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    かけはし2018年3月12日号

辺野古新基地建設は必ず阻止できる


沖縄報告 3月3日

沖縄 K・S

埋め立て止める総力戦へ

闘う民意を形にし
反撃に立ち上がろう!

 辺野古新基地建設について各地で学習会を進めている土木技師の奥間政則さんによると、二月二七日現在、辺野古側の海岸とつないで囲むK1、K2、K3、K4、N5の護岸工事総延長一六六六・九mのうち七五七・四mができており(進捗率は四五・四四%)、このままでは、五月下旬から六月初めにかけて完成し、六月にも土砂の投入が行われる可能性が高いという。
 政府防衛局は水深があり断層もある大浦湾側を後回しにして、浅い海が続く辺野古側から手っ取り早く土砂投入を行う考えなのだ。
 辺野古新基地建設を阻止する闘いの正念場だ。土砂投入による埋立が進めば辺野古の海は本当に回復不能になる。護岸造成に引き続く土砂投入を絶対に止めなければならない。沖縄県の承認取り消しと裁判での和解による一〇カ月に及ぶ工事中止、毎日のゲート前と海上での身を挺した闘いはこれまで大幅に工事を遅らせてきた。五年で完成予定の埋め立ては工程が二年ほど遅れているといわれる。護岸造成・土砂投入を止めて埋め立て工事を中止させ、辺野古新基地建設を断念させよう。
 埋め立て工事の進行を阻止するためにはゲート前で砕石ダンプや生コン車など工事車両を止めることだ。これまでも第一土曜日や水木の集中行動日には何度か終日ゲート封鎖に成功してきた。とはいえ、ゲート封鎖が一日にとどまることや基地内の作業ヤードにストックがあるため、工事に対する打撃は限定的だ。米軍政末期の全軍労ストライキ闘争を想起しよう。二四時間から四八時間、一二〇時間へと米軍、日本政府との全面対決に上り詰めたように、キャンプ・シュワブの工事用ゲートを一日から二日、五日、一週間、一〇日と連続して封鎖し工事車両の通行を完全に遮断することにより埋め立て工事を中止に追い込もう。
 県民大会には毎回五万人、六万人が結集する。第一土曜日の集中行動には五〇〇人が集まる。埋立工事をゲート前で止める! という目的意識を共有すれば連日ゲートを封鎖するだけの人びとが結集することは可能だ。辺野古NO! の広範な民意にはっきりした形の行動を提起しなければならない。それこそ「闘う民意」だ。
 土砂が投入された後で埋立承認を撤回してもあまり意味がない。護岸工事が完成する前に沖縄県が埋立承認を撤回すれば、工事は止まる。政府防衛局は驚き慌て、全国マスコミも注目せざるを得ない。安倍は再び行政諸機関、裁判所を動員して違法な形で強引に承認撤回を無力化しようとするだろうから、工事が止まるのは一週間程度にとどまるだろう。安倍が埋立工事を再開しようとすれば、全県各地から島ぐるみと諸団体、諸個人や全国の支援が連日ゲート前に陣取り工事を再開させない行動に立とう。全県、全国、全世界に訴え、世論を味方につけよう。
 翁長知事は三月一一日から一六日の日程で訪米し、米政府、議会、大学、メディア関係者に辺野古新基地NO! を訴える。訪米に向けて沖縄県は辺野古新基地断念を求める内容の英語パンフを五〇〇〇部作製した。三月三日来沖した福井沖縄北方担当相に対して翁長知事は「普天間の五年以内運用停止」「辺野古断念」を要請した。
 沖縄はあきらめていない。防衛省は新たな攻撃型地対艦誘導弾の自衛隊部隊の沖縄島配備を次期中期防に明記することを検討しているという。日本政府による琉球列島の軍事要塞化は際限がない。地獄のような沖縄戦を体験した県民の願いは軍事基地と戦争のない沖縄だ。
 辺野古の埋め立てを止める総力戦に全県、全国から力の限り総結集しよう!

