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    かけはし2017.年9月25日号

民衆の正統な権利行使を全力で支える


スペイン

カタルーニャ国民投票法採択に関するコミュニケ

2017年9月12日 アンティカピタリスタス



  カタルーニャ議会は、一〇月一日に国民投票を行う法を通過させた。われわれはこの法を、正統なものであり、カタルーニャ社会多数の意志により後押しされていると考える。その意志は、これが体制の不公正かつ抑圧的な適法性にたとえ背くものを含んでいるとしても、彼らの決定権行使を願っているのだ。
 自己決定権の行使に対する民衆的権限付与は、この数年にわたるカタルーニャでの数知れない機会を使い、街頭で、また諸機構の中双方で示されてきた。スペイン国家、一九七八年体制、そして政権は、この民衆による権限付与を妨げ、非合法なものにしようと試み続けている。PP(国民党)、シウダダノス、またPSOE(スペイン社会労働党)は、スコットランドに関して英国政府が行った、あるいはケベック州に関してカナダ政府が行った、そうした路線に添って国民投票を交渉することをこれまで拒絶してきた。そして、こうした政府が革命的政府などと、誰もほのめかすことさえしていないのだ。
 こうした袋小路を前提とすれば、政治的諸権利を否認する法的枠組みにしたがわないことは正統であると共に、必要なことでもある。市民的不服従と制度的不服従は、社会的、政治的、経済的、また文化的諸権利を勝ち取る闘争においては正統かつ避けられない武器だ。民衆の、フェミニズムの、あるいは労働者階級の闘争における歴史は、このことをはっきり示してきた。
 さらにわれわれは、これらの抑圧的諸方策に対するわれわれの全面的な拒絶も表したい。そのような姿勢は、スペイン国家のあらゆる勤労民衆にとっての民主主義に関する深刻な弱体化に帰着する。
 一〇月一日にカタルーニャ民衆が投票することを否認し続けているのは、PSOEと共に、スペインの全勤労民衆の諸権利と社会的獲得物を傷付ける緊縮諸政策を今も遂行し続けている、その同じPP政権なのだ。まさにこの政府が、EUの指令すべてを実行に移し、スペイン国家における民主主義をギリギリの最低限にまで引き下げてきたのだ。
 われわれが問うべき問題は極めてはっきりしている。すなわちわれわれは、一〇月一日に強化されたラホイ政権を見たいのか、それとも弱体したそれを見たいのか、ということだ。一〇月一日に賭けられているものは、カタルーニャ民衆の正統な決定権だけではないのだ。一九七八年体制もまたまな板の上にある。
 PPと国家機構すべてが打ち破られれば、それはこの国家のあらゆるところの勤労民衆にとって、好ましい変化に向けて道を開くだろう。もしPPが勝利することがあれば、PPが強化されて現れ、それが率いる反動のブロックがさらに手強いものになるだろう。
 最高裁による脅迫とおそらくそれが課す禁令を前に、出発点としての抵抗の組織化、法を楯にした中止の受け入れ拒絶、そして最大限の力を尽くした反攻が基本になる。したがってわれわれは、一〇月一日の国民投票に対するわれわれの支持、そして国中の左翼勢力によるカタルーニャ民衆との連帯を組織する必要性を何度でも繰り返す。一〇月一日は、正統な投票権を要求しているカタルーニャの人びとの多数をこれまで容赦なく抑圧してきた体制に対する、民主的な挑戦だ。この挑戦は、この体制を破壊する力をもち、より深い民主的なプロセスを前進させる助けとなる可能性をもっている。

▼アンティカピタリスタスは、第四インターナショナルスペイン支部。(「インターナショナルビューポイント」二〇一七年九月号)

米国

DACA防衛

すべての移民に正義を

2017年9月7日 ソリダリティ全国委員会

 未成年入国者のための据え置き措置(DACA)プログラムは、二〇一二年六月にオバマ大統領の大統領令により制定された。この措置は、同情心をもつ政府からの贈り物といったものとはまったく異なり、進歩的と想定された大統領の破滅的な移民政策を批判することもいとわなかった、資格書類をもっていない活動家たちの勇敢かつ戦闘的な諸行動を通じることではじめて、勝ち取られた勝利だった。それらの行動の中には、オキュパイオバマキャンペーン事務所、によるものも含まれた。
 九月五日の朝、進歩的などとは誰も見間違うはずのない新政府は、このプログラムの段階的廃止を公表した。この冷酷な決定の衝撃は広く感じられるだろう。そして、若者たち数十万人に新たにされた送還の脅威をもたらし、そこには、移民への正義を求める運動で鍵となっているオルガナイザー多数が含まれるだろう。
 われわれはこのレイシズムの攻撃と手段を尽くして闘わなければならない。そして、彼らの地位やDACA要件に関係なく、移民すべての権利のために闘わなければならない。しかしこうするためにわれわれは、DACAや他の勝利がどのようにして可能となったかの教訓を、まずはじめに学ぶ必要がある。すなわちそれが、資格書類をもたない人々の急進的で戦闘的な部分の、その多くが先住民やクウィアーの人びとの、あらゆる政党の政治家に異義を突き付け、「これ以上一人の送還も認めない」というウェブサイトグループの急進的な要求をつくり出しす、そうした意志を通じてのことだった、ということをだ。
 DACAそれ自身は、重要だとはいえ、まったく十分のものではなかった。それは、一〇〇万人近くの資格書類のない人びとに一時的な送還猶予の時間を与えたが、一〇〇〇万人以上の他の移民たちを排除し、「善良な移民」といった話に合う者たちにのみ報いたにすぎなかった。オバマの任期中の八年間に、DACAで保護された一人ごとに、他の五人が送還された。そして、今われわれがまったくはっきりすぎるほどに見ているように、このプログラムに含まれている人びとに対してさえそれは、ある種の執行猶予にすぎず、永続的なあるいは安定した勝利ではなかったのだ。
 まさに底辺からの戦闘的な闘争がわれわれがここまで見てきた勝利を勝ち得たように、それこそが、トランプ政権やあらゆるこれからの政権から来る攻撃を打ち返す唯一の方法と、またわれわれが死活的に必要とするもっと大きな勝利を得るための唯一の方法となるだろう。
 議会の移民改革諸提案における全体的に不十分で気乗りしないもくろみの新たなラウンドを、われわれは覚悟している。そうであるからには、われわれは、支配階級によるこうした「諸回答」がまったく不十分なものになるだろうということをはっきりと理解する必要がある。資本主義それ自身が大量の労働者移民と大量送還を必要とし、それを管理する執行体制を必要としているからだ。
 資本主義はその上、直接的に(経済的帝国主義と帝国主義戦闘を通じて)、あるいは間接的に(気候に関わる諸危機)、移民を強制する諸条件にまずはじめに責任を負っている。このシステムの考えようもない暴力を終わりにするために、その途上における限定的で一時的な諸改良の重要性を認めつつも、われわれは資本主義それ自身を終わりにするために闘わなければならない。
 今こそ団結するときであり、あらゆる送還の停止と全員に対する特赦と普遍的な権利、そして国境なき世界を要求するときだ。これらの原則とそこに向かう闘争の進展に対する確固とした献身が、資本主義の冷酷さから何らかの途上における救出を可能にするDACAのような、限定的で短期的な勝利であれ、それを勝ち取り保護することに向けた、われわれの最良の道――おそらくわれわれの唯一の道――だ。(「インターナショナルビューポイント」二〇一七年九月号) 



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