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    かけはし2018年4月16日号

辺野古 工事ストップの正念場だ


沖縄報告 4月7日

民意に基づく直接行動実現へ

沖縄 K・S

4.23〜28

1週間連続500人行動を第1波とし

ゲート前の“人海戦術”で工事を止めよう!

 四月二日新たに副知事に就任した謝花喜一郎前知事公室長は就任にあたっての記者会見で、「国が進める護岸工事などを厳正にチェックし、知事の撤回の環境づくりに努めていく」と明らかにした。さらに「県と政府の距離感」を問われて「対立というのは辺野古の問題一点だけだ。これについては県も譲れる余地はないと考えているが、それ以外は多くの面で政府と連携しなければならない」と述べた。
 沖縄県は辺野古新基地NO!を貫き、岩礁破砕許可のない違法工事の差し止めを求める控訴審をすすめながら、仲井真前知事の退任直前の愚行たる埋立承認の撤回へと向かう。
 県行政と連携し、ゲート前座り込みをいっそう強化しゲートからの資材搬入を完全に止めることが必要だ。ゲート前に人が集まれば工事を止めることができる。四月七日第一土曜日集中行動に続き、四・二三〜二八一週間連続五〇〇人行動で資材搬入を完全に止めよう!
 海上工事はしばらくの間ストックでできるかも知れないが限りがある。さらに第二波第三波の波状的なゲート前県民大結集による一週間連続行動で非暴力抵抗によるゲート封鎖を実現しよう。本気になって工事を止める方針を呼びかければそれに応えて必ず人々は結集する。力は数だ。日本の民主主義は機能していない。民意に基づいた直接行動が民主主義を保障する。ゲート前の人海で埋め立て工事を止めよう!

4.7

第1土曜日集中行動に500人

工事用ゲートからの
資材搬入をSTOP


 毎月第一土曜日はオール沖縄会議の主催による県民集中行動日だ。昨年一〇月から始まった第一土曜日集中行動は常に五〇〇人以上がゲート前に結集し防衛局による資材搬入を止めてきた。この日も早朝から多くの人々がゲート前に集まり資材搬入を止めた。ゲート前に人が集まれば資材搬入はできない
 昼の一二時からはゲート前テントで全体集会が開かれた。司会はいつもユーモアを交えながら和やかな進行をする平和運動センターの大城悟さん。初めにオール沖縄会議共同代表の高里鈴代さんが「大結集、大変うれしい。今日は搬入がない。この間の一日三回合計三〇〇台以上の搬入は尋常ではない。大型車両の通行で国道がいたるところ損壊している問題で総合事務局に強く抗議した結果、二〇トンを超えるダンプ・トレーラーはここのところ入らなくなった。今は一〇トンダンプだけだが、積載量オーバーが多い。積載量オーバーにも一つひとつ抗議の声をあげていくことが大事だ。業者・防衛局に法を守らせる闘いが少しずつ工事を遅らせていく」と指摘した。そして、「歌・踊り、パフォーマンス、さまざまなスピーチのあるゲート前はまるでオーケストラのようだとある人が言ったが、さしずめ山城さんはシンバル、私はヴァイオリン」と述べると、拍手と歓声が沸いた。
 衆院議員の照屋寛徳さんはいつものように「ハイサイ、ウチナーウマンチュのグスーヨー、チャーガンジューヤミセーミ(こんにちは、県民の皆さん、お元気ですか)」と切り出し、「一月下旬始まった通常国会で次々に明らかになる森友やイラク陸自の日報隠蔽など安倍政権の暴走に強く抗議する」と述べた。赤嶺政賢さんは「来週から予定されている衆参両院の決算委、安保委、予算委などで安倍追及に全力を挙げていく。辺野古側埋め立て契約の沖縄側業者は、国場組、大米建設、屋部土建、丸政工務店、北勝建設、東開発などすべて稲嶺名護市政をつぶそうと動いた利権がらみだ。もう一つは沖縄返還密約だ。核持ち込みに備えて辺野古弾薬庫の核貯蔵庫が整備されている。トランプは北東アジアに核兵器を貯蔵すると言っている。辺野古は核戦争の拠点になる。止めなければいけない」と訴えた。
 稲嶺進前名護市長は「八年間頑張って、行政上許された名護市の権限を最大限行使し、新基地建設を止めてきた。名護市長の権限は六項目にわたる。八年間何一つクリアされなかった。今の政治の在り方を変えていかなければ日本はよくならない。国民主権にならない。勝つまで頑張り抜く」と述べた。
 現地闘争本部長の山城博治さんは「今日の力強い結集は心強い。ボロボロになっているのはアベの方だ。潮目は必ずやってくる。折りしもキング牧師暗殺五〇周年を迎える。あの闘いを見るとき、どんなことがあってもくじけず頑張ることの大切さを思う。キング牧師は、闇夜に輝く星、と言ったが、日本政治の闇のような時代に発する光がある。沖縄は決して屈しない。全国でどこに行っても、四・二三〜二八一週間五〇〇人行動は知られている。やり抜くしかない。再び闘いの嵐を巻き起こそう」と述た。
 ヘリ基地反対協の安次富浩さんは「全国で安倍打倒の闘いをつくってほしい。辺野古は不屈に頑張り抜く」と決意を明らかにした。最後に統一連の中村司代表幹事がガンバロウ三唱の音頭を取り、一時間余にわたる集会の幕を閉じた。

