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    かけはし2020年1月1日号

 労働・生活・社会を変える


新しい課題にも意識的挑戦を

職場での人間回復をめざして


11.29

20けんり春闘発足総会

生活・権利破壊への
反撃を突き出そう


 一一月二九日夜、全水道会館を会場に20けんり春闘発足総会が開催され、全労協や全港湾など、同春闘全国実行委員会に結集する組合員多数の参加の下に、20けんり春闘としての闘争方針、組織・体制を確認、同春闘が正式に始動した。  総会ではまず、全国実行委員会共同代表の平賀雄次郎さん(民間中小労組懇談会)が代表あいさつに立ち、同春闘の基本課題として、賃金闘争再建に注力する中で企業別春闘を真剣に見直すべきこと、「働き方改革」の水面下で跋扈する不法行為との闘い、ハラスメントと対決して職場での人権回復を追求すること、そして社会的労働運動への挑戦を訴え、最後の点に関して総会第二部の講演テーマであるSDGsを真剣に学ぼうと呼びかけた。
 次いで全国実行委員会事務局長の中岡基明全労協事務局長が、議案書に沿って方針案を提起し、特に、安倍政権を一日も早く打倒する闘い、実質賃金が先進国で唯一低下し格差も深刻化している事態をはね返すことの不可欠性、ハラスメントが過労死の根源にあることの確認とハラスメントとの闘いの重要性、公務労働非正規化がさらに深刻化し、権利剥奪を伴う形で進められようとしていることとの闘い、を強調した。そしてこれらの取り組みでは、闘いで要求をもぎ取る姿勢をあらためて明確にしようと呼びかけた。
 そして以下の要求・方針が満場の拍手で採択された。
?メインスローガン
労働を!生活を!そして社会を変えていく20春闘を!
「八時間働けば生活できる賃金を」「八時間働けば暮らせる社会を」。
?法定最賃要求を含んで、、どこでも誰でも「月額二五万円以上、時給一五〇〇円以上の最低賃金保証」などの賃金要求。
?職場への高プロ、裁量労働制導入反対。
?職場からハラスメント撲滅の闘い。
?非正規労働者の処遇改善。
?公務公共サービスを労働者・市民の手に取り戻す。?外国人労働者の処遇改善。
?社会保障切り捨て反対とセーフティーネット確立。?労基法改悪反対。
?さらに社会的課題の闘い(安倍九条改憲阻止、戦争法・共謀罪廃止、自衛隊中東派遣反対、辺野古新基地建設阻止、原発再稼働反対など)。

生コン支部弾圧
を許さないぞ!
その後全日建運輸連帯労組の小谷野毅さんが、同労組関西生コン支部にかけられている大弾圧について特別報告に立ち、攻撃の現状を具体的に伝えた上で、歴史的に確立された労働運動への刑事免責の基本原理を裁判所まで荷担して無視・破壊している選後最大の労働運動弾圧、とその基本性格を指摘した。その上で当該は運動のやり方を変えるつもりも後退するつもりもないと決意を明らかにし、確固とした連帯を作り上げる中でこの労働運動大弾圧を共に打ち砕こう、と連帯を呼びかけた。この訴えに結集した仲間は満場の拍手で応え、共に闘う連帯を確認した。

持続可能な開
発目標とは?
総会第二部は、SDGsに取り組む意味についての講演。これまでのけんり春闘の歴史から見てかなり異質なテーマ設定だが、労働運動が抱える困難の克服に向けた模索がにじむ設定と言えよう。
講演者は、SDGs市民社会ネットワーク政策担当顧問の稲場雅紀さん。とはいえ稲葉さんは九〇年代、寿日雇い労働者組合医療班の事務局責任者だったのであり、いわば仲間とも言える。それもあってか、稲葉さんの講演は、日本で現在進められているSDGsの取り組み方への鋭い批判的視点が色濃い興味深いものだった。
具体的には、SDGs成り立ちの経緯がこれまでの歴史と真逆の途上国主導であることから始め、このままでは世界全体が立ち行かなくなるという危機感が背景にあること、本質は地球の限界、格差、不公正との闘いであることが丁寧に説明され、「誰をも取り残さず」「いつも最後に来る人を最初に」の精神を基軸とした、いわば公正な移行というシステム変革の話であり、その限りで決して楽しい希望に満ちた話ではない、と強調した。
そして日本での取り組みが、エネルギー大量消費を暗黙に前提にする破壊的イノベーション依存に傾いた行き止まりの道であること、に鋭い批判が加えられ、SDGsをわれわれの側に取り戻すことが絶対に必要、その点で労働組合には大きな役割がある、と呼びかけられた。この中では、日本で期待が煽られているAIが莫大なエネルギー消費システムであることにどれだけの人が気付いているか、など興味深い指摘もあった。また会場からの質問に答えて、SDGsについても、COPと同じく目標達成点検の年次国際会合があることが知らされた。
総会は最後に、東水労、全港湾、郵政ユニオンの各代表からこの間の闘争報告と春闘に向けた決意表明を受け、全造船関東地域労組の宇佐見雄三さんの音頭で団結ガンバロウを三唱、戦闘的な、また労働運動の新たな展開の模索も含んだ20けんり春闘の始まりを確認した。      (神谷) 

