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                            かけはし2006.4.24号

改憲国民投票法案を通すな!

国会前で「悪法ラッシュ」に市民が怒りの意思表示

 四月十二日、自民党憲法調査会は、二〇〇四年十二月に自民・公明両党の間で合意された「憲法改正のための国民投票法案」について一部修正することを決定した。それによれば、評判の悪かった「メディア規制」条項については撤廃したものの、逆に各メディアに「自主規制」を求め、さらに投票日一週間前からはTVでの国民投票に関するCM放映を制限するなど、メディア規制の趣旨を実質的に貫くものとなっている。
 四月十三日、許すな!憲法改悪・市民連絡会、宗教者平和ネット、キリスト者平和ネットなどで構成する憲法共同会議は、正午から衆院第2議員会館前の路上で、昼休み国会前集会を行った。木曜日のこの日は、毎週、午前には衆院憲法調査特別委員会、午後には憲政記念館で同理事懇談会が開催される曜日にあたっている。集会には百人が参加した。
 許すな!憲法改悪・市民連絡会の高田健さんが「今国会では改憲国民投票法案だけではなく、教育基本法改悪案の上程、幾度も廃案になった『共謀罪』設置法案の可決・成立がもくろまれている。この悪法ラッシュを阻止しよう」と訴えた。
 国会議員から、社民党の福島みずほ党首、保坂展人衆院議員、阿部知子衆院議員、照屋寛徳衆院議員、辻元清美衆院議員、共産党の笠井亮衆院議員、民主党の喜納昌吉参院議員が次々とマイクを握り、院内外の力を合わせてともに闘おうと激励する。参加した仲間からは、キリスト者平和ネットの糸井玲子さん、教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会の八尋麻子さん、盗聴法に反対する市民連絡会、全労協などから訴えが行われた。

世論と国会を動
かす持続的闘いを

 改憲のための国民投票法案の上程に反対する仲間たちは、毎週木曜日に国会や憲法調査会に向けた行動を予定している。四月十二日には、自民・公明両党の間で「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する」という表現で「愛国心」を明記する教育基本法改悪案が合意された。
 さらに同日、防衛庁を省に格上げするための「省昇格関連法案」の骨子も防衛庁から与党に提示された。同骨子では、自衛隊法三条の「自衛隊の任務」の項に、@「周辺事態に対応して行う活動」A「国際協力の推進を通じて安全保障環境の安定化に資する活動」を付け加えている。この自衛隊法改悪案は「米軍再編」=「日米同盟―未来のための変革と再編」に示されたグローバルな日米軍事一体化に対応したものであり、自民党の新憲法草案の中核の一つをなす九条改悪案を先取りするものだ。
 世論と国会を動かすような大きな労働者・市民の運動を着実に積み上げ、改憲と一体化した「悪法ラッシュ」の後半国会に向けた闘いを作りだそう。  (K)  




練馬駐屯地祭に抗議行動
「イラク派遣装備品」の展示と「対テロ」戦の実演

 【東京北部】四月九日、陸上自衛隊練馬駐屯地(北町基地)において第1師団創立44周年及び練馬駐屯地創立55周年記念行事が行われ、地域の労働者、市民が抗議行動を行った。
 一月末から二月にかけて陸上自衛隊第一師団を中心とする東部方面隊約五百人が第九次復興支援群としてイラクに派遣された。第一師団の司令部が置かれる練馬駐屯地からも約百名が派遣されている。
 サマワでは自衛隊は宿営地からほとんど出られず、自衛隊に対して住民の投石が起きたり、迫撃弾による攻撃も昨年十二月から数えて十三回にも上っている。各国が続々と撤退を決める中で小泉政権は未だ撤退時期を明言することも出来ずにずるずると第十次派兵が行われようとしている。
 駐屯地祭では例年に比べて兵器の展示が少なく、例年一番目立っていた74式戦車などもなかった。模擬店などもいつもよりも控えめな印象だった。展示は唯一「イラク派遣装備品展示コーナー」で、英語とアラビア語でJAPANと書かれた日の丸のステッカーが張ってある96式装輪装甲車と高機動車、軽装甲機動車を中心に浄水設備や機関銃などが展示されている。
 戦闘訓練展示として行われた模擬戦は建物の中にいるテロリスト数名を制圧して人質を救出するというもので、ヘリコプターからロープで隊員が降下し、「テ ロリスト」を射殺しながら建物を一室ずつ制圧し、最後には刃物を持った相手を素手で倒す。その間映画のような音楽を流して盛り上げるなど、訓練というより は完全にショーという感じではあったが隊員の練度はかなり高いと感じた。
 カンボジアPKOの頃は沿線の駅や近所のコンビニなどにもポスターが張り出され、展示も橋を架けるところを見せるなど「国際貢献」「復興支援」を前面に打ち出していたが、今年は「対テロ戦争」「闘う自衛隊」というところに完全にシフトしていたと言える。
 十一時から正門前で参加者に対して自衛隊のイラクからの撤退と駐屯地祭に抗議するビラの配布とマイクでの情宣が行われた。軍事オタク風の若者などから「赤は死ね!」などという罵声も浴びたりしたが、主に隊員の家族とおぼしき参加者のビラの受け取りは比較的良かった。一時間ほどで約三百枚のビラを配布し、最後は駐屯地に向かってシュプレヒコールを行ってこの日の行動を終えた。
 また、前日の八日には豊島勤労福祉会館で、イラク派兵反対!4・8討論集会(主催、自衛隊・東部方面隊をイラクに行かせるな!実行委員会)が約三十人の参加で行われ、練馬平和委員会の坂本茂さんなどの話しを聞いた。    (板)



都庁前で抗議のアピール
九段中教員・増田都子さんの不当解雇撤回を


 四月七日午前八時から、都庁第二庁舎前で「九段中の社会科教諭・増田都子さんの不当解雇を撤回せよ」と東京都学校ユニオン、西部全労協、鉄建公団原告団などがチラシまき宣伝を行った。増田さんは三月三十一日、都教委からいきなり解雇(「分限免職」)を通告された。解雇理由は「処分されても反省せず、研修センターで抗議声明を読み上げたことなどが『教育公務員としての適格性』を欠く」という不当きわまりないものだった。
 増田さんは、「日本は侵略戦争などしていない」とする古賀都議の都議会での公的な発言や「アジア諸国への戦争は、民族独立を助ける正当な戦争」と日本の侵略戦争を賛美する扶桑社の歴史教科書を、さまざまな資料を使い「歴史偽造主義」と批判する授業を行った。増田さんは生徒一人ひとりに考えてもらうためにこうした授業を行った。この授業が問題とされ、増田さんは授業を奪われ「長期研修」に送られた。そして、今回の不当きわまりない解雇攻撃だ。
 これは都教委が「日の丸・君が代」強制で三十三人の教員を処分したものと同様の思想攻撃だ。許してはならない。支援を!。詳しい経過は「かけはし」05年11月21日付を参照(M)。
b増田先生の解雇撤回を求める緊急抗議集会
4月28日(金)午後6時半
豊島勤労福祉会館6階大会議室(池袋駅下車)
主催:東京都学校ユニオン
b連絡先 東京都学校ユニオン 東京都新宿区三栄町25(西部全労協内)電話03-3400-5451
http://www.h7.dion.ne.jp~masudam/index.htm

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