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    かけはし2018年3月19日号

連動・実戦化する米軍・自衛隊


2.24

大軍拡と基地強化にNO!集会
田村順玄さん(岩国市議)が報告

 二月二四日午後六時半、東京・文京シビックセンターで、「大軍拡と基地強化にNO!2・24集会」が大軍拡と基地強化にNO!アクション2017の主催で開かれ、四〇数人が参加した。
 田村順玄さんが米軍岩国基地問題について講演を行った(別掲載)。田村順玄さんのプロフィール。岩国市議(リベラル岩国)。一九六四年岩国市役所に就職。職場では港湾行政をあゆみ、組合では市職員組合委員長など就任、岩国市職平和研究所を設立し平和運動をになう。一九九五年市議に初当選。基地監視団体「リムピース」運営委員を務める。
 この集会では、自衛隊練馬基地、立川基地、習志野基地に反対するグループが、入間基地での戦闘医療病院の建設問題、陸自総隊司令部が朝霞駐屯地に設置される意味、米軍横田基地の動き、木更津自衛隊基地でのオスプレイ整備問題などが報告された。そして、木元さん(すべての基地にノー ファイト神奈川)が米海軍横須賀基地の大増強問題や米軍と連動する自衛隊の動きを報告した。今回の講演・学習会で、「朝鮮有事」状況の中で、米軍の増強と自衛隊の大軍拡の姿が浮き彫りにされた。(M)

巨大化する米軍岩国基地

田村さんの講演から


 私はひとり会派のリベラル岩国として二二年間市議会議員をやっている。三二人の市議のうち、共産党四人、無所属二人と私の七人が基地に反対している。最近岩国基地はものすごい飛行状況だ。爆音被害も増えている。海兵隊岩国基地から米軍岩国基地へと変貌している。この間のオスプレイやヘリ事故はハブ(拠点)空港の岩国基地がからんでいる。
 海軍、海兵隊、自衛隊、民間(6便)が一本の滑走路を使い激しい飛行をしている。厚木基地から艦載機が昨年一一月二八日半分来て、残りは五月まで、合計六一機移転する。オスプレイ四機が厚木から岩国を経由して普天間に戻った。岩国がハブ空港になっている。P8ポセイドン哨戒機が嘉手納や普天間基地から飛んできて訓練した。最新鋭のステレス戦闘機F35B(垂直離着陸ができる)が岩国に配備される。一月一四日に、強襲揚陸艦ワスプが佐世保に配備された。このワスプ配備は北朝鮮などをにらんだもので、東アジアの軍事緊張をいっそう高めるものだ。ワスプにF35Bが着陸でき、辺野古新基地はヘリ基地用なのでF35Bが使える。こうした連携した運用が考えられる。
 昨年一二月に韓国で実施された米韓合同演習の際には、米軍三沢基地に駐留する米空軍のF16戦闘機が一挙に一八機飛来し、岩国基地を中継しこの訓練に参加した。航空自衛隊のジェット練習機もたびたび飛来し、岩国基地を利用し近傍での訓練に参加している。

在日米軍のハブ
基地へと変ぼう
五年前、岩国基地は二五〇〇億円かけ、沖合い一キロメートル先に移転した。基地面積は一・四倍化し、大幅に増強され、在日米軍の「ハブ基地」機能を持った基地となった。五月に、艦載機スーパーホーネットを六一機から一二〇機に増やし配備する。兵士も三八〇〇人増え、軍人・軍属合わせて一万一〇〇〇人となる。そのために米軍住宅がどんどん作られている。日本政府は二〇万円の家賃補助をしている。四〇〇〇戸で収まるのに五四一一戸を準備し、二〇〇〇人が市内に住んでいる。外の方が便利なので基地の中には六〇%しか住んでいない。
基地から五キロメートル離れた愛宕山の土砂二〇〇〇万立方メートルを削り埋め立てた。その跡地に二六二戸の米軍住宅を建てた。価格は七〇〇〇万円から八〇〇〇万円。すべてシェルターがついている。しかし、基地から離れているのであまりうまくいっていない。北朝鮮が岩国基地にミサイルを撃つと言ったため、日本人も住宅にシェルターを作ってほしいという要求があがった。見学会があったのでそれを見に行った。一・五メートルのボックスが玄関についている。これで防げるわけがないが精神的なものとして要求しているのだろう。
米軍住宅は一一〇〇戸作る予定だったが大きな反対運動によって、四五ヘクタールの埋め立て地のうち、一五ヘクタールに二五〇億円かけて野球場や体育館などスポーツ施設を作った。広島カープが春季キャンプをやったり、日米友好マラソン大会をやっている。市民がどっぷりつかるように使われている。

