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    かけはし2018年4月9日号

米軍基地も安倍政権もいらない


沖縄報告 4月1日

「森友問題」も徹底追及だ!

那覇市 T・N

3.26

採石場・積出港の下見と現地交流会

すさまじいまでの自然破壊

平和市民連絡会が企画


 三月二六日、ゲート前搬入が中断している合間を縫って平和市民連絡会が企画した「採石場・積出港の下見と現地交流会」に参加した。県庁前八時出発、大型バスがほぼ満員になる五〇人余りが参加した。
 金武町伊藝の高速道路休憩所までの間、北上田さんが持参のレジュメを使って六月にも予想される土砂投入を巡る、仲井眞前知事が出した埋め立て承認時の実施計画との齟齬や、留意事項違反などの問題点についてひとつひとつ指摘した。また現在石材を出している国頭村半地の奥間鉱山(国場組のコービック採石場)、本部町の琉球セメント安和鉱山、名護市安和の山城砕石鉱業それぞれの問題点や奥港・本部塩川港の港湾使用許可を巡る問題点も事前学習しながら現場に向かった。
 本部塩川港の積み込み現場に着くと、これまで台船への積み込み阻止に取り組んできた本部島ぐるみの仲間が一〇人程で迎えてくれた。バスを降りて仲宗根すま子町議、高垣さんから採石場と台船積み込みの関係や、普段の抗議行動の様子、沖合での運搬船への積み替えなどについて詳しい説明を聞く。配付された航空写真を見て、名護市安和の琉球セメントから本部町塩川にかけての広大な採石による地形が変わるほどの自然破壊に絶句する。車窓から砂ぼこりの舞ういくつかの採石場を見ながら名護市内に戻り、もう一つの採石場のある国頭村半地に向けて国道五八号線を北上する。
 半地までの車中では奥間川保護基金の代表でもある伊波義安さんから、中国大陸から海で隔てられ一五〇万年かけて今の姿になり、黒潮がもたらす暖かな平均気温と豊かな降水量で育まれた世界でも稀な生物多様性のホットスポットとしてのヤンバルの森と、それを脅かす林道工事を始めとする大規模皆伐や無謀な開発事業の経過などについてレクチャーを受けた。

奥港からの積み
出し反対を決議
一二時前に半地の採石場に到着。辺野古への搬入がないせいかいつもの警備員は見えないが、大型バスのまま中に入っていくと事務所から職員が出てきた。伊波さんがこれまで取り組んできた辺野古に石材を運ぶダンプの運転手への説得行動について紹介し、辺野古ゲート前を中心に高江、塩川、半地での行動を組み合わせて闘うことの有効性を指摘。今後の取り組みへの参加を呼びかけた。道向かいの道の駅「ゆいゆい国頭」に戻りトイレ休憩を取った後、最後の目的地奥港を目指して五八号線をさらに北上する。
途中、辺戸岬の入口を過ぎ「ヤンバルクイナ飛び出し注意」の標識を見ながら東側に回りこんで午後1時頃本島最北端の奥の集落に到着。唯一のレストラン?「タチントウ」の前で数名の住民が手を振って迎えてくれているが、まずは昨年一一月一三日、住民に何の相談もなく辺野古への石材積み出しが強行された奥港に。バスを降りてコバルト色の海を見ながらまだダンプから台船への積み込みに使った補助設備が残ったままの岸壁に集まり、島ぐるみ国頭の共同代表でもある山城和正村議の歓迎のあいさつの後、四月から就任する玉城新区長から説明を受ける。
「昨年の一一月、住民生活を踏みにじる県警の検問・規制の下、通学路でもある集落内の狭い道を大型ダンプが砂ぼこりを巻き上げて往復した。支援に駆けつけた皆さんと共に体を張って止めようとしたが排除された。奥は一一〇年前に沖縄で最初の共同売店を組織し現在まで続く団結力のある集落だ。区民総会を開いて全会一致で奥港からの石材積み出し反対を決議。防衛局の強引な奥港使用に抗議し、使用許可を出した県にも要請した。その後防衛局の動きは今のところ止まっているが、台船へ積み込むために使ってそのまま放置されている設備の速やかな撤去を求めていく。私たちの港が戦争のための辺野古新基地建設に使われることは絶対に許さない。次に何かあれば今日見えた皆さんが真っ先に駆けつけてくれると信じています。共に闘いましょう」。
この呼びかけを受けて、「本日貸し切り」のレストランに移動。わざわざ準備して下さった豚汁定食とデザートのタンカンを美味しくいただきながらしばし歓談。