3.3

辺野古に300人資材搬入STOP

人が集まれば工事は阻止できる


 三月三日第一土曜日の集中行動に県内外から三〇〇人以上が結集し、終日資材搬入を止めた。この日は旧暦の一月一六日。沖縄各地で「ジュールクニチ―」「あの世の正月」の行事が行われる。しかも、朝から大雨洪水警報が発令される大雨の中、各地の島ぐるみの大型バス、マイクロバスが次々に到着し、ゲート前テントは人波であふれた。
 進行は平和運動センターの大城悟さん。各地の島ぐるみがあいさつに立ち、屈せず闘い抜く決意を明らかにした。「あきらめない」とのゼッケンとそろいのオレンジ色の帽子姿で参加した山形県の二二人は地元で集めたカンパ一〇〇万円を持参した。
 稲嶺進さんも元気な姿を見せた。オール沖縄会議共同代表としてあいさつに立ち、「ハイサイ、グスーヨー、チュウウガナビラ(みなさんこんにちは、お元気ですか)」といつものように切り出し、「過去形になりました名護市長の稲嶺進です」と述べ、参加者の笑いを誘った。そして「渡具知市長が官邸で政府の役人の派遣を要請したが、名護市が政府の出張所になってしまう恐れがある。九月の市議選、一一月の県知事選に向けて、辺野古の海にも陸にも新しい基地を造らせない闘いをさらに大きく進めていこう」と述べると、参加者は大きな拍手で応えた。
 中北部を代表して発言した島ぐるみうるまの伊芸佑得事務局長は「今日が一九四回目のバスでの現地行動だ。アベはだんだん足元から揺らぎ、崩れ始めている。現状は確かにシビアだが、六月に予定される土砂投入に向けて、力を合わせて闘おう。われわれにできることはゲート前で工事車両を止めることだ。平日に集まるのは簡単ではないが、気迫を持って最後の最後まで頑張り抜こう」と力強く檄を飛ばした。
 連合沖縄の東盛政行事務局長に続いてあいさつに立った統一連の中村司代表幹事は「渡具知市長に米海兵隊の撤退という公約を守らせよう。海兵隊を撤退させるなら辺野古新基地も必要ない。勝つ方法はあきらめないこと。ダンプを止める方法はゲート前にいつも集まること」とアピールした。
 県警が一時テントの参加者数を数える動きがあったが、終日資材搬入はなく、ゲート前行動を成功裏に終えた。

