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    かけはし2020年11月16日号

憲法が生きる社会を作ろう


11.3

改憲阻止 平和といのちと人権を

「コロナ後」のあり方を構想

国会前行動に3000人

 衆議院では菅義偉政権による日本学術会議に対するパージ、思想弾圧への追及と糾弾が続くなか、一一月三日、国会正門前で「平和と命と人権を大行動・憲法が生きるコロナ後の社会」が行われた。主催は戦争させない・九条こわすな総がかり行動実行委で、約三〇〇〇人の労働者市民が参加した。またこの日の集会は、コロナ事態が再拡大しているという状況だということもあり、インターネットでのオンラインで実況された。

沖縄と共に菅
政権を倒そう


集会はまず、主催者を代表して高田健さんが発言した。高田さんは「安倍政権は八年目にして倒れたが、改憲に反対して権力の私物化に立ち向かってきた運動の成果でもある」、そして「安倍なき安倍政権としての菅・自公政権を市民と野党の共闘で打倒しよう」と訴えた。
国会議員からの発言で社民党党首の福島瑞穂さんは「憲法九条改悪をこれからも阻止していこう」と訴え、「平和と平等、そして戦争と差別排外主義が手をつないでやって来ている」として、「菅政権を一日も早く退陣に追い込もう。大阪での勝利は、市民一人ひとりの勝利だ。社民党は存続を決めた。これからも護憲を引き継いで闘っていく」と決意を述べた。
沖縄の風の高良鉄実さんは「憲法を守ることは沖縄にとって大きな問題だ」と切り出して、辺野古新基地建設とそれにともなった税金の無駄遣いを糾弾した。
立憲民主党の岸まさこさんは、国会での日本学術会議に関連する追及を報告してから、菅政権によって進められようとしている原発推進の動きを厳しく批判したのと同時に、ICANが進めてきた核兵器廃絶に日本政府が加わらないことを指摘して、「今の政府ではだめだ」と訴えた。
共産党の山下芳生さんは大阪選出ということもあって、大阪都構想反対運動について触れ、「当初は維新のデマによってYESが多数だったが、真実がじわりじわりと市民の中に染み渡った。これからは分断を乗り越えていきたい」と報告した。そして「次の選挙で政権交代を実現しよう。日本学術会議への弾圧は民主主義への挑戦であり、全体主義国家への道だ」と訴えた。

差別を許すな
生存権保障を


続いて市民運動から七人がアピールを行った。反貧困ネットの瀬戸大作さんは、コロナ事態の中で仕事と住居を失い、大学にも行けない人々、また移住外国人の深刻な窮状について報告した。集まっている九千万円の基金を運用しているが、「政府は生存権を保障しろ。何が公助だ。本当に死んでしまう」と怒りを訴えた。
朝鮮大学の学生は基本的人権が常に脅かされてきた在日朝鮮人に対する差別を報告した。朝鮮高校と幼保の無償化からの排除差別、そして埼玉県で発生したコロナ救済に関連したマスク配布からの除外差別を糾弾して、「差別のない平和な社会を作って行きたい」と切実に訴えた。その後、憲法問題、医療問題、女性運動などからアピールを受けた。
日本学術会議へのパージ、思想弾圧に始まった菅義偉政権の警察権力と公安型の人権弾圧、人民抑圧政策と対決して、「国民主権・基本的人権の保障・平和主義」を実態的に獲得していくための闘いを作り出していこう。      (R)

11.3

おおさか総がかり行動

大阪市廃止を止めた

新しい歴史を共に

 【大阪】おおさか総がかり行動実行委員会主催の憲法公布記念日の集会が一一月三日、大阪市阿倍野区民センターで開かれ、三〇〇人の市民が参加した。司会(長崎由美子さん)の「住民投票で大阪市を残すことが出来たことを喜びたい」の言葉に応える会場からの拍手で集会が始まった。
 開会あいさつをした米田彰男さん(戦争をさせない1000人委員会大阪共同代表)は、「大阪市廃止の住民投票で廃止にストップをかけたことは、憲法改悪阻止の流れを大きく前進させることになった。菅首相と蜜月関係にあり改憲勢力別働隊としての維新の政治に打撃を与えることができた。この運動を引き続き継続していこう」、「学術会議委員任命拒否に直接かかわっているとされる杉田首席補佐官。警察官僚出身で官邸の官僚支配を強め、野党や学者文化人をも監視してきたのではないか。改憲阻止の闘いに引き続き取り組み、危険な菅政権を退陣に追い込もう」と訴えた。

市民の力で新
たな歴史作る


立憲野党の代表からあいさつがあった。立憲民主党(大阪府連合代表代行尾辻かな子衆議院議員)「大阪市がなくなるということはどういうことかに市民が気づいて、前回より差をつけて否決した。これからは大阪市をどう良くしていくのか。新しい大阪の歴史を市民参加で作っていきたい。分断が進んでいったので、これからは対話と協調の大阪をつくっていこう。国会では、日本学術会議の問題を徹底的に追及していく」。
日本共産党(辰巳孝太郎前参議院議員)「大阪市住民投票で、五年前よりも都構想への理解が深まった。そのきっかけは大阪市廃止の文言が投票用紙に書かれて焦点が見えやすくなったこと。しかし、維新との関係ではノーサイドにはならない。市民を分断して対立させる政治、維新的なものを一掃していく闘いがこれから始まっていく。国政でも、維新は市民と野党を分断する働きをしている。菅政権には一回の選挙で退陣してもらい、野党共同の政権をつくるチャンスが訪れたと思う」。
社民党(大椿裕子大阪府連合副代表)「住民投票で最も印象に残っているのは市民の行動だ。手作りのチラシのポスティング。手作りゼッケンをつけ一人でスタンディンング。大阪市外の人が市内の路地を歩き対話をし都構想への反対を訴えた。市民がどんどん力をつけていくのを感じた。大阪市廃止を止めることは出来たが、維新の行政手腕は支持している市民もいるという実態。知事と市長が公務を放り出して街宣活動に熱を上げたり、コロナの感染の中で住民投票を行う、その行政手腕のどこが評価できるのか。よりよい大阪をつくっていくため、気を抜かず頑張っていこう」。

