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    かけはし2018年10月29日号

性的少数者の嫌悪は権利ではない


行こう10月の平等行進、作ろう! 差別禁止法

安志完(アン・ジウオン)学生委員会


 仁川(インチョン)で開かれたクィア(差別された者達の)文化祭が開かれたが、これに対してこの祭りを嫌悪し、それを潰そうとする露骨な行動があらわれた。(「かけはし」編集部)

度を越えた性的少数者の嫌悪犯罪の現場で


 9月8日〈第1回仁川クィア(差別された者の文化祭)〉が開かれる予定だった東仁川北広場は、朝から祭りを止めようとする人々でごった返した。キリスト教を中心に組織された嫌悪勢力は、クィア文化祭が始まる前から広場を無断で占拠し、参加者を待っていた。彼らは数千人の口を借りて想像もできない暴言を浴びせ、器物破損、集団暴行、警察暴行、性的暴力、身体攻撃、ゴミ投棄、不法撮影、無差別な犯行、偽のマスコミ操作などの犯罪を行った。
 「愛してるから反対する」、「家へ行け」、「同性愛を助長するな」という叫びは、日が沈み閉会が宣言されるその瞬間まで続き、嫌悪を正当化した。
 祝祭を楽しむために広場を訪れた多くの人々は、イベントが行われる間、物理的に孤立し、無差別的に存在を否定され、身体的、精神的加害に苦しんだ。公権力は常にそうしてきたように、組織的嫌悪を加える人々の攻撃を黙認し、状況を傍観した。意図的に「中立」を守り、何もしないことで差別を再生産したのだ。
 現政府の態度をそのまま踏襲しいつものように「後で」をいい、「共存」を提案した。同区庁は事前から不合理で無理な行政的手続きを仁川クィア(差別された者)文化祭の組織委員会に要求し、警察は主催側が要請する要求を拒否し、生ぬるい態度を維持した。
 車両進入路を確保せずに対峙状況が絶えず発生したが、警察を投入せず、むしろ反対側の進入を防がなければならないという理由で、祭りの参加者たちの隊伍を孤立させた。集会申告がされていた午後8時が経過すると、彼らは待っていたかのように集会解散命令を嫌悪勢力ではなく参加者に回した。警察側は嫌悪勢力の代表に同行し、組織委員会に「旗を撤収すること」と「歩道で行進すること」を条件にした。 公権力は共犯だった。

「今私がここにいる」


 「私たちは邪魔したりしないわ」と彼女は彼に言った。「私たちはこの地で永遠に美しく生きる資格が十分ある人たちです。みなさん、今日のこの参加を忘れないでください。私たちがどれだけ大変で、20分で来る道を5時間歩いてきたでしょうか。皆さんを記憶しながら連帯して勝ちましょう」。

辛宇里仁川クィア文化祭組織委員会共同委員長、閉会宣言発言中


 阿鼻叫喚の中でも私たちは抵抗した。一瞬も与えられた状況に屈しなかった。終わりそうにもなかった0・5kmの行進を5時間にわたって歩き、互いを信じて隊伍を維持した。「行進をするからといって何が変わるのか」という言葉に、これ以上退くところはないという気持ちで踏ん張った。
 嫌悪の政治は一生を沈黙しながら生きてきた者に、再び反撃と怒りの動力になった。 抵抗する私たちが実践して連帯するので世の中は変わらなければならなかった。結局最後まで広場を埋め尽くしていたスローガンは「今私がここにいる」だった。 削除しようとする人々の間で存在しようとした。 そこからまた始まっていた。

