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    かけはし2018年8月6日号

辺野古の海を土砂で埋めるな


7.25

「特定外来生物」を運ぶな

8月土砂投入ストップ

生態系を破壊する基地建設

 七月二五日午後六時半から、東京・全水道会館で「土砂で辺野古に運ぶな!本土からの特定外来生物 8月土砂投入ストップ!首都圏集会」が主催:辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会/辺野古土砂搬出反対!首都圏グループ、共催:辺野古の海を土砂で埋めるな!首都圏連絡会、協賛:「止めよう!辺野古埋め立て」国会包囲実行委で開催され、二〇〇人を超える人々が集まった。
 首都圏グループの岩槻武行さんが「土砂投入が決められ、翁長知事がこれを拒否するという緊迫した状況にある。二〇一二年土砂搬出問題について話し合い、防衛省や環境省に申し入れを行い、二〇一四年からは署名運動を始めて広がっている。首都圏でも埋めるな連ができた。何としても土砂投入を止めよう」と主催者あいさつをした。

県は最大の切り
札を行使する
次に、全国から参加した土砂連の仲間が報告した。
沖縄から、北上田毅さん(沖縄平和市民連絡会・土砂全協顧問)が緊迫する情勢について話した。
「知事がいつ承認取り消しを発表するかにかかっている。防衛省は土砂・石材を大量に運び、工事の強行の構えを見せている。現状にしぼって報告する。八月一七日以降から土砂を投入する。辺野古側のA―1工区から始める。七月一九日に外周護岸がつなげられた。一週間県庁前座り込みと翁長知事になり初めて知事室前座り込みを行った。七月一九日、副知事と市民側一〇人が会った。副知事は『七月中の埋め立て承認撤回を表明し、防衛省への聴聞の手続きを始めること』を明言した。聴聞には一カ月かかる。県は最大の切り札行使へ向かう。@八月一七日に間に合うのか、A国の対抗策は? 国は効力の執行停止を求めて、国と県で新たな裁判が始まる。しかし工事は行われるだろう」。
「最大の争点は軟弱地盤の問題だ。大規模な地盤埋め立てが必要となり、設計変更が必要だ。そうなれば知事の承認が必要となる。知事選が決定的な意味を持ってくる。大型のケーソンを置けない。この問題についてデーターが不存在であるとして非開示にしてきた。それに対して裁判を起こして闘っている」。
「八月一一日、オール沖縄として県民大会、八月六日〜一〇日、八月一六日〜一八日を集中大行動としている。ゲート前は苦しい状況が続いている。一人でも多く人が結集して欲しい」。

有害外来生物
を運び込むな
報告A。大津幸夫さん(自然と文化を守る奄美会議・土砂全協共同代表)。「辺野古に土砂を運ぶために、採石場で石を削り、岩ズリを山積みにして搬出の準備をしている。那覇第二滑走路の建設のための埋め立て工事で石材を搬入した。採石場や港湾などで特定外来生物ハイイロゴケグモが発見された。石材を洗浄して搬出した」。
「辺野古埋め立ての土砂を水で洗ったらなくなってしまう。大量の土砂を高熱処理、塩水処理の方法は非常に困難だ。鹿児島県に対して、ハイイロゴケグモの侵入する奄美大島から土砂(岩ズリ)の沖縄県への搬出に対して、沖縄県や県議会から、協力要請があったら全面協力してほしい、と七月二〇日までに回答するように申し入れた。県は国がやることと逃げた。各県で反対集会をやろう」。
報告B。八記久美子さん(北九州連絡協議会)。「門司地域には、五つの採石場に、全体の三五%に当たる七四〇万?の岩ズリのストックがある。辺野古土砂北九州は三年前に三二団体で結成し、故郷の土を戦争に使わせないために、様々な活動を行っている。門司では外来生物のオオキンケイギク・セアカゴケグモ・ヒアリが見つかっている。万が一土砂が搬出されるようになった場合、全量検査は絶対の条件だ」。
「沖縄の基地を知ってもらうために、『辺野古シネマ』と銘打った映画上映会を行ってきた。そして八月五日には稲嶺進さんの講演会を開く。昨年の冬に、福岡県や北九州市と交渉を行った。『要請があれば知らん顔はできない』という言葉をもらった。『辺野古土砂北九州』と『山口のこえ』で合同の『福岡山口土砂会議』を開き、議員と市民が学習会や情報交換を行っている」。
「福岡で進む米軍の基地化。自衛隊築城基地の緊急整備は普天間基地返還の条件の一つで、いま滑走路を三〇〇m沖合に延長する問題が起きている。芦屋基地でも滑走路の延長が言われている。福岡空港ではヘリ拠点機能を移設し二〇一九年度末完成予定。基地建設にも反対していく」。

