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    かけはし2020年6月1日号

階級的激突に備える新たな道へ


スペイン

声明 (5月14日)

アンティカピタリスタ(第四インターナショナル・スペイン支部)

 三月二八日、アンティカピタリスタがポデモスから離脱することを決定する組織内投票が終了した。メンバーの七九%が投票に参加し、そのうち八九%が離脱に賛成、三%が反対、七・五%が保留だった。われわれは今日までこの決定を公表するのを控えていた。というのは、われわれが最優先すべきなのは、スペインを襲っている、そして民衆諸階級の中でもっとも脆弱な部門に集中的に影響をもたらしている新型コロナウイルスのパンデミックに注意を払うことだったからである。
 われわれは、ポデモス―われわれも結党メンバーの一つだった―での共同の経験が非常に興味深いものであり、ポデモスの歴史の一部であるとともに、われわれの組織の歴史の一部にもなるだろうと考えている。われわれがポデモス結党に参加した理由はよく知られている。闘争や社会運動と強く結びついた、広範で急進的な民主的政治勢力、つまりエリートによる経済・文化・政治権力に挑戦し、攻撃的でコントロールされない新自由主義の影響をくつがえすことのできる政治勢力、そしてもちろんのこと、生態系を破壊し、男性優位の資本主義に対する根本的な政治的オルタナティブを考え、構築するという使命を持った政治勢力を形成することが必要だったからである。
 われわれは、こうした目標が依然として重要であると信じているが、この点では、ポデモスはアンティカピタリスタがこの点で貢献することのできるスペースではなくなってしまったとも信じている。われわれはしばしば、われわれの立場を表明し、同志的な精神でそれを左翼の他潮流と対比させてきた。
 不幸なことに、ポデモスは今日、われわれが最初に建設しようと願っていた組織ではなくなっている。つまり、中央集権的な権力および官公庁や書記長と結びついた少数の人々による決定にもとづいた組織モデルと党内体制は、集団的で複数主義的なとりくみのスペースをほとんど残していないのである。
 明らかに、このモデルは、社会的分野における前進のためには有効だとはまったく立証されてこなかったものである。つまり、ポデモスがかつては享受した戦闘的組織や下からの力は、このモデルによって薄められ、乱され、徐々に消滅してしまったのである。これは、彼らがそれを正当化するために主張していたような選挙結果での前進にも結びつかなかった。
 ポデモスは、システムの経済的・政治的規範に異議申し立てする政治運動として生まれた。その戦略が変えられたことは明らかだ。ポデモスにとって、「可能なこと」は何年もかかって次第に変えられていったが、われわれの見解では、必要なことを可能にするのが任務であり続けている。この転換の頂点がPSOE(社会労働党)と連立政権を組むという戦略である。左翼のプロジェクトはまたもや、ほとんどないに等しい内閣への影響力と引き換えに自らの政策を放棄することに合意することで、まだましな悪の論理に短期的に従属してしまっている。
 政府のプロパガンダにもかかわらず、連立政権の政策はオーソドックスな経済の枠組みと決別していないし、富の再分配、公共領域の根本的強化、新自由主義的制度への不服従に踏み切ってはいない。もちろん、われわれはこの枠組みの中でかちとられたすべての成果を支持するだろう。そして、極右に対してともに闘うだろう。しかし、深刻なシステムの危機という情勢において、われわれは、民主主義と社会正義(ソーシャル・ジャスティス)を前進させようとする努力が、必ずや社会的に強力で野心的な政策を作り出し、エリートとの対決を準備することに通じると信じている。
 来るべき数カ月、あるいは数年は、階級間の激しい闘いの場面となるだろう。現在の危機は一時的なものではない。それはシステムそれ自体の、経済・エコロジー・医療の危機だからである。その危機は、重要な政治的・文化的・社会的再編成を伴うだろう。われわれが今日確かなものだと信じているものは、何一つ同じままではないだろう。あらゆる種類の闘争や経験に開かれた反資本主義運動の構築にとりくむことによって、率直な方法で未来を見つめることが可能となる。われわれが、ポデモスに結集する人々とともに、多くの共通した闘いに参加していくことは間違いないことだ。
 社会状況や医療の状況が許せばすぐに、われわれはアンテイカピタリスタの大会を開催し、新たな段階におけるわれわれの提案について徹底的に議論するだろう。
(『インターナショナル・ビューポイント』五月一四日)

