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    かけはし2018年2月26日号

あきらめず闘えば活路が開ける


沖縄報告 2月17日

辺野古阻止、普天間閉鎖、海兵隊撤退へ

沖縄 K・S

反対者には兵糧攻め、身内の犯罪は隠蔽

アベ政治の露骨な本質が
まる見えになってしまった


 安倍は、名護市長選挙で当選した渡具知新市長を就任六日目の二月一三日に首相官邸に呼び会談した。稲嶺市長時代には交付を止めていた「米軍再編交付金」に加えて、「再編推進事業補助金」を交付するという。他方安倍は、二〇一四年の知事選で辺野古NO!の県民民意をバックに当選した翁長知事には四カ月も会おうとせず、県に対する一括交付金を毎年減らして今年度は一七一億円削減した。これがアベ政治だ。支持者には金、反対者には兵糧攻めと嫌がらせ、政権に反対し闘うものは不法な逮捕勾留と他方身内の犯罪は隠蔽。森友、加計、詩織さん事件の容疑者逮捕差し止め等で明らかな安倍官邸による国家権力の私物化は沖縄基地の固定化政策においてもとどまるところを知らない。
 国家権力を有する者たちが犯す犯罪はある意味で究極の巨悪だ。国家の行政諸機関、警察・検察、司法、メディアを都合のいいように動かすこともできるが、最大のネックは国民の不支持である。安倍に反対するあらゆる現場の闘いをさらに強め結集し、安倍政権打倒へと向かおう!

2.17

辺野古に150人

資材搬入に座り込み
で抵抗をつらぬく


土曜日の辺野古現地行動は各地の島ぐるみ、沖教組など約一五〇人が集まり、この日のマイク担当の平和運動センター大城悟事務局長のリードで、午前、午後二回の資材搬入に対し座り込んで抵抗した。名護市長選後の二月五日から、資材搬入は一日三回三〇〇台前後に増加しているが、座り込み人数の増えたこの日昼の搬入はなく、午前午後二回、計一八三台の搬入が行われた。二五〇〜三〇〇人がゲート前に集まれば資材搬入を止めることができる。県民の底力を発揮しよう。島ぐるみの運動を草の根から作り直し辺野古の頑強な非暴力抵抗闘争をつくり上げよう。

噴出する
基地問題
戦後七三年間沖縄に居座ってきた米軍基地の矛盾が吹き出している。オスプレイや各種ヘリの連続する墜落・不時着、プロペラの異常感知機器カバーや窓枠・空気取り入れ口の部品の落下、強行される吊り下げ訓練やパラシュート降下訓練、夜間早朝の飛行による騒音、ゴミを散らかし放題の演習場、所を選ばず行うオスプレイの空中注油訓練など、米軍は県民生活と共存不能だ。
県の行政と現場の運動が連携し県民ぐるみの闘いをあきらめずくじけずやり抜けば、必ず活路が開かれる。国家権力の私物化により強大に見えるアベ一強も様々な縫い目からほころびが現われ破綻する。肝心なことは毅然として闘い続けることだ。

毎朝 時発
辺野古行きバス
月曜から土曜まで県庁前から毎朝九時に辺野古行きバスが出ている。水土はさらに朝六時半発のバスが出る。辺野古へ行こう。座り込んで工事を止めよう。県民の声に耳を傾けようとしない政府に対し民意を行動で示そう。

カヌーチームの仲間の声

いのちの海を守りぬきたい


ゲート前の座り込みと共に海上では連日カヌーチームによる抗議・監視行動が続けられている。カヌー仲間のTさんが発信しているレポートを以下、抜粋採録した。

  2月5日

 昨日の選挙の結果は残念だが、そんなことにめげず、今日からカヌーのメンバーは海上行動を開始する。
久しぶりで、K1からつながるK2に全員で行く。K2の全長は二二二mの予定だが今日現在で約七〇mに達している。N5から丁字形につながるK4は辺野古崎側に約三六m伸びて現在はストップしている。逆側には約六八mと急ピッチで作業は進んでいる。K4の全長は約一〇二九mなのでその一割ほど護岸はできている。
今日の海上はすごく寒くフロートからの抗議はかなり厳しいものもあった。その中でフロートを越える時、海に落ちるメンバーも多数いた。

