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                           かけはし2006.3.27号

4・23 三里塚・東峰現地行動へ

暫定滑走路北側延長工事・着工反対!
「東峰の森」破壊を許さない! 新誘導路
建設を止めろ! 空港の軍事利用反対!

 成田国際空港株式会社は、今年の夏から暫定(平行)滑走路の北側延長工事に着工しようとしている。
 空港会社は、暫定滑走路予定地南側の東峰農民の買収│移転拒否の強い意志により、用地を確保できず、当初計画の2500mより短い2180mでの供用を強行した。また、反対運動の拠点である未買収地を避けたため誘導路が「く」の字型に曲がっている。
 暫定滑走路は使用開始以降、航空機の接触やオーバーラン事故を起こし、大惨事につながりかねない危険を常に抱えながら使用されている。
 空港会社は、2008年の本格民営化(株式上場)に向けて、平行滑走路の2500m化を必須条件とし、暫定滑走路南側で生活する東峰農民・地権者の追い出しを図ってきた。2003年、東峰地区全域を含む貨物基地構想を打ち上げ、東峰地区の集団移転で追い出そうと企んだ。また、昨年は黒野空港会社社長が欺瞞的な「謝罪文」を住民に届けて、「国土交通省の北側延伸計画とは考えを異にする」と述べて、住民に「話し合い」を呼びかけ、懐柔策をもって東峰住民を追い出そうとした。
 しかし、東峰住民は国交省の北側延伸決定の脅しにも黒野社長の懐柔策にも屈せず、東峰地区で生き続けて行く堅い決意を示し、国交省│空港会社の追い出し策動を打ち 砕いた。南側への延伸の道を断たれた空港会社は、昨年8月、北側への延伸を決定し国交省に報告した。
 北側に延長した暫定滑走路をジャンボ機が使用するためには、現在の誘導路以外に、もう一本誘導路を新たに作らねばならず、空港会社は東峰地区の農家や出荷場、畑、鶏舎の東側に作ることにした。その計画ルート上には東峰農民が開拓以来、入会地として利用してきた「東峰の森」がある。空港会社は、この「東峰の森」を破壊して誘導路を建設しようとしているのだ。東峰住民は、この「東峰の森」破壊に断固として反対し、空港会社の工事計画の説明を拒否している。
 国土交通省│空港会社は、北側延伸計画は空港会社が買収済みの用地で何ら問題ないとしているが、東峰にとって生活に深刻な影響を与える実質的な追い出し攻撃である。頭上をジャンボジェット機が轟音をあげて飛び、民家や畑、出荷場などの生活空間は、東西は二本の誘導路に、南北は滑走路と駐機場に挟まれ、10m近い鉄板フェンスに囲まれてしまうのだ。こんな人権侵害を断じて許してはならない。
 仮に、2500mの滑走路が完成しても、それは多くの欠陥を抱えている。現在の暫定滑走路は管制塔から約40%が直接目視できず、管制官はテレビカメラの映像で管制を行っている。北側に延伸すれば目視できない範囲はさらに広がり、危険は増える。また、誘導路が滑走路先端を横断するという他に例を見ない事態が出現する。
 こうした危険な滑走路計画に対して、パイロットや管制官らでつくる「航空安全推進連絡会議成田支部」は2月中旬、安全性に不安が生じる点などについて、具体的な方策を求める要望書を空港会社に提出した。航空機が滑走路を横断しなければならないために、到着機の進入間隔を調整するなどの措置が必要となり、今以上に遅延便が増える可能性もあると指摘。管制官は、「安全性について現場の感覚と差がある」と語っている。現場サイドの危機感が、ひしひしと伝わってくる延伸計画の実態である。

生活・環境破壊の空港
は、もういらない!

 「ムダな公共事業」という批判を浴びながらも、空港建設は各地で押し進められている。1月には関西圏で3つ目の神戸空港が開港し、開港当日は一貫して反対してきた市民が抗議行動を行い、マスコミからさえ冷ややかな評価を受けている。さらに、県民からの批判が根強い静岡空港の建設が強行され、改悪された土地収用法の手続きが進められ、昨年9月強制測量を行い、5月中にも収用委員会の審理が開始されようとしている。静岡空港に反対する地権者たちは、体を張って強制測量阻止に立ち上がった。各地の空港反対の闘いに連帯しよう。
 イラクへの自衛隊派兵が続けられる中、ほとんどマスコミでも触れられることなく自衛隊の派兵が成田空港からも行われている。PKOゴラン高原への派兵は、すでに10年20次以上に及び、そのつど成田から出発している。有事法制下では指定公共機関として自衛隊、米軍の優先使用が想定されており、軍事戦略上重要な空港として位置付けられている。成田空港の軍事使用、拠点化を許さない反戦の取り組みも欠くことはできない。
 東峰住民・三里塚農民と連帯し、暫定滑走路の北側延伸を共に阻止しよう!
 4・23東峰現地に結集し、共に闘おう!

