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    かけはし2018年6月11日号

8月土砂投入を阻止しよう!


沖縄報告 6月10日

県の承認撤回とゲート封鎖で

沖縄 K・S

日本政府の無謀きわまる
暴挙を絶対に止めるぞ!

国家の犯罪に加担するな

 日本政府はいよいよ辺野古への土砂投入により沖縄を暴力的に踏みにじることを日程にあげた。六月八日付のタイムス、新報は「政府は七月に予定していた土砂投入を八月中旬にずらして埋め立て工事を本格化させる方向で調整に入った」「沖縄防衛局は近く、県赤土等流出防止条例に基づいて土砂投入の着手日を県に通知する」と報じた。
 土砂投入予定個所は埋立区域A―1。護岸N3、N5と現在造成中のK4護岸で囲われる辺野古崎右側の面積約七ヘクタールの海域だ。当初予定していた大浦湾側からの護岸造成・埋め立てを後回しにして、沖縄防衛局は辺野古側の護岸造成を進めてきた。カヌーで何度か行ったことがあるが、海の色でも分かるように、海底の岩にカヌーが引っ掛かりそうな浅い海だ。日本政府はまずこの海域から土砂を投入し埋め立てるという。
 大浦湾の活断層、軟弱地盤、米国防総省の基準による周辺建造物の高さ制限オーバー、ジュゴン・サンゴへの影響等、新基地計画の根底そのものを否定する諸問題に都合よく頬かむりしたまま、埋め立てに猪突猛進しているのである。しかし工事は途中で頓挫する。完成しない。そうすると辺野古の海に無残な工事の残骸が残る。政治家や官僚はその責任を負う覚悟があるのか。ユダヤ人虐殺に手を血で染めたナチス高官の「命令に従っただけ」という言い訳は、国家権力の行使に携わる各省庁幹部、検察警察裁判所の当事者がすべきではない。国家の犯罪に加担してはいけないのだ。
 日本政府は護岸造成・土砂投入を中止し、沖縄県との協議に入れ!辺野古新基地計画を白紙撤回せよ!
 八月土砂投入を止めるため、辺野古現地に総結集しよう!各地で沖縄連帯の声をあげよう!

6.6

辺野古ゲート前座り込み

いっそう暴力化する県警に抗議

 六月六日水曜日のゲート前座り込みは平和市民連絡会の伊波義安さんの進行で始まった。伊波さんは「昨日国頭でダンプを止める闘いをし、ダンプの搬入を大分減らすことに成功した。護岸ができて囲われてしまうと潮流が止まる。そうすると干潟が死ぬ。干潟は一日二回潮の干満で酸素が供給され、バクテリアが活性化し、植物プランクトンが成長し、陸からの栄養分を受ける、海で最も生産性が高いところだ。干潟が失われると海は死ぬ。一度破壊されれば元には戻らない」と訴えた。
宜野座島ぐるみの仲村さんは「美しい自然、何のために埋めて殺すのか。今闘わないでいつ闘うのか」と呼びかけた。本部島ぐるみの阿波根さんは「毎朝本部港の塩川で砕石の搬出を止める行動をしている。昨日は搬出がなかった。作業ヤードに石材がプールされていることと台風接近によるものだ」と報告した。発言中、北の二見方面から生コン車が列をなして到着し始め、警察機動隊がゲートの中から登場した。約一時間半にわたって、第一回目の資材搬入を止めようと最大限の抵抗と抗議がやり抜かれた。
警察機動隊による座り込み排除は最近、短時間で排除しようとするためいきおい力ずくの乱暴さの度合いが強まっている。警察庁から派遣された県警幹部の座り込む人々に対する軽視と末端法にすぎない道路交通法違反を金科玉条とした教育が若い機動隊員たちを締め付けているのだろう。
テント前の集会では、カナダ在住の元外交官という男性は「私のルーツはユダヤ人だが、イスラエルのパレスチナ弾圧に反対だ。ガザ地区ではイスラエルの発砲により一一六人が殺された。地元の人々が無視されるのは沖縄と同じ現象だ。あきらめず頑張ろう」と述べた。
名護市議の大城敬人さんは「沖縄戦での疎開船などの撃沈は対馬丸だけではない。少年航空兵に志願した小父は一九四三年一二月湖南丸で鹿児島に行く途中米潜水艦の魚雷により撃沈され死亡した。こうした例はほかにも多い。しかし補償は一切なし。六月二三日の湖南丸の慰霊祭は遺族の一員としてやってきたが、高齢化で継続が困難になっている。慰霊祭は午後二時から」と報告した。
座り込み参加者は昼前、二回目の資材搬入に備えてゲート前に移動し、警察機動隊の強制排除に対した。この日救護班に詰めたのは鹿児島からの二人。はじめて見る辺野古ゲート前の人権蹂躙の現場に驚きながら、すり傷や打撲、出血で数人の治療をした。

