もどる

    かけはし2018年3月19日号

放送界で弊害の清算闘争が続く


YTN支部のスト6日目

トップの権力もち上げに怒り

 韓国ではパククネ政権時、社長を送り込み各マスコミを統制してきた。パククネの退陣後、各放送局の労組が一斉に、社長退陣、パククネ政権下で積み重ねられた悪弊の清算闘争を続けている。MBC,SBS,KBSなどに続き24時間ニュース放送のYTNが2月6日ストライキで、社長退陣に立ち上がった。

YTNは誰だ 私たちだ!

 一九九一年に旧ユーゴスラビアからマケドニアが独立し、国名を「マケドニア共和国」としたことに対して、当時のギリシャ政府は「マケドニア」がギリシャ国内の地域の呼称であるとしてこの国名の使用の中止を求めた。シリザ政権がこの問題の解決に向けてマケドニア政府との交渉を進めていることに抗議して、民族主義者グループが二月四日にアテネで大規模なデモを行った。以下はOKDE―スパルタコス(第四インターナショナル・ギリシャ支部)の声明(二月一九日付、長文のため一部省略)である。

 全国言論労働組合YTN支部(支部長パクチンス)が6日午前10時、ソウル上岩洞YTN社屋のロビーでスト6日目の集会をしてさらに強固に闘争するという意思を明らかにした。
 YTN支部は去る2月1日、団体交渉の決裂やYTN立て直し闘争のため、ストに入った。YTNの支部は同日スト集会で、全体組合員たちが「ストTシャツ」を直接作って着た後、スト歌とともに闘争スローガンを叫んだ。また、スクリーン設置、座布団、ホットパックなど、ストの物品等を準備する「座布団少年団」らが前に出て活躍ぶりを紹介すると、組合員は大きな拍手で歓呼した。
 座布団少年団のある組合員は「私たちは体を使う普及チームとして活躍している」と言いながら食事場所や座布団などが必要ならば私たちに聞いてほしいと言い、他の組合員は「スト期間中に目標を遠く見ないで横にいる同僚たちを見ながら、一歩一歩最後まで頑張って一緒に行こう」と話した。
 スト6日目の集会では、スト5日目の集会映像を共有することで始まった。5日目の集会ではハジョンカン聖公会労働アカデミー主任教授による労働者と労働法に対する教育があった。また、市民にYTNといえば思い浮かぶものは何かという質問に対する答えを盛り込んだ映像も紹介した。多くの市民がYTNをそのまますれ違う報道ぐらいに認識していると、組合員の顔がこわばった。
 パクジンスYTN支部長は「チェナムス氏がいる限り、公正報道、報道局の独立、競争力も獲得できないのが現実」と組合員たちに話した。朴支部長はさらに、「オリンピックが控えており、チェナムス氏に7日までの答弁要求をしたのだが、言葉を覆した」、「チェナムス氏の言葉には、真実性がない。朴槿恵(パク・クネ)大統領の涙からは真正性をみたのか分からないが、YTNについて、真正性を持って接したことがない」と皮肉った。
 同日発行されたスト特報3号ではチェナムス氏が2014年5月20日、自分のSNSに当時の朴槿恵大統領が、セウォル号の犠牲者らを呼びながら、涙を流しながら対国民談話を行ったことと関連し「個人的に昨日、大統領の涙は、真正性があったとみている。誰でも犠牲者の名前を呼んだら、涙声で話しするしかないだろう。TVを見ながら、私も目頭を濡らした。大統領の人間的な涙として受け入れた」という文を残した。
 スト特報はこうしたチェ氏のSNSの文と関連し当時、「マネートゥデー報道本部長だったチェナムス。MBCの時と同様、今回は朴槿恵の涙に称賛を送った」、「政権を行き来するチェナムスの権力称賛にYTN構成員たちは羞恥心と怒りを隠せない」と伝えた。
 スト特報は「チェナムスの疑惑はあふれるほど」だと言い、「イミョンバクを讃え、盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領を嘲弄し、セクハラツイートの波紋、無労組経営の自慢、ホームショッピングも放送、曲がった韓日歴史館に続き、とうとう朴槿恵前大統領の賛辞さえ明らかになった」と批判した。
 文奎鉉(ムン・ギュヒョン)神父は「民心に逆らったキムジャンギョムコデヨン体制が急速に崩れている。早急な再建築対象であるYTNのチェナムス氏は依然として私は彼らとは違うものだとし、社長職を固守するつもりかね」とし、チョンギュチャン代表は「チェナムス社長がいる限り、未来がない」と指摘した。
 また、イ・ジョンミ代表は「放送掌握の始まりがYTNだったら放送の正常化の仕上げもYTNにならなければならない」と明らかにした。特報ではチョンギュチャン、マスコミ改革市民連帯共同代表、文奎鉉神父、イ・ジョンミ共同代表がYTNスト闘争を支持する文章を紹介した。
(「労働と世界」より)