全国から土砂を
搬出させない!
報告C。安陪悦子さん(辺野古土砂搬出反対全国協議会共同代表)が全国協の運動を紹介した。
辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会の歩み。二〇一五年奄美市で、七団体で全国協が発足。署名運動を開始。沖縄県で土砂条例可決。二〇一六年、加盟団体。香川県:小豆島環境と健康を考える会、故郷の土で辺野古に基地をつくらせない香川県連絡会、山口県:「辺野古に土砂を送らせない」山口の声、福岡県:「辺野古埋め立て土砂搬出反対」北九州連絡協議会、門司の環境を考える会、熊本県:辺野古土砂搬出反対熊本県連絡会、長崎県:五島列島自然と文化の会、鹿児島県:南大隅を愛する会、自然と文化を守る奄美会議、沖縄県:本部島ぐるみ会議・島ぐるみ会議名護、三重県:辺野古に土砂を送らせない三重県民の会(ケーソン)他六団体と二協力団体。二〇一八年三月防衛省交渉。署名提出計一一万七三一〇筆。
各地の対県交渉。各県から前向きな答弁引き出す。
鹿児島県:二〇一六年、一七年、一八年七月一一日、要望・要請活動。
熊本県:県から書面回答で「沖縄県からの要請が出ていない段階では対応等をお示しすることはできません。要請があれば国と協議し対応を検討することとしたい」。
長崎県:二〇一七年三月、県交渉で、一般論と断りつつ「沖縄の土砂条例に基づいて協力要請があった場合に、長崎県としては沖縄の条例の範囲内でこれに協力する体制をとる」「各県ごとに、生物多様性地域戦略を推進する立場から、これは自らの責務であることを確認する作業が必要」。
福岡県:二〇一七年一二月、北九州市環境保全課長「沖縄県から(外来種対策の協力)要請があれば検討します」。
山口県:「二〇一七年一〇月、議会環境福祉委員会で県環境政策課長が「具体的な要請がない」と断りながらも、議員の重ねての要請に「一般的に出来ることと出来ないことはあるが、出来ることには真摯に対応する」。
香川県:「二〇一八年二月定例議会で、浜田知事答弁があり「沖縄県の条例に基づく立ち入り調査は、基本的には同県が実施するものであるが具体的な協力要請があった場合には、その内容を確認した上で所管する法令等に基づき対応したい」。
土砂全協は五月二九日、沖縄県副知事への要請、七月二日県議会与党会派へ「土砂条例の改正―届け出制を許可改正に、罰則規定を設けるなどの申し入れをした。県外土砂搬出に反対する署名活動を展開する。国会での野党会派とりわけ立憲民主党への働きかけを強める。
報告D。中村さん(辺野古の海を土砂で埋めるな!首都圏連絡会)が「首都圏で大成建設抗議、MXテレビ問題、警視庁機動隊の高江への派遣違法訴訟などを行ってきた。六月に二七団体で埋めるな連を結成した。八月一一日には県民集会に呼応して池袋デモ、知事承認撤回表明後に官邸前での抗議行動を予定している」と報告した。