私たちが望むのは排除と差別のない世の中


 いつまで嫌悪扇動は黙認され「そういうこともあり得ること」に縮小されるのか。仁川クィア文化祭に共に行った主体らは、9月10日の記者会見で、東仁川北広場で大規模な嫌悪犯罪を起こした仁川キリスト教総連合会、仁川クィア対策本部、イエス財団、松林小学校の父兄会に直ちに謝罪を求めた。
 また、犯罪の現場を黙認·幇助した許寅煥(ホ·インファン)東区庁長と組織的な暴力事態を助長し傍観した警察庁長を糾弾して謝罪を要求した。
 急迫した記者会見にもかかわらず、3時間足らずの短い時間内に、245団体と2903人個人の連名が集まった。仁川は新しい転換の基点となった。
 無視するからといって消えることも、消そうとしても消されることのない人達はただ沈黙したり抵抗したりするだけだ。自らを傷つけ、その苦痛に耐えること、あるいは、世の中の反対を全身で感じ、闘争することの中で、どれも容易でないためにともに戦わなければならないことを、改めて感じる。
 みんなの解放のために闘う私たちは正常性から脱した人々を範疇化して抑圧する社会に警鐘を鳴らし、ともに実践していく。 人間に優先順位はない。
 排除された人がいない社会、すべての権利が特権である必要のない共同体への変革が切実である。
 社会変革労働者党 「変革政治73号」より

声明

現代―起亜自動車の非正規職座り込みを解除するにあたって


  起亜自動車非正規職支会は、不法派遣で非正規職を使い続け労働部の命令も最高裁の決定も無視してきた財閥の一角現代起亜車に対して、工場占拠―ストライキ労働部内座り込みにでた。このなかで、現代起亜車が初めて非正規職解消のため直接交渉をするという確約を引き出し、座り込みを解除するに当たって出した声明である。非正規のない世の中に向けた重要な一歩だ。(「かけはし」編集部)


これからが始まりです

 14年ぶりに現代―起亜自動車の元請と非正規職支会の直接交渉が成立しました。 雇用労働部が直接雇用是正命令を進めることにしました。明白な犯罪を14年間も起訴しなかった検察が庇護の主犯でした。
政府が現代―起亜(ヒョンデ・キア)自動車の社内下請を不法派遣に判定してから14年、最高裁判所の判決が出て8年ぶりです。
あまりにも長い時間がかかりました。政府と司法府が現代―起亜(ヒョンデ・キア)自動車財閥の不法を放置する庇護をしている間に解雇され苦しみながら3人の解雇者が自ら命を絶たなければならなかったのです。36人が拘束され196人が解雇され家庭が破綻する苦痛を経験しました。
「不法派遣をした財閥と共に不法を放置して庇護した政府と司法府も共犯だったし、1100万非正規職量産の主犯でした。現代―起亜(ヒョンデ・キア)自動車の不法派遣処罰と正規職への転換は、地獄のような非正規職の世の中を変えるスタートにならなければなりません」。
事必帰正、最初は是非を選べず間違ってもすべては結局は必ず正しい道に戻るといいます。14年間誤ってきた現代―起亜自動車不法派遣問題はこれから正しい道に戻らなければなりません。

現代―起亜自動車の経営陣に要求します

 現代―起亜自動車は韓国を代表する企業であり、世界的な自動車メーカーです。「04年、労働部が不法派遣と判定し、10年に最高裁が違法派遣を確定判決しました。 少なくとも2010年以降は不法を中断すべきでした。しかし、現代―起亜自動車の経営陣は最高裁の判決も無視し、ずっと社内下請けを使用しています。
2018年7月1日雇用労働部が発表した雇用形態公示制によると現代自動車の間接雇用労働者(所属外労働)は9268人、起亜自動車は3962人もいます。このうち現代自動車6000人、起亜自動車3000人が不法社内下請けです。
社内下請けの一部を選別採用し勤続を認めず、自分の働いていた工程ではないほかの工程に発令する特別交渉の合意で、不法派遣は隠蔽してきました。現代―起亜自動車では今年、非正規社員を除外し、正規職労組との一方的な合意を強行しました。 不法雇用で作った車は不法自動車です。大韓民国の代表的な自動車メーカーの恥ずかしい自画像です。
来週スタートする現代―起亜自動車の経営陣と現代―起亜自動車の非正規職直接交渉を通じて誤った過去を正すことを要求します。15年間持続してきた不法派遣問題、2018年不法派遣を完全に終息させる年にするよう求めます。

