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    かけはし2018年7月2日号

8・11県民大会に県内外から結集しよう!


沖縄報告 6月24日

土砂投入断固阻止!辺野古・大浦の海を守れ!

午前11時 奥武山陸上競技場

沖縄 K・S

 日本政府防衛局は辺野古崎の一角を護岸で囲み土砂を投入する日を八月一七日と明言した。盆明けの埋立工事再開を辺野古崎の土砂投入から始めるというのだ。土砂投入を許すのか、止めるのか。辺野古の闘いは決定的な局面を迎えた。沖縄県翁長知事の埋立承認撤回に呼応し、県民は八月一一日、三万人の県民大会で新基地NO!土砂投入阻止!の叫びをあげる。そして八月一七日の土砂投入に対し、数千人の座り込みゲート封鎖で対決する。全県全国から闘いに立ち上がろう!辺野古現地に全力で結集しよう!

6.23

国際反戦集会に200人

朝鮮半島の平和と沖縄基地の撤去を!

 六月二三日の慰霊の日、魂魄の塔横の広場で、第三五回国際反戦沖縄集会が開かれた。真夏の日差しをものともせず各地から二〇〇人が集まり、多彩な催しを通じて沖縄とアジアの平和に向けた闘いのつながりを確かめた。会場には郵政ユニオンの労働者たちのピース・サイクル隊、辺野古アクションなどのグループや平和祈念公園での戦没者追悼式に出た後立ち寄った人々も見られた。
司会はわんから市民の会の長堂登志子さん。はじめに主催者を代表して一坪反戦地主会の比嘉宏さんが開会のあいさつをした。海勢頭豊ユニットによる「月桃の花」などの歌、高江ヘリパッドいらない住民の会によるフラダンスのあと、VFP(ベテランズ・フォー・ピース)のダグラス・ラミスさんに続いて、韓国の写真家、李時雨(イ・シウ)さんが通訳の大村一浩さんと共に壇上に立った。

李時雨さんのスピーチ(要旨)

 二〇一六年、韓国ではロウソク革命が起きた。暴力革命ではない平和的政権交代が達成されたことに世界が驚いた。
二〇一八年、金正恩は板門店の南北首脳会談で核放棄を宣言した。トランプ大統領は韓米合同軍事演習を中止した。軍隊は、戦時には戦争のために、平時には訓練のために存在する。訓練をしない軍隊は存在理由がない。訓練中止は米軍の運用的軍縮である。トランプ大統領は米朝首脳会談の後、記者会見において、直ちにではないがいつかは、駐韓米軍を撤収するとまで言及した。これは、トランプの即興的な発言ではない。朝鮮半島の分断体制と日本のサンフランシスコ体制をひっくり返すチャンスが到来した。
多くの日本国民は「なぜ日本が北への脅威になるのか」といぶかしく思っているだろう。しかし、日本には横須賀、横田、佐世保などの国連軍司令部の後方基地がある。沖縄にも普天間・嘉手納・ホワイトビーチにある。北を直接の敵として想定する駐韓米軍司令官兼国連軍司令官の作戦統制下に置かれ、日本政府との何らの事前協議なしに、朝鮮半島有事に即時北を攻撃できる。
これらの国連軍司令部の後方基地の撤去のためには、一九五一年サンフランシスコ条約とともに締結された吉田・アチソン交換文書と、これに基礎を置く日本と国連軍司令部間の行政協定を撤廃させねばならない。
米朝首脳会談と南北の板門店宣言では、年内に朝鮮戦争の終結宣言と平和条約締結が約束されている。平和協定が締結されれば、国連軍司令部は解体され、九〇日以内に基地から撤収しなければならない。国連軍司令部による朝鮮半島有事に自動介入する構造は消え去るという点で、在日米軍の存在根拠を瓦解させる事件となる。
未だ日韓の決定範囲が、米国の決定範囲の中にあるということを否定することが出来ないのは事実だ。しかし、文在寅政府と安倍政府は、米国により規定された決定範囲を拡大させる決断をする必要がある。そうしてこそ、二つの国にとってチャンスが大きく広がる。
そのあと、平和市民連絡会、ヘリ基地反対協、カヌーチーム辺野古ぶるーの決意表明が続いた。沖縄キリスト教学院大の学生有志は「あなたの心は誰のもの〜茶色の朝」と題する劇を演じた。
普天間基地ゲート前でゴスペルを歌う会、白い韓服姿のきむ・ぎがんさんのミニコンサートの後、基地・軍隊を許さない行動する女たちの会の高里鈴代さんの閉会のあいさつで、二時間半の集会の幕を閉じた。