全国自治体も
前向きな対応
全国港湾労働組合連合会・糸谷欽一郎委員長が「沖縄港湾が辺野古新基地反対の声を上げ、門司港湾が岩ズリ・土砂搬出・搬入を決めた。全体として沖縄に岩ズリを持っていくことはけしからんとなった。なぜ日本に米軍基地を存続させる必要があるのか。フィリピンではスービック、クラーク米軍基地を返還させた。フィリピンでできたことが日本でできないはずはない。米軍基地はいらない」とアピールした。「止めよう!辺野古埋め立て」国会包囲実行委の木村辰彦さんが発言し、辺野古基金共同代表の菅原文子さん(メッセージ代読)がアピール。
湯浅一郎さん(土砂全協顧問)がまとめと行動の提起を行った。当面の行動として、八月から新たな署名活動を展開する。そして、防衛省、環境省に対して、外来生物防除対策を示せと迫る。富田英司さん(首都圏グループ)が集会決議を読み上げ、松本宣崇さん(土砂全協事務局長)が閉会のあいさつを行い、熱気につつまれた集会を終えた。(M)

7.26

地域から沖縄連帯集会・デモ

辺野古への土砂投入やめろ

東京東部集会に180人

 七月二六日午後六時半から、錦糸公園で「辺野古新基地建設を止めよう!土砂投入を許さない!7・26東京東部集会」が沖縄の闘いと連帯する東京東部集会実行委の主催で開かれ、地域の労働組合、市民団体など一八〇人が参加した。
 司会者が「翁長沖縄県知事が明日、埋め立て承認撤回を表明する。いよいよ土砂投入を阻止する重大局面に入る。沖縄と共に闘おう」と集会の意義を述べた。地公労東部議長が主催者あいさつを行い、次に七月六日から九日まで派遣された沖縄現地支援連帯行動参加者一一人が前に並び、田附辺団長が行動の概要を説明した。
 台風でゲート前座り込みはできなかったが七月七日ゲート前二〇〇〇人集会に参加し、光州からの参加者の発言が聞けたこと、抗議船での抗議、元米兵により殺された島袋里奈さんへの献花、そして恩納村での少年兵「護郷隊」の沖縄戦(中北部から召集された約一〇〇〇人はその多くが一五〜一八歳の少年で「自分の郷土は自分で護れ」と大義名分を押付けて遊撃戦に送り込まれ、一六〇人もの少年が戦死した)、沖縄愛楽園(ハンセン病隔離施設)見学・学習会を行った。続いて沖縄現地行動に初めて参加した江戸川ユニオンの二人が参加して良かったと熱い思いを述べた。
 辺野古土砂搬出反対!首都圏グループの毛利さんが土砂搬出問題について次のように報告した。

国際的には禁止
されている移動
「辺野古基地の滑走路は地上八・八メートルに作られる。そのため大量の土砂が必要になり、本土から埋め立て土砂の七五%を持ち込む。本土側の責任を痛感する。土砂の中に含まれる特定外来生物の侵入対策をどうするかが大きな問題だ。温帯の本土から亜熱帯の沖縄に持ち込まれる。国際機関では移動をやってはいけないことになっている。防衛省や環境省と昨日も交渉したが、侵入阻止の対策については明確に答えない、答えられないのだ。搬入される岩ズリは土砂と石が混じったものであり、洗浄することは不可能だ。沖縄は県条例を作り、特定外来種を入れないようにしている。搬出県に今後も働きかけ搬出を阻止していく」。
沖縄一坪反戦地主会・関東ブロックの外間さんが、「一九八三年に関東ブロックを立ち上げたが誰が連帯し支援してくれるのだろうかと孤独で落ち込んだこともあった。戦争のトラウマもある。しかし、東部のこの集会に来るとホッとする」と述べてから、「翁長知事の埋め立て承認撤回の表明を受けて、翌日の首相官邸前での座り込みや八月一一日県民大会に連帯し、東池袋でデモを行うので参加して欲しい」と呼びかけた。団結ガンバローを行い、亀戸駅近くの公園をめざして、「沖縄に基地をつくるな」とコールしながら、デモを行った。    (M)


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