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    かけはし2020年9月14日号

今ここから政治を変えよう


8.30

泉・富谷のつどい

憲法が生きる政治を

秋葉・前広島市長が講演

 【宮城】「コロナをのりこえ、憲法が生きる政治を!」をスローガンに、「変えるぞ!政治、今ここから 泉・富谷のつどい」が、秋葉忠利前広島市長を講師に招いて八月三〇日、仙台市青年文化センターに二八〇人が集い開催された。
 主催は、今年 二月、地域から、草の根から 九条を守り、まっとうな政治を取り戻すための大きな輪を作ろうと仙台市や富谷市民で結成された「安倍九条改憲NO!政治を変える泉・富谷市民アクション」。五月開催予定がコロナ禍で延期を余儀なくされての開催だった。
 「この間のコロナ対応を巡って、私たちは政治の貧困を目の当たりにしてきました。国民の命とくらしが脅かされている現在でも、ウソ、デタラメ、虚構の上に居座り続ける安倍政権。支持率は危険水域に達しています。 ここで一押しも二押しもして、『#さよなら安倍総理』を確実にし、この最悪の政権にピリオドを打ちたいと思います。そしてさらに、コロナをのりこえ、その先に、憲法が生きる社会、一人ひとりが大切にされる社会、世界中の人々と手をたずさえていく社会をどう再生させていくのか、私たちは大きな課題に挑まなければなりません。集会開催の意義は、 五月当時に比べてもますます大きく、深いものとなりました」(集会呼びかけより)。

 

立憲主義破壊の
安倍政治にNO


集いは、安倍が退陣表明した翌々日とあってタイムリーな集いとなった。開会あいさつで主催者代表は、安倍首相の退陣表明を受け「憲法の平和主義、立憲主義を破壊してきた安倍政治の継承を狙う“ポスト・安倍”を許さず、命、人権、生活の再生、格差の是正を求めて野党勢力が結集した連合政権構想を掲げて来るべき総選挙を闘うこと。新自由主義反対、自国中心主義・民族排外主義反対、国際連帯の視点から共同行動を練り上げ、野党と市民の共同の力で実現した一昨年の参議院選挙勝利を総選挙でも実現しよう!」と訴えた。
秋葉氏は、「露わになった安倍政治のウソと無責任」=憲法と政治を取り戻すために=と題して講演。「問題」を掘り下げ、「解決策・処方箋・ビジョン」として新たな目標を掲げ、成功例に基づく具体的な活動計画をつくることが必要だと語り、深刻な政治問題の背後には憲法違反が隠れているとして、「全国一斉休校」、「場当たり的な自然災害対策」、「核廃絶に反対する日本政府の対応」、「小選挙区が諸悪の根源」であることについて解説した。

新たな政治の
目標を示そう


その中では以下、二月二七日突然の「全国一斉休校」は、安倍の「功名心のためだけ」に取られたことで、子どもたち、先生、保護者、地域に大迷惑をかけたこと、専門家が三月二日「見解」を発表してあたかも「安倍の休校宣言」が、科学的根拠があるかのごとく粉飾したことは、憲法15条2項(すべての公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない)違反であることを指摘した。
自然災害の「場当たり的対応」については、戦後七五年間、戦争で日本人の死者はゼロであったが、自然災害による死者数は九〇万人を超えている。自然災害に恒久的に対応する組織がないのに、憲法を犯してまで自衛隊を設置している。自然災害は防げないが、戦争は、外交や経済協力や人的交流で防ぐことができる。そちらの努力が必要であり、自衛隊は、災害救助隊として生かしていけば予算も有効に活用できると語った。
核廃絶に反対する日本政府について安倍は、広島、長崎の平和宣言で「核兵器禁止条約」に言及せず、国際的な場でも「核兵器廃絶」への動きを妨害してきた。戦後七〇年の首相談話「唯一の戦争被爆国として、核兵器の不拡散と究極の廃絶を目指して、国際社会で責任を果してまいります」と言っているが、「不拡散」とは「保有を認めること」であり、「究極」とは、「今はなにもしないこと」であると、憲法98条(条約、国際法遵守義務)違反であることを指摘した。
諸悪の根源である「小選挙区制」は、民意が反映されず一人一票の原則に反するものであり、無所属の候補者の権利がないなど、導入時から憲法違反であることを指摘した。
このようなことが横行する理由は、憲法遵守を規定している99条が法的義務以外の何物でもあり得ないにもかかわらず、法的義務ではないと解釈されているのは「道徳的要請であり、倫理的要請にとどまる」(一九七七年二月一七日百里基地訴訟:水戸地裁判決)、「倫理的性格」(一九八一年七月七日東京高裁判決)という判決であると指摘した。
問題解決には、99条の復権が第一で、新たな目標を掲げ、成功例に基づき具体的な活動計画を立てることだと、環境問題の真摯な取り組み、グローバル格差の解消、安倍政治を一掃する新たな目標を掲げて進んでいこうと訴えた。「期限のない目標は、夢に過ぎない」「夢(目標)に期限をつけて実現していこう!」と市民と野党の共闘で憲法と政治を取り戻そうと語った。

公平で公正な
社会の実現へ


続けて、連帯のあいさつとして、全国首長九条の会共同代表である元白石市長の川井貞一さん、日本共産党の高橋千鶴子衆議院議員、立憲民主党宮城県連幹事長の鎌田さゆりさん、社民党仙台市議会議員の石川健治さん、「市民と野党の共闘で政治を変える市民連合みやぎ」の多々良哲さんそれぞれから「安倍政治の一掃」を掲げて来る総選挙を野党共闘で闘い勝利する表明が行われた。
最後に、「自国のみならず、世界中の人々の平和と安寧をもめざしたこの憲法価値を実践する政治の実現こそが、私たちの課題だ。憲法と政治を取り戻し、公平で公正な社会、違いを認め合い、一人一人が大切にされ、安心して安全に暮らせる社会、世界の人々と手を繋ぎ、希望ある未来を手渡せる社会実現を目指し、市民と野党の共闘で新たな政権を誕生させよう」とするアピールを採択した。          (IM)