 2月7日

 青空が広がって気温は低いが穏やか。太陽が出ると暖かい。午後から雲が出てきて寒くなってきた。
カヌーチームは今日もK2護岸工事現場に行った。相変わらず海保のGB(ゴムボート)の数が多く苦戦を強いられる。しかし、抗議の姿勢は示していかなければならない。
午前中は風もなく海が凪状態、太陽が出て海を照らし底の方まで見える状態だった。ところがどうだろう、フロートの内側に海保GBが一〇数艇たむろし得意げに走り回るので、海底の泥、砂を巻き上げ濁った状態である。それでかなりの藻場、サンゴなどの生物がなくなり、極端なところは砂漠状態だ。
一方フロートの外側は動力を使わないカヌーや支援船が数隻だけなので元々のきれいな海を保っている。
なんという皮肉じゃなかろうか。GBは三〇〇馬力。それが縦横無尽に浅い海を毎日走りまわったら、海を破壊するということに気がつかないわけはないだろう、海を守るプロ集団なのだから。

 2月8日

 カヌーチームはK2護岸工事現場に行った。ここに行くのが私たちの日課となっている。最近になって海上保安官がだいぶ入れ替わった。本土からの保安官もかなりいるようだ。そんな中で何か勘違いしてるものが少なからず見受けられる。例えば次のようなことがある。
沖縄のおの字も知らない若者が私たちに命令をする。「基地反対派のカヌーの人に警告する。フロートを超えたら必要な措置を取る」。今までいた保安官は同じことを「カヌーのみなさん、フロートを超えないでください。危険ですから、安全上の対策をとらせてもらいます」
この二つを比べると、聞く方の感じが大きく違うのではないでしょうか。何か最初から喧嘩を売られているような気がするのですが。
昨日は私がクレーンの動きの写真を撮ろうとしていた時、スーッとGBが寄ってきてクレーンと私の間に入った。普通は手で合図をすると右か左に数メーター動いてくれる。私が声をかけて「どちらかに寄ってください」と言っても返事もしない。私はクレーンで砕石を吊っている写真を撮れなかった。そんな事はどうでもいい、また撮ればいいのだから、でもなんでこんな意地悪な心の狭いことをするのか、私は海に何年も出ているが、こんなことをされたのは初めてだ。
このように人間として基本的な何かが欠けているのではないだろうか。それとも彼らの中で沖縄を見下すような何かが働いているのかもしれない。

 2月9日

 曇り時々晴れ間。昼ごろから東の風に変わり、海上では一〇m近い風が吹き、午後の海上行動は中止となった。
私たちカヌーチームは朝一番でK4護岸工事現場に行った。K4護岸は全長一〇二九mの予定だが今現在一〇〇m近いと思う。今日は砕石の投下が断続的に行われていた。
その後、風が強くなってきたのでK2護岸工事現場に行った。工事の進捗状況は一週間前と比べて三〇?四〇m伸びている。したがって全長は一〇〇mに近づいている。今日は被覆ブロックを置く作業が進行していた。ほんとに悲しい現象だ。
前々から新基地工事の「撤回」が言われているが工事のスピードを考えるともう時間がないのではないだろうか。毎日最前線で抗議活動をしているとそのように強く感じる。
この日、フロート内で拘束され松田ぬ浜に戻される時、女性は1時間以上かかった。K2?松田ぬ浜まで直線で一q弱である。カヌーを漕いでも一〇分はかからない。それを一時間もかけてGBで運ぶ、特に女性は筋力が弱いので海に落ちる可能性が高い。後で拘束された私の方が二〇分も早く松田ぬ浜に着いた。どうしてこのような意地悪をするのだろうか。むしろ意地悪と言うより「私刑」に近いのではないだろうか。たとえどんな理由があろうと、保安官が懲らしめのため海に落ち寒がっている女性を1時間もかかって運ぶ事は大きな問題があると思う。こんなことをする輩は「即、制服を脱ぎたまえ」。

