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    かけはし2020年6月22日号

ジョージ・フロイドさん虐殺抗議


国境を越える怒りと連帯広げよう

トランプの犯罪許さない

6.14

ブラック ライブズ マター

トランプ政権による虐殺抗議

東京で三五〇〇人がデモ

 米国ミネソタ州ミネアポリスで起こった、黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警官によって残虐に殺害された事件は、米国のみならず全世界で怒りの声を解き放っている(本紙六月一五日号五面、小林論文参照)。トランプ政権のあからさまな黒人差別は、アメリカだけではなく全世界でも糾弾の直接行動を拡大している。コロナ・パンデミックは警官の暴虐なレイシスト的弾圧をエスカレートさせた。
 六月一四日、東京でも在日米国人などのイニシアティブで、ジョージ・フロイドさん虐殺抗議・トランプ政権糾弾を訴える集会・デモが呼びかけられた。黒人をはじめとする在日米国人を中心に、三五〇〇人以上が午後二時から東京・原宿の代々木公園に集まった。米国籍の人以外にアジアからの男女の移住労働者たちの姿も目立っていた。
 アメリカでの露骨な黒人差別に貫かれた警察官による暴力は、まさに「他人事ではない」という思いが、在日の移住労働者にとっても労働・生活の実感として深刻なかたちで広がっていることは確かだと思われる。

連帯を!共に
生きる仲間だ


集会でのアピール、発言はすべて日本で働き、学ぶ外国籍の人びとからのものだった。彼ら、彼女らにとってフロイドさんの被った理不尽きわまる差別と暴力は、日本でも無縁なものではないという思いが広がっているに違いない。
私たちは、在日朝鮮・韓国籍の人びとやアジア・アフリカから日本に労働・学業と生活の場を求めて来日した人びとともに生きる未来を求め、このパンデミック危機の中で交流と連帯の場を広げていく必要があるだろう。
デモは代々木公園から渋谷駅前を通り、再び代々木公園に戻るコースで、元気いっぱいに行われた。日本で学び、働く外国籍の人びとと日本の労働者・市民の共同作業を、このコロナ・パンデミックの中でこそ確実に積み上げていかなければならないことを改めて実感した行動だった。(K)

6.7

大阪でも「ブラック・ライブズ・マター」

2000人が米領事館デモ

外国人の自発的呼びかけ

 【大阪】五月二五日、ミネアポリスで白人警察官に殺害されたジョージ・フロイドさんの死を悼み、殺害を反省するどころか対立をあおるトランプへの怒りと抗議の闘いが六月七日、大阪でも二〇〇〇人を越える人々が中之島公園・女性像前からアメリカ領事館前を通り国道1号線・2号線を西梅田公園までデモ行進した。
 集会には、開始前から黒人の若者、白人のアメリカ人、ヨーロッパ人、インド人などアジア人が集まってきた。集会は手慣れていたとは言えずそれぞれの人々が入り混じり、中国人、韓国人など東アジアの人たちと日本人の参加者は外見では区別がつかなかった。普段はこうした集会の参加者の多くは日本人なのだが、このデモは大いに違っていた。
 集会の説明なども、日本語はほとんどなく英語で話されていた。
 プラカードは、圧倒的に「BLACK LIVES MATTER」で、その他にも人種差別やトランプ政権の分断、差別、強権支配への怒りが多かった。デモの終了地点の西梅田公園ではフロイドさんが首を絞められて殺された九分間の「黙祷」で締めくくった。
 プラカードではなく、組合の幟で参加したゼネラルユニオンの参加者によると、この集会は外国人の大学講師や留学生、外国人労働者などの自発的呼びかけで始まったという。確かに参加者は若者が圧倒的だった。テニスの大坂なおみさんが参加を呼びかけたのも広がりを作ったと言えるだろう。       (H)