6.22

嘉手納ゲート前に30人

115回目のピースアクション


六月二二日朝七時から、嘉手納米軍基地の第1ゲートをはじめ四つのゲート前で、米軍の撤退を求める行動が行われた。第1ゲート前には、「カデナ基地閉鎖・撤去!辺野古新規建設阻止!」「CLOSE KADENA BASE」などの横断幕やプラカードを掲げて、三〇人が集まり、一時間半にわたってゲート前抗議行動を貫徹した。主催は嘉手納ピースアクション。一昨年に始まってから一一五回目となるこの日は嘉手納基地のすぐ近くに住む北谷町の長浜さんがマイクをとってリードし、ゲート前をグルグルデモ行進しながら「米軍は沖縄から出ていけ」と訴えた。
韓国の写真家・李時雨(イ・シウ)さんら三人もプラカードを掲げてゲート前行動に参加した。李時雨さんは、駐韓米軍基地や韓米合同訓練の様子を撮影しインターネット上に掲載したことなどが「国家保安法」「軍事機密保護法」違反に当たるとして一〇年ほど前に逮捕され長らく獄中にいたことがある。アピール行動の合間に、李時雨さんは「二〇〇一年、劣化ウラン弾に関する情報公開で、嘉手納基地に三〇万発貯蔵されていることが明らかになった。韓国のオサン空軍基地やスウォン、チョンジュに合わせて二七〇万発。沖縄と韓国合わせて三〇〇万発にのぼる。米軍が湾岸戦争やイラク戦争で使用した劣化ウラン弾の数は九〇万発。深刻な放射能障害を引き起こしたが、米軍当局は沖縄日本にないとウソをついてきた。基地に対する調査と監視が必要だ」と述べた。
梅雨明けの太陽が照り付ける中、参加者は最後まで元気いっぱいにゲート前行動を貫徹した。

6.22

辺野古ゲート前慰霊祭

大浦崎収容所の戦死者を追悼


七三年前の沖縄戦で、米軍は捕らえた三〇万以上の住民をすべて中北部各地の収容所に強制的に隔離した。キャンプ・シュワブのある辺野古崎には、一九四五年六月下旬から今帰仁、本部、伊江の住民二万人以上が閉じ込められたという大浦崎収容所があった。どこの収容所でも飢餓とマラリアで毎日四〜五人の死者が出たという。大浦崎収容所では三〇〇人以上が死亡したといわれているが、辺野古崎にキャンプを張っていた米軍は戦後基地を拡張固定化した。遺骨は基地の中の埋葬地に埋められたままだ。
慰霊の日を前にして六月二二日午前、キャンプ・シュワブゲート前のテントで大浦崎収容所の戦死者を追悼する慰霊祭が開かれた。慰霊祭は今年で四回目。一〇〇人をこえる人々が集まり、日本山妙法寺の黒柳さんの読経に合わせて合掌・焼香した。軍警は金網の中からビデオカメラでテントの様子を撮影した。
中心になって慰霊祭を準備したうるま市の伊波義安さんは「一四年前、長島・平島で渡り鳥を調べたら、二時間で四一九羽のアジサシが確認された。辺野古・大浦湾の自然の豊かさを実感する。住民自身が調査し守ることが大事だ」と呼びかけた。稲嶺進さんは「護岸で仕切られると海が死ぬ。土砂投入の前に止めよう」と訴えた。
沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松さんは、「主権者はわれわれ。決してあきらめることではない」と話した。具志堅さんは常々「辺野古新基地建設にあたって工法や環境対策を審査したかもしれないが、埋葬遺骨の存在については完全に欠落している。戦争の犠牲者の遺骨の上に新たな戦死者を生む基地を造る。これ以上の死者への冒涜はない」と述べている。
韓国の写真家、李時雨(イ・シウ)さんは「朝鮮半島の情勢と基地沖縄は密接に関連している。南北対立が解消され平和が実現されれば、実質米軍の沖縄の国連軍は出ていく以外ない」と指摘した。
他方、海上では、砕石運搬船に対する阻止行動がカヌーチームと抗議船により行われた。大浦湾のK9護岸手前の台船に移し替える砕石運搬船を止めるためフロートに向かうと海保の高速ゴムボートが現れカヌーを拘束する。毎日海上に出ているカヌーチームのTさんは「海保がいないと工事は一ミリも進まない。極端な話だが辺野古新基地は機動隊と海上保安官がほぼ一〇〇%つくっていると言えるのではないか。この歴史的な愚行を是非彼らに理解して欲しい」と述べる。