6.3

沖縄連帯のつどいに1000人

全国から辺野古NO!安倍退陣!

 六月三日日曜日午後、宜野湾市で「新基地建設ストップ!誇りある豊かな沖縄へ!沖縄連帯のつどい」が開かれた。会場となった沖縄コンベンションセンター劇場棟の一階をほとんど埋める一〇〇〇人以上が参加した。
連帯あいさつに立った元那覇市議会議長の金城徹さん(政策集団「新しい風にぬふぁぶし」共同代表)は「地方が何を言ってもごり押しする安倍政権のやり方は民主主義を踏みにじるもの。県知事選挙は必ず勝つ」と決意を述べた。かねひでグループ会長の呉屋守将さん(辺野古県民投票の会顧問)は「小学校六年生の時城岳小学校の校庭でカメジローの演説会があった。子供にも分かる訴えだったのを今でもよく覚えている。山城博治と安次富浩を代表とする辺野古現場の闘いと辺野古埋め立ての是非を問う県民投票の運動はつながっている。県民投票で圧倒的な辺野古NO!の声をあげよう」と述べた。
翁長知事はいつものように「ハイサイグスーヨー、チュウウガナビラ(みなさん、こんにちは)」と始まるメッセージを寄せて、「知事としての責任を全うしたいので引き続き県政への支援をお願いする。米国にモノを言えない当事者能力に欠ける政府の対応は法治国家、主権国家としての姿からかけ離れている。政府の暴挙に声をあげ、沖縄の未来のため共に頑張ろう」と呼びかけ、最後に「イッペーニフェーデービル(ありがとうございます)」と締めくくった。
城間幹子那覇市長、玉城デニー衆院議員もメッセージを寄せた。伊波洋一、糸数慶子、赤嶺政賢の三人の衆参議員は来賓として紹介され一言ずつあいさつしたあと、全員の発言者が登壇し取り合った手を高く上げてガンバロー三唱をした。
北上田毅さん(平和市民連絡会)は「辺野古新基地建設事業の現状と展望」と題して講演し、「土砂投入までに翁長知事の埋立承認撤回を」と訴えた。
共産党の志位和夫委員長(全国革新懇代表世話人)は「不屈に闘い続けている沖縄の皆さんに敬意を表し、心から連帯のあいさつを送る」と話し始め、次のように語った。
「一一月の知事選に勝利し翁長県政を守り発展させよう。。そうすれば辺野古新基地はできない。今年三月公表されたボーリング調査報告書は軟弱地盤を明らかにしたが、政府は二年間隠してきた。不都合な真実を隠す隠蔽はモリカケだけではない。今朝鮮半島の平和への動きが始まっている。安倍が口実としてきた抑止力はユクシ(ウソ)、崩れている。安倍は国会答弁で、わが国を取り巻く安全保障環境はかつてなく厳しさを増している、と述べ、辺野古新基地の押し付けの根拠としてきた。実際はどうか。情勢の激変が進んでいる。朝鮮戦争の終戦と非核化、そして東北アジアの平和協力体制を作り上げよう。米国のペリー国務長官は一九九六年、北の脅威がなくなれば海兵隊はいらなくなる、と述べた。NHKのドキュメンタリー『沖縄と核』を見た。辺野古弾薬庫には核が配備されていた。核戦争になれば沖縄は消滅する。国連では反核決議がされているが、日本政府は核廃絶に背を向けている。辺野古の闘いは核兵器を廃絶する世界の闘いとつながっている。安倍政治はもう終わりにしよう」。
そのあと、休憩をはさんで、安次富浩さん(ヘリ基地反対協)、松田藤子さん(二見以北一〇区の会)、伊佐真次さん(高江ヘリパッドいらない住民の会)の報告が行われ、
さらに、本土各地の発言が続いた。
神奈川県の鹿子木徹さんは「神奈川県は沖縄に次ぐ基地県。安保法制のあと、米軍と自衛隊の一体化が進んでいる。オスプレイは市街地上空を飛行している。オスプレイはアメリカへ帰れ」と声をあげた。医労連事務局の野口貴弘さんは「二〇〇四年の沖国大ヘリ墜落以来組織で取り組んできた。これまで四二回、延べ二四〇〇人が辺野古の闘いに参加した。平和でなければ医療は成り立たない。沖縄と本土の運動の架け橋になるため努力していく」と語った。
高橋美枝子さん(横田基地の撤去を求める西多摩の会)は「第三土曜日の基地前座り込みを始めて一〇年になる。二〇一二年の米軍再編で空自部隊が駐屯し始めた。米軍は基地を好き勝手に使っている。先だっての北からの三人の米国人の解放の時も横田に降り立った。私の両親は沖縄出身。国民みんなが立ち上がらなければいけない」と訴えた。
最後に、仲山忠克さん(沖縄革新懇代表世話人)が「辺野古現地に一〇〇〇人以上集まる闘いで埋立を止めよう」と呼びかけた。

