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    かけはし2020年8月3日号

目標は「労働者階級の新しい権力機構の樹立」


労働解放闘争連帯、社会変革労働者党の共同主催の討論会後期

オ××(討論会参加者)

 

 ?編集者:去る5月9日、変革党は社会主義の大衆化事業の一環として、労働解放闘争連帯と共同主催シンポジウムを開催した。この討論会に参加した一同志から自分の意見と提案を盛り込んだ討論会後期を作成し「変革政治」に掲載できるかどうか問い合わせがあり、「変革政治」は、この仲間の寄稿を載せることにした。ただし、本寄稿には変革党の社会主義の大衆化事業に対する提起と意見も含まれており、それに対して変革党執行委員長イ・スンチョル同志が執筆した返答の記事を一緒に掲載する。韓国で社会主義運動を大衆化するために同志たちの考察をさらに進展させるきっかけになることを望む。筆者の要求にしたがって、本寄稿は匿名で処理したことをご了承お願いしたい。

社会主義とは何か?

 国有化と計画経済、民主主義と人権の拡大など、社会主義政策には様々なものがあるだろう。しかし、何よりも重要なことは、最終的にこれを現実として作り出すことができる「権力」の問題だ。資本家階級の権力機構である国会などを解散して、労働者が働いているそれぞれの現場を基盤にした直接的な労働者民衆の代表機関を樹立することにより、労働者階級が権力を握ることが核心的な課題である。
このような観点から見ると、変革党が「社会主義の大衆化」の一環として選挙に対する考え方に異議がある。変革党が5月9日の共同主催の討論会に提出した発題文には、次のような内容がある:「既存の進歩政党は……既存の保守政党に立ち向かう路線と政策を明らかにしないまま、無原則で軽薄な政治工学的な方法で議席を取りまとめようとすることではないか? 執権与党である民主党さえ進歩に区分されている韓国の政治構図で改革またはあいまいな進歩では、既存政党との違いを明らかにすることができない。(シンポジウム資料集22ページ)」ところで、この文章の意図は、「変革党は保守政党に立ち向かう路線と政策を明らかにしてあいまいでない進歩として、既存政党との違いを明らかにする」という意味で読める。
しかし、既存の政党は、社会主義者の競争相手ではない。社会主義者は、国会で時間つぶしをしたり、自分の本職だとする既存の政党との競争ではない、新しい社会を建設する「革命」を準備しなければならない。そして、その革命は労働者民衆の闘争を通じて可能であり、闘いの中で、既存とは全く異なる新しい社会の権力機構を作らなければならない。
資本主義の下での闘争の目標として低賃金・長時間労働を根絶するにも、雇用不安などを改善するための法・制度改革は必要であり、そのような目標の一つで国有化と計画経済を提示することもできる。しかし、それが「既存の政党との違いを明確にすること」であり「票」を得るためではないだろう。社会主義者が法・制度改善闘争をする理由は、その闘争を通じて、労働者大衆の社会主義的意識化と組織化が可能であり、その闘いの中にこそ、新たな権力機構も建設できる可能性があるからである。
「経済闘争」と「政治闘争」を区分して、労働者の「経済闘争」の成果を「政治闘争」に接続させて選挙で「票」を得ること、そのように国会議員バッジを有することが、社会主義者の目標になることはないだろう。そして、これを反映するように変革党は綱領でこのように述べていないか。「韓国でも、旧体制を崩壊させて、労働者権力を確立する過程は、労働者のゼネストと全民衆的抗争の結合として行われるものである」。

選挙にどのように結合するのか


「韓国でも、旧体制を崩壊させて、労働者権力を確立する過程は、労働者のゼネストと全民衆的抗争の結合として行われるだろう」という変革党綱領のように、労働者の権力が闘争の中で建設されるものであるならば、なぜ変革党が、あえて2022年の大統領選挙を目標として社会主義大衆政党を建設しようとするのか疑問である。
社会主義もしくは社会主義政党にとって選挙という空間は、単に「票」を得るための空間ではなく、政府と国会の親資本―反労働者的性格を暴露し、これに立ち向かう闘争と労働者権力の必要性を宣伝・扇動する空間でなければならならないということだ。現在大衆の大規模な階級闘争が展開されていなかった時期でもあるだけに、選挙という空間を通して社会主義的宣伝・扇動を模索しようとする点は支持するが、それが既存の政党との違いを明らかにすることであり、「国会に入城すること」では、ないだろう。
今のように大衆的階級闘争が広範に広がっていない時期に社会主義者の役割は何でなければならないか?現在散発的にあちこちで繰り広げられる闘いを積極的に組織する努力と共に、もう一方では、代案の不在で悩んでいる先進活動家と労働者大衆に社会主義的展望を伝える活動を行わなければならない。選挙もまた、そのような方法の一つとして活用されることを願う。(社会変革労働者党「変革と政治」108号より)

オ××同志の討論会後記に対する返答

社会主義と政党、革命そして選挙の幾何学

イ・スンチョル執行委員長


 まず、社会変革労働者党と労働解放闘争連帯が共同主催した「労働者闘争と社会主義大衆政党建設運動」討論会に参加し聞くことを惜しまず、同志愛に基づいて送ってくださったオ××同志の真摯な意見と提案に感謝します。対話と共同闘争の過程で、お互いをより具体的に説明し、理解する過程があるだろうが、紙面を通してではあるが提起された複数の疑問に対する党と個人の立場を申し上げる。

社会主義政党と選挙


提起された意見の最初は「変革党が選挙を眺める観点」に対してである。すなわち、「社会主義は全民衆的抗争と労働者民衆の革命で争奪されるはずなのに、なぜ保守政治と競合する選挙に臨みたいのか」という疑問である。

