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    かけはし2018年4月2日号

電通労組がストライキ打ち抜く


8時間働けば生活できる賃金を!

青森、宮城、福島、いわきで

 【宮城】今年もまた安倍首相が経済界に三%の賃上げを要請、応えた企業には大幅な法人税減税を行うと公言する「官邸春闘」として展開された。そして、その一方で「働き方改革」と称して「裁量制労働の拡大」「高度プロフェッショナル制度の導入」等で残業代ゼロ、長時間労働を強いる労働破壊の規制緩和攻撃で、労働者に一方的な犠牲を強いる施策を押し進めようとしている。
 アベノミクスと過去四年間の「官邸春闘」で、大企業とそこに働く労働者、株主など一部富裕層にのみ恩恵があったものの、圧倒的多数の労働者の賃金は上がらず、非正規労働者の処遇改善も進まず置き去りにされたままであり、貧困と格差が拡大し続けた。
 一八春闘は、「官製春闘」「官邸春闘」と言われるこの状況を労働者の闘いと団結で突破し、「八時間働けば誰でもどこででも生活できる賃金の獲得」を闘いの柱に、電通労組は、雇用と生活、健康を破壊する安倍政権と対決し、安心して働き、生活のできる社会を労働者・労働組合の闘いで作りだしていく春闘として闘い抜いている。
 NTTに対し、一律三万円の賃上げ、貧困格差の解消に向け最低賃金一五〇〇円、非正規労働者の社員化と均等待遇の改善など二三項目の春闘要求を突きつけ交渉して来たが全くのゼロ回答で、この不誠実な対応に三月一四日、要求実現に向け宮城、青森、福島、いわきでストライキに突入した。
 宮城支部では、宮城全労協傘下の労働組合や労働者が支援に駆けつけ、地域春闘としてNTT五橋ビル構内でのチラシとマイク情宣、始業時からの「ストライキ突入集会」が組合旗と「ストライキ決行中」や「八時間働けば生活できる賃金を勝ち取ろう」という一八春闘スローガンの横断幕が張り出されたなかで展開された。

「働き方改革」
法案を廃案に
宮城支部副委員長は、春闘交渉の経過と安倍政権が進める「官邸春闘」を打破して労働者の闘いと団結で要求の実現をめざすこと、でたらめなデータで裁量労働制の法案を断念したことなど「働き方改革一括法案」の廃案に向けた闘いをこの一八春闘で展開する決意を述べた。
東北全労協の亀谷事務局長は、「安倍政権による労働破壊を許さないこと、生活できる賃金を目指す闘いは、同時に育児も含めて働きやすい環境を作りだすことだ」と生活に根差した春闘を訴えた。
宮城全労協の酒井事務局長は、「森友問題や裁量労働のデタラメなデータも含めて政治が劣化している。働き方一括法案は、労働者保護規定を破壊する狙いであり、腐っている政治を突破して八時間働けば生活できる賃金を闘いとっていこう」とあいさつ。山下郵政合同労組委員長は、新仙台局で過酷な労働により三〇歳代の労働者が過労死したことが報告され組合として追及していくことを明らかにした。森友疑惑で政治の劣化が明らかにされているが、労働組合が社会的勢力としてのそれを追及できていないことも問題だと指摘し、「戦後最悪の安倍政権を打倒する闘いを展開していこう」と訴えた。
宮城合同労組星野委員長は、「労働運動が衰退していくなかで、非正規労働者が無権利状態に置かれている。一〇月には派遣労働者の三年ルールがあり、雇い止めが社会的問題になる。裁量労働に関しても事業外労働現場ではみなし労働が無法状態であり残業ゼロがまかり通っている実態を許さない地域ぐるみの取組みが必要だ」と訴えた。
青森支部、福島支部(福島、いわき)でもストライキ行動を展開した。福島では「八時間働けば生活賃金を」という私たちの主張に、チラシ受け取った労働者が「五時間くらいでも良いね」という声が多く聞かれた。

労働法制改悪反対全国キャラバン行動を成功させよう! 中小労組の闘いに連帯して三〜四月行動を!

