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    かけはし2018年6月4日号

何としても埋め立て承認撤回を!


沖縄報告 5月26日

安倍政権の法治破壊を許さない

沖縄 K・S

5.26

辺野古ゲート前

座り込みは住民の
基本的権利!


 五月二六日土曜日のゲート前行動は、いつもマイクを握る平和運動センター事務局長の大城悟さんがヘリ基地反対協共同代表の安次富浩さんやオール沖縄会議事務局長の山本隆司さんと共に「美ら海壊すな!土砂で埋めるな!5・26国会包囲行動」に参加しているため、平和運動センターの岸本事務局次長が進行を担当した。岸本さんは「アルソックのみなさん、県警のみなさん、おはようございます。今日一日ケガしないようにやっていきましょう。防衛局の皆さんにはあいさつしません。防衛局は直ちに辺野古から撤退せよ!」とスタートした。
 山城博治さんは「アルソックの従業員もある意味働く仲間だ。暴言は控えよう。機動隊は手首足首をつかんで、まるでとらえた獲物を運ぶようにゴボー抜きするのは止めて欲しい。警察による公然たる暴力だ」と述べた。医労連(日本医療労働組合連合会)の沖縄平和ツアーの三〇人も一部は座り込みに参加し、一部は反対側の歩道上から座り込みを見守った。
 キャンプ・シュワブ第一ゲートから出てきたパトカーが北の二見方面に走り去ってしばらくすると、生コン車七〜八台がゲート前に到着し、警察機動隊が強制排除に現われた。マイクは懸命に「民意を守るための座り込みです。強制排除は不法行為です。基地建設に加担する強制排除をやめ撤収しなさい」と訴え続けた。約一時間後第一回目の資材搬入が終わるとともに、テントに移動し集会を持った。
 名護市議の大城敬人さんは「市議会で与党から野党に変わったが、もともと野党だった。四年後にはまた与党になるつもりだ。キャンプ・シュワブの実弾射撃場は廃弾処理場もある全国で唯一の米軍基地だ。先日の二八一発の実弾演習は県外の米軍部隊一二〇〇人が来て訓練したものだ。嘉手納や普天間の軍用機も外来機の割合は三分の一を占めている。辺野古・大浦湾には、世界でもこの海にしかいないサンゴウラウズという一属一種の小さな巻貝が生息している。生物多様性の海の豊かさの一例だ。防衛局に埋め立て工事の中止を申し入れたが、防衛局は『もう移した。どこに移したかは言えない。オカヤドカリ一〇万匹も移した。どこに移したか言えない』と答えた。五月三一日に、日本貝類学会の黒住耐二さんの講演会を開く。是非参加して」と述べた。
 医労連の参加者は並んで前に立ち一人ひとり発言した。「沖縄のことを知りたくて参加した」(島根)、「警察の強制排除は衝撃的だった。帰ってみんなに伝えたい」(岡山)、「ゴボー抜きされたのは今回で三回目。ちょっと慣れてきたかなと思うがそれではいけない。沖縄の運動は笑顔がある。楽しい。また来る」(京都)、「初めて参加した。年上の人たちが頑張っている姿を見て、自分もと思った」(北海道)、「警察の排除で右腕にアザができた」(東京)、「実際に見ることの大切さを感じた。たくさんの人に沖縄に来てもらいたい」(愛知)、「サングラスをかけた機動隊がいっぱいで、怖かった。みんなに広げたい」(山梨)、「排除されてオリの中から、県民同士が対立する理不尽さを感じた。一日も早い解決を」(名古屋)、「怖かった。でも座り込みの人のやさしさを感じた」(岩手)などなど。
 しばらくして工事用ゲート前に移動し、二回目の資材搬入に備えて座り込んだ。