任命拒否の学術
会議会員候補も


特別に、松宮孝明さん(立命館大学教授)と森容香さん(枚方市原爆被害者の会会長)がアピールをした。
松宮さんは、日本学術会議委員に推薦された一〇五人の学者のうち、任命拒否された六人のひとりだ。日本学術会議がつくられた経過を説明し、「日本学術会議法に照らして、任命拒否の状態は違法状態である。また任命拒否に関する菅首相の説明は支離滅裂だ。背後に防衛相が要請している兵器研究を日本学術会議が反対したことがあると思う。しかし、科学者は誰でも自由に研究し、自由に発表したいと望んでいるから、本心では誰もやりたくはないはず。防衛省の委託研究をやると発表できなくなるし、やれば秘密保護法に抵触し逮捕されるからだ」と述べた。
森さんは七五年前、広島原爆の爆心地から一・八キロの地点で家族と共に被曝した。口では言い表せない苦しみを味わいつつ、核兵器のない平和な世界を願って生きてきた。二〇一七年国連総会で一二二カ国が核兵器禁止条約を採択し、それから三年、やっと批准国が五〇カ国に達して、二〇二一年一月二二日には発効する。「とてもうれしい。発効すれば、核保有国は国際法に違反する国として、世界から孤立する。残念ながら、唯一の戦争被爆国でありながら日本は条約批准に反対している。強く抗議したい。今年の八月六日広島平和記念式典に被団協遺族代表として参列したが、席は端の方に追いやられ、とても腹が立った。黒い雨で健康を損ねた八四人の訴えを国は認めようとせず、今も裁判が続いている。日本政府はなぜ反対するのであろうか。一日も早く核禁条約を批准してほしい」と訴えた。

安次富浩さん
のメッセージ


連帯のあいさつとして、韓国から金敬敏さん(市民社会団体連帯会議共同代表)と沖縄から安次富浩さん(ヘリ基地反対協議会共同代表)からビデオメッセージが紹介された。
金さんは、『朝鮮戦争を終わらせる世界一億人署名』運動への賛同を要請。安次富さんは、辺野古基地建設に絶対反対の訴えをした。
最後に梅田章二さん(大阪憲法会議副幹事長)がまとめをし、次期衆議院選に勝利しようと訴えた。集会後、キューズモール前で、集会参加者がポステッカーを持ってスタンディング行動を行った。   (T・T)

10.27

国会前で緊急行動

福島原発汚染水の海洋投棄許さない


鎌田慧さんが
怒りのアピール


一〇月二七日午後六時から衆院第二議員会館前で、「福島原発汚染水を海に捨てるな緊急行動」が行われた。本紙でも報道してきたように東電福島第一原発事故で発生したトリチウム汚染水の海洋投棄に反対し、海を汚すなと訴える行動は福島県民の大きな共感を得ている。この日の行動には一七〇人が参加した。
最初に作家の鎌田慧さんが「世界的な環境破壊を阻止しよう」と呼びかけた。鎌田さんは「仁義も論理もない汚染水投棄をやめ、世界的環境破壊にストップを」と強調し、「核は悲劇しかもたらさない。政府の行為としての海洋投棄を許すな!」と強調した。
「原発のない福島を 県民集会実行委員会」から「来年は一〇年の節目の年だ。トリチウム汚染水の海洋投棄を許してはならない。誠意ある回答はない」と怒りの発言。続いて「これ以上海を汚すな市民会議」の佐藤和良いわき市議からの「トリチウム汚染水を毎日海に流す暴挙に県漁連は抗議し、七割の自治体が『慎重な対応』を求めている」とのアピールが紹介された。

被災者の怒り
の声に応えて


FOEジャパンの満田夏花さんのメッセージが紹介された後、原子力資料情報室の松久保肇さんは「汚染水とは何か。トリチウムの危険性を過小評価してはならない。拡散の仕方もわかっていないのに、いいかげんなシミュレーションで安全だなどというのは許されない」と強調した。原水禁事務局の北村智之さんは北海道寿都町、神恵内村の「核のゴミ最終処分場受け入れ」のための「文献調査」応募に抗議の申し入れを行ったと語った。
さらに原発ゼロ基本法案事務局の山崎誠さん、原発をなくす全国連の木下さん、再稼働阻止全国ネットの木村さん、福島みずほ参院議員、ふぇみん婦人民主クラブの片岡さん、さようなら原発1000万人アクション実行委からのあいさつを受けて、「トリチウム汚染水」海洋投棄を絶対に許さない、怒りの声をぶつけていった。
福島原発事故被災者の怒りの声と行動に応え、トリチウム汚染水の海洋投棄をやめさせよう。   (K)



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