9.5

市民と野党の共闘推進を

「国政チェンジ」実現へ

山口二郎さんが講演

 【東京北部】「市民と野党の共闘で『国政』をチェンジ!」と題し、九月五日に板橋区立文化会館で「チェンジ国政!板橋の会」と「許さない!戦争法オール板橋行動」の主催で、山口二郎さんの講演集会が開かれました。
 この講演会は市民と野党の協力で安倍政権の打倒に向けて野党の統一候補の実現を勝ち取るための運動の一環として計画されていましたが、安倍首相の退陣とおそらくできるであろう菅新政権の誕生そして自民党内の暗闘、立憲民主党と国民民主党の合流という政治状況の中での講演会で非常に注目された講演会になりました。
 しかしコロナウイルス禍の中での講演会で、三〇〇人の集会場でしたが、しかたなく一五〇人の入場制限での講演会になり、入場制限以上の参加で行われました。
山口さんの講演は以下のようなレジメに沿って行われました。
 1 安倍政権下の第2の敗戦
@敗戦から75年:無能な政府が国民をぎせいにする
Aコロナとの「戦い」をめぐる既視感
B安倍はなぜやめたのか
C責任を論じることの重要性
 2 日本の再建と野党の使命
@立憲、国民新党の意義
A野党結集の経緯
B野党陣営の構図
C政権構想と基本政策
1)2000民主党政権の教訓  2)大きく、有能な政府  3)社会経済の停滞から抜け出す
 3 総選挙における決戦へ
@菅政権の性格
A小選挙区における候補者一本化
B政権交代が日本を救う

 

安倍長期政権に
明確な批判を!


講演の内容は非常にためになりましたが、ここでは講演の中身というより参加して感じたことを述べたいと思います。
第一は講演の1のCにかかわることで、安倍退陣表明後に安倍政権の七年八カ月の評価が高くなったことと関係していると思いますが、立憲野党の議員の中で「七年八カ月ご苦労様でしたと」とねぎらいの言葉を申し上げたいという声が少なからずあるとのことです。
このことは議員同士の儀礼の言葉かもしれませんが、七年八カ月安倍政権によって苦しめられてきた人にはどのようにうつるのでしようか。
山口さんは1のCの中で「安倍にご苦労様と言ってはならない。責任を究明することなくして、政策がなぜ、どこで、どのように誤ったかは分からない。責任が究明できなければ、人々は『騙された』ままで、同じ誤りをくりかえすことになる」と敗戦に至る過程と安倍政権の現状の類似点を指摘されていました。
第二はAの立憲、国民新党への評価の問題です。
山口さんは「安倍退陣前に受け皿を作った。憲法擁護や原発ゼロ等の理念、政策の一致。共産党を含む野党協力の延長線上で次期総選挙を戦うという前提」と述べられました。選挙前の野合との批判については、野合は何が悪いのかとその批判については両党の人々のこの間の努力を評価されていました。山口さんたちの「市民連合」がこの間、選挙に向けて野党の協力体制の構築に努力されてきたことは十分に承知したうえで、「かけはし」の前号の一面論文とも関係しますが、わたくしは評価が若干甘いのではないか、新党がすんなり「共産党も含めた野党協力の上での総選挙」に向かうかどうかと感じています。
「かけはし」の前号の一面論文は逆に立憲民主党については最後通牒的な評価が強いと思います。わたくしの感じ方はちょうど中間にあたります。
第三は「れいわ新選組」の評価にも関わりますが、消費税の問題について。
この間「れいわ新選組」については追えてはいませんが、「消費税ゼロ」問題が、野党協力のネックになっていると感じていますが、山口さんは「消費税を単一争点にしない。税、社会保険料負担を全体としてとらえる必要性」について述べられていました。この点についてはわたくしも納得がいきますが、「れいわ新選組」への評価がよくわかりませんでした。2のBの野党陣営の構図のところで、リベラルブロツク:立憲・国民新党+共産党、中道ブロツク:玉木新党(+れいわ新選組)、維新と三つに分けられていましたが、「れいわ新選組」のこの間のうわさは少し聞きますが、よくわからないというところが正直なところです。
第四の総選挙に向けた戦いについては、政権交代の必要性とそのためには「候補者擁立の過程から市民と野党の協力体制を作り出す」ことの重要性が述べられました。

今度こそ市民
の力を一つに


東京板橋区の大部分の選挙区は東京一一区で、現在の小選挙区の衆議院議員はあの下村博文です。
板橋では市民と立憲野党の共闘による野党の統一候補の擁立に向けて二〇一六年秋に「チェンジ国政!板橋の会」が結成されました。二〇一七年の衆議院選挙に向けては市民の立場での政策を作成し、立憲野党との政策協定を結び、統一候補の擁立に向けて準備をしましたが、「希望の党」問題と市民の力が弱かったことも含めて統一候補の擁立には至らず、下村博文の再選を許してしまいました。二〇一七年の選挙で一度は希望の党に入り、その後市民からの追及もあって立憲民主党から立候補した候補は今度は維新から立候補する予定です。
「チェンジ国政!板橋の会」は二〇一七年の反省のもと、この間活動を強め、政策を練り直し、立憲野党との討論会なども行ってきました。
板橋区の全区を六ブロックに分けて次回総選挙に向けて「候補者擁立の過程から市民と野党の協力体制を作り出す」ために闘いを進めています。    (S)

 



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