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    かけはし2018年11月5日号

9条改憲止めよう!安倍政権打倒へ


安倍首相「所信表明」演説批判

「改憲強行陣形」をつぶそう

あらゆる分野から反撃の行動を

安倍の開き直り
に怒りの反撃を


 一〇月二四日の臨時国会開会日、安倍政権は恒例の所信表明演説を行った。
 「1 はじめに」「2 強靭な故郷づくり」、「3 地方創生」、「4 外交・安全保障」、「5 平成のその先の時代の新たな国創り」、「6 終わりに」の構成からなる「所信表明演説」は明らかに彼の政権の「締めくくり」を想定した組み立てになっているが、そこでは「改憲の実現」と「天皇代替わり」をセットにして、「自らの歴史的業績」を自己確認し、他者にもそれを押しつける内容になっている。
 「私もまた、次の3年、国民の皆様と共に新しい国創りに挑戦する。6年前、国民の皆様と共に政権奪還を成し遂げた時の初心、挑戦者としての気迫は、いささかも変わるところはありません」。「しかし、長さゆえの慢心はないか。そうした国民の皆様の懸念にもしっかりと向き合ってまいります。むしろ、その長さこそが、継続こそが力である、そう思っていただけるよう、一層、身を引き締めて政権運営に当たる決意であります」。
 一見、「謙虚」であるように見せつけながらの「居直り」、ふてぶてしい「開き直り」、こうした安倍流政権運営を、正面から跳ね返し、彼に「改憲」という「最後の花道」を歩ませない闘いを労働者・市民の総力でつくりだしていこう。

天皇「代替わり」
とオリンピック


 今回の安倍「所信表明演説」の中で、「6 終わりに」という締めくくり部分の前に置かれた約四〇〇字程度の「5 平成の、その先の時代の新たな国創り」と題した項目に人びとの注意が注がれるのは当然だろう。そこでは「二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピック」と「天皇代替わり」と「改憲」(安倍にとっては憲法の「代替わり」か?)が「三位一体」のセットになって語られている。
 「歴史的な皇位継承まで、残り、半年余りとなりました。国民がこぞって寿(ことほ)ぎ、世界の人びとから祝福されるよう、内閣を挙げて準備を進めてまいります」。
 「まさに歴史の転換点にあたって、平成の、その先の時代に向かって、新たな国創りを、皆さん、共に、進めていこうではありませんか」。
 「国の理想を語るものは憲法です。憲法審査会において、政党が具体的な改正案を示すことで、国民の皆様の理解を深める努力を重ねていく。そうした中から、与党、野党といった政治的立場を超え、できるだけ幅広い合意が得られると確信しています」。
 「そのあるべき姿を最終的に決めるのは、国民の皆様です。制定から七〇年以上を経た今、国民の皆様と共に議論を深め、私たち国会議員の責任を、共に、果たしていこうではありませんか」。
 「オリンピック」「天皇代替わり」「改憲」を三つ重ねにし、安倍政権の「歴史的使命」をこの「三つ重ね」にかぶせた所信表明演説の異様なあり方を、われわれは改めて怒りを込めて暴き出していく必要がある。

沖縄の闘いに
呼応しよう!


 安倍政権は明らかに、政治・経済のすべての面で、重大な困難に直面している。
 政治の面で安倍政権に正面から立ちはだかっているのは、言うまでもなく沖縄の辺野古新基地建設を絶対に阻止しようとする沖縄県民の闘いである。
八月三〇日、「島ぐるみ」の辺野古新基地建設反対闘争の先頭に立ってきた翁長前知事の逝去を受けて行われた沖縄県知事選で、「島ぐるみ」の玉城デニー知事が、沖縄県政史上の最高得票で、自民・公明・維新がその当選に全力を上げた佐喜真敦前宜野湾市長に対して、圧勝した。続く一〇月一四日投票の豊見城市長選、一〇月二一日の那覇市長選でも国政野党が共同で推す候補が勝利した。
 これに対して沖縄防衛局は、沖縄県による辺野古埋め立て承認の撤回を、同じ内閣の国交省に求めるという茶番劇を行い、あくまで沖縄県と県民に対する敵対を繰り返しているのである。われわれは何よりも、この沖縄県民の闘いに正面から敵対し、あくまで辺野古基地建設を強行しようとする安倍政権の強硬姿勢を絶対に阻止しよう。
 この闘いは、安倍政権がねらう二〇一九年改憲発議を阻止する「安倍改憲NO!」の運動と文字通り一体のものである。
 第二に、あらためて、福島原発事故被害者を切り捨てた上で、事故があたかもなかったかのように全国で進められている原発再稼働に対して、東電経営者の事故責任を徹底的に明らかにし、被害の賠償、原発再稼働を阻止し、原発ゼロ社会を実現するために全力を上げよう。
 第三に、アベノミクスの破綻が確実に深まり、「働き方改革」が労働者に新たな超長時間労働と「過労死」を強制する状況の中で、労働者の雇用と権利を守り、生活できる賃金を獲得する闘いをはじめとした一連の要求を実現するために共同して闘おう。
 第四に、先に述べたように安倍首相自ら「改憲」と「三つ重ね」にした、「オリンピック」、「天皇代替わり」の国家主義と排外主義をきめ細かく暴きだしていく闘いである。
 この「三つ重ね」は、安倍政権にとっては「改憲戦略」と一体となったイベントであり、そうであればこそ「所信表明」演説の中で「平成の、その先の時代の新たな国創り」とわざわざ締めくくりの一章を構成する重要な内容を持って強調されているわけである。
 安倍「所信表明」は、このような意味で、安倍政権の「花道」を準備するイデオロギーに貫かれたものだ。
 この枠組全体をくつがえすような労働者・民衆の闘いを共に作り出そう!
(平井純一)

