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    かけはし2018年5月14日号

予定を超える大結集で反対の力示す


沖縄報告 5月4日

警察の暴力に抗し、ゲート前500人6日間連続行動貫徹

沖縄 T・N 

4.24

700人超でゲート前封鎖に挑戦

県警、一段と無法な暴力行使

 

 ゲート前五〇〇人六日間連続行動二日目。八時前にゲート前に着いたが今日は既に機動隊がゲート前の座り込みスペースを占拠しており、県警の大型バスが一台車道側を占拠している。きのう七〇〇人近い結集で、五時間半もの間搬入を阻止され、ようやく午後になって機動隊の壁で一台分の通路を確保して車両を通したことから、きょうは機動隊を大幅増員して早朝から態勢を整えてきた。仕方なくゲート前を塞いでいる大型バスの周りに座り込む。エンジンをかけっぱなしで排気ガスがひどい。
 九時頃ゴボウ抜きが始まる。昨日の倍の二〇〇人余りの機動隊が次々仲間を運び、脇の歩道を鉄柵と大型バス五台で囲ったにわか留置所に閉じ込める。新顔の機動隊は運ぶのが下手なうえに、初めて見る私たちを犯罪者扱いし手荒に扱うため非常に痛い。きのうは予想外の結集に手が回らず、排除されてもまた戻っていくつもの座り込みが続いたが、今日はトイレに行く人すら出そうとしないまま人権侵害の長時間拘束が続く。昨日の仕返しのようだ。
一一時半頃までに一〇〇台余りの車両がゲートに入った。この異常事態に山城博治さんが、工事ゲート前からメインゲート前に引き上げることを条件に、長時間拘束を解かせ、昼の休憩をとる。
 山城さんがマイクを握り「機動隊の、トイレを人質にした卑劣な報復弾圧で現場が荒れ、きょうは逮捕者も出てしまった。人権侵害は許せないが今週いっぱい連続行動を成功させるために機動隊との直接対峙は避けてほしい。次に向けて弁護士とも相談し、現場責任者で協議する」。 
 進行の大城悟さんも「来週以降につなげるためにも、弾圧に負けぬ行動で示そう。闘いは現場にある。歴史に残る闘いを。今一度県民の大結集で安倍の暴走をここで止める。」と宣言し、次の動きに備えて再び工事用ゲートに移動。
 午後一時半過ぎ、名護署が警告を始める。「正当な抗議行動に、今までと違って県警が車道に大型バスを置くから抗議集会が車道にはみ出す。それを警告するなら基地への抗議はさせないということか?」と反撃しそのまま集会を続ける。各地から結集した仲間が次々とあいさつ。
 宮古から駆けつけた清水さんは、「下地市長の再選で陸自のミサイル配備計画が現実化しつつある。南西諸島全体の司令部を地下に作ろうとしている。民家の近くに弾薬庫を作る計画や水陸機動団の話もある。安倍政府が莫大な予算をかけても辺野古に固執するのは海兵隊の後に自衛隊が使うからだ。戦争の危機は米軍ばかりでなく奄美から与那国まで、南西諸島への自衛隊配備計画は辺野古を含めて一体のものだ。なかなか一緒に行動できないが、実行委員会の呼びかけに応えて参加した。宮古にも来てほしい。防衛局も機動隊も来ないので、座り込めば三時間は止められる」とアピールした。
 VFP(平和のための退役軍人会)の元米兵もゲート前で「わたしも現役の時は上司の命に従うことが正しいと思っていた。機動隊の諸君もいずれは共に平和のために行動することを願う」と呼びかけた。
 森友疑惑を暴いた大阪豊中市議の木村さんは「安倍一人やめても変わらないが、安倍政治を根こそぎ覆すためにはやっぱりやめさせよう。基地は絶対ダメ!」。午後三時半、工事車両が現れ二回目のゴボウ抜きが始まる。七〇〇人近い結集でスクラムを組んだが一時間ほどで通路を確保され、午前と併せ二〇〇台ほどがゲートから入った。午後五時前にメインゲート前で簡単な総括集会を持ち、明日の海上大行動も含めた今週の総結集を確認して、この日の行動を終わった。