KBS労組136日目のスト集会

新社長選出どうする、を論議

 全国言論労働組合KBS本部は1月17日午後2時、ソウル汝矣島洞(ヨンドゥンポグ・ヨイドドン)KBS本館民主広場で組合員400人余りが集まって136回目のスト集会を開いた。
 来週1月22日月KBS理事会はコデヨンKBS社長解任の議決案件を扱う予定とされ、同日の集会は自然に次期社長の資質と条件に対する議論が続いた。コデヨン社長は先ごろ理事会で与えられた1次要求に応じず、現在までに書面も提出していない状態だ。
 集会では「公営放送KBS、新しい社長選出はどうするか」というテーマでソンジェホ言論労組KBS本部長、チェ・カンウク弁護士(現放送文化振興会理事)、キムオンギョン民主言論市民連合事務処長(KBS―MBC正常化の市民行動の状況室長)などがスト中の組合員と討論をした。
 先にソンジェホKBS本部長は、「コデヨン解任は既成事実になったことであり、われわれの出発は多分新しい社長の選出問題」だとし、「現放送法上KBS社長選出の法的な権限はKBS理事会にあるが、真の国民の放送らしく、視聴者とKBS構成員の支持を受けた透明で公開的な方式でKBS公共放送社長を選出しなければならない」と明らかにした。
 KBSとともに、一斉ストライキを開始し、先に正常化の過程に入って崔勝浩(チェ・スンホ)社長を選ぶこともしたMBCの理事会の理事を務めているチェ・カンウク弁護士も議論に続いた。
 チェ・カンウク弁護士は「KBS社長は、国民の目にも堂々とした大韓民国の代表放送の公共放送の社長であるだけに今後のKBS社長として備えなければならない資質と条件が何なのか基準を先に提示する必要がある」、「MBCの場合、マスコミ弊害清算の意志が明らかな人でなければならず、崩れた放送システムと公正報道を再建できる能力がある人でなければならないなどの条件を提示している」と話した。
 チェ弁護士は「社長を速やかに選出し、一日も早く正常化する問題と根本的に公営放送の社長選出の構造で法的手続き的に国民の参加を保障して支持を受ける案に対する長期的な方向を分けることで、考えなければならない」と付け加えた。
 キムオンギョンKBS―MBC正常化市民行動の状況室長は「KBS新社長は、どのような基準を満たす人であるべきかの問題がどう選ぶか問題よりも重要だ」、「もう少し多くの国民が構成員と共にKBS社長の選出過程を透明に見て、参加できるようにする問題が重要だ」と話した。
 キムオンギョン状況室長は「MBCの社長選出過程でもっと形式と内容を補完しよう」、「KBS社長選出過程に、国民が一緒に参加できる祭りの場にならなければならない」と強調した。
 一方、言論労組KBS本部は18日午後2時道安山(キョンギド・アンサン)のセウォル号の焼香所を訪れ、午後3時、セウォル号遺族たちに出会う。
(「労働と世界」より)

3・8国際女性デー

3時STOPと女性労働者の現実

 ……男女間の賃金格差を勘案すれば、女性は3時以降無賃労働。2016年OECDの資料を見ると、全日制労働者の基準では韓国の男女の賃金格差は36・7%(例えば、男性の賃金が100万ウォンの場合、女性はわずか63万3千ウォンを受けることを意味する)で1位を記録した。これはOECD平均の2倍であり、男女の賃金格差が最も少ない、ベルギー(3・3%)よりも10倍以上高い数値である。また、賃金格差が過去と同じ傾向で進行する場合、韓国が賃金格差を解消するには今後300年はかかると予想した。
 ……このように韓国社会の男女の賃金格差現象は非常に深刻である。その場合には、資本主義的搾取の構造と男性中心の家父長的権力構造が相互作用しながら、生産労働は優越して、再生労働は劣っている神話が位置している。このような神話は、二重・三重の差別につながって、それに応じて労働市場もいくつかの領域に分割され、これらの間の位階が形成される。資本主義で「重要である」と認識されることは、すぐに男性の領域とみなされ、また男性が実行されるため、経済的に高い価値が付けられる。一方、女性が家庭で行う再生労働(家事、育児、面倒など)は、このような男性の生産労働に比べて副次的なものと認識されるため、再生産労働が家庭を越えて生産領域で行われても―つまり、ケア労働をはじめとする各種サービス業―これは、女性の領域とみなされ、継続的に低く評価されるだろう。……