10.24

臨時国会開会日行動に1200人

「沖縄の声」に励まされた

総がかり行動実などが呼びかけ

 一〇月二四日、戦争させない・9条壊すな総がかり行動実行委員会、安倍9条改憲NO!市民アクション、共謀罪NO!実行委員会の三団体は、正午から国会前で「自民党改憲案国会提出反対! 辺野古新基地建設断念を! 共謀罪廃止!臨時国会開会日行動を行った。一二〇〇人が参加した。
 国会議員から、立憲民主党の江崎孝、国民民主党の藤田幸久、日本共産党の小池晃、社会民主党の福島みずほ、無所属の柚木道義各参院議員が発言した。江崎さんは、知事選に始まり、豊見城市長選、那覇市長選にいたる沖縄での「島ぐるみ」候補の三連勝の中で迎える「突っ込みどころ満載」の臨時国会で、安倍政権を徹底的に追及する決意を表明。
 国民民主党の藤田さんは、「沖縄の声をアメリカに届けるために翁長さんと共に闘ってきた。辺野古新基地ができても普天間基地は閉鎖できないと自民党の大臣が認めている。翁長さんの『県民葬』で自民党の『負担軽減』発言に対し『ウソつけ』『帰れ、帰れ』のコールが巻き起こった」と紹介。さらに「共謀罪法は国家による市民の監視であり、今すぐ廃止を」と呼びかけた。

民意敵視する
安倍に未来なし
日本共産党の小池晃参院議員は、沖縄県知事選とそれに続く市長選の勝利は辺野古に基地を作らせない、という圧倒的民意を示した、と強調。「オール沖縄」の団結の力は、国政野党が共に闘えば安倍自民党政権を倒すことができることを示している、と強調した。小池さんは自衛隊幹部がそろった観閲式で「改憲」を語った安倍首相を厳しく批判した。
さらに小池さんは、消費税を来年一〇月には一〇%にまで上げる、空前の大利益を上げる大企業に減税を行う安倍政権を倒すために、来年の参院選では一人区のすべてで野党候補の一本化を、と呼びかけた。
社民党の福島みずほ参院議員は、今日に至るも補正予算をつけず、臨時国会開会を遅らせた安倍政権は、台風・地震災害に苦しんでいる国民生活を全く配慮していない、と批判。福島さんは「安倍が言う自衛権とは集団的自衛権に他ならない。沖縄での勝利に続き、来年の参院選に勝利しよう。一〇月一四日の千葉県君津市長選でも、自公推薦候補を破って新人の女性が勝利した」と訴えた。無所属の柚木道義参院議員は「九条改憲阻止の署名活動をやってきた。安倍は不都合な民意を無視し、踏みにじっている」と語った。

署名3000
万人達成を
つづいて主催者団体から福山真劫さん(総がかり行動)が発言。福山さんは安倍内閣を「極右内閣、憲法破壊内閣、嘘つき内閣、無責任内閣、米国追随内閣」と性格づけ、本格的野党共闘で安倍政権を倒そう。一一月三日の国会包囲行動に大結集を!と呼びかけた。
共謀罪NO!実行委から海渡雄一弁護士が発言。海渡さんは関生労組にかけられた弾圧について「共謀罪適用のリハーサル弾圧」と規定し、反撃の行動を、と呼びかけた。
最後に「生かせ9条 松戸ネット」からのあいさつをうけ、地域の活動から3000万人署名達成を、とアピールした。
安倍改憲阻止・安倍内閣打倒への思いを込めた「臨時国会開会日行動」だった。          (K)

 



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