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    かけはし2018年5月21日号

天皇制と「安保・沖縄」を問う


4.28

「天皇代替り」―明治150年キャンペーン

差別構造の歴史的根拠とは

新しい「戦争国家」体制と闘おう 


天皇・皇后の
離島訪問とは
 四月二八日、「天皇『代替わり』と安保・沖縄を考える4・28―29連続行動」(主催:実行委)の一環として「 明治一五〇年:日本(ヤマト)による沖縄差別を問う―近代天皇制国家形成から日米安保体制のもとで」を掲げた集会が文京区民センターで行われ、一〇六人が参加した。
 一九五二年四月二八日、サンフランシスコ講和条約と日米安保条約の発効によって沖縄を「本土」から切り離し米軍による沖縄への軍事支配を承認し、米軍基地の過重な負担を押しつけた。沖縄では「屈辱の日」として抗議し続けている。
 安倍政権は天皇制賛美の「明治一五〇年」キャンペーンを展開し、連動して天皇明仁・美智子は三月二七日〜二九日に沖縄を訪問した。実行委は沖縄と日本(ヤマト)の関係、天皇制の役割について分析し、第一が日本と沖縄が生み出し続けている矛盾や「違和」を消去させ、日本の沖縄支配を正当化し、住民を政治的・文化的に「再統合」していくものであり、第二は遺族に「寄り添い」、「慰撫」するとされるふるまいを通して、天皇制国家の戦争・戦後責任を観念的に清算し消去していく装置であることを批判した。さらに「与那国への陸自配備、宮古島や石垣島、沖縄本島への配備計画など、軍事的な対中国シフトを強化している現政権の志向と、天皇の沖縄訪問とが、今回とりわけ露骨にリンクしていた」(集会宣言)ことを明らかにした。
 集会は、天野恵一さん(実行委)の問題提起から始まった。天野さんは、新崎盛暉さんの死去(三月三一日)を通して、あらためて新崎さんが問い続けてきた課題について「日米安保体制の歴史と現在、そしてこれから」(「ピープルズ・プラン」50号)、「戦後アメリカ―日本―沖縄 関係の原型」(運動〈経験〉37号)などを整理し、何を継承していくのかや今後の反天皇制運動の課題について掘り下げていった。

公用地法・地方
分権法の役割
湖南通さん(那覇市出身、日本近代法制史研究)の「お話」。
冒頭、辺野古新基地反対・キャンプシュワブゲート前五〇〇人六日間連続行動において座り込み闘争に対する機動隊の暴力によってけが人が続出しつつも、断固として闘いぬいたことを報告し、さらなる現地結集と連帯を呼びかけた。
さらに「明治一五〇年:日本(ヤマト)による沖縄差別を問う」をテーマに@幕藩体制と天皇A明治政府による法的差別B国防の人柱とされる沖縄―日本本土の盾にC米軍統治時代から沖縄返還以降について提起した。
その中で「沖縄における公用地等の暫定使用に関する法律」(一九七一年制定)、地方分権推進一括法(一九九九年)をとり上げ、「公用地法では、米軍に自分の土地を提供することを拒否する反戦地主の土地をも強制的に借り上げることが可能となり、沖縄だけに適用される。地方分権法は米軍に提供する土地を総理大臣の一存で取り上げできるようになった。これらの法は多数の国会議員によって制定された。このような議員を選んだ日本の有権者には、沖縄の基地を集中、固定化する差別立法を成立させた責任の一端がある」と批判した。
連帯アピールが 沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック、沖縄の元海兵隊員による性暴力殺害から2年 基地・軍隊はいらない! 4・29集会、警視庁機動隊の沖縄への派遣は違法住民訴訟、優生手術に対する謝罪を求める会、安倍靖国参拝違憲訴訟の会、元号はいらない署名運動から行われた。

 

「昭和の日」反対
訴え銀座デモ
連続行動の二日目、4・29反「昭和の日」デモが行われ、一〇〇人が参加した。
常盤公園で前段集会。前日の集会の報告および、天皇制の戦争貢任・植民地支配責任を問い、天皇裕仁の誕生日として賛美することを許さない反「昭和の日」デモの意義について意志一致した。さらに連続行動が来年の天皇「代替わり」に反対していく取り組みのステップとしてかちとられていることを確認した。
参加諸団体のアピール後、デモに移り、機動隊の不当なデモ規制を許さず、銀座一帯にわたって「安倍政権の改憲を許さない!天皇制はいらない!天皇『代替わり』賛美をやめろ!『昭和の日』いらない!沖縄辺野古新基地建設反対!」などのシュプレヒコールを響かせた。 (Y)

