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    かけはし2020年9月28日号

命と暮らしのため廃炉を


9.6

関電老朽原発を動かすな

全国から一六〇〇人が参加

 【大阪】関西電力の老朽原発(高浜1号機46年・高浜2号機45年、美浜3号機44年)の再稼働に反対する集会が九月六日、大阪市靱公園で開かれた。この集会は、再三延期された末、かつてないほど幅広い領域の千を超える団体・個人の賛同により開催された。集会には、全国から一六〇〇人が参加した。

高浜・美浜の
再稼働許すな


関西電力は、高浜・美浜の老朽原発の再稼働のための準備工事を、新型コロナウイルスの感染拡大の中でも継続し、美浜3号機の来年一月、高浜1号機の来年三月再稼働を画策し、それによって全国の原発の六〇年運転を先導しようとしている。また、原子力規制委員会は二〇一六年、これらの老朽原発の四〇年超えを拙速審議により認可した。しかし、この認可以降に、関電原発の蒸気発生器伝熱管の減肉トラブル、再稼働準備工事中の死亡を含む人身事故、原発マネーの不祥事が頻発している。これらは、認可の過程では想定されなかったものだ。原発四〇年超え運転が人の命や尊厳、企業倫理をないがしろに画策され、無責任な規制委員会がそれを認可していることを示している(集会決議より)。
集会は、二木洋子さん(反原発自治体議員・市民連盟関西ブロック)の司会で進行。中嶌哲演さん(福井県小浜市 明通寺住職)が主催者あいさつをし、「一一基あった関電の原発のうち四基は廃炉になった。残る七基のうちの三基が本日の集会の眼目だ。国会上程された原発ゼロ法案はいまだに棚ざらしのままであり、核燃料サイクルの国策に固執している政府や規制委員会、関電原発マネー不正還流の告発をいまだに受理しない大阪地検などの立法司法行政内も、安倍政権の崩壊をめぐって動揺を余儀なくされることだろう。私たちは、後から来るかわいいものたちのためにも、まずは、老朽原発の廃炉をめざし、運動の前進を始めよう」と訴えた。

圧力容器伝熱
管劣化が進む


続いて、木原壯林さん(実行委員会)が老朽原発廃炉を突破口にして、原発全廃を勝ち取ろうと呼びかけ、「原発が老朽化すると、高温・高圧の下で高放射線に長年さらされてきた原子炉の圧力容器や配管が脆弱になり、腐食・減肉が進行する。建設時には適当とされていたものの、現在の基準では不適当な部分が多数ある」。
「例えば、地震の大きさを過小評価していた時代につくられた圧力容器だ。頻発するトラブルの中でも、蒸気発生器伝熱管の損傷は特に深刻だ。関電のような加圧水型原発の原子炉格納容器の中には、圧力容器と蒸気発生器があり、圧力容器内には核燃料があり、蒸気発生器の中には、外径二・二cm、内厚約一・三cmの伝熱管が三四〇〇本ある。圧力容器で約一五〇気圧、三二〇℃となった熱湯が流れる伝熱管が破断すれば、原子炉水が噴出し、原子炉が空だきになる可能性があるから、蒸気発生器は、加圧水型原発のアキレス腱と呼ばれる。伝熱管の中でも最近、高浜電発4号機で五本、3号機で二本の伝熱管の外側が削れて管の厚さが大幅に減少していることが見つかっている」。
木原さんは事故の可能性に関する詳しい説明をして、老朽原発の運転と原発の新設を許さなければ、最悪でも二〇三三年に若狹から、二〇四九年に全国から稼働する原発がなくなると力説した。
引き続いて、末田一秀さん「関電の原発マネー還流を告発する会」、草地妙子さん「老朽原発四〇年廃炉名古屋訴訟市民の会」、井戸謙一さん(弁護団長)「福井原発訴訟・滋賀」からアピールがあった。