検察と司法部に要求します

 労働部行政改革委員会の調査結果、検察が現代―起亜自動車の不法派遣を意図的に不当捜査で遅延させ、10年以上起訴すらしていない事実が確認されました。検察は職務遺棄を越え、現代―起亜自動車の不法を幇助して加担しました。最高裁は現代―起亜自動車非正規職不法派遣集団訴訟に対する判決を先送りにしています。
私たちは、現代―起亜自動車不法派遣事件を遅延させた当事者や責任者たちに、すべての措置を講じ、必ずその責任を問うつもりです。検察は直ちに現代―起亜自動車の鄭夢九(チョン・モング)-鄭義宣(チョン・ウィソン)副会長を起訴し、処罰しなければなりません。最高裁と裁判部はこれ以上判決を遅延してはいけません。

大韓民国政府に要求します

 雇用労働部が発表した「2018年度の雇用形態公示結果」によると、間接雇用労働者は90万6000人に達しています。3000人以上の大手企業の間接雇用の割合は23・6%で、全職員の1/4が間接雇用労働者であり、その大半が社内下請労働者です。
現代―起亜(ヒョンデ・キア)自動車をはじめ、不法派遣が毒キノコのように広まった理由は、まさに大韓民国政府の職務遺棄と職権乱用のためだ。政府が自ら不法派遣だと判定し、最高裁判所の判決が出ても不法派遣を処罰しなかった。大韓民国政府は風俗店の世話をする不正警察官と違わなかった。
全国の工業団地には製造業の社内下請に公然と派遣労働者を使っており、派遣労働者を募集するという不法広告が幅を利かせています。主務部署である雇用労働部の職務遺棄と職権乱用が、全国の職場を不法の天地にしたのです。
学校の非正規職、民主党本部で断食座り込みを行っているトールゲート収納院、江原ランドの非正規職、公共機関の非正規労働者たちは、「非正規職のゼロ時代」に希望を寄せて絶望の時間を送っています。
不法派遣の判決を受けた公共機関非正規職に対し、正規職への転換拒否誓約書と子会社を強要しています。
政府機関が不法を犯すのにどの民間企業が法を守りますか。 公共機関の正規職化の約束はすでにゴミ箱に捨てられました。
文在寅(ムン・ジェイン)政府がすべきことは直ちに自分の過ちを自分で正すことでしょう。公共機関の正規職化の約束を履行しなければなりません。雇用労働部の勤労監督官を全国の製造業の現場に投入し、不法派遣特別勤労監督を実施しなければなりません。
現代―起亜(ヒョンデ・キア)自動車をはじめ、不法派遣の判決を受けたにもかかわらず、ずっと社内下請けを使用する事業主に対し、拘束捜査など厳しく処罰しなければなりません。不法派遣を正し、ひいては非正規職量産法人の派遣法、期間制法を廃棄しなければなりません。

全国の非正規職労働者に呼びかけます

 現代―起亜(ヒョンデ・キア)自動車の社内下請け労働者は2003年から労働組合を作り、不法派遣の正規職への転換を要求し、闘争しました。当時、私たちは正規職の安全靴を選んで履かなければならなかったし、正規職が使い捨てた手袋を選んで使わなければならなかったです。
正規職は社員証をつけ、堂々と歩き、我々は出入り証をつけたまま、頭を下げて仕事をしなければならなかったのです。人としての待遇を受けるために私たちは立ち上がって労働組合を作りました。
現代―起亜(ヒョンデ・キア)自動車の非正規職労働者の15年闘争により製造業の社内下請は不法派遣のため、正規職に転換しなければならないという最高裁判所の判決を引き出すことができました。我々はすべての事業場で「社内下請使用禁止」を掲げて争います。 非正規悪法の廃棄を求めて闘争します。
全国の非正規労働者に訴えます。 いっしょに立ち上がります。「公共部門と民間部門の職種と産別を越え、非正規労働者が共に闘争しましょう」。
政府や資本が正社員として採用することを期待するのではなく、我々自ら我々の権利を取り戻すために闘っていこう。全国の非正規職労働者の労組加入と連帯と闘争で、非正規職のない職場を作るために力強く闘っていこう。 一緒に闘って一緒に勝利しましょう。

 終わりに非正社員のない世の中、現代―起亜自動車の不法を処罰し是正するために連帯してくださった全国の同志たち、各界各層の皆様に心より言葉で表現できない感謝の言葉を申し上げます。最後まで闘争して連帯して恩返しします。どうも。

 2018年10月7日

現代―起亜自動車非正規職支会共同闘争委員会


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