3時早期退社し
光化門で決起を
このような状況の中で、今年も変革党を含む、合計13の女性と労働団体、政党で構成され、2018年度「3・8 3時STOP共同行動」は2018年3月8日午後3時、光化門中央広場で「男女の賃金格差解消のための第2回早期退社デモ」を開催する。性別賃金格差が女性が労働過程で経験する様々な差別を意味しており、継続的な闘争の対象とされる中で、現在の女性労働者に差し迫った3つの差別と暴力を今年小主題に選定した。「結・南・出問わず半分は抜け! 職場内のセクハラ根絶せよ! 最低賃金、政府から守れ!」。3時の早期退勤と集会参加が困難な場合、3時にアラーム引続き鳴らすため、認証ショットを撮る、#3時STOP ハッシュタグをかける、3時に検索窓に「3時STOP」と入力して検索1度作成など、さまざまな行動を行うことによって、参加することができる。
……ほとんどの女性労働者の基準賃金は最低賃金であり、生活賃金に、生存と直結されている切迫問題である。……女性労働者のための差別解消と実質平等、2318年までに待つことはできない。110年前、米国の女性労働者の闘争を称え、私たちの力で2018年に勝ち取ろう!
(「変革政治]61号より)

朝鮮半島通信

▲韓国大統領府の発表によると、朝鮮民主主義人民共和国(以下、朝鮮)の金正恩朝鮮労働党委員長は3月5日、大韓民国(以下、韓国)の文在寅大統領が派遣した特使団と会談した。金委員長が韓国政府高官と会談したのは初めて。また韓国の特使団は6日夜、4月に板門店の韓国側施設「平和の家」で南北首脳会談を実施することで両国が合意したと発表した。南北首脳会談の開催は2007年10月以来で、3回目となる。

コラム

調整役のストレス

 管理者による予告がほとんどなく、住んでいるアパートの大規模改修工事が始まった。二月中旬のことだ。委託されたA業者はA4判のコピーを各戸ドアポストに投函したが、作業の全体日程が不明で店子の注目は薄れていた。
 築四〇年ともなれば老朽化が目立つ。大家は、住人が訴えてから契約業者と連絡を取り、小規模なリフォームを繰り返してきた。今回は建物全体の壁面と廊下、共有部分すべての改装である。足場を組みネットを張って若い作業員が行う。工期は約二カ月にも及ぶ。
 工事開始を前に、家賃を払いに行った連れ合いが自室浴室の惨状を訴えた。内部に貼られたタイルがあちこちで盛り上がって土台との隙間が生じ、あげくには割れて湯船に落ちてくる。以前から症状があったがあきらめ半分、忙しさ半分で放置してきた。
 一人で複数の賃貸経営をこなしてきた夫人は、苦情を口では受け止めたものの、動く気配がない。後日私が電話して現状を告げ、やがて携帯に担当者から直接電話が入る。トラブルが起きると、いつもこういう流れになった。
 「あれはひどいですね。風呂そのものを取り変えないとだめですよ」――水周りを担当するB企画。連れ合いの休暇に下見に来ると、さっそく電話をかけてきた。私は仕事中である。クレームや引っ越しを機会に順次、ユニットバスに交換しているという。工事中は粉塵がひどく「空き部屋」に移動。住居を完全に空にしてから始めるという。
 「空き室ができる四月まで待ってくれ」と大家。「早いほうがいい」とB。「じゃどうすればいいんだ」。同僚の前で怒る私。塗装のためベランダが使えないことで、Aとも細かな行き違いが起きていた。民間の小さな建物ゆえ、横のつながりがない。廊下ですれ違う際に「洗濯はどうしてますか」などと不満げに情報交換するだけである。
 結局、住みながら浴室を交換することになった。コンクリを削るため埃が大量に舞い、三分の一の面積を養生する。工期は一週間、超スピード工事である。ただA社にも予定があり、浴室工事の日程は共有部分の作業日だった。Bには流しや洗面台など配管関係を長年管理してきた自負があり、新規参入のAを訝る。「大家一族のコネ」とまで明かした。一方で後から決まった風呂工事のために、A社には当初の予定を変更させる。頭が痛い。
 立ち会いのために年休を取り、家財を移動する。足の踏み場もない。期間中の洗濯、銭湯代の問題もある。ストレスが溜まる。
 隣でドリルの轟音が響いている。根っからの平和調停主義者。三者の調整役として、我ながらよくやると思う。一日も早く平穏な生活に戻りたい。原稿を打ちながら、嘆息するばかりである。 (隆)


もどる

Back