もどる

    かけはし2018年6月4日号

何よりも学生自身の声を!


日大生への訴え―

日大アメフト事件にあたって
仲間たちと討論し共に行動へ

      日本大学OBより

 学生たちを暴力で抑え込み、収奪をほしいままにしてきた日大当局のあり方がアメフト部の反則プレーをめぐる対応の中であらためて浮き彫りになった。当該の学生が記者会見で事実を明らかにしたことで、大学当局はあわてふためいている。勇気ある告発を孤立させるな! 日大OBからのアピールを掲載する。(編集部)


不正許さぬ
学生の声を
 今年五月の関西学院大との定期戦で起きた、反則プレー。その事後対応から日大への不信が強まり、反則を犯した選手が記者会見で、事件の首謀者が内田正人監督であることを公表し、問題なのはアメフト部指導者ならびに大学当局にあることが明らかにされた。
 しかし内田と、選手へ反則を示唆したコーチは、大慌てでそれを否定。記者会見を開いたものの、その無責任さを露呈する始末で、さらに次の日の学長謝罪会見も当事者意識を欠き、学内向けプロパガンダと評される無内容さで、ますます墓穴を掘る結果にいたった。
 日大側には、詫びる気持ちも責任感もまったくないことが、誰の目にも明らかで、同時に自民党の安倍首相や麻生財務相のそれと酷似していることもあり、社会の関心を惹いたようだ。
 また教職員組合やアメフト部員からの批判はあるようだが、学生たちから糾弾する声や行動を聞かない。賞味期限がくれば失せてしまうマスコミ報道に、その批判を委ねてしまってよいのだろうか。これを一つのきっかけとして、学生からの指導者追及、追放する動きが望まれる。
 私も元日大生であることから、日大の本質をここで論じてみたい。

日大闘争から
日大を考える
監督や日大当局による、この事件への対応ぶりを見ていると、日大闘争を思わずにいられない。社会をなめきり、品のない態度を押し通す。それは、最後は権力が庇護してくれるという確信があるからだ。このことを明らかにするため、日大闘争を振り返ってみたい。
日大には生協や自治会が存在しない。学内民主化を望む学生や活動家は、当局配下の応援団、体育会により暴力的弾圧を受け続けてきた。六七年、経済学部で羽仁五郎の講演会が開催されたが、当日、当局の私兵により粉砕されている。
この右翼的、保守的な日大の本性は、次のようなところにも表れている。建学の精神を「日本精神」とする日大は、その思想的実践として古田重二良会頭を会長とする「日本会・日本総調和連盟」を立ち上げた。その総裁に当時の佐藤栄作首相を就け、資本が要求する人材育成を自らの使命としながらも、旧態然の賄賂、脱税、天下り受入れを行ってきた。

現実に対峙し
急進化の開始
六八年、三四億円の使途不明金が発覚。学生にあっては、これを糾弾する動きが出てきたが、教授は「退学にするぞ」と学生を恫喝し、ガードマンを五倍に増員して糾弾ステッカーを剥がし、ステ貼りが見つかれば体育会学生からのリンチを受けるという有様であった。
しかし会計課長の失踪、会計主任の自殺、裏口入学五〇〇〇万円事件などと、大学とは思えぬスキャンダルが噴出する。意識的学生の犠牲をいとわぬオルグ活動もあり、学生数一〇万人といわれるマスプロ大学において、全学共闘会議が結成された。
日大の学生が、急進化するには理由がある。その一例として、次のようなエピソードがある。
闘争の初期、水道橋の白山通りにある経済学部校舎を、右翼学生が占拠した。上階からはスチール製の椅子や机を投げ落とされ、負傷する学生が続出。抗議する学生はプラカード程度しか持たず、駆けつけた機動隊を拍手で迎えたという。しかし機動隊が襲いかかったのは、全共闘側であった。
こうした一つ一つの現実を体験することによって、一般学生にもヘルメット・ゲバ棒のスタイルが受け入れられ、日大の民主化闘争が実は、資本、国家権力との対決に向かわざるを得ないことを身体で感じとることになった。そして強固なバリケードは右翼・機動隊の襲撃から「大学」を守ると同時に、自主講座など創造的な空間を保障し、闘争の質を向上させた。
連日の闘争で多くの逮捕者を出しながらも、同年九月三〇日、両国日大講堂における大衆団交が実現。ついに古田会頭を引きずりだし、自己批判を勝ち取った。
しかし翌日、佐藤栄作首相が介入。「人民裁判は認められない」とし、大衆団交で勝ち取った確約は、すべて破棄されてしまう。
日大は、最後に自民党という後ろ盾が助けてくれるというわけだ。