帰りのバスで
交流がはずむ
食後は、特産「奥みどり」が栽培される高台の茶畑を案内してもらう。農道を上っていくと遥か海上に鹿児島県の与論島が見える。本土復帰闘争時代の北緯二七度線交流を思い出す。将来奥港から与論への定期航路を開く構想もあるようだ。共同売店前に戻っておみやげに「奥みどり」の新茶を買い、午後三時に奥を出発した。
帰りのバスの中では、一緒に参加した山城博治さん多喜子さんから裁判の感想と今後の決意をひと言、のはずが博治さん我慢できずに「ケサラ」を一節。眞喜志好一さんからはジュゴン裁判の見通しについて。北上田さんから大浦湾の活断層と、情報公開で明らかとなったケーソン護岸予定地付近の超軟弱地盤について説明してもらい、午後六時ころ県庁前に無事到着。明日からの闘いの糧を得ながらリフレッシュした素敵な一日の取り組みを終えた。

3.30

カデナ・ピースアクション

巨大米軍基地を
県民は認めない


二〇一六年四月から始めた市民団体「カデナ・ピースアクション」の嘉手納基地撤去!ゲート前行動は、三月三〇日で一〇三回目、延べ参加人数は一万人を超えた。
ピースアクションは、この二年間辺野古新基地阻止行動に加えて、海兵隊ばかりでなく在沖縄米軍の中心的戦力である嘉手納空軍基地に対しても拒否の県民意思を示そうと取り組みを続けてきた。毎週金曜、朝七時から八時半まで一〇〇人程が北谷町の第1ゲート、沖縄市の第5、第2、第3ゲートの四カ所に分かれて、出勤してくる米兵にプラカードを示して「クロウズ カデナベイス」「ウィ ドント ニーデュー」「アウト ナウ」など、声を上げてゲート前を往復デモでアピールする。
嘉手納飛行場は、嘉手納町、沖縄市、北谷町にまたがり、三七〇〇mの滑走路が二本ある米国外では最大の米空軍基地。「有事」には昼夜を分かたず二四時間地球の裏側まで戦闘機・爆撃機が出撃する。そのため基地内では頻繁にF15戦闘機や大型輸送機のタッチアンドゴー訓練が繰り返され、エンジン調整の轟音が響き渡る。特に面積の八二%を基地に占拠された嘉手納町民の爆音被害は計り知れない。夜間一〇時以降の飛行自粛や、九六年のSACO合意で決まった嘉手納町側の駐機場使用禁止、パラシュート降下訓練の移転などの日米合意は安倍政府の黙認で反故にされっぱなし。加えて所属の軍人軍属がらみの事件事故も多発する危険な施設だ。普天間が世界一ならカデナは宇宙一危険だという人もいる。
おもに那覇・南部や地元北谷町の仲間が参加する第1ゲート前では、三月三〇日も三〇人程が集まって、出勤途中の県民や、基地に入る米兵にアピール。車の中から手を振り返す県民もいる。          途中、休憩を兼ねてミニ集会も行う。南風原島ぐるみの仲間の歌サンシン、きょうは「四季の歌」と童謡「ちんぬくじゅうしい(里芋の炊き込みご飯)」だ。辺野古カヌーチームの仲間からは、護岸工事の着工から丸一年となる四月二五日のカヌーと抗議船での海上座り込み行動への参加呼びかけ。那覇の仲間からは、明日三一日五時から県庁前広場で行われる  「怒るべき時は今、安倍やめろ抗議集会」への参加呼びかけ。第1ゲート幹事の喜友名さんからは、ピースアクション二周年集会の企画と、土地取り戻し行動の一環として清明祭に合わせて地主と共に基地内に立ち入り視察するメンバーの募集など、様々な情報交換を行った。
休憩後は再びゲート前を二周デモ行進。最後はいつものように出口を塞いで「沖縄今こそ起ち上がろう」を歌い「辺野古新基地建設阻止!」「嘉手納基地閉鎖撤去!」「米軍は沖縄から出ていけ!」「We never give up!!」のシュプレヒコールでこの日の行動を終えた。

3.31

森友・加計疑惑糾弾!

