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    かけはし2017.年1月30日号

最賃1500円、ディーセント・ワークの実現を


1.15

全労連が新宿で宣伝行動


 一月一五日午後一時から、新宿駅東口(新宿アルタ前)で、「最賃1500円、ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の実現」を求めて、主催:全労連・国民春闘共闘・東京春闘共闘が宣伝行動を行った。日本列島を今年最も厳しい寒波が襲い、新宿も寒い一日であつたが七〇人の労働者たちが現場での厳しい労働条件の現実を披露し、闘いぬいていることを訴え、労働相談、署名やチラシ配った。ラップ調の掛け声には通りがかりの若者がいっしょになって、「最賃1500円実現」に呼応したり、若い女性がじっと聞き入る姿もあった。
 「日本の最賃額は平均八二三円と先進国最低水準! 全労連生計費調査では最低限の生活のためには、全国どこでも時給一五〇〇円程度が必要です。低すぎる最賃を大幅アップして、だれもが人間らしく生活できる賃金を実現しよう!」(呼びかけより)。

タクシー規制緩和
低賃金構造を定着
コンビニ店長は「コンビニは三六五日休みがなく、そのうえ人手不足で人件費が安い。雇われ店長は休みの日でも夜中でも電話がかかってきて精神的に休まることがない」とひどい労働環境を報告した。タクシー運転手は「二〇〇二年に台数を自由に増やせてもよいと規制緩和された。それから年収三〇〇万円に届かないような低賃金になつた。今、外国で行われている白タクを日本にも導入しようとしている。例えば、時間を待ち合わせて四人で相乗りするというようなものだ。さらに、一月三〇日から東京で初乗りが四一〇円に下げられる。しかし、六・五キロ以上だと値上げになる。郊外のタクシーで売り上げが難しくなり、より都市部に集中し過当競争になる。賃下げにつながる値下げ反対、白タクの合法化反対」と語った。
渋谷の食堂の洗い場で働く女性労働者は「冬でも氷を食べながら働いている。五八〇人の新人研修があり、一五〇〇皿以上を洗った。そんな職場は正規労働者が三人、非正規が二〇人。人手が足りず、正規労働者は過労死寸前だ。私はパートで時給九五〇円。午前一〇時から午後五時まで働き、朝は六時から一時間新聞配達のダブルワークをしている。それでも年収二〇〇万円以下。去年一〇月からパートなども社会保険や厚生年金に入れるようになったが、安い賃金から引かれるからともてたいへんだ。今すぐ最賃をあげてほしい」と訴えた。

介護現場は人材
不足で長時間労働
介護現場で働く労働者は「福祉職場は人材不足、長時間労働が問題になっている。昨年九月に時間外労働アンケートを行った。それによると、去年九月に通常に帰れなかった人は七八%だった。月に半分が帰れなかった人は二一・九%。残業代が払われていない人は六五%だった。五〇代の組合員が午後一一時から翌日五時までの夜勤で、夜中の二時まで仮眠が取れない。翌日も通常の勤務をやらされ体がもたないという実態がある。国の基準がひどいからそうなる。職員の大幅増員が必要だ。賃金問題。福祉現場は平均労働者の七割程度でボーナス込みで二一万円くらい。地方では手取りで一一万円くらい。東京で一五万円(時給に換算すると938円)。同じ仕事をしていて、地方が四万円も低いのはおかしい。今すぐ誰でも時給一〇〇〇円、一五〇〇円をめざす。八時間働けばまともに暮らせる賃金を」と話した。
日販の取次ぎの労働者は「時給九三二円。労働条件が非常にひどい。有給休暇もない、交通費も出ない。組合をつくってようやく有給が取れるようになった」と組合の必要性を訴えた。新宿一般の労働者の報告。「安倍首相は二〇年後の未来という報告書を出した。労働者と経営者の概念がなくなり、自由な働き方となる。実態はどうか。年末にライブハウスで働く二二歳の男性が突然解雇された。一日一二時間、一カ月七〇時間も時間外労働をさせられ、それでも時給五七〇円にしかならなかった。それに文句を言ったら即解雇。労基署に訴えたら、労働者ではないと門前払いされた。また、二五歳男性。時給一八〇〇円、住み込みという建設現場で働いた。条件が違うと意見を言ったら、即刻解雇、飯場からも追い出された。経営者は業務委託であり労働者ではないという主張。職場の根元から壊れている。労働組合に入り、一人でも誰でも、対等に交渉できる」。
法務局で働く女性は「一〇年前に民間委託され、大手派遣会社が仕切っている。二〇〇〇人の労働者で正規職員はたったの三人だけ。熟練の労働だが、フルタイムでも一七万円。青森、熊本では時給七一五円で月給一三万円。そこから税金が引かれる」と低賃金構造と地方のさらにひどい実態を報告し、賃上げの必要性を訴えた。人間らしい働きかたの実現をめざし、時給一五〇〇円を。   (M)