強制勧誘と死
にいたる暴力
七〇年代、学生管理がさらに強化されたが、一方で暴力行為については、愚鈍なまでの寛容さを示す。七七年、新入生が中国拳法部の強制勧誘の練習で死亡する事故が起きた。大学側は、日大病院の検死により、死因は「身体が弱かった」ためとの結論を遺族に押しつけ、強制勧誘の事実も認めなかった。しかし遺族が調査すると、一緒にいた友人が口止めをされていたり、練習相手の部員が「自分がやった」と告白したりと、矛盾点がいくつも浮上したが、当局は「まったく責任がない」と開き直った。
この改まらない当局の体質ゆえ、八〇年にも同じ経済学部の少林寺拳法部の部員が下級生を殴り殺す事件も起きている。

アメフト部は
当局の暴力装置
日大アメフト部も暴力装置として動員されている。記録によると七八年、学生弾圧を采配した日大文理学部の学生課長は、アメフト部の現役コーチであり、学内ビラ配布などの活動を暴力的に抑え込んでいた。
この時期に内田監督も卒業し、コーチへ就任している。彼らは「日大という世界」しか知らず、「日大の掟」に従って生きてきたと言える。倫理観も善悪の判断も、一般社会と異なっているのだろう。そう考えれば、彼の中身のない謝罪会見も納得できる。

日大闘争は終
ったのか?
この事件で、あらためて日大が変わっていないことを感じた。そして現役の日大生へ、檄を飛ばしたい。自分は八〇年入学なので、六八―六九年の頃については見聞でしか知らない。しかし八〇年、目の前で行われる検問・検閲体制や言論弾圧に対し、日大闘争を闘っているのだと考えて、私たちは行動してきた。
目の前の現実に対する解答を避け、「声を上げない」理由を探すことはやめよう。人間としての自己を取り戻すためにも、当局を糾弾しよう。就職後も職場のパワハラやセクハラ、サービス残業を拒否し、経営者と対決できる労働者になるためにも。
日大生の皆さん! まず君たちがアクションを!
労働者、市民も君たちを支持する!    (大望)

5.22

「高プロ」法案反対日比谷集会

高プロ・裁量労働制拡大NO!

結束強め強行採決阻止・廃案へ

 五月二二日午後六時半から、日比谷野外音楽堂を会場に「高プロ・裁量労働制拡大はいらない!〜働く人が大切にされる社会を!〜」集会が、日本労働弁護団主催の下に開かれ、主催者発表で全労組連合を貫いて一八〇〇人の労働者、市民が結集し、「高プロ」削除を結束して求めることを確認、集会後六梯団の隊列で国会請願デモを行った。
 集会では、連合、全労連、全労協の代表が発言に立ち、各々の立場から法案を批判、連合を含め「高プロ」阻止で歩をそろえた。また、立憲民主党、国民民主党、日本共産党、自由党、社民党からも国会議員が参加、各代表が、安倍政権と断固として対決し共に闘う、と決意を表明した。
 またこの集会は、札幌、名古屋、大阪、小倉で同時刻に展開されていた同趣旨の集会や街頭宣伝行動と中継で結ばれ、全国で闘いを大きくつなげ安倍を追い詰める決意を共に確認した。さらに全国で法案廃案を訴えてきた全国キャラバンもこの集会に合流、代表から、同じく全国的な思いを結集する闘いを広げようと呼びかけられた。

過労死遺族の
切実な訴え!
やむにやまれない思いでこの日から首相官邸前での座り込みを始めた「全国過労死を考える家族の会」も集会に駆け付け、代表の寺西笑子さんが、まじめに働く者が命を奪われる社会であってはならない、この法案、特に「高プロ」を何としてもやめてほしい、と痛切な思いを訴えた。
「かえせ☆生活時間プロジェクト」代表の朝倉むつ子さんも発言に立ち、生活時間を奪うのが長時間労働、「高プロ」であっても生活者であり労働時間無限定などあってはならない、本当の意味の「働き方改革」に向けて生活時間の観点から議論を巻き起こしていきたい、と「働き方」法案への抜本的批判を提起した。
メディアが五月二三日にも採決と与党の動きを一斉に報じる中、すべての発言、訴えを通じ、「高プロ」阻止に加え、強行採決への反対が強く打ち出された。そして参加者は、絶対に引き下がらないとの決意をあらためて心に刻み国会請願デモに移った。   (神谷)