老朽原発地元
の住民が発言


老朽原発の地元として三人の人から発言があった。高浜町住民東山ひろゆきさん(ボイスメッセージ)。
「今、高浜原発前でスタンディング行動をしている。高浜4号、大飯4号も一〇月から定期点検で停止する。再稼働には地元了解が必要だが、高浜町守山元助役の関電幹部へのワイロ問題で信頼は地に落ちた。こんないい加減な会社が老朽原発の管理をすることを許さない。若狹の住民は怒っている」。
美浜町住民松下てるゆきさん(メッセージ)。
「二基の廃炉が決まり、3号機が来年一月再稼働としているが、関電のコンプライアンスが大きな問題となった。心配なのは原発の老朽化だ。地震の大きな揺れが襲ったら配管はどうなるか。複数箇所の同時破断が進行し、コントロールできなくなる。原発という資金源が細るとたちまち町の運営が行き詰まる。地域の仲間と政策提案チームをつくり頑張っている」。
東海第2原発(42年)再稼働を止める会の披田真一郎さん。
「東海第2は3・11で事故を起こした福島第1と同じ沸騰水型原子炉で、3・11の時は津波で被災し、非常用電源も被災した。その原発の再稼働に規制委員会は二年前に合格を与えた。止める会として再稼働差し止め訴訟を闘ってきた。判決は来年三月一八日の予定だ。本格的な差し止め訴訟判決としては初めてとなる」。
さらに続いて、木戸恵子さん「アメーバデモを取り組んだ報告」、佐藤勝十志さん「原発賠償関西訴訟原告団」から報告とアピールがあった。
全国各地で脱原発をたたかう仲間の紹介として首都圏からの仲間の紹介があった。関西からは、滋賀「原発のない社会へ2020びわこ集会実行委員会」、京都「使い捨て時代を考える会」、大阪「原発ゼロの会」・「ストップ・ザ・もんじゅ」、兵庫「脱原発はりまアクション」、奈良「原発ゼロ・被災者支援奈良の集い実行委員会」から訴えがあった。
労働組合からは、「フォーラム平和・人権・環境」、「全労連近畿ブロック」、おおさかユニオンネットワークから発言があった。
集会決議を採択し、御堂筋を南下しなんばまで約二キロのコースでデモ行進を行った。(T・T)

9.3

韓国サンケン労組支援する会結成

サンケン電気は韓国子会社
の解散、全員解雇やめろ


 九月三日午後六時半、東京の文京区民センターで「サンケン電気は韓国子会社の解散・全員解雇を撤回しろ 韓国サンケン労組を支援する会結成集会」が開催された。主催は韓国サンケン労組を支援する会。
 埼玉県新座市に本社を持つサンケン電気(株)は東証一部上場企業の電気機器メーカー。韓国サンケンはサンケン電気の一〇〇%子会社だが、同社の労組は一九九六年以後韓国民主労総に参加し、労働者の権利のために闘ってきた。これに対して会社側は一九九七年、韓国の生産拠点を撤退し、インドネシアに工場を移転することを発表した。あからさまな組合つぶしのための攻撃である。これに対して韓国サンケン労組は二〇一六〜一七年にかけて韓国内の整理解雇反対闘争と結びつけて「日本遠征闘争」を行い、ついに現職復帰を勝ち取った。それは何よりも韓国サンケンの不屈の闘いと団結の成果であり、韓日の労働者の連帯が勝ちとった成果だった。
 しかし、日本のサンケン電気本社は労組側との幾度にもわたる合意を無視し、さる七月九日には本社のホームページで、巨額の利益を計上しているにもかかわらず「韓国サンケンの解散および清算」を発表したのである。これは明らかに「コロナ」を利用した組合つぶしに他ならない。

あからさまな
組合つぶしだ


さる七月九日、サンケン本社ホームページに韓国サンケンの解散および清算が発表された。この不当な発表に対して韓国サンケン労組は解散・清算決定撤回を求める記者会見を行うとともにテント座り込みを開始した。
七月一三日、「全国金属労働組合慶南支部韓国サンケン分会」は以下の要求を韓国サンケン、ならびにサンケン電気取締役会につきつけた。
一 韓国サンケン経営陣およびサンケン電気取締役会は、欺瞞的かつ不法な解散・清算決定を撤回せよ
二 韓国サンケン経営陣およびサンケン電気取締役会は、労働協約を遵守し、合意書を履行せよ!
三 サンケン電気は韓国で他企業を(持分率100%)買収し黒字を出しながら、子会社を撤収する破廉恥な行動をただちに中断せよ
四 買収に投じた資本と発注量をただちに韓国サンケンに再配分せよ!。

韓日をオンラ
インで結んで


この日の集会は韓国と日本をオンラインでつないだ集会として開催された。
中島由美子さん(全国一般労組東京南部支部委員長)の開会あいさつの後、主催者としての発言を「支援する会」共同代表の渡辺洋さん(全労協議長)が行った。韓国からのあいさつはチョン・ジュキョさん(全国金属労組副委員長)。この間の経過報告は尾沢孝司さん(日韓民衆連帯委員会)が行った。
集会では東京とソウルをつないで、韓国サンケン労組の若者たちとの苦しい中でも明るさ、元気、そして勝利への確信に貫かれた交流が行われた。
日本からの連帯あいさつは坂本俊さん(韓国サンケン労組と連帯する埼玉市民の会)、中村宗一さん(中小労組政策ネットワーク、北関東ユニオンネットワーク共同代表)、中原純子さん(東京全労協副議長)、渡辺一夫さん(韓国良心囚を支援する会全国会議代表)、そして北部労協議長の小泉さんから。
コロナ下の不当な弾圧をはねかえし、分断を吹き飛ばす連帯をさまざまに工夫を凝らして作り上げよう。          (K)



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