呼びかけ

2020三里塚反対同盟旗開きへ

飛行制限時間緩和を許すな!
第3滑走路反対!

主催:三里塚芝山連合空港反対同盟
     (代表世話人・柳川秀夫)


?日時:2020年1月12日(日)正午
?場所:横堀農業研修センター(千葉県山武郡芝山町香山新田131/案山子亭0479―78―8101)
?参加費:1000円

?【会場への行き方】:京成東成田駅地上 11時00分集合 迎えの車待機
【09:13発 京成上野特急 →10:22着 成田→10:32発 京成成田 →乗り換え 京成本線(普通) [芝山千代田行き]→10:37着 東成田】

1・12東峰現地行動 

三里塚空港に反対する連絡会


政府・国土交通省―成田国際空港会社は資本の利潤追求のため空港機能の拡大をはかろうとしている。2029年3月までの第3滑走路の建設、2020年東京五輪・パラリンピックでの旅客の増大を口実にした飛行時間の1時間延長を打ち出し、2019年10月の冬ダイヤから先行実施している。国・千葉県・関係9自治体・空港会社からなる四者協議会は、すべての自治体の合意が得られたとしてこの計画を推進している。
しかし、新たな騒音地域となる住民、騒音がさらに増大する騒音地区住民からは厳しい批判の声が上がり断固反対が表明されてきた。芝山町、横芝光町の住民は地区に「空港騒音断固反対」「静かな生活環境を壊すな」などの看板を設置し、飛行時間延長反対を訴え続けている。       6月、田村明比古社長(元国交省航空局長)は就任会見において空港会社がこれまで第3滑走路の運用を20年代後半に開始するとしていたものを、20年代半ばまでと早める方針を打ち出した。そして、「グローバルな空港間競争の中で勝ち残るには、機能強化の推進が最優先課題」とし、「アジア路線の拡大、LCC(格安航空会社)の就航、増便を目指す」と語った。また田村社長は国交省航空局長として第3滑走路計画を主導してきたことを念頭に「私が始めたものを、結果として出さなければならない立場になった」と意気込んだ。
しかし、現時点では1時間の飛行時間の延長だが、第3滑走路完成以降は飛行時間は午前5時から翌日午前0時半までと大幅な飛行時間の延長となる。騒音下住民にとっては飛行機が飛ばない時間(静穏時間)はたったの4時間半しかないという事態になるのだ。まさに住民にとっては、生活の破壊以外のなにものでもない。
11月5日、国交省は成田空港の機能強化策を実施するための基本計画を改定した。強化策は第3(C)滑走路(3500m)新設と平行(B)滑走路(2500m)を北側に1000m延伸するというものである。これによって年間発着数を現在の30万回から50万回に増やす。これを受けて成田国際空港会社は11月7日、航空法に基づく空港変更許可を国交省に申請した。国交省がこれを許可すれば新滑走路の用地取得や移転補償に着手するという段取りだ。空港会社は空港用地として拡張する約1000?のうち約950?の取得の見通しが立ったとしている。
国交省は第3滑走路建設を中心とする強化計画を巡る公聴会を12月24日、芝山町の芝山文化センターで開く。公聴会は「利害関係者から意見を聞く場」とされているが、建設を推進するための手続きの一つに過ぎず、反対する者の意見も聞いたというアリバイ作りである。その本質は、これまでの三里塚闘争の過程で何回も行われてきた公聴会を見れば明らかである。かかる公聴会の開催に断固抗議する。住民無視、農地強奪、生活破壊、騒音被害拡大の空港機能拡大計画を断じて許すことはできない。1・12東峰現地行動に集まろう! (2019・12・12)