日時 4月23日(日)午後1時結集 1時30分から集会〜デモ
場所 東峰共同出荷場(京成東成田駅に迎えの車有り)
主催 三里塚・暫定滑走路に反対する連絡会
三里塚現地連絡先 〒289│1601 千葉県山武郡芝山町香山新田131│4 山崎方電話&FAX0479│78│0039  
集会場への行き方 京成線上野発(特急)〜成田駅乗り換え東成田駅への時刻表
上野発10:37 成田駅11:42着 11:59発の芝山千代田駅行に乗り換え 東成田駅12:04着
上野発11:00 成田駅12:01着 12:29発の芝山千代田駅行に乗り換え 東成田駅12:34着
東成田駅に12:40〜12:50に迎えの車が出ています。初めての方は、事前に山崎方へ連絡ください。(呼びかけビラから転載)


伊東真さん講演会
個人を大切にすることが近代憲法の出発点だ

 【郡山】三月十日夜、郡山市で「憲法を知りたい市民ユニット」主催による伊藤真さん講演会が開かれた。伊藤さんは司法試験等の受験指導で有名な法学館塾塾長。改憲論議の高まりの中、二〇〇二年に法学館憲法研究所を設立、憲法の精神を広げるために全国各地で講演を重ねている。
 この日の伊藤さんの「今こそ憲法を考えよう」と題しての講演は、具体的な例や論点を挙げながらの大変わかりやすい話でかつ情熱にあふれた語り口で聴取をひきつけ、二時間の中途で席を立つものはなかった。
 要約しきれないほど豊富な内容であったが大要は、「近代憲法の出発点は人を愛すること、一人一人を大切にすること」「軍隊が守るのは国家であり国民ではない」「米国の銃による犠牲者は年間二万七千件。内訳は、正当防衛三%、ギャング九%、口論のエスカレート二九%。武器をコントロールすることは本来困難であり、軍事機密を握っている軍隊を文民が統制することはできない」「多数派・強者は、少数派・弱者に対する想像力を持つ必要がある」「人間とは多面的な存在であり、多数派と少数派が入れ替わる可能性は常にある。少数派的側面に対する想像力が大事」「憲法の根底にあるのは、13条の個人の尊重。どんな凶悪犯であっても人権があり、被疑者や被告の人権保障の度合いが、その社会の人権保障のレベルを計る物差し」。
 「憲法とは国家権力に対する制約・歯止め。憲法改定の動きがどこから出ているのか、誰が利益を得るのかが重要であり、政府与党からという場合は、立憲主義の観点から考えると、自らの歯止めを緩めるということに他ならない」「日本国憲法はひとり日本国民のことだけではなく、全世界の諸国民が平和のうちに生存する権利を有することを高らかに宣言し、平和を人権としてとらえた」というものであった。
 講演の前段には子どもたちへの朗読会グループの代表による「死んだ兵士のために」「口語訳日本国憲法」の朗読が行われ、また、手話通訳、要約筆記、託児の方たちの参加協力があった。集会には、主催者の幅広い広報活動が実を結び、会場いっぱいの二百五十人が参加。二割近くが当日券で、ポスターや新聞、ラジオなどを通しての参加だった。
 「憲法を知りたい市民ユニット」は、さらに憲法を学ぶ市民の輪を広げようと月一回開催の「DVD版日本国憲法」鑑賞会などに参加を呼びかけている。(N)


