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    かけはし2018年7月9日号

8・11県民大会に全国から総結集を


沖縄報告 7月1日

土砂投入を中止せよ! 辺野古新基地建設白紙撤回へ

沖縄 K・S  

6.25

第4回海上座り込み

カヌー、抗議船約80隻が一斉に海上行動

 六月二五日月曜日、4・25に続く四回目の海上座り込みが行われ、抗議船一〇隻、カヌー六八艇が辺野古の護岸工事現場に集結し、埋め立てやめろ!海を守れ!と声をあげた。午前八時過ぎに一斉に浜を出たカヌーの群れは海を埋め尽くさんばかりに見える。
 カヌー隊はK4護岸に集合しプラカード、シュプレヒコールで抗議したあと、砕石投下の現場に行き、一斉にフロートを越え工事阻止行動を行った。海保の高速ゴムボートはいつにもまして多い。普段は一二隻程度なのに、数えると一七隻もいて襲ってくる。カヌーはかなり善戦したが、しばらくして海保に拘束され、松田ぬ浜に戻された。しかし、また現場に戻る。
 二度目の拘束のころには西の空が徐々に暗くなり、雷の音が聞こえ時々稲妻が走った。浜に着く頃には大粒の雨が降り雷も激しくなったため、午後の辺野古の浜での連帯集会は中止となった。連帯集会でカヌーチームを代表してスピーチする予定だったYさんは伝えたいことが様々あったのに残念、と述べた。

予定していたYさんのスピーチ

未来は私たちの手中に


 辺野古の海は毎日少しずつ殺されています。四年前の夏、最初は海底に穴を開けるボーリング調査という[小さな点]の破壊が始まりました。それが重さ数十トンのコンクリートブロックという[大きな点]の破壊に変わり、護岸工事では[点]から[線]の破壊になり、現在は護岸で埋立区域を囲うという[面]の破壊が始まりつつあります。やがて基地が作られてしまえば、滑走路から軍用機が飛びたち、このあたり一帯の[空間]が破壊され、それは戦を呼び込み、私たちが暮らす一つの[時代]をも破壊することになるでしょう。
 護岸のあたりはジュゴンの餌となる海草が生い茂っていますが、ジュゴンはもうこの騒がしい海へは来なくなっています。産卵期を迎えたウミガメは今、卵を産むために戻ってきています。しかし、護岸や海岸線に沿って伸ばされた仮設道路によって浜に上がれず、上陸できる場所を探してウロウロ彷徨っている姿を毎日のように見かけます。渡り鳥のアジサシも工事区域周辺の岩場にはもう近づくことができません。大小さまざまな珊瑚もたとえ移植しても大半は死んでしまうそうです。
 護岸の内側には色とりどりの小さな魚、ヤドカリやカニたち、名前も知らないたくさんの貝類、モズク、アマモといった植物など多様な命が生きています。護岸の囲いが閉じられてしまえば、もう海ではなくなります。水温や水質は激変し、内側にいた生き物の大半は死滅してしまうでしょう。
 沖縄に過酷な米軍基地負担を強いているのは、この国全体の政治的な状況だということを、僕は強く感じています。本土に生まれ育った僕は、沖縄を変えるのではなく、沖縄を支援したり応援したりするのでもなく、この国の政治のあり方を当事者の一人として変えていかなければならない、そのことが沖縄の基地問題を解決することになると思います。
 ちっぽけな一人の人間に何ができるんだと笑われるかもしれません。しかし、いまこの瞬間から僕たちが日々の行動と意識を変えたなら、世界の一部は確実に変わったことになります。信じて下さい、未来は僕たちの手の中にあります。夢をあきらめずに、この愚かな基地建設をやめさせるため、それぞれの場所で、それぞれのやり方で、日々の行動を続けていきましょう。