6.4

沖縄防衛局抗議・要請行動

美ら海壊すな!埋立て止めろ!

米軍支配に今こそ終止符を


六月四日午後二時から、オール沖縄会議とうりずんの会による沖縄防衛局に対する抗議要請行動が行われた。沖縄防衛局がある嘉手納ロータリーの広場には、梅雨にもかかわらず真夏のような炎天下、約一〇〇人が集まり、美ら海壊すな!埋立止めろ!と声をあげた。
中嶋浩一郎局長と面会し要請するのは、沖縄選出国会議員でつくるうりずんの会から玉城デニー衆院議員と照屋寛徳衆院議員、オール沖縄会議の稲嶺進共同代表、山本隆司事務局長、平和市民連絡会の北上田毅さん。面会・要請に先立ち、「美ら海・サンゴを守れ!基地を押し付けるな!違法工事を直ちに中止せよ!土砂投入を許さない!」との横断幕を広げた参加者の前で、防衛局に対する要請事項の再確認をした。
うりずんの会とオール沖縄会議が防衛局に対し提出した「辺野古の海への土砂投入を強行せずいったん工事を中止して沖縄県との協議を求める要請」は具体的に四項目にわたっている。@埋め立て予定海域にはサンゴがある。知事の特別採捕許可も出されていない。五月から一〇月はサンゴ移植に不適。土砂を投入しサンゴを死滅させることは許されない、A護岸工事は現在下部工だけ。高さは完成時に比べて四・五mも低い。この状態で土砂を投入すれば、台風などにより土砂流出、基礎工部分の崩壊など周辺海域の汚染が危惧される、B活断層、マヨネーズのような軟弱地盤の難問題に対し、いったん工事を中止し県との協議に入るべきだ、C米国防総省の飛行場設置基準では、滑走路の周囲二二八六mの範囲の高さ制限が五四・七mとされているが、沖縄高専、辺野古弾薬庫、久辺小中学校、郵便局、集落等が制限を越えている。高専学生寮の五五二人、久辺小中学校の児童生徒二三四人などの安全と命に関わる深刻な問題だ。新基地の立地条件そのものの見直し、計画の白紙撤回を求める。
要請に対して中嶋局長の回答は「総合的に判断します」を繰り返したという。稲嶺前名護市長は「日本語が通じない」と怒りを表した。衆院議員の二人は「国会でも追及していく」と述べた。北上田さんは「彼らはあせっている。知事選まで逃げ回る作戦だろう」と解説した。最後に、山本事務局長は「今日の内容は近くオール沖縄会議のHPにあげる」と語った。集会の間に、嘉手納基地からの軍用機の爆音が絶え間なく聞こえ、上空を何度も米軍ヘリが行きかった。戦後七三年続く米軍支配に一刻も早く終止符を打たなければいけない。



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