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    かけはし2018年6月11日号

7.8東峰現地行動へ


三里塚

呼びかけ

飛行制限時間緩和を許さない! 成田空港「第3滑走路」計画を撤回せよ! 反原発―再稼働やめろ! 沖縄・辺野古の新基地建設反対! TPP反対!

 
 安倍政権打倒!

 安倍自民党政権は中国や朝鮮民主主義人民共和国の「軍事的脅威」を煽りながら、日本の軍事力の飛躍的な強化を推し進めている。そして米軍と共に世界中で戦争ができる国家体制の構築を目指し、憲法の改悪を目論んでいる。沖縄・辺野古の新基地や高江のヘリパッド建設を機動隊の暴力をもって強行してきていることは、明らかに沖縄差別に基づくものである。日米安保体制下、沖縄のみならず日本各地で米軍―自衛隊一体の軍事展開を行うために基地機能の強化が図られている。この間、自衛隊の日報が隠蔽されていたことが明らかにされたが、このことは実質的に憲法が空洞化され自衛隊が外国の戦場に派遣されていたことを示している。かかる、改憲―戦争推進の安倍政権を一刻も早く倒さなければならない。

環境・生活破壊の第3滑走路建設・空港機能強化反対!

 国土交通省―成田国際空港会社は資本の利潤の追求のために空港機能の拡大をはかろうとしている。二〇三〇年度までの第3滑走路の建設、二〇二〇年東京五輪・パラリンピックでの旅客の増大を口実にした飛行時間の延長(現行午前六時〜午後一一時までを午前五時から翌日午前一時まで)を決め、さらに平行(B)滑走路を北側に延伸しようとしている。
国・千葉県・関係九自治体・空港会社からなる四者協議会はこの計画を推進するために住民説明会を各地区で行ってきた。この説明会の中で、移転対象となる住民、新たに騒音地域となる住民、騒音がさらに増大する騒音地域住民からは厳しい批判の声が上がり、断固反対が次々と表明された。
一方、自治体は住民の反対を無視し、交付金の増額・地域振興策と引き換えに空港会社の見直し案を受け入れ「早急に地域振興策を」と、前のめりになってきた。住民の生活を破壊してでも一部の利害関係者の利益を追い求めるという姿勢で一貫している。
第3滑走路南端の飛行コース下となる横芝光町では、これまでも平行(B)滑走路の騒音下で騒音被害を受けていた地域の住民たちが強く反対し、町長も四者協議会の中で建設への同意を保留してきた。しかし、他の自治体が計画推進に積極的になる中で「判断を遅らせることで地域振興から取り残されてしまう」として三月一二日、受け入れに合意した。「横芝光町だけが同意しないと、全体の計画が進まない」という他の周辺自治体からの「同調圧力」の中での「苦渋の選択」だった。
これを受けて三月一三日、四者協議会は機能強化に最終合意し、第3滑走路建設が決定した。しかし、横芝光町の騒音被害を受ける住民は「騒音だけが増えてメリットは何もない」と反対を続け、説明会の開催を求めている。また、芝山町の南部でA、B滑走路2本の延長線上に挟まれた地区の住民も「なし崩し的に合意した」と四者協議会の合意を批判し、飛行時間の延長を中止することを森田県知事に求めた。
成田市の空港予定地内に住む東峰地区住民も、住民を無視した一方的な決定を批判し、生活を破壊する空港機能強化に反対する声明を出した。
新滑走路の建設は単に経済的な利潤追求という要因に留まらない。空港こそまさに兵站基地、出撃拠点として戦争遂行のための不可欠の軍事的インフラである。
安倍政権の改憲・戦争政策に対決する闘いと結合し、第3滑走路建設に反対しよう。7・8三里塚現地に結集し、共に闘おう!

?日時:七月八日(日)午後一時

?場所:旧東峰共同出荷場跡(千葉県成田市東峰65-1)/開拓道路に向けてデモ/デモ終了後現地調査

?会場への行き方
京成東成田駅地上 12時30分集合 迎えの車待機/10:34発 京成上野特急 →11:41着 成田→11:52発 京成成田 →乗り換え 京成本線(普通)[芝山千代田行き]→11:57着 東成田