6.27

辺野古ゲート前に150人

朝昼午後3回の資材搬入・強制排除に果敢に抵抗


 六月二七日水曜日のゲート前行動は、月曜、火曜といずれも四〇〇台を超える工事用車両の搬入が行われたのに対する緊張感があふれる中、平和市民連絡会の伊波義安さんの進行で進められた。
 はじめにヘリ基地反対協の安次富浩さんが「6・25海上座り込みは成功した。残念ながら昼前から雷が鳴るなど天気が崩れて午後の連帯集会はできなかったが、埋め立てを許さず海を守るとのアピールはできた。今日はカヌー七艇、抗議船二隻で海に出ている。実は昨日ゲート前でトラブルがあった。闘いの原点は非暴力であることを理解し、警察官との直接対峙はやめて欲しい。7・7の二〇〇〇人集会に向けてみんなで運動をつくり出そう」と呼びかけた。
 名護市議の大城敬人さんは議会報告を行い、「基地と引き換えに交付される再編交付金に頼らないまちづくりが必要だ。今朝の新聞に掲載されたように、オール沖縄会議は辺野古一帯の建物の高さ制限に関する独自調査を行い、七〇戸前後の建物が制限オーバーになることを明らかにした。明後日防衛局に申し入れる。先日の数久田での流弾事件は復帰後七回目。四〇年前には何と、三〇〇〇発の銃弾が降り注ぎ、58号線を走るタクシーのフェンダーにあたり、キビ畑を燃やした。まるで戦場のようだった」と復帰後も変わることのない基地の実態を告発した。
 九時前には、工事車両がゲート前に到着しはじめ、警察機動隊が基地内からぞろぞろと出てきて座り込み排除にかかった。沖縄の歴史や基地問題に対する知識もなく、ただ道交法違反、交通の邪魔になっていると繰り返すばかりの警察機動隊の排除は乱暴だ。言論の自由、集会の権利という民主主義の根幹の人権が警察機動隊の力によって踏みにじられていく辺野古ゲート前の姿は日本という国の民主主義の成熟度を照らし出す。しかし、ゲート前の人びとはくじけない。
 資材搬入の工事車両に対する抗議活動が行われている途中、「大阪府退職教職員連絡協議会」「憲法九条を誇りにする会」のメンバー約五〇人が「辺野古に基地は造らせない」「安倍改憲を許さない」とのそろいのチョッキを身に着けて登場した。ゲート前の空間に陣取った一行はプラカードを掲げ、シュプレヒコールを繰り返した。
 一回目の資材搬入のあとテントで行われた集会で、府退教の代表は「二年に一回沖縄に来ている。一一月知事選に勝ち、来年の参議院選を勝って政治を変えよう。辺野古の闘いは日本の反戦平和闘争の最前線だ」と述べて、持参したカンパとお土産を手渡した。
 前名護市長の稲嶺さんは「ハイサイ、大阪カラ、メンソーンタル、グスーヨー、チュウウガナビラ(大阪からいらしたみなさん、こんにちは)」と切り出し、「先の名護市長選挙で相手候補は辺野古のへの字も出さなかった。選挙結果は辺野古が承認されたのではない。敗戦を終戦と言い続けることに示されるごまかしの政治。安倍政権になってひどくなった。全国各地から呼ばれて行くが、どこでも沖縄に対する熱い思いがすごい」と述べて、長野県での集会で託されたカンパを披露し、「全国が辺野古に注目している。あきらめてはいけない」と訴えた。
 そのあと、徳森さんがカンカラサンシンを手に戦後屋嘉収容所で歌われた歌をうたった。
 一一時半からのゲート前座り込みで、島ぐるみ大宜味の宮城さんは「明日島ぐるみの共同代表四人と村議三人が北部選出の平良県議と親川県議を伴なって県に承認撤回の要請行動に行く」と報告した。福岡の参加者は「辺野古アクションで活動している。毎週火曜日天神でマイクアピールとチラシ配布をしている。辺野古に来たときはカヌーに乗る」と述べた。那覇島ぐるみバスの比嘉さんは「座るあなたが主役、人権行使の主役です。安倍に人権守れとは言いたくない。安倍の言葉は外国人のよう、理解不能だ。怒りのみがある。私は日本人を止めるつもり」と訴えたあと、「慰霊の日の追悼式での翁長知事のスピーチは素晴らしかった。安倍はどうしていたか。口をもぐもぐさせてあいさつの練習をしているところがテレビにハッキリ出ていた。安倍は沖縄に来るな。防衛局は工事を止めて日本へ帰れ」と叫んだ。
 その後、二回目の資材搬入・強制排除が行われた。救護班のふたりの看護師は福岡からの女性。道路向かい側から警察官による理不尽な人権侵害の現場を見守った。

