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    かけはし2020年8月24日号

われわれは民主主義を取り戻す


ボリビア

鉱山労働者リーダーへのインタビュー

人々は活力を保持している

 オルランド・グティエレスは、ラパス管轄区インキジビ州のコルキリ鉱山の深部における労働に一五年を費やした。今日彼は鉱山労働者の組合であるボリビア鉱山労働者労組連合(FSTMB)の最高位の地位に就いている。そして彼は、今年九月六日にエボ・モラレスが率いるMAS(社会主義運動)を代表する大統領候補者となる予定――この選挙が実施されるという条件で――のエコノミストの(そして元経済相の)ルイス・アルセ・カタコラに対する労組の支援では鍵になっている一人物だ。彼はアルゼンチンの日刊紙、パギナ向けにグスタボ・ベイガからインタビューを受けた。このインタビューは、クーデターによって設立された臨時政府が大統領選を今年一〇月一八日に延期すると決定する以前に行われた。

クーデター政権
の正体が明確に


――われわれは七月一〇日に文民―軍事クーデターの八カ月を印した。あなたは、これまでボリビアで何が起きた、と理解しているか?

 それはわれわれの歴史にとって悲惨なことになっている。しかし同時にそれは、当時われわれが守ることができずにきたことについて注意を払うよう、われわれに教えることになるものだ。今日われわれはこの正統性のない政府について評価を行い、それは惨事であると言葉にする。元軍人であり、血に汚れた男である防衛相のルイス・フェルナンド・ロペスは、彼がそうしたいと思えば一〇秒で消すことができる、などと一人の市民を脅した。そしてこの政権は、防衛に関する彼の地位に保健省におけるそれを加える、という形で彼に報いたのだ。

――ここでは、ジーニネ・アニェスの政府は国防相を保健相にも指名したジャイロ・ボルソナロの政府に似ている。それは正しいか?

 まさにそうだ。われわれが知っていることだが、新自由主義の諸政策が米州に押しつけられ、それらがこの大陸を侵略してきた。ボリビアは突如として、同志エボの政府の打倒からこのショックに耐えている国々の一つになった。
そして今われわれは、民主主義を取り戻そうと挑んでいる。われわれはそれを、クーデター指導者たち、北米政府の操り人形、の手中からはぎ取りたい。そしてそれを一年以内にやりたい。統一と民衆の闘う力によってだ。そしてそれは、ボリビアの地下で一五年間働いてきた一人の鉱夫であった私にとっては、大きな責任になっているものだ。うまくいけばどのような行動も取る必要はないだろう。しかし、彼らがわれわれにそれを強いるならば人民には、最高レベルの反乱で立ち上がる用意はできている。

鉱夫の歴史が
この国の歴史


――あなたが率いる鉱山連合はボリビア労働者センター(COB)労組連合の傘下組織だ。クーデター体制との対決戦略にあなたはどれほどの影響を及ぼしてきたのか?

 われわれが鉱夫について語るならば、それはボリビアの歴史について語っているということだ。われわれが栄光あるFSTMBの創出について語るならば、それはCOBの背骨だ。われわれは自身を闘いにおける矛先だと考えている。それゆえ残念なことだがわれわれは多くの殉教者を抱え、そしてそれはわれわれの先達たちがこれまでわれわれに教えてきたこと、われわれが受け継いだものなのだ。彼らはわれわれに、新自由主義と資本家の諸政権によってさらに抑圧されるのを避ける、まさに独特の闘争原理を残してきた。

――鉱夫のヘルメット上に、横断幕上に、また諸々の旗には、鉱夫は常にチェ・ゲバラの像をつけている。彼の殺害から五三年経って、あなたにとって彼の意義はどういうものか?

 同志エルネストは、社会主義の理念に対し、また尊厳と主権に関する諸原則に対し多くを意味している。それこそ、ゲバラ主義のボリビアを求める闘いの中で、抑圧に反対して闘うために、われわれが学んできたことだ。われわれは暴力主義者ではない。不平等をつくり出す者たちこそ暴力的であり、それに反対して闘う者たちはそうではない。それこそ、チェ・ゲバラの像が鉱夫の集会に今後も常に現れる理由だ。COBの、われわれの労組連合の、また数多くのボリビア人組織の標章としてだ。

――七月九日、労働者運動が国中で行進を行った。それは闘争計画の始めとしてか?