2.28

辺野古ゲート前に150人

3回の資材搬入に対し身を挺して果敢に抵抗

 二月二八日の辺野古ゲート前行動は約一五〇人が結集し、朝、昼、午後三回の資材搬入に対し身を挺した断固たる抵抗をやり抜いた。この日の進行担当は平和市民連絡会の女性陣。午前は高里鈴代さん、午後は宮城恵美子さんがマイクを握った。
朝の座り込みは歌で始まる。全員が立ち上がり、「沖縄今こそ立ち上がろう」「辺野古へ行こう」「座り込めここへ」を力強く歌って、ゲート前に座り込んだ。ゲート前に工事車両が到着しはじめるや、警察機動隊が米軍基地の用心棒よろしく基地の中からゾロゾロと出てくる。そして、座り込みを一人ずつ乱暴にはがし歩道上のオリに囲い込む。警察機動隊員は座り込み参加者に対する人間的な配慮がない。腕をねじり手足を引っ張り衣服を所かまわずつかみ運ぶ。服は破れ、手足や肩・腹に擦り傷・打身・捻挫の類が絶えない。私も先日綿入りのジャケットを破られたし、今日も肩をねじられてしばらく痛かった。これはもう国家権力をかさに着た特別公務員凌辱罪の領域だ。負傷者、体調不良者が出ることに備えて毎週水曜日は全国各地から看護師が二人ゲート前に待機するが、この日は鳥取と山口から二人の女性が救護班に詰めた。
オリに囲い込まれた参加者は整然と座り込んで、違法な工事と違法な囲い込みに抗議した。オリの囲い込みが解除された後も参加者の憤激はいつにもまして大きく、工事車両の前にプラカードを持って立ちふさがる行為を繰り返す。ガードマンと警察はあたふたと行ったり来たり。ゲート前で工事車両が何度も立ち往生した。この日は読売新聞の記者が取材に来ていた。それにしても全国マスコミはあまりにも辺野古に来ないし報道しない。どうして辺野古新基地建設という日本の重大問題の現場に密着しありのまま伝えないのか。
朝の資材搬入に要した時間は約一時間半。一一五台が進入した。そのあとゲート前のテントで、民族歌舞団『花こま』による獅子舞と餅つきの公演が行われた。『花こま』は毎年ゲート前にきて楽しい公演を披露してくれる。
高里さんは「囲い込みは人権侵害だ。国連特別報告者のデビッド・ケイさんは表現の自由を侵害していると指摘した。これまで囲い込みのオリの中で柵を揺らすなどして抗議してきたが、今日は全員座り込み整然と抗議した」と述べた。
北上田さんは「名護市世富慶からキャンプ・シュワブに至る国道三二九号線が一〇カ所総延長四二五メートルにわたってひび割れしている。明らかにダンプ、トレーラーなど大型工事車両によるものだ。ひび割れの場所はアスファルトの乳剤などで応急処理されているが、事故や災害の危険がある。本来道路は二〇トン以上の車は通れないという規制がある。資材搬入に使われている大型トレーラーは最大積載量が二七トン、車両重量を含めた総重量は四五トンにもなる。通行が止むをえない場合は道路管理者が条件を付けて許可することができるが、国道事務所は申請があれば条件なしに許可している。とんでもないことだ。大型トレーラーの通行を禁止させよう」と話した。
二回目の資材搬入に備えてゲート前に移動してからも、北上田さんは「昨日活断層の件で防衛局に交渉に行ってきた。糸数慶子、伊波洋一の二人の参院議員も一緒だった。大浦湾のボーリング調査、音波探査のデータを提出するよう要請した。防衛局の答弁はデータが膨大なので出せないといういい加減なものだ。ボーリング調査は契約もすでに終了している。調査結果を出せない筈がない。六〇mにわたる大浦湾の断層の落ち込みは二〇〇〇年の防衛庁の図面でも明らかになっていた。基地建設の立地が根底から崩れることになる」と指摘した。
二回目の座り込みはさらに人数が増えて一五〇人が身を挺して最大限の抵抗を試み、機動隊のゴボー抜きはさらに時間がかかった。約五〇分、機動隊員は汗びっしょり。あと一〇〇人いたら止められる!という声が囲い込みの中から上がった。この日の結集は北部、南部の島ぐるみに加えて、これまで何回かゲート前に参加している郵政ユニオンや宮城、高知の大学生数人もいた。声をかけると、大学二年と三年とのことだった。年は若い方が二〇才。「現場に来なければ分からない」と落ち着いた口調で話した。
工事を止める力は現場の大衆運動にある。毎日数百人がゲート前を固めれば工事車両の出入りを完全に止めることができる。全県、全国から力をふりしぼって辺野古に総結集しよう!

韓国の平和団体『ピョンファパラム』

中学生6人など9人が沖縄平和ツアー


韓国の平和団体『ピョンファパラム(平和の風)』が毎年行っている二月の沖縄平和ツアーを今年も中学生六人を含む九人の参加で実施した。ピョンファパラムは郡山(クンサン)に本部を置きチェジュ、ピョンテクなど全国各地で反基地闘争を担う長い歴史を持つ平和団体で、代表的人物は文正鉉(ムン・ジョンヒョン)神父だ。
今回の沖縄平和ツアーは沖縄の戦争と基地の現場を回る五泊六日の日程だった。轟の壕、韓国人慰霊の塔、平和の礎、辺野古ゲート前と浜のテント、伊江島反戦平和資料館、伊江島の戦跡と米軍基地、読谷村チビチリガマ、恨の碑、シムクガマ、佐喜真美術館、首里城、県立博物館などをじっくりと回り、現場の人びとと交流した。
辺野古ゲート前では、ろうそく集会で歌われていた歌‘?? ???? ???(しかめっ面をしないで)’を元気よく歌った。浜のテントでは常駐メンバーの篠原さんの話を熱心に聞き、松田ぬ浜のフェンスに「沖縄と韓国に米軍基地はいらない」との横断幕を張り付けた。伊江島では謝花館長の熱のこもった話をしっかりと受け止め、土の宿の主・木村浩子さんの家で交流し差し入れのてんぷらをいただいた。佐喜真美術館では上間さんの説明に耳を傾けた。
朝鮮半島の分断と人権抑圧、沖縄の永久基地化を打ち破る闘いはひとつだ。さらにつながりを強め、東アジアの平和と人権を共に闘いとろう。


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