市予算の2割近
くが防衛省から
二〇一八年の岩国市の予算八〇二億円のうち一三八億円が防衛省から出ている。来年度から小中学校給食費の無料化、中学卒業までの医療費の無料化などに使われている。新市庁舎の建設に三五億円の交付金が使われた。基地漬けにするため、補助金を出している。大きな事故が起こらなければと思っている。五月に一二〇機が入り乱れ飛行することになる。これを停止させなければならない。全国の皆さんと監視し続けていかなければならない。来月号の『世界』に報告を書いたので読んでほしい。(発言要旨、文責編集部)

◆2018年度軍事予算の主なもの
*2018年度予算の主なもの。5兆1911億円で、過去最高。
*陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」関連7億3000万円。1基1000億円で2基を5年かけ導入。
*長距離巡航ミサイルの取得費など約22億円。
*イージス艦に搭載する迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」を440億円で取得。
*戦闘機F35Aを6機838億円で取得。
*オスプレイ4機(688億円)。
*高出力レーザーシステムの研究に87億円。
*沖縄県の宮古、石垣両島などに配置する部隊の施設整備に553億円。
*新型護衛艦の建造(2隻:922億円)。
*潜水艦の建造(1隻:697億円)。
*滞空型無人機(RQ―4Bグローバルホーク)の取得 (147億円)。
*「島嶼防衛用高速滑空弾」の要素技術の研究(46億円)。
*「島嶼防衛用新対艦誘導弾」の要素技術の研究(54億円)。
*「将来中距離空対空誘導弾」の日英共同研究(69億円)。

2.25

3000万署名推進へ

福島県中地域市民集会

菱山南帆子さんが講演


 【福島】二月二五日、郡山市で憲法改悪反対!三千万人署名推進福島県中地域市民集会が、「戦争させない・九条こわすな!県中の会・署名推進の会」の主催で開かれ、全国市民アクション実行委員の菱山南帆子さんが講演した。二〇一五年、安保法制反対の運動以来、定期的な街宣活動、沖縄連帯集会や共謀罪反対の取り組みを進めてきた「県中の会」が呼びかけ人、賛同人を結集して「県中の会・署名推進の会」を一月に発足させ、地域での署名活動を進めてきた。本集会はそれに弾みをつけようと開かれた。会の共同代表で郡山地方労連平和フォーラム田中議長が開会を宣言し、同じく共同代表の郡山地方労連笠原議長は呼びかけ人代表あいさつを行った。

「心の底」に届く
運動つくり出す
菱山さんのテーマは、安倍9条改憲NO!のうねりを巻き起こすために私たちがやれること。
まず、安倍政権がイージスアショアや戦闘機購入など軍事費に膨大な金を回す一方、社会福祉、社会保障予算は削っていることを自分が働いている障がい者福祉施設での障がい者の安い工賃と給食費負担、労働者の低賃金の実情から説きあかした。
また、アベ政治とは情報隠蔽とデマゴギーによる政治であり、Jアラートを鳴らして恐怖心を煽り「北朝鮮は危険+自衛のために軍備強化が必要=九条改憲」「災害で命をかけて頑張っている自衛隊が憲法違反だなんて可哀想=改憲」といった単純な図式を繰り返して人々を獲得しようとしていることに対する活動の必要性を訴えた。それは、人々の心の底にはアベノミクスに期待する心情や北朝鮮に対する恐怖や憎しみなどが幾層にも積み重なっている現実を直視し、人々に寄り添って、庶民増税・富裕層減税の実態など暮らしと政治を結び付けて訴え、「人々が心の底に抱いている反人権政府への違和感に目覚め、平和ほど尊いものはない、という自覚のうねりを作り出していく」ことだ、とした。
そして「三千万署名は三千万対話」であると、地域で政治の話をタブーとせず、気軽に話し合っていくこと、個別訪問や街頭宣伝で、紙芝居や、街中お芝居、絵本の活用など創意工夫あふれる活動で楽しく仲間を広げていこう、と呼びかけた。
質疑の後には、リレートークが行われ、DAPPE、医療生協、障がい者団体あいえるの会、平和フォーラム、福島原発告訴団、憲法を生かす会、地方労連、郵政ユニオン、虹とみどりの会、県教組郡山支部の各代表が壇上に立ち発言、三春町九条の会からの報告も紹介された。
県中の会事務局長の前田文子さんが、これまで一万五〇〇〇筆集約したと報告し、目標の県中一二万、郡山市で八万達成に向け、毎週土曜日の街頭署名、宣伝カー運行、地域居住地戸別訪問活動への参加を呼びかけた。集会は、楽器演奏に続き菱山コールで三千万署名実現のこぶしを突き上げ、共同代表でハッピーアイランドネットワークの鈴木真理さんの閉会の言葉で幕を閉じた。集会には一五〇人が参加、地域の諸団体、市民が力を合わせて運動を進めようとする連帯感を持てた集会だった。改憲発議阻止のためにさらに幅広い運動の形成が求められている。  (N)

