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    かけはし2018年5月21日号

いのちを守れ!安倍を倒せ


5.1 日比谷メーデー・都心デモ

「働き方改革」を許さない!

韓国民主労総が連帯アピール

 五月一日、第89回日比谷メーデーが同メーデー実行委員会主催の下に日比谷野外音楽堂で開催され、全労協、都労連を中心に結集した労働組合員、労働者は、「闘いの広場」として位置づけられた同メーデーの意義を、悪政を重ねる安倍政権打倒に向けた闘いの総結集としてあらためて確認、メーデー式典後の二コースに分かれた都心デモの中で、特に「働き方改革」と称する労働法制大改悪と改憲を幅広い力の結集で阻止しよう、と沿道に訴えた。 式典は午前九時五〇分、中小民間労組懇談会代表の平賀雄次郎さんの開会宣言で幕を開けた。平賀さんはその中で、メーデーが八時間労働制を要求する国際的な統一闘争日として始まったことをまず指摘した上で、労働時間規制否認を内容とする安倍政権の労働法大改悪との闘いが正念場を迎えている今年のメーデーの重大な意義を訴えた。そして改憲策動と対決し戦争への道を阻止する闘いをも重ねて、安倍を葬り去るメーデー、いのちを守るメーデーとして、総決起に向けた決意を固める場にしようと呼びかけた。
 続いて議長団選出後、国労東京地本の鎌田博一委員長が主催者あいさつに立ち、安倍政権による切り捨てに立ち向かう原発事故被災者への連帯、辺野古の米軍新基地建設阻止に向け敢然と立ち上がっている沖縄の人びととの連帯を特に訴えつつ、幅広い戦線を強化し国民的運動で安倍打倒を現実にする先頭に立とうと呼びかけた。

東アジアの民衆
連帯で平和を
連帯あいさつは西川晋司都労連委員長と第89回中央メーデー実行委員会代表の橋口紀塩さん。橋口さんはこの中で、労働法制大改悪阻止のチャンスが生まれている、何としても共同の力で廃案にしよう、それを含め安倍と対決する共同の推進に向け全力で努力する、と決意を述べた。中央メーデーとの代表交換は昨年に続くもので、闘いの統一に向けた歩みとして今後さらに深化が求められる。なお日比谷メーデーからは今年中岡基明全労協事務局長が中央メーデーで連帯あいさつに立った。
政党からは福島みずほ社民党参院議員が来賓あいさつ。これまで高度プロフェッショナル導入のもくろみを三回廃案にしてきた、今度も廃案にしようと呼びかけ、安倍政権を退場させ嘘が支配する政治を終わりにしようと訴えた。 さらに、韓国の民主労総、大阪の中之島メーデー、京都メーデーからの連帯メッセージが届いていることが報告され、民主労総のメッセージが代読された。そこでは、韓国の労働者も長時間労働に苦しめられている、八時間労働制の要求は民主労総も共有するスローガン、と連帯した闘いが訴えられると共に、4・27板門店宣言にふれつつ、九条改憲反対闘争が東アジアの平和にもつ重要性が指摘され、平和を共につくり出そうと呼びかけられていた。

不当解雇撤回
9条改憲阻止
闘いの現場からは、次の四人が決意表明。まず郵政産業労働者ユニオンの宇田川朝史さんが、正規雇用労働者の手当を取り上げるという日本郵政のとんでもないイカサマ「是正」をガマンも限界と糾弾、非正規差別を許さない闘いの展開を訴えた。全統一労組のビクトールさんからも、外国人に対する悪どい雇用差別への闘いが訴えられた。そしてJAL不当解雇撤回争議団の山口宏弥さんが、八年を迎えた闘いに対する支援への謝意と共に、モノ言う労働者の排除を意図したJAL不当解雇を撤回させるために全力をあげ、全般化している職場の抑圧への反撃に突破口を開く一助にしたい、と決意を述べた。
最後に、5・3憲法集会実行委員会の菱山南帆子さん。4・27板門店宣言への感動を表明しつつ、東アジアの疎外物になっていると安倍のとんでもなさを糾弾、福祉労働者の立場からも生活と福祉を切り捨てる軍拡に帰着する九条改憲を絶対許してはならないと訴え、5・3集会への大結集を呼びかけた。
式典はこれらの訴えを全体の決意として団結ガンバロウで確認、参加者は、さらに数を増し音楽堂の外に待機した労働者を加えてすぐさまデモに移った。(神谷) 

