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    かけはし2018年9月10日号

「強者」に追随する党内各派


自民党総裁選について

改憲阻止・安倍政権打倒の共同行動を

桜島をバックに立候補表明

 自民党総裁選が九月七日告示、九月二〇日投票のスケジュールで行われる。すでに出馬を表明して実質的な選挙運動を進めてきた石破茂・元幹事長に引き続き、安倍首相も八月二六日に、西郷隆盛にあやかって鹿児島県の桜島をバックに総裁選出馬表明を行った。
朝日新聞は「総裁選への立候補声明を、地方遊説にあわせるのは異例だ。カメラ目線で語る出馬表明をNHKが生中継した。山口が地盤の首相は、放送中の大河ドラマ『西郷どん』を意識、直前には鹿児島選出議員が開いた会合の演説で『今晩は西郷どん。薩長で力を合わせて新たな時代を切り開いていきたい』と語った。若者向けにPRできる『インスタ映え』の意識もにじむ」と報じている(八月二七日朝刊)。
安倍政権のねらいが、二〇一九年中の改憲国民投票を実現し、二〇二〇年の「東京五輪」を「新しい憲法」と「新しい天皇」の下で迎えることにあるのは言うまでもない。そのためにも、何がなんでも圧倒的大差での総裁三選を実現することが、安倍にとって必要なのである。そしてすでに、安倍の書いた筋書き通りに事態は進んでいる。かつて「五五年体制」の下では「お家芸」ともいえた自民党内の熾烈な権力闘争は、「政権転落」を経験して以後、すっかり影をひそめてしまった。
主要な自民党内派閥が、こぞって安倍の下に結集し、憲法改悪を実現した後での「後継者」レースを有利に推し進めるために、安倍総裁続投に合意してしまった。

改憲とつながった大軍拡


安倍の総裁三選以後、政治のスケジュールは次期臨時国会での「改憲発議」、そして来年、二〇一九年の改憲国民投票へと急速に煮詰まっていく。われわれは、この改憲国民投票で自民党改憲案を葬り去らなければならない。もとより改憲を阻止する闘いは、あらゆる社会的な運動の多様で複合的な連携を通じてのみ、真にその力を発揮するものである。
その中で、改憲・戦争国家化とストレートに結びついている「集団的自衛権」の行使容認と結びついた二〇一九年度予算案での軍事予算の急増を明らかにし、その動きに反対していく闘いもきわめて重要である。
防衛省が八月三一日に発表した二〇一九年度予算の概算要求は、過去最高の五兆二九八六億円に達した。この中には米軍再編関係予算の一部は含まれていないが、伸び率は二〇一八年度当初予算に比して二%超となった。
その中身の一端を見ておこう。「日米間では軍事機密の多い最新鋭の米国製兵器を取得できる有償軍事援助(FMS)契約が急増。安倍政権が本格編成した一四年度予算で一九〇六億円だった調達額(契約ベース)は、一八年度予算で四一〇二億円に倍増、一九年度の概算要求では過去最大の六九一七億円に膨らんだ」。「陸上配備型迎撃ミサイル『イージス・アショア』も今回計上した二基・二三五二億円のうち、FMS(有償軍事援助)調達の大半は複数年度に分けて支払うため、イージス・アショアに関連する経費は『後年度負担』として二〇年度以降の予算も縛ることになる」(朝日新聞9月1日 朝刊)。

 憲法改悪阻止
の共同闘争へ

 われわれは沖縄の辺野古新基地建設阻止の闘い、そして反原発の闘い、さらには反天皇制や国際連帯のキャンペーンなど、この間社会的に蓄積されてきた運動の中から、改憲阻止の取り組みを具体化させていこう。改憲阻止のキャンペーンの中で、沖縄の反基地闘争や自衛隊軍拡、オスプレイの配備、そしてイージス・アショア配備反対の闘いなどを結びつけてさらに強めよう。       (純)