 2月12日

 今日は祝日、そのためかすべての工事はなかった。また、工事用ゲートからの資材の搬入もなかった。毎日が祝日なら、どんなに素晴らしいか。海は風の音と波の音だけが聞こえて本当に静かな1日だった。これが辺野古の海の本来の姿だ。
カヌーチームは工事が行われるかもわからないと言う前提で、K2、K4の工事現場を見て回った。クレーンが下がり、ユンボも停止している。もちろんダンプカーも走り回っていない。辺野古崎から長島に回り一旦上陸、平島を経由して松田ぬ浜に戻った。
出発前、松田ぬ浜から三〇m位のところにサシバ(タカの仲間)が水面で溺れているのをメンバーが救助した。それで今日カヌーに乗らないメンバーが手分けして最終的には獣医に引き取ってもらった。辺野古は自然豊かで海だけじゃなく、やんばるの森が控えているのでいろんなことが起きる。

2.14

辺野古沿岸域活断層シンポ

活断層の上に基地を造る
ことは許されない!


二月一四日夕那覇市内で、「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」が主催する「辺野古沿岸域活断層シンポジウム」が開かれ、約三〇〇人が参加した。発言した専門家は、加藤祐三琉球大名誉教授(岩石学、防災地質学)、立石雅昭新潟大名誉教授(地質学、堆積地質学)、目崎茂和三重大名誉教授(自然地理学、サンゴ礁学)の三人。それぞれの専門から、辺野古・大浦湾で活断層の恐れのある断層の上に基地建設を行うことの誤りを指摘した。
辺野古・大浦湾には楚久断層と辺野古断層の二つの断層が新基地建設予定地の真下と真横にある。辺野古弾薬庫の崖も断層によってできたと推測されるという。日本政府・沖縄防衛局は二〇一四年のボーリング調査以来三年以上にわたって調査を続けてきた。三月末まで続けるとのことだ。元々三カ月程度で終わるはずだった地質調査がこれほどまでに延びているのは基地建設予定地の地盤に問題があるからだ。それがまさに活断層なのだ。
立石さんは沖縄周辺の地震活動と辺野古断層・楚久断層、島根原発(中国電力)・柏崎刈羽原発(東京電力)について述べた。国内の原発は造る時は活断層の存在を否定し、その後地震などが起こってから活断層の存在を明らかにするという体質が続いてきたと指摘した。
そして法もしくは条例に基づく規制の実例を紹介した。米国カリフォルニア州の「活断層法」は一九七二年に制定された。この法律では、活断層が発見された場合、断層線の上または断層線から五〇フィート(約一五m)以内には人が住む建物をつくることはできない。
ニュージーランドでは「活断層上または近傍における土地開発のための計画策定の指針」が二〇〇四年に改訂され、断層の回避を行政として取り組んでいる。徳島県では二〇一二年に「命を守るとくしま―ゼロ作戦条例」が施行され、中央構造線活断層帯にかかる建築物・施設の規制を行っている。
立石さんは辺野古・大浦湾の断層でマグニチュード六・五規模の直下型地震が起きる可能性を指摘し、沖縄でも条例を制定し断層上の施設の建設を規制すべきだと語った。
加藤さんは、辺野古・大浦湾の二本の断層の合流点付近の地質断面図を二〇〇〇年当時の防衛庁が公表したことを取り上げ、その図では琉球石灰岩が切れて上下に約六〇mずれているが、新しい地層である琉球石灰岩を切る断層は活断層である、と述べた。




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