「日の丸・君が代」の強制に反対!
強権化する県教委に連携して反撃しよう

 【神奈川】二月十八日、日の丸・君が代法制化と強制に反対する神奈川の会が集会・デモを行った。講師は『ルポ戦争協力拒否』(岩波新書)などを書いている吉田敏浩さんだ。
 横浜・開港記念館で行った集会では神奈川県教組から、「会場外にも日の丸を出せとか、斉唱の事前練習の奨励、不起立者の氏名確認が進められている」との報告があった。県教委は「総括教諭」という制度を導入し、職員会議の形骸化と校長の権限強化をさらに図っているそうだ。
 また、横浜市では、作る会教科書を含む数社の教科書配布が各学校に行われているという事態になっている。背景には侵略の事実に対し比較的良心的な教科書会社が締め出される構造があることなどが報告された。
 吉田さんは「日の丸」は人をロボット扱いし、分断するものだという。子どもの卒業式に参加し、周辺に聞き取りを行った結果、「国旗国歌はあっても良いが、強制はダメ」という意見が多かったという。また学生時代に探検部でマレーシア、ビルマに行った時の「日の丸」に対する住民の反応も紹介した。
 「日の丸」をつけた爆撃機が外国に繰り出せばアジアの人へも裏切りになる、資料収集などを通して六十年以上前の戦争へ向けてどのような戦争協力体制が構築されていったか検証が必要だ、と訴えた。「想像力を奪う報道が、横須賀、厚木からイラクへと続く爆撃下の惨状を見えないものにする」、という吉田さんのメッセージは明快だった。
 各地域からのアピールもあった。一月十八日に国家を斉唱させるよう求める請願が市教委によって採択された鎌倉市から、早速市民団体四団体が抗議声明を提出した様子が報告された。鎌倉市は、石渡市長を先頭に「つくる会」教科書採択、九条の会後援取り消しなどで焦点となってきたが、今後も要注意だ。茅ヶ崎市から二〇〇五年夏に市議会議場での日の丸掲揚を求める陳情が提出され、継続審議として可決の危機にある状況が報告された。
 女性と天皇制研究会から皇室典範「改」正に対する取り組み、ファイト神奈川のメンバーから十月の不当逮捕を含め、県内での米軍再編反対運動の状況が報告された。主催者からは、日の丸・君が代強制をテーマに作曲家の林光さんを招いたコンサートを六月二十四日に開くということだった。
 デモは「卒業式の主人公は生徒だ」「校長は生徒、教職員の意志を尊重しろ」「君が代を歌わない自由があるぞ」とコールを繰り返し、関内一帯をおよそ百人が進んでいった。
 神奈川の会は三月初旬に横浜などで高校数校の卒業式ビラまきを行った。ある高校においては、おそらく学校からの通報によって地元警察が介入するという出来事があった。反面、保護者や沿道の車中から行動に賛意が寄せられ、ビラを受け取った人との討論も成立し、他に卒業式場で起立斉唱を強制しない旨、学校側から発表があった高校もあったと聞く。
 「日の丸・君が代」が登場する場所での「適正な実施」を目指すという決まり文句のもとに、内実のない卒業式、公教育が学生の力を奪うことを許さない。ビラ配布などはささやかだが、国家主義で純粋培養されようとする子どもたちを、孤立した状況においていかないというメッセージを発していこう。  (海)



投書

不起立教職員の氏名を公表した神奈川県
                     藤井 保

 三月十六日、神奈川新聞の報道によれば三月十五日神奈川県議会で「教職員七十四人不起立」者の氏名を公表したという。松沢知事は「処分はしない」と言ったが私は公表は「処分」の一形態であると思う。
 ここで神奈川の教育を見ておきます。本日の新聞でも報道されているように、@県教育委員会は国旗・国歌に関する通達を出している。指導に従わなかった者は「厳正に対処する」という内容である。
 A県立学校教職員百三十二人が横浜地裁で神奈川県相手に国旗・国歌裁判を始めたばかりである。
 B県の自民党は県教委に提訴している教師を「処分」と圧力をかけているなどの事情がある。こういう中での氏名公表である。たかが旗や歌で「立たなければ処分」されてはたまったものではない。人権を高々と掲げている憲法はどうなってしまうのだ。世界からは笑いものです。
 いま石原知事の下、「不起立で処分」が東京では日常化していますがそうであればこそ、ここで闘わなければならないでしょう。
 「日の丸・君が代」の誕生は一八八九年の帝国憲法と一八九〇年の教育勅語にあります。一八九一年の内村不敬事件は「天皇写真への頭の下げ方が悪い」だった。
 そして、一八九四年の日清戦争から始まる戦争の先端に「日の丸と君が代」があった。このように、「日の丸と君が代」は決して忘れられないよう教育の場で普及させた。
 「君が代」は天皇の歌である。学校が火事になり、天皇の写真を守るために自らの命を失ってしまったという愚かな事件も昔多数あったという。
 強制には絶対反対です。教師、生徒、市民が一緒になって運動を大きくしていきましょう。(3月16日)


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