安倍政権に県民の怒り

アベ政治許さない!とデモ

 森友・加計疑惑に絡む公文書改ざん隠蔽、裁量労働制拡大を狙った厚労省の基礎データー捏造、安倍チルドレン自民党議員の圧力による前川喜平元文科事務次官の中学校講演への文科省の異常な政治介入など安倍政権の下で続発する前代未聞の事態を受けて、三月三一日午後五時から県庁前広場で「怒るべき時 それは今、沖縄からも怒りの声を上げよう!安倍政権抗議集会」が市民の呼びかけで取り組まれた。
会場には時間前から既に一〇〇人近くの人々が集まり、歌声のパフォーマンスを始めている。
呼びかけ人の城間えり子さんが「急な呼びかけだったが、こんなに集まってもらえてうれしい」と挨拶。さっそくリレートークが始まった。
呼びかけ人の一人で名桜大学教員の与那覇恵子さんが「テレビを見ているとワジワジーして集会を開こうと呼びかけた。安倍政権は政治を私物化している。民主主義を破壊するアベをこれ以上許してはいけない」と口火を切った。
琉球大学教員の池上大祐さんは「大学でも慰安婦問題を始め研究内容について国会議員が『反日研究』のレッテルを貼って圧力をかけるという事例が起こっている。テレビではむやみに『日本はすごい』を強調する番組が流れていて若者がナショナリズムに流されないか心配だ。安倍政権から人権など普遍的な価値観を守らなければ」と訴えた。
赤嶺政賢議員は国会情勢についてひとこと。「公文書は国民のための知的資源だ。疑惑を掛けられた佐川元長官は証言を拒んだことで誰が黒幕かの印象を深めた。昭恵夫人、今井秘書官などを呼んで安倍首相の関与がないのかはっきり聞くべきだ。国会前の集会では必ずカチャーシーが聞こえる。沖縄の闘いに励まされているからだ。活断層や軟弱地盤も明らかになった。辺野古を止めて安倍政権を倒そう。」と呼びかけた。
リハビリ中のフォーク歌手まよなかしんやさんもひと言。「チバリヨー ウチナーンチュ ヌチドゥタカラ アベヒトラー倒せ」
カヌーチーム長老の富樫さんはカメジロー語録に倣って「アベ友は下心を呼び下心は嘘を呼び嘘は改ざんを呼ぶ」と団扇に書いて掲げた。
辺野古から駆けつけた島袋文子さんは「私たちが頑張れば心ある人々が必ず駆けつけてくれる。ヤマトもウチナーも協力して戦争屋安倍を倒そう」と訴えた。
宜野湾野嵩からきた赤嶺さんは「米軍機の落下物で子供たちが苦しんでいるときに佐喜眞市長は普天間基地内でベイスターズと飯を食っていた。こういうのが日本会議の政治家で、そのボスが安倍だ。彼らに任せてはならない」と憤った。
民間教育研究所の長堂さんは「安倍の言う日本再生は一度死んだ戦前を蘇えらせようとするもの。戦前の道徳復活をもくろむ日本会議系政府の下で嘘や弱者いじめが横行している。文科省に圧力をかけた赤池議員も日本会議だ」と指摘した。
平和市民連絡会の眞喜志さんは「普天間は戦争中に米軍が占領したもので戦争が終わった当然放棄するのが国際法上の決まりだ。日本政府が黙認しているから返さない。米国では滑走路の延長上にクリアゾーンの無い飛行場はあってはならない。無条件に閉鎖すべきなのに代替を求めるのは盗人猛々しい。辺野古基地は既に六六年ころ計画され、当時ベトナム戦争で資金が不足し中断していたもので、沖縄を口実に日本の税金で作ろうとする嘘つき安倍政府は潰さないといけない」と呼びかけた。
デモ出発までの一時間、怒りのトークは途切れることなく続き、六時前には参加者も二七〇人を超えていた。
最後に呼びかけ人の与那覇さんが「安倍政権が森友学園に八億円も値引きしたのは教育勅語を教える学校だったからだ。このことを忘れてはいけない。国会での幕引きを絶対に許すわけにはいかない」としてデモ行進に出発。観光客であふれる国際通りを「あべ政治を許さない」「うそつき安倍・菅即刻退陣」など思い思いのプラカードを手に歩く。途中、沿道や車の中から手を振る人もいて関心は高い。
「公文書改ざん許さんぞ!」「安倍も麻生も即刻辞めろ!」「新基地反対、辺野古を守れ!」「籠池出して昭恵がはいれ!」などのコールを繰り返しながら小一時間ほどで終点の牧志公園へ。明日からまた、辺野古ゲート前を始めそれぞれの場所で闘い続けることを確認し合って抗議行動を終えた。



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