6.13

「コロナ緊急事態」=戒厳体制反対

南西諸島にも練馬にも基地いらない

自衛隊駐屯地にデモ

 【東京北部】六月一三日、練馬駐屯地デモが行われた。二時から始まった集会ではまず実行委の仲間が発言し、練馬駐屯地内で隊員がコロナウイルスに感染したことを報告、さらに有事の際の首都中枢の治安部隊としての練馬駐屯地の成り立ちから、自衛隊の実戦化にともなって強化されてきた歴史について解説し、地域から基地を包囲する闘いを訴えた。
 続いて沖縄一坪反戦地主会関東ブロックの大仲さんが発言。六月七日に行われた県議会選挙にふれ、二五対二三と玉城デニー知事の県政与党が過半数を獲得し、辺野古新基地反対の民意が改めて示されたこと、さらに沖縄の公明党は基地建設に反対なので、基地反対派は二七と評価をする地元メディアもあると紹介。工事再開を許さない闘いを訴えた。
 さらに沖縄と東京北部を結ぶつどい実行委員会、立川自衛隊監視テント村、町田学童、パトリオットミサイルはいらない!習志野行動実行委員会、北部共闘が発言。シュプレヒコールをあげて基地に向けたデモに出発した。
 基地正門前では申し入れ書を読み上げて手渡し、解散地までデモを貫徹した。解散地では翌一四日にデモを予定している、差別排外主義に反対する連絡会の仲間が石原都知事(当時)のいわゆる「三国人発言」が練馬駐屯地の駐屯地祭で行われてから二〇年が経ったこと、今ではそのようなヘイトが公然と行われるようになり、現在の小池都知事は関東大震災犠牲者への追悼メッセージを拒否する事態にまで至っているとして差別排外主義に反対する闘いの重要性とデモへの参加を訴えた。
 最後に実行委の仲間が発言。自粛が強制され、デモコースのすぐ側のとんかつ屋さんが自殺した。しかし自衛隊は全く自粛していない、県をまたいでの移動の自粛が呼びかけられる中、熊本から宮古島に派遣されていた自衛隊員がコロナに感染していることが判明した。中東に派遣されている自衛隊こそ不要不急の海外派兵である。約四〇人の参加者はシュプレヒコールをあげ、この日の行動を終えた。        (板)

コラム

 「白いボードの少年」

 テレビカメラの前で「早く学校に行きたい」「友だちに会いたい」と白いボードを掲げ静かに話す少年。「最前線で命を救うために努力している人たちに感謝の気持ちを持ってほしい」「マスクばかりか何にも手に入らない」市井の人々の声が流れてくる。地方番組「新型コロナで一言」の様子だ。
 九年前、この高台から津波によって破壊され炎に包まれる街と旧門脇小学校を避難住民が恐怖の中で見つめていた。やわらかな春の陽ざしの中で映し出されるコロナ禍での生活と想い。突然の「全国休校要請」から始まり「何も対策をしないと八五万人が重篤化し四二万人が死亡」。連日の報道に国民の不安は一挙に拡がる中に「徹底した行動変容の要請」「不要不急の外出自粛」から「三つの密の回避」「人との接触八〇%削減」と専門家会議提言の発表が続く。
 厚労省HPを見ると「専門家会議の提言」を受けて国民がキチンとイメージできるように「新しい生活様式」実践例を掲載したとなっている。食事は「対面でなく横並びに座って、屋外空間で気持ちよく、おしゃべり控え料理に集中」。「人との間隔はできるだけ二m、会話する際は真正面を避ける」「公共交通は、会話は控えめ、混雑を避ける」等など。
 議論内容は「闇の中」に隠され「臭いものに蓋」がまかりとおる政治の世界が露出する。「新しい生活様式」は不安な心理につけこみ国が要請する「自粛」・「協力」をするのか!しないのか! 従うのか否か! を国民一人一人に強要するものだ。「重篤化する高齢者」報道が過熱し、テレビの映像は街を歩く高齢者を大写しに「外出自粛」キャンペーン。「通院」や「散歩」、「買い物」・・注がれる厳しい視線。話好きの老夫婦が「この頃出かけるのもなんか億劫になってきた」と語る。
 「ある人にとって不要(不急)でも、ある人にとっては必要(至急)。そんなものがごちゃごちゃと混ざり合って人間社会が成り立っている。国が国民の生活に介入してくるとロクなことはないのが歴史の常だ。「自粛警察」なるものが市民を監視しマスコミが「非協力者・個人事業主」を追いかける。地域の「コロナ感染」の報道に病院前に「監視」する姿が写った。県北部での出来事だ。窮屈で息苦しい社会状況、「そう決めたのはあなただ」とすべてが自己責任に繋がるからだ。
 第三者委員会、諮問委員会、専門家会議等々を乱立させ「責任の所在」を曖昧にして事を進め、論議経過、議事録公表を頑に拒む表向き「自由闊達な議論のため」が理由。本当は「国民に聞かれたくない」政治の私物化論議だからだ。
 テレビで気づく「ヨイショ大臣、忖度議員・出世命の官僚共」の「アベノマスク」未装着。不純な動機、無駄使いの象徴「アベノマスク」と「信用できない人柄」(嘘つき)の烙印。国民の怒りを前に、安倍首相との「三密」を避け「社会的距離」を取ろうとする処世術なのか? 大震災、コロナ禍社会を身をもって経験している少年の眼に「大人」はどう映っているのだろうか?                (朝田)


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