5.23

辺野古ゲート前

120人が座り込み身を挺して抵抗

 五月二三日水曜日のゲート前行動は、平和市民連絡会の伊波義安さんが進行を担当した。いつものように、全員立ち上がって「今こそ立ち上がろう」「座り込めここへ」を歌いゲート前に座り込んだ。
はじめに島ぐるみ大宜味の吉浜さんが「明日島ぐるみの総会を開く。奥間さんが辺野古の現状と問題について話す。やんばるの世界自然遺産が見送りになったのは当然だ。以前から米軍の北部訓練場の存在と自然遺産登録は相いれないと主張してきた。北部訓練場は撤去しかない」とアピールした。
大阪うたごえ協議会の一八人はそろって前に立ち、「やんばるの森の小さないのち」を元気よく歌い、「やんばるの森を守るのは人間の力」と訴えた。直後に、キャンプ・シュワブの第一ゲートから出てきたパトカーが二見方面に向かうのを合図に南の久志方面からダンプが到着しはじめ、ゲートの中から警察機動隊が登場し、座り込みの強制排除にかかった。若い機動隊員の排除行動は相変わらず乱暴を極める。
第一回目の搬入は一時間一五分くらいかかった。工事用ゲートの国道を挟んだ向こう側の空間に全員集まり、「埋立許さんぞ」「基地のない沖縄を返せ」などとシュプレヒコールした後、テントに移動した。
テント前集会では、北部地区労は「辺野古を止めることは戦争を止めること。沖縄の平和を守っていく」と決意を述べた。伊波さんは「機動隊の座り込み排除をゴボー抜きと呼んだら、私たちはゴボーではない、強制排除というべきと言われた。確かにそうだ。主権者はわれわれ、県警は公僕だ。今日の一回目は砕石ダンプ七八台、生コン車二八台、その他一五台。本部の塩川からの船による搬送はなかった。政府防衛局は高江の森をつぶした。今度は海をつぶそうとしている。辺野古・大浦湾を埋め立て人殺しの基地をつくることは沖縄の未来を奪うものだ。今安倍をつぶさなければだめだ」と檄を飛ばした。
本部島ぐるみの阿波根さんは「塩川の港は、山側の琉球セメントから道路を挟んですぐの所にある。昨年一二月一五日からこれまで五五回砕石運搬船で搬出された。一回の運搬量は約一六〇トン。防衛局の計画では辺野古側の埋め立て工事には陸上搬送するとなっていた。海上搬送は違法だ。搬出阻止行動は正直立ちっぱなしで、休むところもなく、きつい。塩川は世界に二つしかない、国の天然記念物。現在塩川の上流まで砕石が進み、雨が降ると濁る。塩川の港を使わせないようにしよう」と呼びかけた。

新基地の白紙
撤回以外ない
北上田さんは次のように語った。
「K4護岸には二mx二mの暗渠が二つ作られる予定だ。また現在、護岸は基礎捨石と被覆ブロックが置かれているだけで、全周の内側に目潰し砕石や防砂シートを設置する必要があり、その工事にもかなりの手間がかかる。暗渠工事や防砂シート設置等を考慮しても、七月土砂投入の準備は整わない。護岸の内側には絶滅危惧種のサンゴ類も残っている。外周護岸の仕切りが終ったからといって、土砂を投入することはあり得ない。しかし、これまでありとあらゆる違法工事をしてきた防衛局が、高江でやったように、条件が整わないまま土砂投入を強行する可能性もある。土砂投入前の知事の埋立承認の撤回しかない。さらに、外来生物の防止のための沖縄県土砂条例を改正し、罰則を設けると共に九〇日間の審査期間を延長することが必要だ。また、県土保全条例は、三〇〇〇u以上の開発行為には知事の承認が必要となっているが、国の行為については免除されている。辺野古ダムの土砂採取のあとには米軍宿舎が立つ予定だ。国の開発行為に対しても知事の承認事項にしなければならない。
最後に、活断層、軟弱地盤と並んで、飛行場周辺の五五mのさ制限の問題だ。国道三二九号沿いのファミマの標高は五九m、国立高専の寄宿舎も五九m。そもそも飛行場の立地条件が根底から崩れている。ありえないことだ。防衛局ははじめから分かっていた筈だが、隠してきた。辺野古新基地は白紙撤回以外にない」。