4.29

沖縄・性暴力殺人から2年

女性蔑視に貫かれた軍の論理

源啓美さんが報告

「補償の対象外」
と居直る米軍
 沖縄のうるま市でウォーキング中の二〇歳の女性が、元米海兵隊員で軍属だった男に殺害されてから二年目にあたる四月二九日、「沖縄の元海兵隊員による性暴力殺害から二年―基地・軍隊はいらない!四・二九集会」が全水道会館の大会議室で行われた。会場は開始前から満席状態になり、辺野古新基地建設をはじめとした「沖縄問題」への関心の深さが強く感じられた。
 この暴行殺人事件は昨年一二月一日に那覇地裁でケネス被告に対して無期懲役判決が言い渡され、現在、福岡高裁に控訴されている。公判のなかで被告は事件の事実について一言も語らず、また被害者とその家族に対しても反省や謝罪の言葉を発することはなかった。
 また今年の一月には那覇地裁がケネス被告に対して、請求額のほぼ全額の損害賠償を命じた。しかし被告側にはその支払い能力がない。そういった場合は地位協定に基づいて米国政府が補償するということになっているのだが、米側は「事件当時、被告は民間企業を通した『間接雇用』だったので被用者と認めず、補償の対象外」だと主張しているのである。地位協定には被用者の範囲が明示されてこなかったのにである。被告同様、米国政府もまたこの極悪非道な暴行殺人事件に対してまったく反省する気のないことが明らかになった。結局「日本政府が税金でそれを肩代わりしろ」と言ってきているわけだ。

「美ら海」を土
砂で埋めるな
集会は実行委員会から主催者あいさつを受けてから、源啓美さん(基地・軍隊を許さない行動する女たちの会・事務局長)が講演を行った。当初、この日の講演者は高里鈴代さん(同会・共同代表)が予定されていたのだが、高里さんは辺野古ゲート前での座り込みで機動隊による排除のなかで負傷(鎖骨と肋骨四本の骨折)したためにドクターストップとなり、急きょ源さんが講演することになった。
源さんは五・二三〜二八の辺野古新基地ゲート前での闘いを報告してから、女性たちが中心になって行われた二〇〇〇人の追悼・抗議の在沖米軍司令部に対する沈黙集会とデモなどを報告した。そして、米軍による性暴力事件は、女性への蔑視と沖縄への差別を徹底的に叩き込まれた「人殺しを仕事としている」軍隊が存在することによって引き起こされる「構造的」なものであり、自由に基地の外に出られる「米軍は歩く凶器だ」「危険な隣人はいらない」と訴えた。講演の最後に「私たちは勝つまであきらめません」と語った熱い思いは会場一体で共有されて、割れんばかりの拍手が送られた。

思いをのせて
演奏と唄と踊り
次に「唄三線」が垣花暁子さんによる演奏と唄で、「酒田(さきた)川」「二見(ふみ)情話」と続き、最後の「浜千鳥」では源さんの踊りも披露された。
五月二六日には「美ら海壊すな・土砂で埋めるな!国会包囲行動」が予定されている。辺野古での闘いに熱く連帯して、怒りの声で国会を包囲しよう。 (R)

4.25

辺野古海上抗議行動に連帯

首相官邸前で抗議行動

200人で「座り込めここへ」

 
埋め立てを絶対
に阻止するぞ!
 辺野古新基地建設に反対する四月二三日〜二八日のゲート前と海上における集中行動に連帯して、四月二五日、首相官邸前行動が行われた。実行委員会を代表して金子さんが発言「ちょうど一年前に辺野古の海にグリ石が投入された。その怒りを忘れない。海が殺されている。七月にも本格的に土砂が投入されようとしている。辺野古では本日、八三艇のカヌーと八隻の抗議船で海上抗議行動が行われ、ゲート前では八〇〇人が座り込んだ。激しい攻防でたくさんのケガ人が出ている。安倍政権に『ストップ埋め立て!』の声を上げてゆこう」と訴えた。
 辺野古現地からは海上行動を闘った仲宗根さんと、ゲート前で闘った大城さんから電話メッセージを受けた。「現地の状況は厳しいが、どこにも基地をつくらせない」「成果を次の闘いにつなげていきたい。負けるわけにはいかない。共に頑張ろう」という二人からの熱い訴えがあった。