4.4

辺野古ゲート前に150人
3回の強制排除・資材搬入に果敢に抵抗

 四月四日水曜日の辺野古ゲート前行動は朝昼午後三回の強制排除・資材搬入に対し果敢に闘い抜かれた。水曜の進行担当は平和市民連絡会の女性陣。午前は高里鈴代さん、午後は宮城恵美子さんがマイクを持ちリードした。
早朝からキャンプ・シュワブゲート前に座り込んだ参加者を前に、名護市議の大城敬人さんは、三月二八日の名護市議会で「大浦湾・辺野古の海の自然と辺野古唯一の砂浜を守ること、台風時の辺野古区を浸水被害から守りキャンプ・シュワブ周辺の文化財を守ることを教育長と市長に求める決議」を、渡具知新市長を支持している自民・公明の議員も含めた全会一致で採択したことを報告した。
?名護市議会決議?
大浦湾は多様な生態系が狭い水域に形成されています。……貝だけでも千種類が確認されています。……世界で一属一種(佐渡のトキ同様)のサンゴウラウズが発見されました。名護市は継続して周辺遺跡調査を行っています。……
……文化財として美謝川集落周辺関連遺跡群・大浦崎収容所跡など八つの遺跡があります。……辺野古漁港をはさんで、辺野古の伝統行事のハーリー大会が行われる唯一の浜辺と辺野古区民が信仰の場として大切にしてきた按司墓(門中墓)もあります。
今、国は大浦湾を埋め立てるために、美謝川の河口変更を市長に求めようとしています。一方、辺野古川河口の潟と唯一の砂浜を作業ヤードとして埋め立てようとしています。大浦湾と辺野古川河口を埋めることは市民・県民・国民、世界にとってかけがいのない大切な宝を失います。……
地方自治は憲法に保障されたものです。現在、国と地方公共団体は対等であります。……市長権限が明確にされた河川法と条例にのっとって美謝川の河口変更を認めず大切な大浦湾・辺野古の自然を守ることを求めます。漁港法と条例にのっとって辺野古漁港の管理権を行使して、辺野古唯一の砂浜と辺野古区を水害から守るために法にのっとり市長権限を行使していただくことを決議します。