4.25

海と陸で大抗議

海上 抗議船8隻・カヌー83艇

ゲート前 800人の座り込み


 護岸着工一年となるこの日に合わせた海上大行動。抗議船に乗るため、県庁前六時半発の平和市民連絡会が運営する辺野古バスに乗る。ゲート前五〇〇人行動の三日目でもあり、大型バスに五〇人、ほぼ満席だ。平和市民連絡会は今日から土曜日まで毎日、五〇〇人行動に合わせて臨時に八時辺野古着の大型バスを運行することにした。わたしたち抗議船乗船組は臨時に辺野古バス停で降ろしてもらい、集合場所の漁港テントに向かう。八時半から乗船受付が始まり一〇〇人余りが交替で八隻の抗議船に分乗し、辺野古側の工事現場へ。しばらく待って一〇時過ぎからカツ丸でK3護岸の近くまで行くと八三艇のカヌーがオレンジ色のフロートに張り付き海保の規制をすり抜けて抗議行動をしている。作業員や防衛局の職員に声が届く距離まで行って「海を殺さないで」「人殺しの基地を作らないで」と声をかける。目の前でダンプからグリ石がガラガラと海の生き物の上に投入される音を聞いて心が痛む。思いの外進んでいる護岸工事を見ると、一日も早い知事の承認撤回が待たれる。雨雲と風が出てきたので急いで漁港に戻り、ゲート前の行動に合流した。
 今日も機動隊が先に通路を確保して、座り込みの仲間を囲い込み、歩道の拘束場所に閉じ込めて、車両を入れたようだ。歩道の拘束に使われた機動隊の大型バス四台のうち二台がキャンプシュワブ内に戻っていく。一二時前に歩道から解放されメインゲート前のテントに戻ってくる。暫し昼食休憩のあと二回目の搬入に備えて再び工事ゲート前に移動。
 午後一時からは辺野古松田ヌ浜で、ゲート前からの参加も含め二〇〇人余りが集まりカヌーチームとの交流激励集会が行われた。
 工事ゲート前では五〇〇人連続行動に全国各地から参加した仲間の発言が続く。
 福島からは「ウチナーへの差別を許すな!という幟を見て福島と同じと思った。三〇〇〇カ所の放射能測定器のうち二四〇〇が撤去されようとしている。国の幕引きを許さない」。
 大阪行動の車いすの女性は「機動隊から『保護者はいないか』と言われた。体は不自由でも自分の意思で参加している。三人の子供を育てた。わたしが保護者だ」。
 東京の若手女性ロックバンド「新月灯花」のメンバーはメッセージソングを披露し、若者が珍しがられるようではダメだ、と最前列に座り込んだ。
 VFPの元米兵たちは「内と外の米軍を解体せよ!国外の基地を閉鎖し、部隊を家に帰せ!」と英語で書いた横断幕を掲げた。
午後二時過ぎには浜の集会から合流したカヌーチームも含め約八〇〇人が座り込んだ。
 工事車両接近の連絡を受けて、平和市民連絡会の城間勝さんが「沖縄近代史上これだけ持続した闘いはない。いま私たちは歴史に残る闘いに参加している。自信をもって最後まで頑張ろう」と檄を飛ばした。
 工事車両がゲートに到着。午後三時から排除が始まった。車道に置かれた大型バスを機動隊が確保しており、周りに座り込む人々を一時間かけて排除拘束し、バスをゲート内に移動させ機動隊の壁の間を通ってダンプが入っていく。那覇からの貸し切りバスの時間制限で総括集会を待たず明日以降の結集を期して午後五時前に現地を離れた。