八時間労働制の破壊と過重労働、過労死を拡大する労働法制大改悪に反対し、「八時間働けば誰でも生活できる社会」の実現のために、潮流を超えた労働組合、労働者、NGO、市民運動、政党が連帯しての「全国キャラバン行動」が、四月に北海道・沖縄から出発し各地での取り組みから全国をつなぐ大運動として闘われる。
電通労組は、雇用と生活、健康を破壊する安倍政権と対決し、安心して働き、生活のできる社会を労働者・労働組合がつくりだしていく一八春闘として、中小労組の闘いと連携しながら三―四月行動を全力で闘い抜く。        (m)

郵政労働者ユニオンが全国でスト貫徹

大幅賃上げ、長時間労働規制

非正規労働者の均等待遇を


全国11拠点、
19職場でスト
 三月二〇日、郵政労働者ユニオンは全国一一拠点、一九職場(盛岡中央、浦安、銀座、新東京、浜松東、積志、名古屋貯金事務センター、左京、大阪城東、神戸中央、かんぽ生命神戸、垂水、ゆうちょ銀行箕面、呉、江田島、広、広島、広島東、北九州中央)で全国一斉ストライキに立ち上がった。
 郵政労働者ユニオンは二月一九日に一八春闘要求書を日本郵政グループ各社に提出し、七回の賃金交渉を積み重ねてきた。三月七日の第三交渉では、会社から均等待遇については「踏み込んだ取り組み」との考え方が示された。明らかに昨年九月一四日の東京地裁、今年二月二一日の大阪地裁で示された二〇条裁判での原告勝利判決の影響だ。
 しかし賃金要求への回答では、時給制契約社員の賞与支給係数の引き上げ、期間雇用社員等の夏季手当支給時の特別加算の上乗せ支給はあったものの、均等待遇では「踏み込んだ」回答はなかった。正社員の賃上げでも三年連続ベアゼロの回答だった。さらに会社側は、均等待遇の原資として、年末年始手当の年末部分の廃止、寒冷地手当などの縮小、新規採用正社員の年休を一五日に削減などを示した。また、一般職の住居手当の廃止も行われた。これは期間雇用社員への住居手当の支給が命じられた二〇条裁判対策に他ならない。
 こうした中で、郵政労働者ユニオンは抗議のストライキを決行した。

郵政本社前で
要求貫徹の決意
冷雨の中で午前一一時から霞が関の日本郵政本社前で、ストライキ集会が行われた。郵政労働者ユニオンの中村書記長は、「大幅賃上げ、非正規労働者の均等待遇、長時間労働の規制」を求めて交渉を積み重ねてきたが、格差是正の均等待遇要求には応ぜず、一般職の住居手当の廃止(一〇月から)にも応じようとしない会社側の態度を厳しく批判した。またJP労組が会社と一体となって、闘いの成果を骨抜きにしようとしていることに強く抗議した。
連帯のあいさつを行った全労協の金澤議長は「『働き方改革』を名目にして賃金要求が押しつぶされている。貧困が深刻化し、子どもたちがまともに食事もとれない状況が報じられている」と訴え、大幅賃上げを勝ちとろうと檄を飛ばした。
全労連からは橋口紀塩事務局長代行が「大幅賃上げを何としても勝ち取ろう」と強調した。
集会では午前のストライキに立ち上がった浦安郵便局、午後からのストに決起する銀座郵便局の仲間が闘いの報告と、決意表明を行い、日本郵政本社に向けた要求貫徹のためのシュプレヒコールでスクラムを固めた。        (K)

3.12-14

大飯原発再稼働阻止

中嶌哲演さんがハンスト

関電本店前で抗議

 