5.24

韓国のサード配備反対闘争の報告

「子どもたちの未来に
 基地はいらない」

 五月二四日那覇市内で「東アジアに平和を!ZENKO 日韓連帯スピーキングツアー」が開かれ、サードミサイル配備阻止闘争を闘う韓国星州(ソンジュ)から三人の代表団が報告した。米軍のミサイル防衛システムのサードは昨年、慶尚北道のロッテゴルフ場に電撃的に配備され、現在までうむことのない反対闘争が続いている。報告集会には約四〇人が参加した。
 円仏教の星州聖地守護非常対策委員のカン・ヒョンウクさんはパワーポイントの映像を見せながら、「朴槿恵前大統領の六つの悪のうち五つはムン・ジェイン政権の下で解決されてきているが、未解決の問題がまさに安保外交問題、サードミサイルだ。サード配備に国民の七八%が反対しているのに解決できない。サードは新冷戦時代の火種だ。北および中国からアメリカへと向かうものを監視するものだ。費用はすべて韓国が出して、得るものは日常の平和の破壊だ」と述べた。
 星州ソソンニ村で農業を営むかたわら婦人会長を務めているイム・スンブンさんは「星州はその名の通り夜空の星が美しい、自然に囲まれた村だ。これまで人々は何不自由なく平和に暮らしてきた。突然降ってわいたサード配備に、一日も休むことなく阻止行動を続けてきた。南北会談の日も資材搬入があった。昨日は保守派が近くで集会を開き、『アカだ、殺す』などと脅した。朝鮮半島に春が来たがソソンニは依然戒厳令状態だ。あきらめることなく闘い続けたい」と述べた。スンブンさんはハンカチで口を覆っているが、それには訳がある。警察機動隊の乱暴な排除行為で前歯5本が欠けたが、毎日現場に出ているため病院に行くこともできずそのままになっており、見苦しいのでハンカチで覆っているとのことだ。
 配備されたサードから七キロの所に住んでいる金泉(キムチョン)市のキム・ジョンヒさんは、「サードの一〇〇m以内は超強力な電磁波で人間が溶けてしまう。昨日空から見た沖縄の海はとても美しかった。サードが配備されたソンジュも自然が美しい。当局は住民に説明も同意もないまま、無条件で国に従え、という態度だ。武器で平和をつくるとウソを言う人たちがいる。六四〇日間サード反対のろうそく集会を続けている。すでにサード基地に一五〇人の米兵が配置された。駐韓米軍の事件事故・犯罪は多い。子どもたちを守りたい。今日辺野古で見たプラカードは金泉の母親たちの考えと一緒だ。『子供たちの未来に基地はいらない』」。
 カン・ヒョンウクさんはさらに「星州のソソンニ村は円仏教の聖地だ。小さな村に今も警察六〇〇人が常駐している。正常ではない。平和の可能性は南北対話にある」と強調した。
 一行は翌二五日、平和祈念公園を訪れた。韓国人慰霊の塔前では、沖縄戦で強制動員され命を落とした朝鮮の人びとを追悼し、平和の礎の朝鮮人刻銘版のまえでは、サイパン陥落のあと急きょ大邱(テグ)で編成され釜山、下関、門司、鹿児島を経て、奄美、沖縄、宮古、八重山に配置された特設水上勤務隊をはじめ、沖縄戦の実態についての話に耳を傾けた。
 沖縄は梅雨入り宣言後雨が降らず真夏のような暑さが続いている。韓国の代表団が食欲減退とのことだったので、優美堂のサータアンダギーとソウル直輸入のキムチを差し入れた。

5.23

辺野古県民投票の署名活動スタート

沖縄のことは沖縄県民が決める!

 五月二三日夕、那覇市のかりゆしアーバンホテルで、「話そう、基地のこと。決めよう、沖縄の未来」をスローガンに、「辺野古」県民投票の会による「署名キックオフ集会」が開かれ二〇〇人が参加した。「辺野古米軍基地建設のための埋立ての賛否を問う県民投票条例の制定を求める」署名を集めることのできる受任者は七〇〇人以上にのぼるという。役員は代表=元山仁士郎(一橋大学大学院)、副代表=新垣勉(弁護士)・安里長従(司法書士)、顧問=呉屋守将(かねひでグループ会長)など。
 この日、署名集めに必要な請求代表者証明書を県から受け取り、署名運動をスタートさせた。請求代表者には、彫刻家の金城実さん、写真家の比嘉豊光さん、音楽家の海勢頭豊さん、ガマフヤーの具志堅隆松さん、泡瀬ウミエラ館の屋良朝敏さんなどがいる。署名期間は七月二二日までの二か月。有権者数の五〇分の一にあたる二四〇〇人以上の署名が必要となるが、会では一一万五〇〇〇人分の署名を目標としているという。政党では社民党に続き社大党が取り組みを決めた。「辺野古」県民投票の会連絡先(〒900―0006 那覇市おもろまち4―1―28 2F―A 電話098―951―3655Fax 098―951―3656)



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