5.17

総がかり行動実

森友学園疑惑追及へ

国会前に700人


居直るだけの
安倍政治NO!
 五月一七日、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会は、衆議院第2議員会館前で「森友学園疑惑徹底追及!安倍内閣は総辞職を!国会前連続行動」を行い、七〇〇人が参加した。
 自民党は、「森友学園」の国有地売却をめぐる財務省の決裁文書改竄前の文書の提出が、財務省によれば「文書が膨大で、非公表部分の黒塗りが間に合わない」という理由で一八日提出を二三日に延期したいと野党に通告してきた。衆参両院の予算委集中審議も二八日に延ばす予定だ。「(文書の)黒塗りが間に合わない」というのは表向きの理由でしかない。安倍政権と与党は、過労死促進と「残業代ゼロ制度」(高度プロフェッショナル制度)の働き方改革関連法案を二三日の衆院厚生労働委員会で強行採決を優先し、森友学園改竄前文書の事前公開による国会紛糾状態を避けるためでしかない。
 さらに加計学園疑惑では柳瀬唯夫元首相秘書官の参考人質疑での答弁が、中村時広愛媛県知事の発言(柳瀬名刺公開と県職員の面会証言)によってデタラメであることが明らかとなった。野党は、中村県知事の参考人招致を求めたが与党は拒否する始末だ。安倍首相は、「国民の行政への信頼が揺らいでいる。徹底的に調査し、膿を出し切る」などと言っていたが、全く真逆な対応を行っている。
 麻生太郎財務相は、財務省の福田淳一前次官セクハラ事件をめぐって福田を擁護し、被害者に敵対する態度を繰り返してきたが、五月一四日においても野党から監督責任を問われたが、「改めて口頭で言えということか。おわびを申し上げるということは、最初から申し上げていたと思う。おわびを申し上げる」などといまだにセクハラ問題とは何かを理解できないまま「居直り謝罪」をする態度を続けた。
 このように森友学園疑惑と加計学園疑惑隠し・セクハラ居直り安倍政権の退陣を求めて国会行動が行われた。

安倍政権倒す
まで闘いぬこう
集会は、「森友疑惑徹底追及!加計学園も徹底追及!文書改ざん徹底弾劾!隠蔽許すな!麻生大臣責任重大・今すぐ辞めろ!セクハラ暴言絶対許すな!」などのシュプレヒコールから始まった。
糸数慶子参議院議員(「沖縄の風」代表)は、「安倍内閣の文書改ざん、森友・加計学園疑惑、財務省のセクハラ問題があっても、与党は数の力で居直り続けている。沖縄では5・15沖縄集会が行われ、韓国の仲間たちも迎えた。韓国のロウソク革命のように安倍政権を退陣させよう。六月二〇日、国会会期末だが、野党と市民の共闘で頑張っていこう」と訴えた。
続いて池田真紀衆院議員(立憲民主党)、田村智子参院議員(共産党)、吉川元衆院議員(社民党)が国会報告と安倍政権糾弾のアピールを行った。
主催者あいさつが高田健さん(解釈で憲法9条壊すな!実行委員会)から行われ、「安倍内閣は追い詰められてメロメロだ。われわれの闘いは、四・一四国会三万人、五・三憲法集会が六万人、全国統一署名が三〇〇〇万人をめざして一三五〇万人にきた。与党は、国民投票法改正案(投票所を増やすなど)を提出してきた。しかし改憲手続き法は、無制限でお金を使いコマーシャルで改憲宣伝のやり放題、最低投票率も決まっていない、最短二カ月の運動でしかないなどの欠陥法の性格はそのままだ。六月一〇日(日)に国会正門前などで大集会を行う。安倍政権を倒す闘いをやりぬいていこう」と発言。
連帯あいさつが日本労働弁護団の中村優介事務局次長、オール埼玉総行動実行委、セクハラ問題に取り組む米山敦子さんが行った。
最後に主催者から行動提起が紹介され、再度、全体でシュプレヒコールを繰り返した。      (Y)

 



もどる

Back