6.20

辺野古ゲート前に100人

朝昼午後3回の資材搬入に果敢に抵抗


早朝から開始されたゲート前座り込みで、ヘリ基地反対協の安次富浩さんは「朝鮮半島の平和の進展の中なぜ沖縄に基地が必要か。米軍再編で沖縄には三〇〇〇人の海兵隊部隊しか残らない。沖縄に新基地を造ることは自衛隊基地につながる。絶対に造らせない。機動隊が動き出した。いつも通り非暴力で抵抗しよう」と訴えた。
工事車両は大中小の砕石、砂利、砂、コンクリート構造物、フレコンバッグ、木材、鉄工作物、足場板、生コン車、圧送機、カバーをかけたトラックなど。進行係の伊波さんはマイクで「海は一度壊されたら元には戻らない。豊かな海をこわすな。沖縄の未来を奪うな」と叫び続けた。さらにマイクは「大阪大地震の被害が広がっています。救援の手が求められています。警察のみなさん、警備のみなさん、辺野古にいないで、大阪に駆け付けてください」と呼びかけた。
この日救護班についたのは熊本からの看護師の男性二人。二人とも辺野古は初めてとのこと。目の前で繰り広げられる日本の国家権力による沖縄県民の人権無視の現場を凝視した。

6.24

辺野古ゲート前慰霊祭

大浦崎収容所の戦死者を追悼


六月二四日午後、沖縄大学で「ジュゴンを救え!埋立承認撤回を!ジュゴン訴訟で辺野古の海を守ろう」との集会が開かれ、約一〇〇人が参加した。
ジュゴン訴訟原告の真喜志好一さんはジュゴン訴訟の経過と現状について次のように報告した。

真喜志好一さん
の報告要旨
マリアナ諸島での米海軍の砲爆撃演習を「渡り鳥の飛来地だから中止せよ」と勝訴した米国の「生物多様性センター」と二〇〇三年からコンタクトをとり、意見交換を重ねた。そして米国の「国家歴史保存法」(National Historic Preservation Act)で、「ジュゴンは日本の文化財保護法で天然記念物に指定されているので、基地建設にあたって米国防長官たちはジュゴンの保護策を示せ」と提訴した。原告は沖縄ジュゴン、個人、米環境団体、日本市民団体。被告は米国防長官と国防総省。来る六月二八日裁判所でのヒアリングと結審を迎える。相手側は「県知事が埋立承認をしているので、日本政府の環境保全策は適正だ」と主張して来るだろう。そうさせないためにも翁長知事の埋立承認撤回が求められる。――
ジュゴン保護キャンペーンセンターの吉川秀樹さんは、新たに開示された七〇〇〇ページに及ぶ行政記録に基づき交わされた審理を紹介し、ジュゴン訴訟の争点について述べた。争点1:国防総省は国家歴史保存法四〇二条に基づいて基地によるジュゴンへの影響を「考慮」する手続きをきちんと行ったか。争点2:ジュゴンに影響がないとする国防総省の結論は妥当なのか。
桜井国俊さんは「今こそ承認撤回を」と訴え、国を埋め立て断念に追い込み、埋め立て承認の自主的返上をさせれば、補償ゼロ・原状回復義務あり、になると述べた。


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