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    かけはし2018年9月3日号

安倍改憲を止めるのは今だ!


8.19

「総がかり行動」が国会前集会

倒そう安倍 市民の総力で

沖縄の人々と共に怒りを燃やせ


改憲発議許すな
安倍は退陣へ!
 八月一九日、「戦争させない・九条壊すな!総がかり行動実行委員会」は衆院第一議員会館前をメインステージにして「安倍改憲NO!・沖縄辺野古新基地建設反対 議員会館前行動」を午後四時から行った。集会には二七〇〇人が集まった。
 安倍首相は、九月自民党総裁選で立候補の意思を表明している石破茂・元幹事長に圧勝した上で、秋の臨時国会で九条改憲を含む自民党の憲法改正案を提出し、年内改憲発議と二〇一九年の国民投票実施を目論んでいる。「新天皇即位・新憲法」をセットにして二〇二〇年の東京五輪を迎える、というプログラムこそ安倍政権が描く筋書きだ。
 さらに沖縄では、翁長知事の死去に伴う九月三〇日投票の知事選で、辺野古新基地建設容認の候補を当選させることをねらっている。八月末から九月に至る政治情勢は、改憲スケジュールの確定・沖縄の辺野古新基地建設というテーマをめぐって、いよいよ緊張の度を増している。
 この日の集会では、国会議員から立憲民主党の衆院議員で元首相の菅直人氏が最初に発言。安倍政権の改憲強行、辺野古新基地建設工事の加速化を止めるために全力を上げようと訴えた。日本共産党の宮本徹衆院議員は、亡くなった翁長沖縄県知事の意思を受け継いで辺野古新基地建設をストップさせようと強調。菅官房長官が「辺野古以外の選択肢はない」と圧力をかけていることを厳しく批判した。

今こそ三千万人
署名に全力を!
続いて主催者あいさつを行った「戦争をさせない一〇〇〇人委員会」の内田雅敏弁護士は「八月は死者の声に耳を傾ける月でなければならない。とりわけ戦争の最大の被害者は子どもたちだ。ところが安倍首相は『政治家は市民に向かって、時には自分の身をなげうってでも守るべき価値がある、と言わなければならない』と語っている。このおぞましさを改めて批判しなければならない」と強調した。
中央学院大教員の大村さんは「安保法制違憲訴訟」への支援を呼び掛けた。許せない戦争法オール板橋行動からは区内のすべての駅で三〇〇〇万人署名の活動を進めていることなどについて報告。また戦争させない市民の会・北海道からは、参院選の三議席のうち二議席を立憲野党が獲得することを目標に活動していることが紹介された。
最後に基地のない平和な沖縄をめざす会から「権力に立ち向かう勇気を持った本物の政治家・翁長さんの遺志を受け継ぐ知事を誕生させよう。負けてはいられない」とのアピールを受けた。
この秋、改憲阻止の闘いはいよいよ正念場を迎える。九月五日の「めざそう3000万人の署名」集会(午後6時、文京区民センター3A)、九月一七日の「さようなら原発」集会(明治公園)、九月一九日の「戦争法からまる三年、安倍九条改憲NO!」集会(午後六時半、日比谷野音)などの成功をバネに、沖縄県知事選勝利、三〇〇〇万人署名達成へ。安倍改憲を阻止しよう!      (K)

8.4

渋谷で300人が抗議行動

LGBT差別やめろ

状況はとても深刻だ


 七月二九日、自民党本部前で、杉田衆議院議員辞職を要求する抗議行動が行われた。「新潮45」八月号に掲載された杉田の寄稿文「LGBT支援の度が過ぎる」において、LGBTの人々を指して「生産性がない」と主張したことに対する抗議行動で五〇〇〇人が参加した(本紙8月6日号)。
 これに引き続き八月四日、渋谷駅ハチ公前でも、LGBTの人たちを中心とする約三〇〇人が集まり、抗議集会を行った。

女性差別への
怒りもこめて
自民党本部前の抗議活動後、障害者団体や女性たちからも抗議の声が上がった。
障害者に関わる人たちが「生きてく会」を結成し、安倍自民党総裁へ「杉田水脈氏の発言は出産できない障害者や患者の人権をも踏みにじるもの」だとして抗議文を送った。
また東京医科大学入試における女性差別問題が明らかとなり、大学前で約一〇〇人が緊急の抗議活動を行った。そうした女性差別、LGBT差別への批判を怖れた自民党は八月一日、ホームページで「LGBTに関するわが党の政策について」という声明を発表したが、「本人には今後、十分に注意するよう指導した」というもので、撤回も謝罪もない、なめきった内容であった。

すべての人々の
人権のために!
レズビアンのなとりさんは、「これはLGBTとLGBT差別者だけの問題ではない。東京医科大学の問題も起きた。毎日怒っていなければならない。先週スピーチされた林さんは『黙っているほど怖いことはない』と語った。だから私はここで発言する」とし、さらに「杉田議員は『日本に差別がない』といったが、あります! 私の意見を聞いた高校生からメールをもらいました。その若者は『生きていていいんだ』とコメントをくれた」と報告し、杉田議員や自民党、差別するものたちを批判した。
またフリーエディター&ライターの宇田川しいさんは、杉田が動画サイトで「LGBTの子どもたちの自殺率が高い」と、笑いながらしゃべったことについて、激しい怒りを感じる。これは死刑宣告に等しく、残酷なもので決して許すことができない」と発言。そして自民党が「いまだ撤回・謝罪もしない。杉田は比例当選した議員だから、自民党に責任をとってもらわなければならない。しかし自民党は、杉田を容認している。自民党議員、安倍首相も同じ思想を共有しているからではないか!」と安倍政権を批判した。
さらに「デモは政治を動かせることが明らかになった。しかし十分な内容とはいえないが、自民党から『声明』を引き出せたのは抗議活動のおかげである。女性、障害者、同和、外国人、すべての人権を守るため今すぐ路上から声をあげよう!」と発言した。

やまゆり園殺傷
事件とつながり
集会では、台湾の状況が報告された。
外国人のゲイを代表し、台湾人の劉靈均さん(三重大学特任講師/関西同志聯盟共同代表)は「台湾は二〇一九年から同性婚が認められる」ことを報告。この経緯には二〇〇〇年、LGBTの中学生が学校でいじめにあい、トイレで自殺したという悲劇から始まった。これが世論を動かして二〇〇四年に性別教育平等法(学校教育における性的指向の尊重や差別禁止などを謳っている)が成立したという。最後に彼は、魯迅の言葉を引用し、「子どもを救え!」とコールした。

状況の深刻さ
は想像以上だ
NHKニュースでも、次のようなことが取り上げられていたので紹介する。
NHKが運用するウェブサイト「19のいのち(注)」に、杉田寄稿文へ多数の反論が投稿されていることを明らかにし、これは障害者へも向けられた差別ととらえられていると報道した。
サイトの投稿記事から引用する。
やまゆり園殺傷事件犯人について、「あの思想は一体どうやって形成されたのかを真剣に考えようと思いました。そして二年経った今、国を主導するはずの政治家が、あのようなことを平気で放言しているのが今の日本なのです。明らかに事件は忘れ去られています。鑑みれば、あの事件は起こるべくして起こったと思えてしまいますし、こんな意識では今後も起こるのではないでしょうか。状況は我々が思っているよりもずっと深刻です」。(大望)

(注)二〇一六年の相模原障害者施設「津久井やまゆり園」で起きた殺傷事件の遺族の思い出や、意見を掲載しているサイト。


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