?主催:三里塚空港に反対する連絡会
連絡先:千葉県山武郡芝山町香山新田90―5/電話:FAX0479―78―8101

アジア連帯講座:公開講座

トランプ政権と中東の混迷

湯川順夫さんの講演から B

見えぬ危機
からの出口

 アシュカルは、「トランプ政権下のアラブ・中東情勢の現局面」について、地
域における主要勢力の相互関係の構図を次のように要約している。

 @アメリカ帝国主義
ブッシュ時代のイラク軍事侵攻が今日の地域の野蛮状態を生み出した 「野蛮の衝突」(アシュカル著)。 オバマ政権は、アフガニスタン、イラクの直接的な軍事侵攻の破産の後を受けて地上軍の撤退、クルド勢力を切り札とした介入=地域全体に対してはカタールを通じて間接的介入へ。
シリア反政府派に対する積極的支援はしなかった。アサド政権のみがイラン、次いでロシアから一方的に国際的に支援される。その結果、アサド側が優勢になり内戦の力関係が逆転する。反政府勢力の中で、サウジなど湾岸諸国からの軍事的、経済的支援を受けた原理主義派部隊が優位に。その一部はヌスラ戦線を経て「イスラム国」へ流れていった。チュニジア・エジプト型の大衆蜂起型の展望の挫折へとつながる。
こうしてシリア内戦は、シリア人民に依拠した勢力の対立から遊離し、人民に統制されることのない「根無し草」的「傭兵部隊」相互間の無慈悲な内戦に転化。クルド勢力のみが大衆的基盤の上に立っている
トランプ政権は、イランを排除したロシアとの合意によるシリア和平。ロシアがイランを見限ることはないのでジレンマに陥っている。オバマのもとで冷却したサウジアラビアとの関係の修復を試みるが、反カタールとエルサレム問題がある。これは地域全体の戦略から導き出されたものではなく、トランプ政権の米国内基盤(シオニスト・ロビー、キリスト教保守派)をつなぎとめるものだ。保守派全体の支持を得られるかどうかは疑問だ。
Aロシア・プーチン政権
エネルギー資源のみに依存するロシア経済から脱却できない。この危機の中でロシア民族主義にもとづく対外強硬路線、対アメリカ、対EU強硬路線(ウクライナ問題など)を選択している。それはシリアへの直接的軍事的支援をイランと結んで行い、トルコのエルドアン政権への接近、利用へと踏み込んでいる。
Bイラン
核問題による経済制裁の影響で経済情勢が悪化し、イスラム主義にもとづく国内の締め付けに対する民衆の不満も増大している。その圧力の下で支配層内で強硬路線の継続か改革かの路線の対立が発生している。
中東地域全体に対してサウジアラビアと覇権争いが起きている。シーア派勢力への支援という「口実」でシリアへ積極的な軍事支援、レバノンのヒズボラの民兵部隊をアサド支援に投入。
Cトルコ
NATO加盟国であり、地域におけるアメリカ帝国主義の重要な同盟国だ。エルドアン政権の危機は、二〇一五年の総選挙で現れた。公正発展党(AKP)が敗北、過半数を失う。クルド+左翼勢力の連合、極右民族主義派の伸長へ。結果としてトルコ民族主義を前面に出す路線に転換し、クルドに対する戦争を再開する。アメリカのシリア内クルド支援策と衝突し、ロシアに「接近」か?
Dカタール
「ムスリム同胞団」を通じた「アラブの春」の勢力の取り込みの試み。「アラブの春」をイスラム主義の水路へと導いていこうとしてきた。これはオバマ路線とも一致だったが、しかしサウジアラビアと衝突する。
Eサウジアラビア
既存の政権の打倒はサウジを含む湾岸諸国の体制の危機につながるから「春」には反対だった。例外は、イランが影響力をもつ既存政権=シリア・アサド政権。
これは打倒の対象。地域の覇権をめぐるイランとの対抗が基本路線だ。米軍侵攻後のイラクにおけるシーア派の台頭やシリアのアサド政権へのイランの軍事的支援に危機感を持っている。イエメンの内戦への介入を行っている。
「アラブの春」の潜在的脅威、地域におけるイランの覇権の強まり、石油収入依存の経済から脱却できていない状態が続き、世界的な化石燃料「離れ」などによる危機の深まりがある。「冬」の到来による二つの反革命的陣営の対立が前面に出ている。
Fリビア
ハフタル(旧カダフィ体制残党)対「ムスリム同胞団」系+原理主義派の内戦状態。
Gイエメン
現大統領(サウジの後押し)対前大統領サーレハ派+フーシ派(シーア派の一派)の間の内戦状態にある。

シリア情勢を
どう捉えるか


アシュカルの「野蛮の衝突」の第一章を中心にして報告したい。
当初は、地区委員会の結成などチュニジア、エジプト型の反アサド政権の大衆運動、シリア民衆に依拠した大衆的運動が拡大し、アサド政権は崩壊の危機に直面する。そのことを「今日、シリアの非アサド派地域全体に何百もの地区評議会が存在している。……これらの地区評議会は、市民社会の組織の広範なネットワークによって支えられている。これはシリアにとって、これまでになかった経験である。これこそシリア革命のエッセンスである。地区評議会と市民社会の諸組織のこの組合せは、下からの地区単位の試みの結合である。地区の人々のためにあらゆるリスクをものともしない女性と男性はヒーローである」とまとめている。
だが、チュニジア、リビア、エジプトの前例、すなわち、ベン・アリ一族、カダフィー一族、ムバラク一家の滅亡から、アサド一族は、「政権を譲っても自分たちが生き残れる未来はない」とする「教訓」を導き出し、最後まで戦うしかない、となった。
反政府運動が圧倒的な大衆的蜂起に向かうのを回避し、その運動を純軍事的、宗派的な軍事的衝突に持って行った。刑務所から反政府派のスンニ派原理主義派の戦士が釈放される。「イスラム国」との取引が行われる。
こうして、大衆的デモの人数が減少するにつれて、スンニ派原理主義部隊による「ジハード」的戦闘が前面に出てくる。これはアサド政権の望むところであり、アサドはこれによって無慈悲な軍事作戦をエスカレートすることが可能になった。「テロリストと戦っている」のだという大義名分を得ることができるからだ。      (つづく)

 




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