アルジェリア

体制の権威主義への誘惑に抗し

自己組織化追求の行動を

3月25日 社会主義労働党(PST)全国書記局

 日々新たな感染者と死を、また食料や衛生用品の不足と価格高騰をもたらしつつ、コロナウィルス・パンデミックが最高潮になっている中で、軍の最高位から指名された大統領に体現された正統性を欠いた権威主義体制は、この情勢を、ヒラク(昨年二月から始まった民衆反乱がこう呼ばれている:訳者)の休止をわれわれに強いるために利用しようとしている。

全政治犯の
即時解放を


深刻な病にかかっていると言われるほどの恐るべき条件にありながら、政治活動家のカリム・タボウに対し受け容れがたい判決を下したことは、ただひどいと言うしかない。民衆のヒラクがその釈放を絶え間なく要求しているときに、政治的拘留者の引き続く投獄は、体制の政治的破綻を示すもう一つの証拠だ。この体制は、アルジェリア民衆によるその主権の再行使に耐えることができない。
ヤニス・アジリアとベジャイアの彼の同志たち、あるいはカレド・デラルニのようなジャーナリストといった、政治的活動家、労働組合活動家、また他の活動家に対するこのところの警察と司法の虐待は、現在のでっち上げ体制がもつ絶対的に抑圧的な本性を映し出している。この弾圧のエスカレーションは、今日の背景の中では、われわれの民主的自由と経済的・社会的諸権利に関する将来に向けた体制の真の意図について、情報を与えている。
これが、われわれのヒラクを可能な限り早期に再開する不可欠さだけではなく、二〇一九年二月二二日の民衆的革命過程を質的に打ち固める必要をも、なお一層思い起こさなければならない理由だ。

デッチ上げの
改憲認めない


彼の専門家委員会がでっち上げた憲法修正に対するテブン(訳注)の歓迎は、昨年一二月一二日の歴史的虚構である大統領選挙後の、暴力行使に向けたもう一つの試みに過ぎない。テブンは、ブーテフリカの反民主的プロセスと彼の仲間内体制を見習って、将来の憲法の内容などのような大いに政治的な問題を、彼が自分で指名した憲法専門家の委員会に任せている。
この権威主義的なでっち上げ体制は、先の問題に関するあらゆる論争からアルジェリア民衆を排除しながら、これらの修正を承認させるために、ブーテフリカの残党からなり、正統性がなく腐敗したその議会を利用するつもりだ。その後になってはじめてアルジェリアの民衆は、道化芝居でしかなかった先の大統領選挙を有効と認めた選挙管理委員会が管理する下で、将来の憲法に対し「イエスあるいはノー」を言う権利をもつにすぎない。
そしてその憲法は、昨日までわれわれを支配し、われわれに悲惨な新自由主義諸政策を押しつけた者たちの、つまり雇用主、寡頭支配者、そして多国籍企業の階級的利益にピッタリあったものになるだろう。
自由、尊厳、平等、社会的公正、そしてわれわれの国民的冨とわれわれの社会・経済的選択に関わる主権に関する限り、われわれはそれらをもう一つの憲法に書き込むために闘い続けなければならないだろう。それは、ヒラクと社会的で民主的な諸闘争を通じて、労働者、若者、女性、またあらゆる被抑圧層により強要される憲法だ。それこそ、われわれの民主的かつ社会的な利益と熱望を代表する主権ある憲法制定会議により、国民的で民主的、かつ隠されることのない論争を経て書き上げられることになるもう一つの憲法だ。

闘争の主導性
意識的確立へ


パンデミックのこの時期において、賃金は維持されなければならず、われわれの住宅街と村々には無料の基礎的な食品の配布がなければならない。諸労組と労働者団体は、彼らの健康を守るために職場から退出する権利を行使しなければならない。普通の人々には、特に前線に立つ労働者には、保護装備が提供されなければならない。私有部門(病院、紡織産業、ホテル、薬品工業、他)の徴発が加速されなければならない。
パンデミック、封じ込め、夜間外出禁止の復活という脈絡の中では、特にコロナウィルス・パンデミックに対する連帯と相互援助の枠組み内部で、たとえ象徴的であろうとも、デモと大衆集会の代わりになる諸行動を通じて、自己組織化の枠組みと闘争のイニシアチブの確立を強化することが、かつて以上に必須になっている。
それは、われわれの自由とわれわれの社会的諸権利の防衛に向けわれわれのヒラクの炎を燃やし続けることだ。それは、新たな民主的で社会的で平等主義のアルジェリアの建設を求めるわれわれの新たな集団的な夢に燃料を注ぎ込むことだ!

▼PSTは第四インターナショナルアルジェリア支部。(「インターナショナルビューポイント」二〇二〇年四月号)

(訳注)軍の管理の下で旧体制出身者しか候補者がいないまま、多くの反対の中昨年一二月に強行されたお手盛り的大統領選挙で当選した。 



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