 【大阪】若狹明通寺の住職中嶌哲演さんが、大飯原発三号機の四年ぶりの再稼働を阻止するため三月一二日〜一四日関西電力本店前でハンガーストに入り、それを支援者が支えた。
 若狹にある原発で高浜三・四号機に次いで再稼働されようとしている大飯原発三号機は、昨年五月規制委員会が安全審査で合格とし、昨年十一月福井県知事が再稼働に同意した。この大飯三・四号機については、一四年五月福井地裁が運転差し止めを命じる判決を出し、関電が控訴、現在名古屋高裁金沢支部で控訴審がたたかわれ、昨年十一月に結審したが、判決は出ていない。
 中嶌哲演さんは断食宣言で、非暴力・不服従の静かな革命を!と訴えている。一四日の関電本社前でのハンストと支援集会でも、反原発の運動に携わるさまざまな人びとの発言があった。

福島の避難者
が抗議の訴え
福島の浪江町から避難している女性は、「現在は避難禁止区域だが五年後には解除する。公費で被曝している家の解体を希望する場合は、すぐ申し出てほしい。申し出がなければ、その後の解体は自費でしてもらう」と、故郷を奪われた被災者の気持ちなど一顧だにしない国の態度にものすごく立腹して、長く住んできた愛着のある家を早く解体せよと迫るそのやり方を批判していた。 
関電は、大飯原発が原子力事故を起こしても、放射線量はフクシマの一〇〇〇分の一だという。しかしそこには、地震が発生しても原発建屋の地面にひび割れがない・圧力容器が破損していない・冷却水の流れが停止していないなど、いくつかの前提が満たされる場合との大前提がある。この前提が成り立つのは、入谷・三宅式での地震動の予測が基礎にあるが、これは震動の影響をあまりにも少なく見積もっている。
関電は大飯三・四号機を再稼働させるにあたって、福井県知事と約束した。それは、関電の原発でつくられる使用済み核燃料は県外で処理するということ、その候補地を今年一二月までに公表するということだ。最近、関電の原発が出す使用済み核燃料の中間貯蔵施設候補地として取り沙汰されているところとして、白浜市が急浮上している。

 中間貯蔵施設

 実は、関電の日高原発建設は住民運動の反対でつぶれたのだが、その予定地だった日置川の近くと市江にはその後も関電の社員が二人常駐して、地域の活動の世話を焼いたりしてきた。その社員が最近四人に増員された。さらに、日置川の東のかなり広い土地を関電(の子会社)が購入した。関電は、中間貯蔵施設には五〇年間ほど置いて、その後は再処理施設に運ぶといっている。
市江と日置は現在は白浜市に合併されているので、白浜市としては初めから決然とこの施設を拒否するよう四月早々にでも要請することにしている。六カ所村の再処理施設は稼働のめどは立っていないし、五〇年もたったら再処理施設自体もどうなっているかわからないから、一旦受け容れたら永遠に貯蔵されるだろう。
関電は、顧客が減って経営が苦しいようだ。しかし、原発に依存する限り顧客はさらに離れていくだろう。経営が苦しくなると、研究や技術力も低下していく。そのことは関電自身が一番よく知っているだろう。関電も自分の未来のために、よく考えなくてはいけない。原発は科学だと思ってきたが、科学なら実験で正しくないことは修正していく。原発は科学ではないから、原発を持つ電力会社から新電力に契約を変えるしかない。

もう関電から
電気買わない
最終日の一四日午後五時頃、大飯原発の現地で原発起動のボタンが押されたことが伝わると、それまで本店前で行われていた抗議行動が中断し、中嶌哲演さんがマイクを握り、「再稼働には関電の未来はない。私は今日を境に関電から電気を買うことは止める。私だけではなく、若狹の多くの若いお母さんたちも電力会社との契約を関電から別の新電力に変えるだろう」と訴えた。その後しばらく、起動に対する抗議行動を続けて、ハンストと支援集会を終えた。   (T・T)


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