山城博治さん
が闘いへの檄
米軍属による女性殺人事件の遺族に対する補償を米軍が直接雇用でないことを理由に拒否していることを高里さんが批判している時、朝の資材搬入の動きが始まった。この日第一回目の資材搬入はとくに生コン車が多い。一〇トンダンプは大中の砕石のほか、砂、砂利も目立った。しばらくすると、基地の中から空のダンプが出てくる。次にまたダンプが数台、ゲートを入っていくことの繰り返し。約一時間半かけて一回目の資材搬入が終わった。
二回目の資材搬入まで、テントで集会。平和運動センター議長の山城博治さんが「昨日から二年ぶりにゲート前座り込みに参加している。この間の皆さんの闘いに敬意を表したい。私はこの二年間全国行脚をした。最大の問題は沖縄に基地を押し付ける日本の政治を変えることだ。沖縄だけでは解決できない。全国で闘い安倍を倒す以外ない。辺野古はその象徴だ。ネバーギブアップだ。一一月知事選には翁長知事をたてて辺野古新基地反対の一点で闘い抜こう」と訴えた。
平和市民連絡会の北上田毅さんは要旨次のように述べた。
?北上田毅さんの話?
「情報公開請求で得た二〇〇〇ページにのぼる資料を見て驚いた。大浦湾には三八個のケーソン設置が予定されているが、水深三〇mの複数のボーリング調査で地盤の強さを表すN値がゼロというところがある。トーフどころかマヨネーズのようなもので、大型ケーソンを置くなどということは不可能だ」。
「報告書は二年前に作成されたが公開されなかった。そのため大幅な工法の変更が必要になり、沖縄県に設計概要の変更申請をしなければならなくなるが、沖縄防衛局は一一月の知事選まで逃げ、国の言うままになる知事をつくる腹積もりなのだ」。
「たとえ辺野古側で土砂投入を強行しても大浦湾側での埋立の展望がない。知事が毅然として対応すれば埋立は不可能だ。知事選を勝ち抜き展望に確信をもって闘おう。6月からの埋め立ては、当初K1、K2、K3、K4、N5護岸をつなぐ広大な海域だと思われていたが、ここには希少種のサンゴも残っていて、県はサンゴ移植の手続きの延長を拒否した」。
「サンゴ移植は五〜一〇月はできない。そのため防衛局は辺野古崎のN5、K4、N3の比較的小さな海域への土砂投入を計画しているのではないか。当初の埋立承認願書とは全く違う。環境保全図書の変更は知事の許可が必要だ。土砂の海上搬入のための護岸の変更も知事の承認が必要だ。また、埋め立て工事について実施設計の事前協議は全くなされていない。留意事項違反だ。これらのことを理由に埋立承認を撤回することが可能だ。このままでの土砂投入は法的にできない。大浦湾を埋め立てて基地をつくることは不可能なのだ。工事の中途挫折の可能性が大きい。われわれは一刻も早い工事の中断を求める」。

機動隊の暴力
絶対に許すな
二回目の資材搬入は一二時前から始まった。ゲート前の座り込みは朝からさらに増えている。「不法工事やめろ」のプラカードを掲げ腕を組んで非暴力の抵抗を頑強に続ける座り込みに対し、排除はなかなか簡単に進まず警察機動隊は手こずっている。おまけに、気温二六度にもなる初夏の気温にもかかわらず、機動隊の服装は紺色の冬服で汗びっしょり。警官も労働組合を結成すべきではないか。炎天下「訳の分からない労働」に従事させられるストレスはいきおい座り込み参加者に向けられ、手荒で暴力的な行為につながる。
警官に引き抜かれた拍子に後頭部から倒れた女性が脳震盪を起こし道路上に横たわったまま立ち上がれない。よくゲート前に通っている女性だ。救護班はこの日埼玉県や全医連の本部から4人が現場に張り付いたが、直ちに駆け付け看護にあたった。しばらくして名護市の救急車が到着し病院に急行した。幸いにも結果は、脳内出血がなく夕方には退院できたとのことだ。今回無事だったから良かったものの、土砂投入の局面に向けて激しさを増す攻防の中で、いつまた重傷者が出ないとも限らない。県警は「道交法違反」をがなりたてる前に「憲法」の基本的人権を尊重し現場の過剰警備から一歩退くべきだ。

負傷のTさんカヌーに復帰

勝利するまで頑張るぞ!

 先月海保の高速ゴムボートに当て逃げされ重傷を負ったTさんがまもなくカヌーチームに復帰する。Tさんから次のような連絡が入った。「だいぶ長く休み迷惑をかけ申し訳ありませんでした。体調も戻ってきたので沖縄に帰ります。体重も五kg戻りました。体調もだいぶ良くなり、近くの公園を散歩したり、車の運転も一〇〜一五kmくらい毎日練習しています。辺野古の海でも徐々に慣らし運転から始めたいと思っています」。
ゲート前と海上、互いに連携し、くじけず、最後の勝利を手にするまで頑張り抜こう。



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