2016〜17山谷越年越冬闘争

餅つきと炊き出し、「山谷講座」開催

撤収後、生活保護の集団申請

 【東京北部】一二月二九日から、一月四日の早朝まで、今年も山谷越年越冬闘争が行われた。事前に三回の実行委員会が行われ、反原発運動のたんぽぽ舎が集めてくれた衣類などのカンパ物資をとりに行ったりと、準備をしてきた。
 二九日正午に山谷労働者福祉会館に集合した仲間たちは、城北労働福祉センター前へと物資を運び込み、テントの設営に入る。午後三時すぎより夕食の準備を行い、センター前の路上を拠点として一週間の越年闘争が始まった。
 食材はすべてカンパでいただいたもの、野菜は三里塚などから、モツなど肉は芝浦と横浜のと場労組からのカンパ、魚は水産加工会社の方が同業者に声をかけて集めてくれたもの。
 これらを使って朝晩の食事を作り、餅つきではモツ煮を作ってモツ雑煮にする。かまどで炊くメシと汁物はかなりおいしいと評判だ。今年はノロウイルスが各地で猛威を振るう中、調理時の手荒いなどの対策にも力を入れた。
 夕食後には各地へパトロールが行われ、寝場所のない仲間がセンター前へと集い、三一日は隅田川、一月二日には上野公園で餅つきが行われ、多くの仲間が集まった。三〇日には「はじめての山谷講座」が行われた。大晦日にはセンター前で恒例の「さすらい姉妹」のお芝居、その後には年越しそば。今年も山本太郎さん(自由党、参議院議員)が参加、「こんにちは税金泥棒です」とあいさつ。一月一日には、東京都の山谷越年対策である「なぎさ寮」に出向いて新年の乾杯。
 野宿の仲間、ドヤに住む仲間、各地から支援に参加してくれた人々、多くの仲間と共に汗を流した一週間の闘いもあっという間に終わり、四日の早朝にはセンター前の片づけを行い撤収を完了した。その後、台東区福祉事務所に生活保護の集団申請を行った。(板)

1.9

佐藤さん・山岡さん虐殺弾劾・追悼山谷集会

寄せ場と結び、
社会運動の前進を

 【東京北部】一月九日、山谷・玉姫公園において「佐藤さん・山岡さん虐殺弾劾・追悼 寄せ場と結び、社会運動の前進を!1・9山谷集会」が行われ、この年末年始、全国各地で越年闘争を闘い抜いた労働者や支援の仲間が集い、集会と山谷一周のデモを行った。主催は日雇労働組合全国協議会。
 降りしきる雨の中、山谷争議団の仲間が司会を務め、天皇主義右翼、国粋会・金町一家に虐殺された佐藤さん、山岡さんを追悼する黙祷から集会は始まった。
 まずは連帯発言から、最初は争議団連絡会議の仲間、朝鮮半島や、南スーダンめぐって権力の側はすでに戦時体制に踏み込んでいるとして、団結して闘って行くことを訴えた。
 さらに外国人労働者の支援を続けているAPSF労働組合、破防法・組対法に反対する連絡会議、山谷の越年闘争への年末カンパ活動を三五年間続けている反原発運動のたんぽぽ舎と発言は続く。
 被ばく労働を考えるネットワークの仲間は福島原発被ばく労災・損害賠償裁判の第一回公判が二月二日に決まったこと、同日に支援集会が行われることを報告し、結集を呼びかけた。
 一坪反戦地主会・関東ブロックの青木さんは大阪府警の警官による「土人」発言、オスプレイの墜落と米軍司令官による「感謝しろ」という発言、さらにすぐにオスプレイの訓練を再開したことなど、この間の沖縄をめぐる状況を「沖縄でなければこんなことはしない」として、共に闘おうと呼びかけた。
 続いて、差別排外主義に反対する連絡会議、宮下公園の夜間施錠を粉砕して越年闘争を勝ち取った渋谷越冬実の仲間、夜回り三鷹の仲間、神奈川県労働組合共闘会議、と続く。
 最後に日雇全協各支部。釜日労の仲間、名古屋・笹島越冬実の仲間、寿日雇労働者組合、山谷争議団の仲間の発言を受けデモに出発した。デモの後はセンター前へと移動し、交流会を行った。      (板)


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