5.1 郡山でメーデー集会

川崎哲さんが核廃絶の訴え

原発事故被害者・避難者と共に

 【福島】働く者の権利を守る第89回メーデー集会は、五月一日夕、郡山市で開かれ二〇〇人が参加した。
 佐藤禎仁事務局長(県教組郡山支部書記長)の司会で進められ、佐藤守弘実行委員長(国労郡山工場支部委員長)の主催者あいさつに続き、郡山地方労平和フォーラム鈴木事務局長、地方労連草野副議長、共産党神山県議、社民党飯塚市議、虹とみどりの会影山運営委員、戦争させない・九条こわすな!県中の会三千万署名推進の会前田事務局長が連帯のあいさつに立ち、増子参院議員、品川郡山市長からのメッセージが紹介された。

日本が真っ先に
条約加盟すべき
今年のメインは、昨年のノーベル平和賞を受賞した「ICAN 核兵器廃絶国際キャンペーン」国際運営委員の川崎哲さんの講演。ICANがノーベル平和賞受賞に至った運動や核兵器禁止条約の内容について解説し、「条約には核兵器の被害者援助や環境回復の義務がうたわれている。被爆者支援や福島の除染の経験がある日本が真っ先に取り組むべき」と指摘。南北首脳が朝鮮半島の「完全な非核化」実現を目標とすることで合意したことについて、「核兵器禁止条約を最大限活用すべきだ。南北が条約に署名・批准し、日本もそれに加わることが必要」「口約束に終わらせない法的拘束力のある取り組みになる」と主張した。そして、日本では条約そのものがあまり知られていないとして、広める活動や国際署名への参加を呼びかけた。
各組合・職場・市民団体からの報告には九つの団体代表が立った。高校生平和大使の運動(加藤さん)、除染労働のピンハネとの闘い(福島連帯ユニオン佐藤さん)、東京電力元幹部の刑事裁判(福島原発告訴団武藤さん)、県内外の原発被害者・避難者の現状と運動(ひだんれん大河原さん)、モニタリングポスト設置継続を求める(市民の会石塚さん)、辺野古基地闘争に参加(障がい者団体あいえるの会橋本さん)、学校給食無償化を求める(実現する会大戸さん)、知的障がい者の学びの場を実現(「カレッジ郡山」野口さん酒井さん)、そして、若者の置かれている状況から政治意識をつくる運動に挑戦しているDappe・平和と平等を守る民主主義アクションの菊地さんから様々な取り組みが紹介された。
最後にメーデー宣言を教組郡山支部松下青年部長が提案、全体の拍手で採択し、県教組郡山支部石川支部長の力強い「団結がんばろう」で閉会した。終了後も川崎さんを囲んでの交流会が三〇人の参加で持たれた。なお、川崎さんの著書『核兵器を禁止する』三〇冊は完売となった。(世田)

5.1 大阪中之島メーデー

安倍内閣は直ちに総辞職だ

平和・人権のうねりを巻き起こそう

 【大阪】メーデー実行委員会主催の大阪中之島メーデーが五月一日、中之島公園剣先ひろばで開かれた。今年は全日建連帯労組が司会進行。関生太鼓のオープニングで、主催者あいさつを樋口さん(全港湾大阪支部委員長)が行った。樋口さんは「わが組合でも昔の仲間は日の出から日没まで働いていた時代があったが、労働組合を作り労働条件を改善していった。ここに来て、労働組合を潰していく攻撃が警察も含めて加えられている。これをはねのけていく節目のメーデーにできればと思う」と述べた。