4.28

屈辱の日を忘れない

県民集会と500人座り込み

工事車両完全阻止


 二三日からの五〇〇人ゲート前連続行動を、予想を上回る大結集で機動隊の大動員と道路封鎖の大弾圧まで引き出して奮闘した最終日。那覇から平和市民連絡会の早朝バスは満席。八時前に辺野古に着くと、工事用ゲート前は通常の警備体制に戻っていた。
 いつも通り座り込み、平和運動センター大城悟さんの進行で集会を始める。はじめに二年前の今日、元海兵隊軍属に殺害され遺棄されたうるま市の当時二〇歳の女性を追悼し黙祷。基地がある限り事件はなくならないと言ったお父さんの言葉を想い起こす。
 悟さんが「そろそろ九時前だが、きのうは一一台いた大型バスがきょうは四台。採石場もまだ動きがない。車両が来るなら頑張って止めよう」。皆起ち上がって「今こそ起ち上がろう」を歌う。「全国の仲間の協力で五〇〇人行動は七〇〇、八〇〇と超過達成できた。権力の弾圧で完全には止められなかったが大きな成果だ。」
 朝から参加の玉城デニー衆院議員、山内徳信元参院議員のあいさつに続き、五〇〇人行動の実行委員の儀保昇さんが「絶対止める、の意気込みで始めたが機動隊が増えて完全には出来なかった。でも先週よりは大幅に台数を減らすことができた。しかし、塩川港では積み込みが増え、今日もやられている。今後の対策を立てたい」。同じく実行委員の奥間政則さんは「この間ゲート前が減ってきたので月一回の第一土曜日大行動の規模を目指して企画した。大成功だ。今回の弾圧を教訓にこれで終わりでなくきっかけにして更なる結集を創りだそう。
 ただゲート前が頑張った分、海上搬送が増えた。本部塩川港での取り組みを強化したい。今後につなげるためにアンケートに協力を」と呼びかけた。
 車両の動きがないため一〇時にメインテントに移動して集会を続ける。本部島ぐるみの原田さんが塩川港での取り組みを報告。「きょうも八時から積み込み阻止行動をしている。港湾の使用許可や、違法だらけの使用実態について仲宗根すま子議員が質問しても町長は説明会も開かない。県も町も無責任に押し付け合って時間稼ぎをしているが粘り強く追及していく。本部の若者と来たが搬入がないのですぐに塩川の行動に戻った。闘い続けることで内外の共感を呼び起こそう」と訴えた。
 東京MXテレビ抗議行動の川名さんのサンシン演奏、川口真由美さんの韓国セウォル号事件真相究明を求める歌「真実は沈まない」などパフォーマンスのあと一一時からは「辺野古新基地建設阻止、9条改憲NO、安倍政権退陣、4・28屈辱の日を忘れない県民集会」が始まる。
 はじめに米軍犯罪の犠牲になった女性への悲しみと怒りの黙祷。実行委員長の高良鉄美琉大大学院教授が「一九五二年サンフランシスコ講和条約の沖縄分離も民意が無視された。沖縄戦から数えれば七〇年以上それが続いている。政府がやらないから沖縄の主権回復を今も県民が闘い続けている」とあいさつ。
 続いて野党国会議員、県議会与党会派の代表、統一連、平和市民連絡会、ヘリ基地反対協、平和運動センターの代表が次々と安倍政権の沖縄無視と人権平和破壊、朝鮮半島の非核化と平和への流れ、嘘・改竄・隠蔽の安倍政治、生物多様性と大浦埋め立ての無謀さ、でたらめな防衛省アセスと米国でのジュゴン裁判の意義などの問題に触れながら辺野古新基地建設阻止、安倍政権打倒を呼びかけた。
 最後に司会の大城悟さんが約一五〇〇人が参加していると報告し「かつて六人の高等弁務官がいた。キャラウエイは沖縄の自治は神話だと言ったが県民はそれを跳ね返した。今は安倍が同じことをやっている。県民が起ち上がれば突破できる。団結ガンバロー」で4・28集会を閉じ昼食休憩に入った。
 午後一時からゲート前五〇〇人集会を再開し。今日の搬入はなし、と判断し午後二時までのあいだ島ぐるみなど各地からの参加者の発言とパフォーマンスを続けた。
 その中で石垣島から参加した山里節子さんと上地節さんは、自衛隊配備計画に反対する取り組みを報告し、正調安里屋ゆんたと山城博治と島袋文子さんに寄せた八重山民謡トゥバラーマを披露。「わたしたちの心の底で絶対に譲れないものを持ち続ける限り、島を再び戦場にすることはできないはず」と決意を語った。
 最後に五〇〇人行動を中心で担った儀保さんと奥間さんが、六日間全国と県内から大行動を支えたすべての仲間に感謝を伝え、これを契機にして次の一歩につなげ、土砂投入前にもう一度今回を超える行動を創りだして、知事の承認撤回を後押しし、新基地建設を止めよう、と呼びかけて一週間の行動を締めくくった。



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