会との闘いを作り出そう


b配達証明で送られますので、必ず受け取ってください。今後、収用委員会から3回は、手紙が来ます。
b『意見書』の用式があると思いますので、それを見て書いて送ってください。〈直接でも可〉
b先に送られてきた補償金の金額がわかれば、「立木としては安い!」と必ず一言書いてください。
b九月の、強制測量の抗議行動に参加された方は、そのときの様子を書いてください。参加されていない方も、新聞等マスコミで、その様子を聞いた方はその時の気持ち等も含め、「不十分な調査」であることを書いてください。
b原則、空港反対のみの意見は通りませんが、『重大なる瑕疵(間違い)』があればいいので、トラストの立木の所有と絡めて書いてください。
bなお、今回連絡が来ない方でも、こちらの不手際で、札等が落ちていた可能性がありますので、権利者なので、意見書をトラストの会に送ってください。〈日付・住所・氏名、押印があれば書式は自由です〉
b最後に、「詳しくは、審理の場で述べたい」と書いてください。提出した意見書はコピーしておいてください。
わからないことは以下に、
0548-33-1354(中村)・0548-28-0362(増田)・090-9949-4595(桜井)、054-209-5677〈松谷〉

『収用委員会審理』に参加しよう


b代表当事者をおきませんので、書かないでください。
b代理人は、弁護士をトラストの会で依頼しますので書かないでください。
b五月から毎月開かれるだろう『収用委員会』は、県と、私たち反対派の意見が討論される『公開討論会』(公聴会)のようなものです。一人でも多くの人が会場に足を運び、『強制収用はダメ!』の世論を作りましょう。
b二月に入り、第二次測量の件で、県の職員が訪問しています。簡単には『全て、トラストの会事務局に任せてあり、顧問弁護士に話してください』と対応してください。 
b三月六日みんなで、牧之原市に『意見書』を出しに行こう!


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