高里鈴代さんが
暴行受け重傷
発言が続き、「美ら海壊すな・土砂で埋めるな五・二六国会包囲行動」、「沖縄の元海兵隊員による性暴力殺害から二年・・基地・軍隊はいらない!四・二九集会」、沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックなどから案内と報告を受けた。このなかでゲート前での弾圧によって、高里鈴代さん(基地・軍隊を許さない行動する女たちの会共同代表)が鎖骨と肋骨を骨折したという報告があった。
この日の官邸前行動の最後にアコーディオンの伴奏で「座り込めここへ」を合唱して、怒りと抗議のシュプレヒコールを安倍政権に叩きつけた。行動には二〇〇人ほどが参加した。          (R)

コラム

無精ひげ 


 最近はヒゲを伸ばしっぱなしにすることが多くなった。毎日ヒゲを剃るのが面倒なのだ。退職する前は当然にも毎朝ヒゲを剃っていたものだ。退職後は毎朝剃らなくても良いのでつい手抜きするようになった。慣れとは恐ろしいもので顔を触って少々ヒゲがあっても違和感が無くなってしまった。
 冬ごもりの時期は過ぎ去ったものの今年の春は寒暖差が激しく、季節の進みかたも冬と初夏の間を行き来するかのようにイレギュラーだ。降りしきる桜ふぶきも例年になく激しい。そんなこんなの状況に合わせたのかヒゲの生え方もイレギュラーだ。
 無精ヒゲが伸びてきたのでヒゲの研究でもしてみようと思った。何となくである。だが初体験でもありなかなか難しい。どこを伸ばすのか、どんな形にするのか、長さはどれ位か、まったく見当がつかない。実際に伸ばしてみないとわからない。ヒゲにしてみたがどことなく似合わない、気にいらないのだ。しかも電気カミソリでやろうというので失敗の連続だ。失敗すればするほどのめり込んでしまう。悪いクセである。暖かくなるにつれて無精ヒゲも暑苦しくなってきた。今年は断念だ。
 時はしぼりたての新酒から花見酒の季節になった。酒にも四季がある。各地で田植えが始まる頃が新酒の最も華やかな時だと言われている。夏は私は冷酒を飲むので夏酒についてはあまり実感はない。新酒に火を入れて(加熱殺菌)寝かせ夏の土用を越して爽やかな秋を迎えると日本酒本来の旨味が成熟する。これを冷やおろしという。冷やで飲むほどにその美味さが伝わってくる。
 残念だが今年は花見に出かけ宴を開くことはできなかった。年を重ねると共に腰痛が悪化しているからだ。足場の悪い所はもう歩くことは出来ない。せっかくの誘いにも応えることができなかった。
 さらに年初め早々から運の悪いことが続いた。毎年遠方から訪ねて来てくれる娘一家と飲んでいる時だ。トイレに行こうとして壁に手を掛けて立ち上がったつもりが、そこには壁はなかった。体が宙を舞い見事に腰から落ちた。激痛が走り暫く立ち上がることができなかった。
 それから約二カ月、家の中を壁づたいに歩くだけで外を出歩くことはまったく出来なかった。そのため私に残されていた足腰の筋肉量の大半が失なわれてしまった。
 何とか歩けるようになり病院の整形外科で詳しく調べてもらった。結果は予想していた中の最悪のものだった。脊椎の圧迫骨折と骨粗しょう症の診断でとりわけ大腿骨は骨折の危険ゾーンにあり改善薬の服用が必要というものであった。改善薬といっても顕著な効果を生むものは未だ開発されていず一生飲み続けねばならない。
 酒は飲んでも良いのかを医者に聞こうと思ったがやぶへびになりそうなので聞かずにおいた。胆石+骨粗しょう症のための食事など修行僧のような生活はとても私には出来そうにない。無精ヒゲを撫でながらしぼりたての新酒でも飲んでゆっくり考えることにした。(灘)


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