?日時:2020年1月12日(日)午後3時

?場所:旧東峰共同出荷場跡(千葉県成田市東峰65―1)/集会後、開拓道路に向けてデモ

?会場への行き方
@2020反対同盟旗開き終了後(午後2時頃)→旧東峰共同出荷場に車移動 
A京成東成田駅地上 14時00分集合 迎えの車待機/12:34発 京成上野特急 →13:42着 成田→13:52発 京成成田 →乗り換え 京成本線(普通) [芝山千代田行き]→13:57着 東成田
?主催:三里塚空港に反対する連絡会
連絡先:千葉県山武郡芝山町香山新田90―5/電話:FAX047―78―8101

12.13

許さない土砂投入!今すぐやめろ

防衛省前で抗議アクション

「埋めるな!連」が呼びかけ

 一二月一三日午後六時半から、許さない土砂投入!今すぐやめろ!「辺野古埋め立て 防衛省前抗議アクション」が、辺野古の海を土砂で埋めるな!首都圏連絡会(埋めるな!連)の呼びかけで行われた。宣伝カーを市ヶ谷・防衛省と駅周辺をまわして、辺野古基地建設反対の宣伝を行った。道行く人が手を振って声援を送ってくれる場面もあった。
 埋めるな!連の尾沢さんが「昨年一二月一四日に辺野古の海に土砂投入がされて一年が過ぎた。何度も示されてきた沖縄の人びとの圧倒的な民意―辺野古に新しい軍事基地をつくらせない―を踏みにじり、政府・防衛省は湯水のごとく私たちの税金を投入しながら、違法・脱法・暴力の限りをつくしている」と批判した。
 そして、「沖縄では、二月に県民投票で基地建設ノーを明らかにし、七月参議院選では基地建設反対の候補者が当選した。キャンプ・シュワブゲート前、安和・塩川の土砂積み出し港で座り込みなどで闘い、海でカヌー隊が体をはった闘いを行っている。その結果工事は一%しか進んでいない。あきらめさせる闘いを持続しよう」と尾沢さんが主催者あいさつを行った。

安次富浩さん
電話アピール
沖縄から、安次富浩さんが電話でアピールした。
「昨日、今日はキャンプ・シュワブゲート前に警備陣が現れなく、ダンプの搬入はなかった。海では土砂運搬船が積み下ろしをしていた。座り込みが効果を現わしている。河野防衛相が一%しか工事が進んでいないこと、工事はいつ終わるか言明できないことを明らかにした。政府を追いつめている。一年間苦しい闘いをやってきた。座り込みをすることで一日三回しか作業車の搬入ができない。通常だと二四時間制限なく基地の中に入る。軟弱地盤の問題解決できない」。
「やまとの地でどう闘うか。オスプレイ配備に対して、佐賀の漁民たちが立ち上がり、木更津に追いやった。秋田ではイージス・アショア配備を中止に追い込んだ。この点を面に広げていかなければならない。おごる安倍政権をいかに大衆が打ち倒していくか。香港・韓国の市民は立ち上がっている。沖縄での闘いはこの国を変えられるということを示している。全国津々浦々で、沖縄のように闘うこと。地域・地元で政権を揺さぶる闘いを期待している。共に闘いぬこう」。
次に、警視庁機動隊の沖縄への派遣は違法住民訴訟の判決が一二月一六日に、東京地裁であること、これまで七人の証人が採用され実質的な審理が行われたことが報告され、公判への傍聴が訴えられた。
一二月三日、辺野古の海で行われた海上大行動に参加した仲間が一日安和で運搬を止めたことを報告した。国会包囲実行委が県の二つの埋め立て拒否の裁判について報告し、来年の一月一六日に参議院議員会館で軟弱地盤改良工事と土砂・海砂・鉄鋼スラグ問題について、湯浅一郎さんの講演会の案内をした。琉球遺骨返還訴訟の会の学習会案内、そして次回の月例防衛省申し入れ行動は来年一月六日午後六時半から。最後に全員で防衛省に向けて、辺野古埋め立てをやめろ、土砂投入をやめろとシュプレヒコールした。今回の防衛省申し入れは 埋めるな!連が行った。(M)

 

 


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