2.25

都教委の暴走止めよう!首都圏ネット
「日の丸・君が代」強制に反対する

10.23通達撤回へ


 二月二五日、都教委の暴走をとめよう!都教委包囲首都圏ネツトは、「『日の丸・君が代』強制反対!10・23通達撤回!総決起集会」をが東京しごとセンターで行い、九〇人が参加した。
 二〇〇三年、石原都知事と東京都教育委員会は、グローバル派兵国家建設と連動して新自由主義と愛国心教育路線の一環として「一〇・二三通達」(校長の職務命令により、入学式・卒業式での国歌の起立斉唱・ピアノ伴奏を強制)を強行した。「日の丸・君が代」強制反対と10・23通達撤回運動は、教育現場、地域、裁判闘争などで闘ってきた。だが都教委は再雇用職員・再任用・非常勤教員等の合格取消・採用拒否なども行い、不当処分された教職員は延べ四八二人だ。しかも東京地裁で減給処分を取り消された都立高校教員二人に対し、その報復として七年前、八年前の事案で、新たに戒告処分発令(二月二一日)を強行している。都教委の悪質化が強まる中、改憲―天皇代替わりに反対し、今春の学校の卒業式・入学式に強行される「日の丸・君が代」強制に抗議していく集会が行われた。
 開会あいさつが見城ア樹さん(包囲ネット)から行われ、「総決起集会は一四回目になる。安倍内閣は、『明治一五〇年』を提示し、改憲と天皇代替わりの問題を突きつけている。『共謀罪』制定を許し、安倍政権が存続し続けている。この間の闘いを切開しながら、この状況を突破していく方向性をたぐり寄せよう。新たな団結を作りだしていく結集軸、戦略を作りだしていこう」と発言した。

「明治150年」
と改憲に抗して
講演が小倉利丸さん(評論家・元富山大学教授)から行われ、「『明治一五〇年』と改憲攻撃―『日の丸・君が代』強制反対の闘いの意義」をテーマに問題提起した。
小倉さんは、@近代一五〇年の断絶と継続A憲法とナショナリズムB憲法はナショナリズムとどのような関係をもつのかC日の丸・君が代とオリンピックをめぐるナショナリズムの攻勢について提起。
そのうえで「戦争放棄という重要な課題は、武器や兵器を廃棄するだけでなく、戦争の心情を形成する国家や国民へと収斂するアイデンティティ形成の文化的イデオロギー装置をいかにして打ち砕くか、ということだ。オリンピックでいえば、『日の丸・君が代』は、歴史の記憶のなかの戦争との繋がりだけでなく、スポーツそれ自体に組み込まれた敵意の醸成の装置になっている。私たちが議論すべきなのは、近代国家としての日本と資本主義としての日本、この二つの日本を文字通り総括して次ぎの社会を『日本』とは呼びえない何ものかとして構想する創造/想像力としてどのように獲得するか、という徹底した『夢』を追求し続けることではないかと思う」と集約した。

労働者・市民
学生の共同で
「闘いの現場から」では、佐野通夫さん(「高校無償化」からの朝鮮学校排除に反対する連絡会)、東京「君が代」裁判第四次訴訟、根津らの「君が代」解雇をさせない会、道徳教育の教科化と闘う教育労働者、千葉県立高校で闘う仲間、「学校でのオリンピック・パラリンピック教育の強制おことわり」を取り組む仲間、破防法・組対法に反対する共同行動、練馬自衛隊基地ウォッチング、大阪の『日の丸・君が代』処分状況と処分撤回闘争などから、この間の闘いの報告と今後の取り組みについての紹介が行われた。
主催者から卒業式のビラ撒き行動の提起。最後に「集会アピール」を採択し、「天皇代替わりを迎える時代における『日の丸・君が代』強制反対の闘いを進めていく。『明治一五〇年』と改憲攻撃―『日の丸・君が代』強制反対の闘いを一体的に進め、教職員・労働者・市民・学生の共同した闘いで今春期の攻防を闘いぬこう」と意志一致した。   (Y)


 
 


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