 変革党は綱領で「社会主義社会の建設は、究極的に階級支配の道具である国家の消滅を追求する労働者権力の樹立を介してのみ可能である」と規定し、「(ここでの)労働者権力は国家の重要な政策を労働者民衆が自ら決定し、執行していく自己統治システム」と定義している。続いて「労働者権力を確立する過程は、労働者のゼネストと全民衆的抗争の結合として行われること」であることを結路として提示し、「(この労働者権力の)樹立の可否が、社会主義建設の成否を左右する」と指摘した。
したがって、文字通り、党活動の初めと終わりはすべて労働者権力の樹立である。これに向かって行く道はゼネストと民衆抗争など人民の闘争を通じて開かれ、広がり、強固になる。変革党は、この道を掘り起こすために闘うすべての労働者と連帯する。時には一人の高空籠城でも、この闘争が財閥の社会化と大資本の社内留保利益の返還と連結することができるならば、その意義を党員と討論し共有して結合する。たとえ7〜8人の少数の解雇闘争でも、経済危機の時期に基幹産業国有化の要求と直結することができる戦いであれば、方針を発して党員を集める。全国規模の闘争が行われるならば、戦いの意味と必要性を整理し、役割を分割して結合する。同じ理由で労働組合で活動する党員は民主労組の結集体である民主労総委員長選挙に対応し、学生党員は「市場化された大学教育」と「就職争いの中で歪曲された公正性論理」、「貧困な自炊生活」に立ち向かう小さなきっかけでも見つけるために知恵を集めて一緒に戦って、また試みる。
労働者のゼネストと民衆抗争は、ある日、空からポトリと落ちてくるものではない。このように様々な領域で主体の大小な闘争が重ね重ねに積もり作られる。時には成果を出すことも、時には批判が前に立つこともあるが、社会主義者はそれでも、その道を行く。テセウスが迷宮の中に解き放たれた絹糸に沿って行くように定められた正解をたどることができればいいのだが、労働者権力に至る道は甘くないのが現実である。
選挙も同じことだ。社会主義政党が選挙に臨む理由は、人民の闘争を形成するための様々な努力の中で、大衆の関心が政治に集まる日程と空間を活用して、社会主義の代案とビジョンを宣伝・扇動することができる主要な一つの契機であるからだ。不公正な制度が支配するブルジョア政治の装置であり、労働者民衆の政治的自由が制限される中で繰り広げられる選挙を通して社会主義を戦いとることができるという考えは、無邪気で蒙昧な発想である。しかし、大衆が投票行為を通して支持する政治集団を選択する選挙というメカニズムは、社会主義的価値に対する大衆の選択を政治のテーブルに上げて、これについて考えるための方式の一つでもある。また、既存の政治勢力の親資本・反労働性向を暴露して、労働者民衆政治の必要性を提起する方案でもある。私たちは、これを「闘争する選挙」という。社会主義の実現のためには、どんなに小さな契機や狭い空間でも活用していかなければならない。

なぜ2022年の大統領選挙なのか

 社会主義陣営はキャンドル抗争後に初めて行われた2017年5月の大統領選挙を静かに傍観した。キャンドル抗争の成果を民主党が独占することが火を見る明白な状況で、民主労総を中心に「民衆単一候補案」が提起されたが、シム・サンジョン候補を出馬させた正義党と、ギム・ソンドン候補が出馬した民衆連合党、そして民主労総内で邪魔し始めた民主党支持者らから拒否され、結局代議員大会を通過しなかった。そうした中で、ムン・ジェイン政府は、経済・社会・労働などすべての政策で後退に後退を繰り返した。これに失望した大衆は街頭に出て闘ったが、これを政治的に組織する勢力は、現れなかったり、あっても力が足りなかった。結局、多くの人々に「民主党の政策」は、「韓国の現実政治の最大値」として誤認され、大衆の政治的選択は、共に民主党と未来統合党の陣営論理にからめとられた。ムン・ジェイン政府を批判すれば、「それでも未統党よりはましではないか」というとんでもない答えが返ってくる。
社会主義者に、あるいは社会主義政党にとして2022年の大統領選挙は事実上「キャンドル以後初めての大統領選挙」と同じだ。(21代総選挙で明らかにされたように)保守政治内の両党間の陣営の対決として行われる選挙は、せいぜいのところ資本主義の代替の中に限定された争点と選択を強要する。来るべき2022年の大統領選挙は、この構造を乗り越えて、「資本主義的代案vs社会主義的代案」の構図を作り出さなければならない。正しく社会主義を大衆の中に、「社会主義の大衆化」ということだ。
(社会変革労働者党「変革と政治」108号より)

朝鮮半島通信

▲朝鮮中央通信は7月20日、金正恩党委員長が平壌総合病院の建設現場を現地指導したと報じた。
▲朝鮮中央放送は7月23日、金正恩朝鮮労働党委員長が黄海北道黄州郡クァンチョン里に建設中のクァンチョン鶏工場を現地指導したと報じた。
▲韓国の済州航空は7月23日、イースター航空の買収計画の撤回を発表した。
▲韓国保健福祉省は7月24日、新たに確認された新型コロナウイルスの感染者が113人と、約4か月ぶりに感染者が100人を超えたと発表した。
▲朝鮮中央通信は7月26日、韓国に脱北したあと朝鮮の開城に戻ってきた男性が新型コロナウイルスに感染している疑いがあると確認され、朝鮮当局が開城を封鎖したと報道した。
▲朝鮮労働党中央軍事委員会の第7期第5次拡大会議が7月18日、平壌で開かれた。朝鮮中央通信は19日、同会議を金正恩党委員長が「指導した」と報じた。


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