8.25

あいち市民アクションが集会

「総がかり」でSTOP改憲

福山真劫さんが報告


 【愛知】八月二五日、名古屋市のウィンク愛知で「安倍内閣NO! あいち市民アクション8・25集会―改憲発議をさせないために、今、何をなすべきか」が行われ、約一〇〇人の労働者、市民らが参加して成功した。主催は「安倍9条改憲NO! あいち市民アクション」で東京から総がかり行動実行委員会代表の福山真劫さんを招き、この間の改憲阻止闘争の総括とこれからの展望について講演をしてもらった。

世界的視野で
平和を守ろう
最初に主催者あいさつを市民アクション呼びかけ人の草地大作さん(日本キリスト教団中央教会)がおこなった。
草地さんは自分にとって平和とは戦争がない社会だけではなく、すべての人々が幸福に生きられる社会であると考えていると述べ、平和を脅かす勢力として自然環境の問題もあると指摘した。この間の記録的な猛暑や豪雨、逆方向へと移動した台風の異常な進路を上げ、世界中を自然の猛威が襲い平和を脅かしていることに対して何らかの対策を行われなければ平和を語ることも難しいのではないかと述べ、複数の勢力が軍事力で覇権を争うなどしていていいのかと批判した。
世界的な視野で平和のために取り組めない指導者には退陣していただくしかない。せまりくる自然環境の猛威にたいして話し合う政治家を選び、私たちも傍観者ではなく世界的視野に立って取り組んでいこう。世界の人々が平和に暮らすために何をなすべきなのかを語り合う場を日本から世界に発信していこう、そのために平和憲法は大きな力を発揮できると思う。今日の講演で今後の方向を示唆できればと思う」と述べて開会のあいさつとした。
続いて福山真劫さんが講演を行った。
福山さんはまず総がかり行動がめざすものとして「平和」「民主主義」「憲法」「脱原発」を上げ、三〇〇〇万人署名をあつめ、次の参議院選挙で改憲勢力の三分の二割れを勝ち取り、安倍政権を大衆運動と野党共闘で包囲しようと述べた。安倍政権の性格と現状については、政治を私物化し、格差と貧困を拡大しており、戦後最大の平和と民主主義の危機であると述べた。
総がかり行動は発足以来、東京では五〇回を超える集会を行い、署名一三五〇万筆を集めたが安倍を追い詰めることはできなかった。通常国会では9条改正発議は止まっているが支持勢力の関係で掲げざるをえない。今秋の最大の争点は「憲法九条改悪阻止」「沖縄辺野古新基地建設阻止」「東アジアでの非核・平和の確立」だと述べた。
今後の闘い方については、「総がかりを超える総がかりを!」をめざそうとし、これまで共闘ができなかった共産党系と非共産党系の分裂した状態での運動を反省し、課題と連帯を拡大して、連合にも共闘を呼び掛けて闘いを作っていこうと述べた。
情勢の緊迫化と基本認識については国家権力の私物化と官僚機構の変質・堕落を分析しこれらとの闘いを訴え、東アジアの平和のために沖縄の辺野古新基地阻止の闘いと連帯し、北朝鮮を煽りつつ進められている軍事予算の拡大と日米軍産複合体による軍事大国化反対の取り組みを行おうと述べた。
また朝鮮半島の情勢について日本の軍事的脅迫と制裁を批判し、朝鮮半島の非核化と平和を確立しようと強調した。
次に護憲勢力の抵抗の歴史を総括し、安倍政権のジグザグと支持基盤である日本会議など極右勢力の動向、自民党総裁選に向けた安倍と石破の動向について分析した。
最後に今後の闘いについて「三〇〇〇万署名で改憲発義を断念に追い込み、国会で護憲勢力が三分の一以上を確保し、大衆運動を拡大しよう。そして『憲法改悪阻止』『沖縄闘争への連帯』『東アジアの平和の確立』の三本柱の闘いを行おう、勝利に確信を!」と述べて講演を終えた。
・3、名古屋
で1万人集会を
後半は参加者との質疑応答と昭和区九条の会からこの間の活動報告がなされた。最後に閉会の挨拶を「戦争をさせない一〇〇〇人委員会あいち」代表の浅利さんがおこない、一一月三日には東京で一〇万人集会が計画されている、名古屋でも同じ日に一万人集会を計画し準備を開始している。一一月三日は一万人の大集会をめざしてがんばろうと述べて閉会した。 (越中)



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