 それはいわば準備運動だった。われわれは人々を眠らせたままにしておくことはできない。われわれは、わが同志エボ・モラレスと共に一四年の政権を生き延びさせてきた。われわれは確かにいくつもの問題、相違、さらにはいくつかの散発的な決起をも抱えていた。しかしわれわれはこのクーデターには驚かされた。
われわれは選挙が間近に迫っていることを分かっている、そしてわれわれは、政権にいる者たちの汚い策略も分かっている。しかし人々は意欲的だ。

経済再建軸に
候補者を選考


――あなたとダビド・チョクエフンカとの組、ついでアンドロニコ・ロドリゲスの登場、そして最終的にルイス・アルセ・カタコラを首座に置く選考と、さまざまなMASの予備選考では何が起きたのか?

 私は鉱夫連合ではもっとも若い指導者として、新しい世代の指導者だ。そしてCOB総会で彼らがわれわれは副大統領候補をもつべきだと言ったとき、そしてわれわれが行っている労組活動と主張を理由に私の名前が浮上したとき、私は大いに誇りを感じている。その時農民運動から、アンドロニコ・ロドリゲス・デル・チャンパレという良い指導者が現れた。彼は私同様ボリビア労働者運動を代表し、それゆえ私には否定できないいくつかの問題があり、論争に加わった人も多かった。しかし私は、私の地位獲得のために闘いを始めたくはなかった。後でわれわれはおそらく、最愛のボリビアへの利益のためにもっと大きなものごとを固めることができる。

――あなたはCOBを代表し、アンドロニカスは農民を代表している。大統領候補のルイス・アルセ・カタコラは誰を代表しているのか?

 われわれの同僚であるルーチョの立候補は、集中した分析からの結論であり、それは経済的課題に向けたもの、わが同僚のエボとともに彼が重ねた経験を理由としたものだ。経済の強化のために彼よりいい者は誰だろうか。つまり、今後の四年ないしは五年は再建に当てられることになるだろう、というのが理由だ。

権力の取り戻し
を私は確信する


――この間のジーニネ・アニェス政府の八カ月にボリビアの平均的労働者の購買力はどのように打撃を受けてきたか?
購買価値としてわれわれは現実に七〇、六〇%以上を低下させてきた。なぜか? ボリビアで以前一〇〇ボリビアンで一〇個買っていた人は今、四個しか買っていない。鉱山部門では、国境閉鎖以来輸入も輸出もまったくなく、賃金をかき集めてさえどう生き延びるかを思案中だ。そして不幸なことに、指令四二七二が出てきた。この指令は事実上、国有企業の閉鎖と私有化なのだ。

――クーデターの時以来メキシコ大使館に避難場所を求めた元公人グループについて、あなたはどう考えているか?

 すでに私は、二、三度アルゼンチンに行ったときに、同志エボに告げてきた。そして、メキシコ大使館にいる兄弟たち、またボリビア国外にいる兄弟たちに対しても同じだ。われわれにとって、問題の大使館から全員を取り戻す唯一の方法は、権力を取り戻すことだ。つまり九月六日の全国選挙に勝利することであり、われわれはそうすると確信している。私は、エボの歓迎はおそらくエルアルト空港になる、と想像している。これは、階級意識に基づく構想であり、今日われわれは、われわれの命を危険にさらし、迫害されたり脅迫されたりすることによって、それを見せつけている最中だ。われわれは前線にあり、何も見返りを求めることなく、われわれの目標を満たすつもりでいる。われわれが選挙で勝利すれば、私は、任務は完遂された、と言うことになる。(パギナ2、二〇二〇年七月一六日)

▼オルランド・グティエレスはボリビア鉱夫労組の指導者。(「インターナショナルビューポイント」二〇二〇年八月号)  




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