森友学園問題
きびしく追及
特別アピールは木村豊中市議が森友学園問題について、中島弁護士(労働者弁護団)が働き方改革についてアピールをした。木村さんは、「本来であれば森友問題はとっくに終わっている話だ。国有地をカルト学園にタダ同然でたたき売り、そのために政権中枢と大阪維新が動き回ったことははっきりしていて疑う余地はない。決裁文書の改ざん、ゴミや売却代金の口裏合わせの依頼まで行われた。一年も前に内閣総辞職して当然のところを、誰も辞めない。われわれが怒りの声を上げることで安倍政権を総辞職に追い込みたい。そうでないと、何をやってもいいということになってしまう」と述べた。

正規と非正規
の団結を!
中島さんは、「『働かせ改革』法案を与党が強引に審議入りさせたが、その問題点をまとめ『働く人のための働き方改革を』という本を大阪労働者弁護団で発行した。是非読んでほしい。最高裁で連帯労組ハマキョウレックスの労働契約法二〇条裁判の弁論があった。この種の裁判は日本郵便、イセキ農機でも着実に勝ってきている。ハマキョウレックスと長沢運輸の判決が六月一日に出る運びになっている。この問題は、非正規労働者だけのことではなく、正規労働者の問題でもある。というのは、日本郵便では、大阪地裁の判決が出た後、正社員の手当を非正規社員に合わせて削減するという動きになっている。『働かせ改革』法案は成立するかどうかわからないが、同時に、正規・非正規が団結して取り組んでいく必要がある」と述べた。
来賓のあいさつは、まず中北弁護士(しないさせない戦争協力関西ネットワーク)が行い、「安倍政権を倒せ・九条改憲反対・沖縄基地建設NO!をめぐって、闘う側と政府側が激しくせめぎ合っている。自衛隊に対するシビリアン・コントロールは効いていない。この自衛隊に憲法上の地位を与えると、戦前の二の舞になるのは明らかではないか。七月には辺野古の本格的な埋め立てが強行されようとしている。なんとしても阻止しなければいけない。一方、朝鮮半島では南北首脳会談が開かれ、戦争の終結と非核化に向けた一歩が踏み出された。安保法制に対する根本的な転換が迫られ、米軍基地の存在意義が根本的に問われる。安倍政権を退陣させ、平和のうねりをつくって行こう」と述べた。
続いて自治体議員からは、戸田門真市議、山下茨木市議(新社会)、酒井豊中市議(社民)、野々上高槻市議(緑)、森本高槻市議(立憲民主)、酒井尼崎市議、中西箕面市議、高木高槻市議、橋泉大津市議(緑)、佐々木河南町議、服部元衆議院議員(社民)がアピールをした。多くの人が安倍政権の退陣、「働き方改革」法案、♯MeToo運動、蔓延するパワハラの実態について語った。

不当解雇・右翼
の襲撃許さない
最後に、各争議の報告。郵政ユニオン、大阪YMCA労組、教育合同、ケアワーカーズユニオン、なかまユニオン、全日建トラック支部MK運輸分会、同関生支部からの不当解雇や極右排外主義者の襲撃との闘いが報告された。
閉会のあいさつは福田さん(大阪全労協議長)。福田さんは、大企業の利益が急速に増加し、二〇一七年だけで大企業の経常利益が八一兆三〇〇〇億円、内部留保が一七年の末で四一七兆円を超えたことにふれながら、来年のメーデーは新天皇が即位する日だが、断固メーデーをやり抜くと宣言した。
集会後、土佐堀通りを西に進み、関電本店前を通り西梅田公園までのコースでデモ行進を行った。           (T・T)

 


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