6.30

辺野古ゲート前に50人

台風7号接近に備えテントを片付け

 六月三〇日のゲート前行動は、台風7号接近により防衛局の資材搬入・県警の配置もなかったため、ゲート前集会を簡単に行ったあと全員でテントの片づけを行った。
工事用ゲート前はアルソックの警備員一〇人が並んでいるだけ。八時半過ぎから始まった座り込み集会の進行担当は平和運動センターの岸本さん。「今日は六月最後の座り込みだ。これまで四年間闘い抜いてきた。白紙撤回させるまで粘り強く闘い抜きたい。台風接近のため昨日大浦湾側では工事台船がすべて撤収した。今日は資材搬入はないだろう。集会のあとテントの片づけを行い、午前中には終わりたい」と行動提起を行い、いつものように「沖縄今こそ立ち上がろう」「座り込めここへ」を力強く歌い座り込んだ。
宜野座の仲村さんは「五九年前の今日、宮森小学校のジェット機墜落事故を思い出す。たくさんの人たちが傷つき死んだ。二〇年以上やってきた辺野古の闘い、絶対に基地建設を阻止する。もっと多くの現職の人に参加してほしい」と述べた。うるま市島ぐるみの伊芸さんは「今日で二一八回目のゲート前、二六人が参加した。水木土の行動はやり抜く。安倍は本当に世界のウソつき首相だ。日本の政治を牛耳っている人たちから政治を取り戻そう。資材の海上搬入に対し、月一回本部の港に直行し阻止行動をやることを確認した。状況は厳しいがやり抜こう」とアピールした。
平和市民連絡会の上間芳子さんは「政府防衛局による工事はいくつもの違法工事の積み重ねで強行されてきた。活断層や高さ制限など、閣議決定で問題がないと決めても何も問題が解決されるわけではない。活断層が動けば弾薬庫は今でも危険だ。本土のマスコミはどうしてこれらの問題を取り上げないのか。慰霊の日、安倍警護のため沖縄県警は最大動員、愛知県警の装甲車もあったが、安倍は発言が終わると脱兎のごとく逃げ帰った。県民民意を踏みにじって顧みない安倍は沖縄に来るな、と言いたい。八月一七日の土砂投入へ向けて、安倍が何をやってくるか、十分注意が必要だ。すでにここゲート前には六月二五日期限で国道事務所によるブロック、足場板等の撤去命令が出ている。私は復帰前の全軍労の闘いから五〇年以上運動に関わってきた。中学の時先生と一緒に集会デモに参加したのが最初だ。生まれる前のことは責任の取りようがないが、今生きていて起こっていること、基地の問題はわれわれの世代が責任をとらなければならない。辺野古ゲート前の闘いは四年前、二五人で始まった。こんなにも大きく長く闘われるとは思っていなかった。連帯して闘い抜こう」と呼びかけた。
普天間爆音訴訟団の高橋年男事務局長は「大山ゲートでは毎週火曜、野嵩ゲートでは毎日、早朝抗議行動を続けている。安倍が約束した普天間基地の五年以内の運用停止の期限は二〇一九年二月一八日。二三三日残すのみだ。普天間で早朝夜間の飛行差し止め裁判を始めて一六年。七月三一日には控訴審が結審する。すでに根拠が崩れている抑止力の神話にしがみつくのをやめさせなければならない。宜野湾では今日、空を守る条例制定を求める結成総会が開かれる。昨年来からの米軍機からの相次ぐ部品落下で、お母さんたちは、魔法が解けた、先入観から解放された、と言っている。嫌がらせの電話やメールが相次ぐ事態にしっかり取り組んでいこうとしている」と語った。
最後に全員でゲートに向かってシュプレヒコールを行い一時間近くのゲート前座り込みを終えた。そのあと台風対策に取り掛かった。屋根のビニールシートを巻き、木材の屋台をロープで縛り、ノボリ類を片付けて、ほぼ午前中に作業を終えた。


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